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ゆれつずける / Sewer System / AVA / Unconscious Disharmonic Malfunction - 4way split (CD)
¥1,800
SOLD OUT
US発 良質ハーシュノイズレーベル・OXENが放つノイズグラインドコンピ!日本勢3組+Sissy SpacekのCharlie Mummaソロユニットによる4way split CD! お声がけ頂いてから2年ほど、そして届いてからウェブに上げるまで4ヶ月ほどかかってしまいましたが汗 OXENがお送りするノイズグラインド4組による狂乱CDがこちらでございます!私の記憶が確かならば元々は8cm CD-Rでのリリースと聞いていたはずなのですが、蓋を開けてみるとアライグマがかわいい豪華デジパック仕様での登場、うーん熱いぜ! OXENといえば主催のMatt PurseによるUnsustainable Social Conditionや、当レーベルのディストロでも好評なIncapacitantsやParasite Nurseなど良質なハーシュノイズ作品を多くリリースしているレーベルとして知られていると思いますが、Unsustainable Social Condition名義でもノイズグラインド的な作品があったり あとはSissy SpacekのCharlieによるノイズグラインドプロジェクト Sewer Systemを発表していたりと、実は結構ノイズグラインディングしてるレーベルだったりするのです。Unsustainable Social ConditionのSewer Systemとのスプリット作品においては"Ritual Okada"というタイトルの曲(もちろん肉奴隷の岡田氏を指す)もあったりするので、OXENから今作のリリース構想を聞かされた時には興奮したものです。 さてそんな今作の収録バンドはというと… 東京が、いや日本が誇るヤングノイズグラインダー・ゆれつずける! Sissy SpacekのCharlie Mummaによる人力ゴアノイズ・Sewer System! 超豪華メンツによるトリプルボーカルエクスペリメンタルノイズグラインド・Unconscious Disharmonic Malfunction! まだ2人編成時のゴミグラインド・AVA! つー感じの熱い組み合わせ! 収録順に追っていきますと、まずは ゆれつずけるによるライヴトラックからスタート。彼らは今まで自主でデモを乱発していたイメージがあるかと思いますが、今作がSedem Minut Strachuとのスプリットカセットに次ぐ外部レーベルからのリリースになります。エフェクトをかましたボーカルとドラムといった編成からも分かるように肉奴隷からの影響は大、しかしただのフォロワーとして処理するわけにはいかない個性を持ち合わせたバンドになんであります!平均年齢上がりっぱなしのグラインドシーンにおいて期待の星!ーノイズで全てを埋め尽くすのではなく、上手く曲間の静寂を際立たせることで醸し出される哀愁がGOOD!そしてドラムの粒がキレイ、アガりますな!今回はライヴ録音ということですが、新しいスタジオ音源も聴いてみたい!早よしてくれ! 続いてはCharlie MummaによるSewer System、当レーベルでもNapalm Death Is Deadとのスプリットカセットをリリースしていたあのバンドです。世界中のアンダーグラウンドレーベルから極少数ロットの作品を矢継ぎ早に発表してきたこのバンド、今作ではノイジシャンとして培ったテクニックを惜しみなく披露したコラージュノイズとノイズグラインドの合わせ技がお見事!個人的には90年代カナダのゴミノイズグラインド勢を思わせるCharlie自身によるガチャガチャした演奏を素材として、上手くコラージュノイズに仕上げた今作は語弊を恐れずに言うとオシャレな感じ!激速ドラマーであることに異論はありませんが、ノイジシャンとして彼の力量が発揮された曲であると個人的には思います。 さて次はAVA、オレがいるバンド。今作の収録曲は西之カオティックのOrita Chaoticと、わたくしFrozenPantyによるデュオ編成時の音源を、レペゼン荒川区ノイジシャン・scumにRemixしてもらったモノです。上手いこと料理してもらってなんかカッコいいバンドみたい、カウベルフィーチャーされててブレイクコアかよ!ふたりのメチャクチャな演奏を、更にメチャクチャにカットアップしてもらってます。そんなscumも最近AVAに加入して4人組バンドになりました、色々やるんでチェックしてくださいな! そして狂乱分割音源のトリを飾るのはUnconscious Disharmonic Malfunction!まずはそのメンバー編成をご覧ください↓ Vo - Hirata (Malformed Gentleman, Corbata, ex.Realized etc) Vo - Koreeda (TRIKORONA, Mortify, ex.Coffins etc) Vo - Masumitsu (Su19b, ex.More Noise for Life etc) Electronics - Naoki Nomoto (ex. TRIKORONA) Electronics - scum (Malformed Gentleman) Drum - Kikuchi (Final Exit, Su19b, Mortify, Gravavgrav, ops-psf etc) しゅごい!しゅごすぎる!!リーダーであるドラムの菊池氏にこのu.d.m.の構想を聴いた時に胸ときめき、初ライヴを見てはのけ反った!Japanese Underground HC All Starsとも形容しましょうか、よくまあこんだけのメンツが揃いましたな!是枝氏をボーカルに置くってのも意外過ぎる… もちろん個々のネームバリューだけが売りではないこのバンド、Electronicsを担当する2名の世話しない演奏に冷徹にも感じるタイトなドラム、そして獣性溢れるトリプルボーカル!!ちゃんと聴くと歌割りもしっかりしてるし、ドラムを軸に作曲された楽曲であることも分かります。流石の貫禄、そして狂いに狂ってる感性にはもう脱帽! ノイズグラインドという名の下に、四者四様なバンドが集まった(手前味噌な部分もありますが汗)非常に面白いコンビCDだと思います。ノイズグラインドネバーダイっすよ!確かに再発音源も熱いっすけど、現行バンドもチェックしてくださいね!
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kito-mizukumi rouber - DOOORS HEAVEEN (片面flexi)
¥1,200
アシッドガレージロッッキン演歌ダンス界の極北・kito-mizukumi rouberの22年録音最新作が片面ソノシートとして登場!現体制で初録音となる今作はバイカーズロックがテーマとのこと!日本で最も狂っているレーベル(褒)、Hello From The Gutterからのリリース! Papekyowance Pyorotomy、Tecondo Ookuninushino Makoto、Papa Big Papaの三氏により08年前後に結成された孤高にして極北のバンド・kito-mizukumi rouberの最新音源!スタジオ音源のリリースはセルビアのレーベルから16年にリリースされた特殊パッケージカセット "Savaita Calvi Ni KMR"以来 約六年ぶりの音源となり、昨年キーボード奏者として加入したKingg Vaniila氏が参加する初のレコーディング作となります!カラッカラに乾いたギターにキーボードが絡み、浮遊するドラムがTecondo Ookuninushino Makoto氏のブルースを小突きながら昇天していく。全ての音は放たれた直後に意味という呪縛から開放され、残り香として浮遊する楽曲。kito-mizukumi rouberが演奏する曲は感情の付け入る隙のない極めて純度の高い音楽なのだなと、この作品を聴いて改めて痛感いたしました。因みに公私共にお世話になっているkitoのドラマー・Papa Big Papa氏に寄ると今作はバイカーロックがテーマとのこと... この音源からバイクを感じるかどうかは君次第だ!!!!汗 しかししかし、七月末に僭越ながら私がDJとして参加させてもらった今作のリリースパーティーにおいて この"DOOORS HEAVEEN"も演奏されたのですが、こーれがもう最高のライヴトラック!!様々な名曲 / 迷曲を持つkito-mizukumi rouberですが、今後彼らのライヴで長く演奏される曲になるだろう至極の一曲でございます!Kingg Vaniila氏加入後は異常なペースで新曲が生み出されているようですが、是非ともこのソノシートで予習してからライヴに足を運んで頂くよう強くお願いいたっしますっ!!!!!!!
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The Malcolm Tent Power Duo - Sonic Sauna (CD-R)
¥1,500
80年代からBB GunやBunny BrainといったバンドでUSアンダーグラウンドシーンで暗躍し、現在はANTiSEENのメンバーでもあるMalcom Tent氏と、同じくANTiSEENのギタリスト・Mad Brother Ward氏による『フィードバックノイズオンリーアルバム』!No Rock'n'Roll!!Malcom Tent氏主宰のTPOSからのリリース! この度、Malcom Tent氏主宰のTPOSからドドドーっと大量入荷!日本への流通が安定していないコトから、TPOSと聴いてもピンと来る方は多くはないかと思いますが、有名なものではUS Cult Black Metal・Profanaticaのライヴ盤や、King of USど変態パンクロック・GG Allinの諸作品、そして主宰であるMalcom Tent氏がリーダーを務めるBunny BrainやBB Gunといった数々の名盤から珍盤まで、80年代より夥しい数のリリースを排出する変態ど地下音楽レーベルです。まずProfanaticaとGGがカタログ上 肩を並べているという時点で嬉ション、及び脱糞級の衝撃ですが、それに加えてTent氏が長年親しくしてきたANTiSEENにベースプレイヤーとして加入し、今後ANTiSEEN関連の作品も多くリリースされる予定とのこと。いやー、とんでもねーレーベルですなぁ〜 そんなTPOSから、今回ご紹介するのはThe Malcolm Tent Power Duoの2作目の作品 "Sonic Sauna"でございます。その名の通りTent氏の個人プロジェクトでありながら、氏がパワーを感じるミュージシャンをゲストに2人編成での作品をリリースするといった内容で、今までに3作の作品を発表しています。そしてその相方が毎回すごい!!第一弾は87年にあのDevo(!?)に加入したDavid Kendrick氏と!第二弾(今作)はANTi SEENのギタリストMad Brother Ward氏!第三弾は5インチLathe Cut盤でProfanatica / HavohejのPaul Ledney氏と!!毎度相方がイカつい!!そして多くのバンドを率いるTent氏の引き出しの多さから、第一弾はNew Wave / Punkな内容、第三弾は極悪Sludge / Black Metalな音が収録されており、豪華なゲストと次はどんな内容で来るかが全くわからない非常に興味深いセッションバンドです。 さて今回ご紹介する第二弾、ANTiSEENでも一緒にプレイするMad Brother Ward氏とのセッション内容はというと… ギター / ベースフィードバック音オンリーな60分!!!!!サイコー!!!!レーベルのインフォにおいても"CAUTION: there is no rock and roll on this cassette"と記載されており、狂惡スカムロッケンローの権威・ANTiSEENメンバーがお送りする否ロック作品であります!正直言って音を聴かなくてもその設定だけでご飯を3杯はイケるサイコー具合なのですが、今作をステレオに投入したところ、ご飯三杯どころか10杯 釜ごとイケる超絶悶絶作品でございました!言ってみればストーナーロック、デザートロックの諸作品における出だしのフィードバック音を才能ある2人が60分の内容に純粋培養した作品ということになるのですが、正直フィードバック音だけで1時間聴ける作品に仕上げられるのはやはりそのセンスの賜物だと思います。凡百のハーシュノイズ作家がエフェクターを何個か踏んで1時間垂れ流しているだけの作品とは違い、慎重にスタジオ内で作業するふたりの姿が目に浮かび、時折りギターノイズとベースノイズのレイヤーがピッタリと重なる部分なんかは思わず拳を突き上げてしまいます。私、音楽に対してそういうモノは一切求めていないのですが、柄にもなく『美しい』とさえ思ってしまいました。 この作品をホント簡単に言ってしまうとギターとベースのフィードバックノイズが60分、以上!ということになってしまいますが、やはりそれを作品として出せる両者のスキルには脱帽!MelvinsやBorisの実験的アルバムや、ドローンノイズ愛好家にも是非チェックしていただきたい作品です!オススメ!!!!!
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Death Squad - Hallucinatory (cass)
¥1,800
コレは凄い!1990年リリース、シンガポール最暗部デスメタル Death Squadの唯一デモがプロコピー仕様で再発!情報が少ないのですがメンバー写真を見る限り15〜6歳??モッコモッコでバッキバキな雑音メタル!Funeralight Recordsからのリリース! またもやってくれました、Funeralight Records!ex.Demisor / 現DamokisのBobさんがシンガポール、マレーシアの90's Obscure Black/Death Metalのデモテープを発掘し続けるその手のマニアにとっては神様みたいなレーベルですが、この度再発の運びとなったバンドはシンガポールのDeath Squad!! が、とにかく情報がない!90〜91年に活動し どうも92年に Pandemoniumとバンド名を改名して活動していたとのことですが、この後継バンドは何も作品を残さずに消滅してしまった模様。Jai (Ba) / Mimi (Dr) / Syldi (Gu) / Din (Vo)の4人組、この再発カセットにもメンバー写真が載っているんですが… 子供??どう見ても15歳くらいにしか見えない!詳しくはわからないのですが、明らかに10代のシンガポリアンティーンによって結成されたバンドであるようです。また先述の通り単独作はこの90年のデモテープのみ、他には日本のTransgressorも参加したオムニバステープ "Dungeon (Vol. 1) / Process Of Internal Torment - 1991"に参加しています。こちらの音源にはライヴテイクを一曲提供しているのですが、そこに(The First Singapore Death/Grind/HC Festival - 02.06.91, Marina Village, Singapore)とあるように、シンガポールで初めて行われたいわゆるExtreme Musicのフェスに出演した際のテイクであるとのこと。90年当時ですので今時分のフェスのように大規模なモノではないことはわかるのですが、シンガポールデスメタル第一世代として他バンドと共に短いながらも積極的に活動していたバンドのようです。 で、肝心な内容ですが… 音が悪い!悪過ぎる!!悪過ぎて私のようなノイズメタル大好きっ子は大興奮!!!恐らく当時出回ったオリジナルテープをマスターにして今回の再発に漕ぎ着けているはずですが、経年劣化か元々そうだったのか低音が前に出まくっていてなかなかカオスなミックスになっております。悲しげなリフが鳴り響くイントロや牧歌的なインストパートを含み、激しさだけではなくメロウな部分も押し出そうとバンドなりに色々と挑戦しているのが伺えるし、何より録音状況が悪いだけで演奏は崩壊しておらず!グルーヴメタルの先取りなのか、キャッチーなベースサウンドで進行する曲があったりととても面白いです。個人的にはボーカルの歌の乗せ方が凄くセンスいいなーと。リバーブのエフェクトを使いつつ、良いところに入り込んでくるデスボイスが最高にCOOL!が、しかしとにかく音が悪い!ドラムがとにかく聴こえない!笑 やたらデカいベースがど真ん中に居座り、上物的にギターノイズがチラッと聞こえるカオスな鳴りが私の腐った鼓膜を心地よく刺激してくれます!音が悪いというフィルターを通せばノイズグラインド/デスコアメタル枠で語ってもいい気がする激ヤバ音源、オススメです!
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Xtreme Obsession - Obsessed (cass)
¥1,800
以前DreadとのスプリットLPとして入荷していたシンガポールのブラックメタル・Xtreme Obsessionの90年唯一デモが単独再発!ハーシュ度高めなノイズメタル!サイコーが過ぎる!! 以前、バーレーンのAl Shaytan CreationsからシンガポールのDreadとのスプリット作として入荷していたXtreme Obsession、めでたくFuneralightから単独再発!下にあるのはそのLP入荷当時に初めてXtreme Obsessionを聴いた時の感想ですが、コレホントに凄いんすよ…! 今回もジャケットは黄色、それがまた私の敬愛するFlooded Church of Asmodeusを彷彿させカセットならではの所有欲も満たされます。グレートリリース! ではLP入荷時の解説です↓ さて、続く後者 Xtreme Obsession (ロゴがめちゃかっけー!!)は88年結成、当初はパーマネントなドラムメンバーがいなかったらしくヘルプを招いての活動を強いられていたようですが89年に正式ドラムが加入し活動を本格化。しかしこのバンドも本作に収録した"Obsessed"なるデモテープを90年に発表しそのまま還らぬ人に… 先のDreadがアッパーな演奏だとすれば、このバンドはダウナーにノイジーな演奏を奏でておりコレはコレでたまらん!やはりSarcofago/Sepulturaの影響は強く出ており、もちろんSodomやPossessedを敬愛していたとのことでその路線の曲展開ですが、とにかく演奏陣の録音がモコモコしていて凄い!!!!!!お陰でタイトル通りなオカルティックな印象も倍増していますが、特筆すべきは気合いのみで叩くテクニックがあやしいドラム、そして終始鳴り止まない微かに聴こえる九州ノイズコアなセミパート!!唯一ハッキリと聞こえるボーカルパートもSarcofagoゆずりでたまりません。グワングワンなってるベースもGOOD、late 80's 東南アジアメタルはホントサイコーですな!!
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肉奴隷 / FENIAN - split (cass)
¥1,200
弊レーベルSLUG TAPESより新作がリリース! 記念すべきレーベルの10作目は、日本が誇るノイズグラインドコアバンド"肉奴隷"と、アメリカはロスアンゼルスよりOXEN Recordsを運営するMatt PurseによるUnsustainable Social Conditionとは別名義となるハーシュノイズソロユニット"FENIAN"のスプリットになります! まずA面を飾る肉奴隷はタイトルが"HEVEN"と"HELL"を掛け合わせた造語になり、ひたすらフィードバックするマイクとディレイが掛かった岡田氏のノイズボーカルが混在した地獄(聴く人によっては涅槃に到達するかも)のような15分が繰り広げられます! とにかく岡田氏のボーカルがカッコ良い!! これは肉奴隷信者を裏切らないマストバイなトラックであります! B面を飾るのは"FENIAN"、果たしてUnsustainable Social Conditionとは何が違うのだろうと思ったけどトラックを聴いて納得。。。 ウォールオブハーシュの中に細かいパンが振られてあったり、細かいエフェクト操作が組み込まれていてUnsustainable Social Conditionの突っ切ったノイズよりも非常に内省的な、しかし時に爆発的なハーシュノイズであったりとMatt Purseというノイズフリーク(OXEN Recordsのカタログを見れば納得の一言)の人柄が見え隠れする素晴らしいトラックが2曲収録されています。 今回は宅録ではなくプロコピーで100本限定の販売となります! 最後に素晴らしいアートワークを手掛けてくれたウッチー aka FrozenPanty氏に感謝の言葉を述べてこの文章を締め括りたいと思います。 海外からのオーダーも予想以上に来ているので、ゲット出来る方は今のうちに! ※今回はアーティストの意向によりBandcampでのダウンロード販売は致しません。何卒ご了承下さい。 (レーベルインフォより) scum主宰 SLUG TAPESからのリリース!ご存じ肉奴隷、このテイクでは岡田氏単体によるデスパワエレ音源を収録。お相手は米ハーシュノイズ・Unsustainable Social Conditionの別ユニット、FENIANのこちらも凶悪ノイズ!アートワークはFrozenPantyです *とっくに入荷していたのですがなんやかんやとここまで引っ張ってしまいました… 関係各位申し訳ないです… さて、先のレーベルインフォにある通り、scum主宰のSLUG TAPESがお送りする記念すべきリリース10作目はノイズグラインド日本代表・肉奴隷とアメリカの良質ハーシュノイズレーベルの首領、そしてダイハードな肉奴隷ファンとしても知られるMatt Purse氏のハーシュノイズユニット FENIANによるスプリットカセットです!今や世界各国からリリースオファーで引っ張りだこのscum(何故か極悪なレーベルからのオファーが多い笑)にとっても、シーンの中で最も親交が深い両者をレーベル10作目にぶつけるというナイスリリースでございます。アートワークはレーベルオーナーよりご指名を受けまして不肖わたくし、FrozenPantyが担当させてもらいました。こういう時に声をかけてもらえるのは嬉しいっすね〜、ありがとうございました! 先ずは肉奴隷、マイクから発せられる高音ヒスノイズに鼓膜を痛めつけられながら聴き進めていくと、そこからは岡田氏のターン!エフェクトで極悪に歪んだデスボイスによるキョーレツなアジテーションの嵐!嵐!嵐!近年では大作志向な作品が多い肉奴隷ですが、この15分の作品は極めてシンプルながらも、岡田氏の数多い手数の中から最も得意とするテクニックを使って制作した非常にわかりやすい『肉奴隷』音源と言えるでしょう。またドラムレスなノイズ作品とはなりますが、根底から響いてくるのは岡田氏のグラインド魂!氏の敬愛する7 minutes of nauseaの音楽スタイルを発展させたモノのようにも感じられます。GREAT!! さてお次はFENIAN!レーベルインフォと被りますが、Matt氏の本ユニットであるUnsustainable Social Conditionとどの様に差別化を図るかというところが私も気になっていました。しかし聴いてみて納得、なるほどこう来ますか!のっけから重厚感のあるハーシュに圧倒されますが、ベースは分厚いハーシュの壁なれど曲が進行するに連れ細かな表情の変化が見られ決して飽きさせません。またこのユニットの特徴としてはスピード感、先述の通り細かにエフェクトをかけることで曲自体に速度が備わり、終始 粗野で野蛮で下劣(褒)なハーシュノイズがテンション下がることなく鳴り響きます。Matt、さすがっすー!USC楽曲の中に"Ritual Okada"というタイトルのモノもあり、彼の自宅には肉奴隷 "Chain of Evil Dead"のデカデカとしたポスターを飾っているMattにとっても記念碑的な作品になったのではないでしょうか。OXENから肉奴隷作品出してくんないかなぁ〜?笑 つーかコレ、内容いいんでVinylで再発してくれませんかscumさん?笑 オススメです!!
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Nuctemeron - The Unxpected 1987-1991 (LP)
¥6,000
またまた同名バンドの多いNuctemeronですが汗、こちらはシンガポール産!87年に結成し、シンガポールシーンで初めてデモテープをリリースしたSarcofago系デスラッシュバンド!必聴!! Behemothをこちらでディストロして『何処のBehemoth!?』とお客様を混乱させるコトに必死ですが、今回はNuctemeron!F.O.A.D. Recordsからリリースされたブラジルの崩壊デスコアメタル・Nuctemeronは既にご紹介させて貰っていますが、今回ご紹介するのはシンガポールのNuctemeron!87年結成というコトでシンガポールでも最古のバンドという位置付けになるかと思いますが、こーれがまたとんでもなくカッケーんです!!!(因みに同名異国バンドシリーズ、もうちょっと続く予定です笑) リリース元はオレ達のZzooouhh Records from アルゼンチン!つまり間違いないリリースだってコトですよ! Impietyのレーベルから出ていたヘロヘロサタニックスラッシュメタルバンド・Stukasに関わるメンバーもいたようですが、False Melissa (1984-1987)とTransgressor (1986-1987)を前身としたバンドMetalic Stormが改名してNuctemeronとなったようです。Zzooouhh Recordsのリリースはバイオグラフィー的なモノが細かく載っているものといないもので情報量の差が結構あったりするのですが、こちらのNuctemeronには細かい話が掲載されていてとても面白いので是非手に取って確認していただきたい!(メンバーが度重なる逮捕で続行不能になったとか…) 今回の編集盤 LPに収録されているのは次のとおり↓ A1 to A4 were originally released as The Unxpected A5 to B2 were originally released as the Demo 2 cassette. B3 and B4 were recorded for an unreleased Peaceville compilation LP in 1991. デモ2本に未発表コンピ提供曲収録、このバンドのディスコグラフィーは今までにカセット/CD-Rでもリリースされてきましたが(どれもジャケ違いで装丁がカッコいい!オレは好き過ぎて持ってるぜ!)、内容自体は全て一緒。しかしひとつこの LP版での快挙を挙げるとすると88年に発表された"The Unxpected"はミススペルのままタイトルを掲載されている点ですね笑 カセット/CD版共に正しいスペルである『Unexpected』に訂正されているのに…笑 でもこのスペルミスも含めて初期東南アジアメタルを掘るにあたり、そのオブスキュア臭がプンプンしてたまらないのですな〜。そしてこのUnxpectedデモはシンガポールメタルシーンにおいて初めてリリースされたデモテープとのこと。ならばこのUnxpectedからシンガポールのブラック/デスメタルシーンが発生したと言って良い、ある種 金字塔的な作品と言えるのではないでしょうか? そして内容はというと、コレがえげつないDirty Speed Dethrash Metalで悶絶確定!!!!とにかく速い速い!演奏に関しては稚拙な部分があると言えども決して崩壊形というわけではなく、ポロポロとパーツを落としながらも猛スピードで突っ走る暴走機関車的なクレージーネスでサイコーです!弦楽器隊のラジカルな音作りもさることながら、特筆すべきは野獣のように叫び狂うボーカルになるでしょう。リリースを重ねるに連れ、よりSarcofagoのスタイルに近づいていくこのNuctemeronですが、セカンド時期に初期ブラックメタルのドス黒さを表すドスの効いた歌唱法でスタイルを確立。未発表となってしまったPeaceville Recsのコンピ提供曲(しかしこのコンピがリリースされていたらもしかしたらシーンは変わっていたのでは…??)においては半狂乱のボーカルが髪を振り乱しながら、ヨダレを撒き散らしながら絶叫している様が目に浮かびます。超GREAT!!とにかくテクニックよりもセンスがモノをいう初期アジアメタルシーンですが、群を抜いた楽曲センスをこのNuctemeronは持っていたと思います。ライヴテープでもリハテープでもいいからもっと聴いてみたいな… ドがつくほどの超オススメ作品!!!!!!!
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Cystgurgle / Hit-Run Drivers / Metrorrhagia / Pyosis - Driving Through Pyosisified Pools Of Diarrhea, Cysts, And Sebum (CD)
¥2,200
タイ/アメリカ/カナダから集結した汚物ビシャビシャ系ゴアゴアグラインドの4way split CD!タイトルがとにかく長ぇ! つーことでタイ産 人力ゴアノイズ・Cystgurgleの大名作セカンドアルバムをリリースしたSick Records、そしてイタリアンゴアグラインドマフィア・Golem of Goreの2枚組 編集盤をリリースしたAbominable Recordsがタッグを組みこれまたとんでもない汚物塗れのCDを発表しました!残忍非道な汚物ゴアグラインド 4way split!!オリジナルはこれまたHarsh NoiseからGore Grind / Gore Noiseまでなんでもござれなアメリカの雑音レーベル・Breathing Problem Productionsからカセットでリリースされていた物。収録バンドは以下の通りです↓ Cystgurgle タイ産人力ゴアノイズ最高峰 Hit-Run Drivers アメリカはメイン州のワンマンゴアグラインド Metrorrhagia アメリカはテキサス州オースティンのワンマンゴアグラインド Pyosis カナダのワンマンゴアグラインド 北米地域から3バンド、そしてタイからはCystgurgleが参加しての計4組!人選がド渋くてサイコーですなぁ〜 それでは内容をば。 まずはタイのCystgurgle!はい!優勝ぉ〜!!!解散ぅ〜!!!この音源に収録されているCystgurgleはホントに凄まじいです!!スネアの音を極端に上げているのか、はたまた空き缶でも叩いているのか、兎にも角にもブラストのガチャガチャ感がたまんねーす!それでいて他の演奏は通常運転なのですから明らかに確信犯、スカムミュージック的なノリをぶち込んできたのでしょう。オムニバス作品でお遊びをかましてくるのはサービス満天!いや、10000000000点差し上げます!! 次いでHit-Run Drivers、いわゆるMince GoreなスタイルでGerman Goreなモッシュ感はないもののAgathoclesを祖としたモッサリゴアグラインドを披露してくます。19年から活動を開始、Ulcerated Offalという露/米の遠距離2piece Gore Grind(しかもGt/Voは女性!)を率いるChadなる人物によるこのユニットですが、霧がかかったよつなボイスエフェクトをかけてホラー感を演出したりとなかなか面白い。ドラムも人力かな?放課後グラインドタイムともカセットを出していたりと、他音源もチェックすべし! そしてMetrorrhagia、ここで一気に音量が下がります笑 レーベルはちゃんと編集してくれよー!!笑 このテキサスのワンマンゴアグラインダーは以前にブラジルのOld Grindered Daysからリリースされたディスコグラフィーを当レーベルでも扱っていました。このバンドが一番直線的な音を出すというか、高速プログラミングドラム+鳴りっぱなしギターが特徴のダーティーなゴアグラインドを披露!偉そうなこといいますが、及第点には届くものの他のバンドの個性が溢れてるこのコンピにおいては普通かな、と。がんばれ!Metrorrhagia!! ラストを飾るはカナダのPyosis、14年結成とそこそこの活動歴はあるものの、こういったワンマンゴアグラインドバンドにしてはリリースがあまりないです。17年に出した作品から、今作がリリースされる22年まで特に作品を発表しておらずその後も音沙汰がないので既に解散済みのバンドなのかもしれません。こちらスタイルはというと"Grindcore Forever - Misogyny Never"という曲名からも分かる通りMince Goreの体裁をとりながら、デスグラインド とりわけMorticianからの影響が非常に大きいように感じられます。つーことはサイコーってこと!そして何をとち狂ったかMK Ultraのカバーまで披露!!まとまってリリース聴いてみたいなー、モッサリデスグラインドがステキなバンドです! そんな感じな4way split!深みを感じたいゴア野郎は必聴です!
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Blindness - Everything Has A Life Has An End (CD)
¥1,430
ZEIT(R.I.P)やHOBOSなどで活動するヴェネチアンハードコアの重鎮がグラインドコアの旗の下に集結したニューバンドBLINDNESSの1stアルバム。 キーパーソンでるCescoがコロナ禍&ZEITの活休を経てスタートしたいくつかのプロジェクトの一つで、本人曰くレコーディングがかなりうまくいき、さらに「良い曲を書くより困難」とされるメンバー集めもすんなり進み、現在は彼らのパーマネントな活動の一つになったとのこと。デモをすっ飛ばしていきなりこのクオリティのフルレングスをアウトプットできるあたり、彼らの音楽レベルの高さがうかがえるところです。 そのサウンドはSlaughter Of The Soul以降のメロデスリフと洗練されたブラストを擁し、彼らのこれまでのキャリアとは別の地平をゆくエクストリームミュージックに昇華された楽曲を収録。この度リリースの提案を貰った時は、ウチのリリースの基準から考えるとちょっとメロデスに寄りすぎかなとも思いましたが、その考えを真っ向から粉砕したのはこのキラーリフの嵐で、何しろ11曲25分の中にこれでもかと詰め込まれたリフがとにかくキャッチ―でカッコいい。 グラインド寄りの視点で大まかにカテゴライズすると「EU型デスグラインド」。なれど現行のメロデスを掘りまくってる人や、何か間違ったらオーバーグラウンドの"メタラー"にもガッチリブッ刺さるような、聴く人を選ばないキャッチ―さと楽曲の"華"を体感すべし。 (レーベルインフォより) メロデス meets グラインドコア!?イタリアはベニスのメタル/HC猛者が集結し、コロナ禍に結成されたBlindnessのファーストアルバム!CD版は日本のESAGOYA Recordsからのリリース! 今回ご紹介するのは痒いところに手が届くリリースでお馴染み、ESAGOYA Recordsの23年リリース!私が主宰する死体カセットはなんか色々出してますけど一応『グラインドコアレーベル』と個人的には定義しているのですが、グラインドコアを取り扱うという点ではウチと一緒のはずなのに毎度毎度ESAGOYA Recordsのリリース / ディストロのチョイスにはそんなバンドいたの!?と驚かされるモノがあります。今回ESAGOYAのご好意で色々とトレードして頂いたのですが、その中でもこりゃーすごい!と個人的に思ったのがイタリアはベニスのBlindness! レーベルのインフォにもあるようにZEITのCesco氏を中心にコロナ禍に結成されたグラインドコアバンドで、所属メンバーが関わるバンドを挙げてみますとHobos / Outsider / Charlie Brown / Dødehender / SeinなどなどHCからBlack Metal、そしてThrash Metalまで様々なシーンで活動している猛者が集結したバンドのようです。そしてインフォにもある通り、このBlindnessなるバンドの奏でる爆音はメロデスリフとグラインドコアの融合というのだからガゼン興味も沸くというもんです!!! 聴いてみてナルホド、確かにキャッチーなリフの嵐ですわ!聴く前はMortalizedみたいなスタイルを想像していたのですが、いい意味で裏切られましたね!全力でぶん殴るようなグラインドコアのジャンルにおいて、メロディアス且つキャッチーなリフはご法度というか ウナギと梅干並みに食い合わせの悪いもののように感じていましたがコレはガツンとくる奴だ!!Nasum以降のNewschoolなグラインドコアをベースに弾きまくり奏でまくりなギターリフが終始まとわりつくのですが、それが全く嫌味ではなくちゃんとグラインコアの持ち味であるヤケクソ感を保っている点が超COOL!そしてギターの感触はメロデスをあまり通っていない私(汗)にとっては、オリエンタルな匂いを振りまくThrashin’ Power Metal GOD・Artirellyの激名作 "B.A.C.K."を思い出させました。確かにデモをすっ飛ばしてこんなオモシロ作品を出してきちゃうのはこのバンド マジで凄すぎる...!Nasum以降の欧州Grindcore大好きッコの他には、札幌の超ド級変態メロディックHC(褒)・wolfgang japantourをFavoriteに挙げる方に是非聴いていただきたい!こりゃーいい作品ですぞ、オススメです!!!
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経血 - 令和聖母 (8cm CD)
¥1,100
祝・結成10周年!昭和HCパンクサウンドを令和にアップデートし続ける茨城の経血 初の8cmシングル!短冊CDといえばこちら、hello from the gutterからのリリース! 経血10年駆け抜けましたなぁ!素晴らしい!経血と言えば私が前にやっていたバンドでツーマンを2度、そしてVoのまりちゃんとは公私共に遊びまくってるんですが10年かぁ… 早いモノですな。まりちゃんと初めて話したのが2018年の11月、国分寺のMorganaでエンカウントしはじめましての挨拶もそこそこに『ウッチーさん、離婚されたんですか?』だったなぁ… ジャケのネタにギャル雑誌のeggの古本を送ってもらったりしたなぁ… そんなアタシが私生活でゴタゴタしている間にも、ジャンルの垣根を越えシーンの最先端で大活躍していた経血!今後の大活躍を期待しております!! スプリットや企画リリースを抜かすと、経血の単独作品はドラムのツトムくんが運営する最強日本パンクレーベルである悲観レーベルからのリリースで統一されていましたが、結成10周年を祝した今回の8cm CDは最狂パンクレーベルであるhello from the gutterからのリリース!レーベルの松田氏が経血大好きッコなのも知っていましたし、バンドとの繋がりが薄いとも思っていませんでしたが個人的にはこの組み合わせは驚きました!しかし浜崎あゆみの"A BEST"や椎名林檎の"勝訴ストリップ"を今までにオマージュしてきた経血が、パンクシーンに8cm CDという文化を持ち込んだ(そしてまんまとウチもその文化に乗っかろうとしているのですが汗)hello from the gutterという組み合わせはナイスなマッチングだなぁとジャケを眺めたり繰り返す聴くたびに込み上げてきますな。 さて今作で経血が披露するのは"uny"と"表現の自由"の2曲!のっけからuny イントロの感情を揺さぶるギターリフに持っていかれますが、カラッカラに乾いてささくれだったジャパニーズハードコアパンクサウンドがホント最高です!まりちゃんのボーカルスタイルも淡々と歌うスタイル、がなり声、少し語り調な部分とボーカリストとしての力量を存分に発揮しており、またライヴで見せるあの堂々とした存在感が録音作品にも十二分に溢れてるコトに彼女の才能を感じました。 また"uny"の中にある『サントピアの跡地』というワード、なんだろ?と思って検索してみると水戸駅の北口にあったファッションビルだとのこと。浜崎あゆみの歌を正面から受け止めギャル服店員だったという経歴を持つまりっぺが、短冊8cm CDでサントピアというワードをブチ込むというセンスにホント脱帽!アルバムサイズのCDやレコード、ソノシートなんかで『サントピア』というフレーズを盛り込んでもこのエモさは表現出来ないのではないでしょうか。アイツはマジですげー女だよ… 当レーベルでの取り扱いは公私共にバタついてまして少し遅れてしまいましたが汗、このシングル売れに売れてるそうで在庫も少ないとのこと!ウチも少数の取り扱いになりますので、やべーまだ買ってない!という方は是非こちらからどうぞ! 【追記】 水戸 サントピアについて、元カリスマ店員・まりちゃんから補足がありましたので商品画像2番目にそのメモ画像を置いておきました。昔から狂ってんなー!!笑
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Axeslaughter / Sedem Minút Strachu - split (procopy CD-R)
¥1,350
フィンランドの狂惡ブラックメタルパンク・Axe Slaughterと我らがノイズコアヒーロー・7M$の異色スプリット作!アメリカのRatgirl Recordsからのリリース! 一時期のリリース乱発感は薄れましたが、7M$の勢いは止まりませんなぁ〜。今回入荷したのは7M$のベーシスト・Richardのレーベルから66枚限定のLathe-Cut盤でリリースされた物を、アメリカのRatgirl RecordsがプロコピーCD-Rで出したUS盤!Axeslaughterとのスプリットというコトで張り切って入れてみました! そんな感じでまずはAxeslaughterからスタート!07年頃から始動、B級いやC級ヘタウマジャケットがキョーレツなフィンランドのカルトブラックメタルで、国内流通があまりないものの私もお店で見つけたら手に取るようにしていたのですが… な、なんじゃこりゃ〜!!?今回収録されている2曲が完全にドランケンタフガイパンクロックで超驚愕!つーかANTiSEENまんまじゃないすか!!私も前情報なしで入荷しプレイヤーにかけるまでこんな感じになってると思っていなかったので本当に驚きました。雑な解説で申し訳ないのですが、マジでANTiSEENまんま笑 録音はカラッとしたLowな感じなのですが、そのリハーサル感も粗野なパンクロック楽曲に合っていて素晴らしい!前述の通り、私もしっかりとAxeslaughterを追いかけていた訳ではなく、いつの間にこのスタイルになったのかちょっとわからないのですが汗、こんな感じでガンガン行くなら逆に積極的にチェックしていきたいなー!GREAT!! そしてオレ達のSedem Minút Strachuですよ!とにかくこのバンドは全リリース確保したい、現行ノイズグラインドバンドの中でもオリジナリティの高いテイクを毎度聴かせてくれるので何も心配なく聴かせてくれますな。彼らの大体のテイクが一曲一曲が途切れずに一塊り=78曲入りみたいな感じで、よく言えばノイズグラインド組曲なスタイルなのですが、今回はミッドテンポなドラムに合わせてちょいとEVILなテイスト。split相手に合わせたのかな?Janの叩く正確なドラミングに合わせ、下品なノイズと原始人の咆哮がこだまする…!!うーん、サイコー!!前にも何処かで書いたと思うのですが、7M$は『サンプリングは愛だ』とのステートメントを活動初期からあげていて、過去バンドの手法をパクリつつ見事 自分らのスタイルに昇華してノイズグラインドとして非常にユニークなアプローチをしてくるのでマジで目が離せません。Twitter上でObscene Extremeの彼らのライヴがちょいバズしてましたが、アレにやられた方も是非チェックして欲しいリリースですぞ!マジで安定した良いバンドだよなぁ〜!!あ、あとENDONのたいちゃんみたいに歌うトコが一瞬あってそれも良かったです笑
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Rator / Thartarus - split (LP)
¥6,200
バーレーンのレーベル・Al Shaytan Creationsがまたも素晴らしい再発!!マレーシアのRatorの90年作デモ "Evil Symphony"と、シンガポールのThartarusの91年デモ "Catholic Traitor"をカップリングしてLP化!両バンドともにサイッコーな邪悪メタル!!つーかRator!Rator!Rator!! 以前、入荷したドがつくほどにオブスキュアなシンガポールのブラックメタルバンド・Dread / Xtreme ObsessionのデモテープLP化させた、バーレーンのAl Shaytan Creations!早くも第三作目となるグレートな再発リリースをやってくれました。今回も2バンドのデモテープをカップリングした形のLP化となりますが、マレーシアのRatorとシンガポールのThartarusの組み合わせ!! マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!もういっちょマレーシアのRator! ホントに最高すぎます、マレーシアのRator!待ってましたよ、この作品の再発を... マレーシアのRator! いや、シンガポールのThartarus、こちらもモノ凄いんですが、私個人的に今作に収録されているデモ "Catholic Traitor"は海外某ディストロからFuneralight Recordsからのカセット版をすでに手に入れていたということもありまして... というか当レーベルでも何作かFuneralight Recordsからはディストロを入荷していますが(まだ上げていないものもアリ汗)、アルゼンチンのZzooouhh RecordsにしてもAl Shaytan Creationsにしても、そしてF.O.A.DにしてもFuneralight Recordsがまずカセット再発してからのLP化という流れができていますので、まずこのレーベルがシンガポール/マレーシアの90's デス/ブラックメタルバンドのオフィシャル再発までつなげた努力というものはもっと評価されてもいいんじゃないかとは強く思います。因みにオーナーは現Damokis / ex.DemisorのBob氏です。 話がそれてしまいましたがこちらのThartarus、今回のLPでも そして件のFuneralight Recordsのカセット版にもバイオグラフィーらしきものは記されておらず、私が持っているファンジンなどにも記事がないものですから具体的なインフォがなくてご紹介しづらいのですが、当時のメタルジンなんかにはSamaelなんかを比較に出しレビューされていたらしく、そして極めつけにはGODFLESHを引き合いに出された記事もあったとのこと。なるほど、ボーカルには深いエフェクトが掛けられており曲調も鈍足、そしてめっちゃくちゃにHeavyな楽器隊!Darker than Samaelという描写も納得です。Funeralight Record版カセットには再発にあたり『30年前の音源をリリースさせてくれという連絡がきた時にはホント驚いた』というメンバーからの弁が掲載されていて笑、ちょっとネットで検索した限りではありますが、このデモテープをリリースした後にメンバーはどうもバンド活動は行っていなかったようです。うちのレーベルが買い付けるほどなので崩壊系メタルかと思われるかもしれませんが、技術的には全く問題がなく、そしてこの鈍調な曲調に備わるヘヴィネスさはこのままバンドを継続していればもしかしてもしかしたかも?というifな未来まで想像させられました。確かに音質的には決してクリアとは言えませんが、その音の汚さも味方したダーティなドゥームデス!! これだけでもホント素晴らしいアナログ再発といえるのですが... Ratorですよ!!こちらは完全にデストロイ雑音メタル!!!!!!!!!! Ratorに関してはインナーシートにバイオグラフィーがありましたので簡単にまとめておきます↓ Petaling Jayaというクアラルンプールに隣接する都市にて87年に結成、マレーシアにおける一番最初のブラックメタルバンドであると考えられる。メンバーであるShah JahanとLee Spaceはまだ思春期 真っ只中のメタルヘッズだった。Sodom / Motorhead / Venom / Sarcofago / Sepulturaに影響を受けRatorを始動させたが、当初から彼らは次元の違うアプローチを行っていた。極端にディレイのかかった邪悪なボーカル、歪みに歪んだギターサウンド、不協和音と形容できるドラムサウンドと野蛮かつ荒廃的なスタイルを完成させたのであった。87年に初のリハーサルを行い、その翌年に行ったライヴではガンベルトに五寸釘リストバンド、そして黒いコープスペイントを施したSarcofago Worshippingスタイルで登場し彼らの凶暴な音楽スタイルを表現していた。 デモテープ "Evil Symphony"は89年に録音、日本 / ブラジル / フィンランドなど世界各国にいきわたり各国のファンジンで取り扱われたが、レーベルからの反応は薄く、メンバーの家族からの反対もあり解散となる。 その後、2010年にSilent Deathと共にクアラルンプールにて再結成ライヴを行うが、オリジナルメンバーとして参加したのはShah Jahanのみ。BazzahやNebirasのメンバーがセッションプレイヤーとしてライヴに参加した。 家族の反対もあって解散か... 最後にある2010年に行われたライヴも散々なものだったらしく、わざわざマレーシアまで見に行った(!?)Infernal CurseのNocturnal Antichrist Warrior氏は、氏が編集するファンジン "Baphometal Zine"内において『非常に失望した』という感想を残しています。また06年に録音した"Possessed"というアルバムもあるのですが、これも没個性的で... つまりはRatorと言えばこのEvil Symphony デモ!ガビガビ雑音メタルの金字塔が過ぎるんですよ!!! バイオグラフィーにもある通り、"極端にディレイのかかった邪悪なボーカル、歪みに歪んだギターサウンド、不協和音と形容できるドラムサウンドと野蛮かつ荒廃的なスタイル"のブラックメタルなのですが、曲事態はメチャクチャな構成ではなく結構正攻法なSodomやSarcofagoの系譜をたどっているとは思うのです。しかしガビガビな録音と過剰なエフェクトによりとんでもないノイズメタルをかましていますので、ブラジルのNecrofagoやNecrobutcherといったデスコアメタル勢、そして原始ペルー産デスメタルなんかのデストロイ系に目がない皆さんはマジで買いです!!超凶悪、超粗暴なドス黒い音の塊を堪能できることでしょう。 Evil Symphonyは前述の"Possessed"のCDにはボートラ扱いで収録、また14年に7EPとカセットフォーマットで単独再発されてはいるのですが、プレス数の少なさもあり ここ日本ではなかなかお目にかかることは多くありませんでした。そして今回も150枚限定、バーレーン産ということで再入荷も厳しいかと思われます。このLPには今までの再発作品には収録されていなかったリハーサルトラックと、"Baphometal Zine"内のライヴレビューにおいてNocturnal Antichrist Warrior氏が唯一素晴らしかったと評したマレーシアのヘヴィーメタルバンド・SYJのカヴァーソングも追加!インフォには載っていないのですが恐らく2010年の再結成ライヴの際に録音されたものだと推測されます。ガッビガビのデモ音源の後に比較的まともな音質で尚且つ普通にHM/ハードロックな曲調のものが突然現れますので拍子抜けするかもしれませんが、これが確かに超カッコいい!!私がRatorRator言ってるせいでThartarusの影を薄くしてしまった感もありますが汗、ホント大推薦盤です!!!!!! 毎度のことながら超高い値段設定ですけれども... ホント、これでもギリギリの値段設定でやらせてもらってます!汗 これが円安の時代です... すみません.........
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Dreamcatcher - The Dark Corners (cass)
¥1,700
ドイツのPower Electronics Actである以外は正体不明のデュオ、その名もDreamcatcherによる初の正規流通カセットがDunkelheit Produktionenより登場!娼婦街の暗闇の一角を舞台にした暴力、ドラッグが題材の暗黒パワエレ作品!限定50本! 事あるごとに申し上げていますが、今ドイツのパワエレが熱い!某レーベルから"German Power Electronics"なる作品を出すアーティストがいるほどに、本国でもその自負はあるのだとは思いますが、いわゆる極悪系 / Perverted系の良質なパワエレアクトがここ何年かでドイツから多く排出されているように思います。その中でも自身の正体を秘匿しているノイズアクトの存在もちらほら見かけ(先述の"German Power Electronics"をリリースした作家もそうでした)、やりたい放題なアートワーク / 曲名などでそういった音楽を追い求める私のような輩の財布事情を苦しめる国・ドイツとして近年名を挙げているようです(参考ソース:オレ) そんな秘匿系アーティストの中でも気になっていたのがこのDreamcatcher、某ディストロで扱ているのを見つけて購入しようとしたのですが残念ながら売り切れ。もやもやしている中でDunkelheit Produktionenが正規流通リリースを出してくれたおかげで、当レーベルとしても飛びつかざるを得ませんでした...! レーベルインフォによると、ドイツノイズシーンの"インナーサークル"内でいくつかの作品を極少数部 販売していたというこのPower Electronicsデュオなのですが、その中で私が知っているのは下記3作品のみ↓ Whores Of Today/Whores Of Yesterday (cass) Dirty White Panties (cass) Antisocial/Fuck Off (cass) これ以外に作品を発表しているのかどうかも、Dreamcatcherというあまりにも検索しにくいユニット名ですので調べるには苦心しそうですが、レーベルインフォによると上記作品のタイトルからも分かるように非合法な性産業および反社会性をテーマにしたパワエレアクトだということです。 そしてその肝心な音ってのが... 暗い!!!ドス黒い闇の中を覗き込み、そこに渦巻く憎悪の波音が深淵から響き渡るかのような暗黒サウンド!!ユニット名から想像するキャッチーさからは真逆のベクトルを向く その極悪サウンドに一発でも持っていかれました!!これはまたすげーユニットが出てきたぜ!!雑な説明をさせていただくとCorruptedのパワエレ版といいましょうか、絶望感に支配された救いようのない闇が如きノイズ作品で、娼婦街の一角をあしらったアートワークと相まって独自の世界観を築いております。気が早いですが、個人的には24年度のベスト作品に上げたい一本!!オススメです!!
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六根 - 結んでひらく (CD+ZINE)
¥1,650
新ドラマー逢坂俊之(QUESTRAKT, GANZ HASE)加入後初となる作品。 新録4曲入CDと、4~5月に行ったアメリカ西海岸&メキシコツアー日記をあわせてリリースする。 楽曲はこれまでの作風(グラインドとジャパコアが混ざったような…と言われることが多い)のままでありつつ、メンバーチェンジをきっかけに形にできる表現が広がったように思う。 [楽曲解説] 1. 消せない...困難なことや過去のトラウマを乗り越えられない弱さ 2. 論理と知性が暴力と化す...「対話」ではない、相手を負かして居場所を奪うための論争への怒り 3. 力をくれ...弱さと向き合い、克服しようとする過程での苦しみ 4. 点と線...貫きたいことがら ツアー日記は、今回初めての海外長期ツアーだったので出来事をなにかしらの形に残したく制作した。 現地レポの要素も多少はありつつ、ほぼパーソナルな"日記"なので、ゆるっとくすっと楽しんでいただけると幸いです。 (Gt/Vo 荒井) (レーベルインフォより) 新ドラマー 逢坂氏を(QUESTRAKT, GANZ HASE)迎え更に強力になったハードコアバンド・六根!今春行ったUS/Mexツアー日記(相当おもしろい)のついた4曲入りCD! Systematic Deathのメンバーとしても知られるYuzuka氏が19年に始動したハードコアパンクバンド・六根。結成からYuzuka氏と共にバンドを支えていたスーパー大振りドラマー・阿久津氏が脱退し、勝手に『六根も活休か…』なんて思っていたら ほぼブレイクなしでライヴハウスにカムバックしたのには驚きました。Yuzuka氏が新たに迎え入れたのはTYO Power Violence・QUESTRAKTの逢坂氏!前ドラマーである阿久津氏がライヴで見せるパワープレイに毎度ド肝を抜かれていた私、勝手に『次のドラマー大変だろうなぁ』なんて思っていたのですが、先日PitBarで二人の演奏を見てそれが私の杞憂に過ぎないことがわかりました。逢坂氏、とんでもねードラムですね!!考えてみれば妥協を許さないYuzuka氏がハンパなコトをするはずもなく、ドラムが変わるってのを他者が心配するなんて全くおこがましい… いつだって六根はヤバいバンドだぜ! とライヴで再確認した後にリリースされたのが今作、メンバーが変わって間髪入れずに名刺を用意してくるのが常に前を向いている六根らしいとニヤリとしてしまいました。ディストロのオファーを頂いた際、『ただちょっと今回キレイに録ったから死体カセット向けじゃないかも…』なんて言われて えっ?と思いましたが笑、いやいやキレイに録って大正解でしょうコレは!バンドの言う通り前作よりもキレイに録音されていて、確かに一般的には荒削りの録音の方がバンドの獰猛さがアップするのかも知れませんが(私の所属するバンドがよく使う手ですね)、今作を聴いていてもその勢いは殺さず、逆に一音一音に対してこだわりを持つ真摯な姿勢すら感じられます。またYuzuka氏のハッキリと発せられるボーカルがストレートに鼓膜を揺さぶり、歌詞の内容と曲の展開のドラマチックなほどのシンクロが素晴らしい!そして凄く歌詞を大切にしているバンドなのだなと改めて感心させられました。そして音の感触もグライン度がだいぶ上がったような…?Japanese HCとグラインドコアの融合と言うとナックルヘッドなんかがパッと浮かぶかも知れませんが、その方向性に更に激情HCやダーククラストなんかのエッセンスもまぶしたハードコアパンクの進化系がこの作品で堪能できるかと思います。4曲じゃー確かに物足りない、しかしこの物足りなさは次作への期待へと繋がるちょうどいい物足りなさだと個人的には感じました(なんか意味わかんない表現だけど汗) そしてオマケ?付録?として付いてくる、六根発の海外ツアー日記!コレがまたとにかく面白い!出てくるバンドとのエピソードもさることながら、全体的にメンバーの人の良さとマジメさが伝わるのもGOODです笑 こんなん読んだら海外行きたくなるわなー!! とにかく速い音楽好きなら間違いなしなこの音源、爆速中毒の面々は要チェックですぞ!
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Proctalgia - Consuming The Regurgitated Entrails (CD)
¥1,800
ジャケ買い要素なし!しっかしコレがまたキョーレツなアルバム!!!05年結成、フィリピン発2人組ゴアノイズユニットの07年リリース59曲入りファーストアルバム!オランダのKlysma Recordsからのリリース!! *ジャケが酷すぎるので当初の想定より¥200引き! とりあえずジャケットの話でもしときましょうか… こちらアメリカのゴーリー/サディスティックなアートワークを得意とするアメリカのビジュアルアーティスト・Lou Rusconi氏の手によるモノ。しかし… いやぁ… ホント酷いっすね(褒め 3:本音 7)!アンダーグラウンドな音楽の、しかもそこから更に小規模な界隈ではそれらに理解のある1アーティストが重宝される傾向があるコトは分かっているものの、いやー、酷いっすね(褒め 3:本音 7)!ヘタウマという言葉を何処まで適用するかは難しいけれども、それでもこのLou Rusconi氏のアートワークはMeatshitsでは2作品ジャケットを担当していますし、GutのトリビュートV.A.のジャケだって氏の手によるモノ。100周くらい回って良いようにも見えてきましたが… でもその100周回してくれたのがこのアルバムの出来の良さということでしょう!(強引) つーわけで、今回はなんとフィリピン発のゴアノイズ2人組Proctalgiaによるアルバムのご紹介。しかもリリースはLast Days of Humanityの全盛期をドラマーとして支えたMarc Palmen氏が主宰するKlysma Recordsからのリリース!LDOHにおいてのMarc Palmen氏によるモーレツフルブラストは歴史を変えたと方々で書かせていただいていますが、彼のアンダーグラウンドスピリット、並びにショボ/ダサへの理解値は異常。ジャケの話とリンクするかもしれませんが、音に関してもヘタウマの本質/ヤバさを汲むセンスの高さはピカイチだと個人的には思います。Klysma Recordsリリースが全ゴーリーアンダーグラインダーの要チェック作品だということは、不肖わたくしが自信を持って宣言致しましょう! さてさて、Proctalgiaは恐らく今作がデビュー音源、続いてはAnal Whoreとのスプリットを同年07年にリリースしそこからはアンダーグラウンドゴアレーベル、ゴアレジェンドとのスプリットがドカンと続きます。彼らの作品をリリースしたレーベルで言えばギリシャのSeptic Aroma Of Reeking Stench、フランスのUnderground Pollution Records、ドイツのUterus Productions、ロシアのCoyote Records、メキシコのLymphatic Sexual Orgy Records、そしてゴアグラインド総本山であるチェコのBizarre Leprous Productionからもリリース経験あり!このバンドは単独作品があまりないのですが、そのスプリット相手も豪華!アメリカのDecomposing Serenity、オランダのFaeces Eruption、オランダのTumour、ドイツのPlasma!しかしここまでビッグネームとのスプリット経験があるわけですが、その陰に隠れてしまっている感は否めないですな。特にゴアグラインドは日本を除いたアジア出身バンドの評価があまり得られていないように思います。もったいないな〜。そして今現在、17年のリリースを境に少なくとも作品発表はストップ。うーん、もったいない! そんなProctalgiaなんですが、B級ゴアグラインド感とゴアノイズの見事な調和がすばらしぎる!!球がコロコロ転がるような音を立てる度の過ぎたピッチエフェクトVoを前面に、その声に多少埋もれるようにやっすいギターとヤケクソ打ち込みドラミングが大暴れ!全編モーレツ度/ヤケクソ度がレッドゾーンに突入しながらも、何故か曲のケツだけはしっかりと合うチームワークも見どころです。とにもかくにもひたすらショートカット曲を下品に、野蛮に繰り返すことで到達するゴミ音楽としての美学を堪能できる素晴らしい作品!ゲストボーカルにオランダの電脳ゴアグラインド TumourのRogier氏、そして当時ポルノイズゴアグラインドとして名を馳せていたAnal WhoreのAndy氏も参加!前述したProctalgiaの現在確認できる最新リリースは、17年に発表した現在Andy氏がメンバーとして参加しているPlasmaとのスプリット作品なんですよね。ProctalgiaはAndy氏主宰のレーベルからのリリースもありましたし、これぞまさにネットワークオブアンダーグラインド!!熱いぜ!!因みにTumourとも7epのリリースがあり、そのTumourにはKlysma RecordsのオーナーであるMarc氏も参加していました。 あとはMorticianばりの長いSEも効果抜群、Morticianと違う点はホラーSEではなくポルノが多いというところですが笑 ヤケクソ直線的ゴアグラインドが続くこのアルバム、その途中で長ったらしく流れるSEがちょうど休憩としてちょうどいいダレ具合です笑 TOTALでバカ度が上がっててサイコーなんですが! フィリピンといえば、噂によると激音バンドの巣窟らしくスウェーデンのモーレツノイズグラインダー・ARSEDESTROYERが活動休止前にツアーを行ったのがフィリピンだったということもそれを物語ってるように思います。私、以前に某ヘヴィメタル専門店でフィリピンのポンコツスラッシュメタルとレビューされた音源を、本能的なゴミ収集マインドが働き反射的にポチりましたが、内容はもんのすごい極悪音質 極悪ダメテクニックでそれはもう熱い音源でした。インターネットが世界的に普及した現在、どのようなシーンになっているかと言えばその当時とは全く違っているものだと思いますが、レーベルとしてはフィリピンシーンをできるだけ掘っていけたらと思います!
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Jesus Cröst - 1986 (CD)
¥1,800
Yacopsaeも認めた才能、体調面が理由で惜しくも解散してしまったオランダのフーリガンPower Violence・Jesus Cröstの最終作を入荷!フランスのBones Brigadeから、14年リリース作! ここ日本ではPower ViolenceバンドといえばやはりUSバンドの人気が高いと思いますが、ヨーロッパのバンドも負けていません。今やPower Violenceバンドの憧れのレーベルとなったRSRや、Power It Upといった良質なレーベルを持ちながらも、日本において話題になるのはアメリカのバンドばかりでちょっぴり残念。このJesus Cröstも長い活動歴、有名フェス常連のバンドだというのに日本での知名度はあまりないのではないでしょうか。 Jesus Cröstは96年オランダはロッテルダムにて結成されたPower Violenceバンド。メンバーはギター担当 13氏、そしてドラムの10氏のデュオ体制。97年に発表されたデモはすぐさま話題を呼び、ベルギーのFilth-Ear Distributionからアルバムを3作発表。08年のリリースとなった "Töt"はLast Days of HumanityやInhumeといったゴア/デスグラインドバンドを多く抱えるフランスのBones Brigade Recordsの目に留まり、それからのリリースはCDでの発表はBones Brigadeから、LP媒体のリリースはドイツの老舗FASTレーベル・Rodel Recordsから発表されるようになる。しかし長く音楽ファンをやっていてBones BrigadeとRodelが協力体制になるとは思っていなかったのでビックリしたなぁ〜。09年にはドイツのTurbo Speed Violenceベテラン・Yacopsaeとの南ヨーロッパ ジョイントツアーを敢行、その名も"STOP & GO TOUR"!イカす!!2010年にはアルバム "010"を前述の2レーベルから発表、活動は順風満帆に見られたが12年の夏にギターの13氏が手の怪我を負う大事故に巻き込まれる。その為、ヨーロッパでのフェス出演はこなすもパーマネントな演奏活動は困難となり、新たに23曲を書き上げアルバム "1986"を2014年に発表。それと同時に解散を宣言した。 ザッと彼らの活動について上記にまとめましたが、ケガを元にバンド活動を止めなければいけなかったというなんとも悲劇的なバンドです。活動停止の内情は物凄く同情しますが、毎度毎度のサッカー大好きッコを披露するジャケットアートワークやメンバー名、そしてリリースインナーに『マジでピッチシフター好きなんだよね』とのコメントもあるようにゴア声/ガテラル声も披露しながらダウンビートパートを挟むという人を食ったような性格も特徴的。すんげー変わったバンドだったと思います。LDOHもさることながら、CSMDといった変態バンドがたまに現れるオランダってチェックしとかなアカン国ですな。 そんな彼らのリリースは軒並み廃盤、解散宣言後にアメリカのGIVE PRAISEから08-14年までのリリースをまとめた編集盤も発表されましたがそちらも現在入手困難となっています。今回Bones Brigadeとトレードをするに当たって一番の狙いはこのJesus Cröstだったのですが、Bones Brigadeにも最終作である"1986"しか在庫がありませんでした。マジ残念! そんな今作"1986"ですが、マージで名盤!08年リリースの"Tot"、10年の"010"においてはYacopsae経由のファストで直線的な名Power Violenceバンドといった趣でしたが、"1986"ではマジでやりたい放題!笑 今作の前に"Fuck Powerviolence,This is Groovy Goregrind"というバカバカしいタイトルの7epを発表しているのですが、この頃からピッチシフターの使用もところどころ挟み始め、今作ではその存在がより目立っています笑 そしてその7epから変わったコトといえば曲名が全部サッカー選手の名前になっているという点!笑 バカ過ぎる!サイコー!!あくまでもPower Violenceバンドという点は譲りませんが、明らかにブルデスなリフだったりゲロ声だったり他ジャンルの要素も存分に取り込み、唯一無二であるJesus Cröstを更に煮詰めたような印象を持つこのアルバム、Yacopsaeといった止まりどころがカチッ カチッとキマるPVバンドや、フィンランドのプログレグラインド・Cause for Effect、なんなら日本のRuins好きな方にも刺さる音源かと思います。それともちろんサッカーファンにもね!オススメ!!
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Rotat / Kadaver - Genitalia Made From Fishskin (card sleeve CD)
¥2,000
A soundtrack for an improvised rusty-blade circumcision, taken place beyond a dumpster. Both boys and girls are invited.. A clash of noise titans between Rotat of Finland and Kadaver from Israel, providing 4 tracks of crushed metal and distortion ridden abuse. Hold on to your genitals, this is going to hurt. これは錆だらけのナイフを使ってゴミ箱の裏で行われる即興的な割礼の儀式に捧げるサウンドトラックだ。健全な少年少女の参加を求む。 ノイズの巨人、フィンランドのRotatとイスラエルのKadaverの衝撃的な邂逅。金属の破壊音と虐待的なディストーションに塗れた4曲が収録された作品だ。キンタマ握ってみろ、ジンジンと痛んでくるはずだ。 (レーベルインフォより・超意訳) フィンランドのRotatとイスラエルのKadaverによる衝撃的コラボ!終始テンションを落とさずハイスピードに雑音を投げつけてくる問題作!コレはすげー!フランスのAntipatik Recordsからのリリース! 40を手前に未知の音楽ジャンルを掘っていくの楽しい… いわゆる『沼』ってヤツですね。グラインドコアに出会った10代の頃を思い出してしまいました。当レーベルからもハーシュノイズの作品は過去に何本か出しているのですが、今までシーンの表層的部分 / 周りの友人が作る作品 = 私が触れるコトの出来るノイズシーンであったわけですが、昨年ディストロを本格的に始めて色々とノイズ作品をいれていく内に今まで知らなかったユニットの作品に触れドップリとハマってしまいました。しかも多作なノイズユニットが多く中々追いかけるのが大変… ハッキリ言って私もまだまだこのジャンルにおいてはズブの素人、好奇心のみで色々手をつけて入荷していますがレビューに間違い等あればTwitterなどでご指摘頂ければと思います。また私と同じくノイズは詳しくないけどなんか聴いてみたいと思っている方に、グラインドコア脳で書いた私の解説が刺さればいいなぁと思っています。一緒に勉強しましょう!(a.k.a 買ってくれ!) と初っ端から駄文を連ねてしまいましたが、この作品はキョーレツです!ドイツのObsessive Fundamental Realityから入荷した、これまた素晴らしいオムニバスCD "Mantras Of Vivisection" (当レーベルでも絶賛取り扱い中!)に入っていたフィンランドのRotatの楽曲があまりにも凄まじかったので、コラボ作ではありますが新作を入荷してみました。 コレは凄まじい!ジャケットのキョーレツさもさることながら、その暴力的な収録内容にサディスティックな感情すら湧き上がってしまう程(普段そんなことはないのですが汗)に徹頭徹尾 極悪なハーシュノイズに支配された銀盤となっております。 先にも書かせて頂きましたが、Rotatはフィンランドのハーシュノイズアーティスト。デビュー音源が14年ということでまだ若いユニットですが、この10年もしない間にハーシュノイズ名門レーベル・Freak Animal、そしてFilth & ViolenceからもCDをリリース。極悪界隈の先輩方から寵愛を受ける次世代を担うルーキーといっても良いでしょう。 そして今作品の相方、イスラエルのMichael ZolotovによるDeath Industrial / Power Electronicsユニット・Kadaverは03年から活動をスタートしたベテラン。初期はゴア/ノイズグラインド系のレーベルからのリリースもあったりしますが、Bizarre Audio ArtsやL.Whiteなど有名どころからDeathbedなどの新興レーベルからも作品を出している実力派のようです(…単独音源持ってなくて汗) そんな両者がコラボした作品、本当に凄い!うるさい!正直なところ、どれがどちらのユニットの音かはわかりかねますが、最初から最後まで息継ぎしてないんじゃないかと思うほどにハーシュノイズを喰らわせてくる恐ろしい作品です。異常者による変態割礼儀式、女性の叫び声のSEループが儀式の首謀者の顔と彼が握る錆びたナイフを思い浮かばせ、曲名の通り"In And Out"してから"Outside In"され"Down Side Up"した後に"Banana Split"する様をキョーレツなハーシュノイズとして表現。この作品を聴く者もまた『共犯者』、犯罪行為を渇望する自分を心底に見つけてしまうかもしれません... なんてな!超オススメ作品です!!!!!!!!
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Agathocles / Suppository - split (CD)
¥1,800
大大大推薦盤!09年にその活動に幕を閉じているオランダのモーレツグラインドコア・Suppositoryと、泣く子も黙るベルギーのミンスコア大魔王・AgathoclesのスプリットCD!グラインドコア好きなら絶対にマストな98年発表作、Obscene Productionsからのリリースです! 私が死んだ時には棺桶の真ん中にはMinchのリリースを絶対に入れて欲しいと妻には伝えてあるのですが、出来れば生花と共にその他の大好きなグラインドコア作品も並べて欲しいなと思っております。肉奴隷 / DxIxEのスプリットは全作でしょ、それとBowel Fetus / Fantasmi Di Sodomaのスプリットカセットに、Realizedの"21st Century Terminal World"はCDもLPも入れてもらおうかしら?Din Addict / ObliterateのスプリットCDはマストだし、オムニバスなら"Johor Hardcore Compilation"も入れたいですな!ならTussockのカセットも!SxOxTxExの編集盤なんかは死んでからもやっぱ聴きたいし、Skrupelなんか入れるのもありかしら?あとはやっぱ顔の横にはSuppository / AgathoclesのスプリットCDは置いて欲しいし… はい!ということでSuppository / AgathoclesのスプリットCDです!90's GRINDCORE史を語る上で避けては通れないドチャクソ名盤なこの一枚!!とにかくグラインドコアが大好きな皆さんには絶対に聴いて欲しい素晴らしい作品なのです! オランダのSuppositoryは今作やRegurgitateとのSplit CDや、Relapse Recordsからリリースされたオランダ縛りの4way Split "Dutch Assault"にも選出され当時のグラインドコアシーンでも一目置かれていたバンドです。因みに"Dutch Assault"収録の他バンドはInhume / LDOH / S.M.E.S.で、LDOHとS.M.E.S.が並ぶのは今でも正直どーかと思うところはあるモノの世界的に通用する破壊力抜群なグラインドコアを奏でていたトップオブ・ザ・トップと断言したい素晴らしいバンドです。ただなんかパッとしねーのよな… 今作のSuppositoryサイドのジャケットもそうなんだけど、唯一単独フルのアルバムだって総合格闘技の人がタコ殴りしてるアートワークだったり、おそらくデザイン関係に恵まれずに第一線で活躍できなかったバンドだと勝手に思っております… しかーし しかーし!Suppositoryが残した音源はどの作品も素晴らしいモノばかりで、その中でも推したいのがこのAgathoclesとのスプリットCD!オールドスクールグラインドコアど真ん中、それ以外形容の出来ないグラインドコアアタック!辞書で"グラインドコア"って引いてみたらSuppositoryって載ってるんじゃないかしら?と思っちまう程にはモーレツなテイクでございます。粒がよく聴こえるブラストビートにヘヴィネスが過ぎる弦楽器隊、Lowに叫び倒すシブ過ぎなボーカルもヤバすぎる!!あとは高音カーカス声なコーラスもツインボーカルかよってくらいには顔を出してきて、血湧き肉躍るとはこのことかと聴きながらに気づくグラインドコア決定版な内容です。そんなSuppositoryは09年に解散済み、東京のマシーングラインド・deathcountとも当時 音源の話があったとかなかったとか聞きますが、個人的には未だに解散が悔やまれる!変なバンドが再結成するくらいならSuppository復活してくれ!頼むぜ!! の、お次にはミンスコア帝王・Agathoclesの登場です。私のiPhone、"A"と打つと予測変換にAgathoclesが出てくる程度には大好きなバンドですが、その夥しいリリース群の中には駄作と呼ばれてしまうモノも見受けられるのは事実でございます。しかーし!このJan AG, Burt, Dirkの3人により98年に録音されたこのテイクは100億満点!後に"Hun Hunter"として2枚組 7ep / CDとして再発された実績もある(ただし恐ろしくダサいジャケット!) Agathocles初心者にも大推薦な音盤でございます。パンク/HCを通過した間違ってもメタリックとは言えない曲調、ピッチシフトエフェクトは使わずともビミョーに90's前半のゴア要素も残したパンキッシュなグラインドコアサウンドに悶絶!!!ミンスコアはなんぞや?と聴かれたら、私ならまずこのテイクをオススメしますね。あとはカッコいいと騒ぐようなモノではないかと思いますが、AGxサイドのジャケットがどシブ過ぎて… かつて死体カセット企画に大阪の暴れん坊グラインドコアバンド・Fortitudeを招致した際、VoであるSaitoon氏がネルシャツのバックにこのジャケのバックパッチを縫い付けてたのがマジでカッコよかったなぁ… Agathoclesはお腹いっぱい!オールドスクールグラインドコアってみんな同じでしょ?なーんて思ってる方にこそ改めてチェックして頂きたい大名盤!私も年に一度は3,4日間はこの音源しか聴かない期間があったりします。LP化されてないのがマジで不思議… ウチがやるか!?
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Nashgul - Oprobio (CD)
¥1,430
スパニッシュグラインドコア重鎮NASHGULが単独作としては前作から7年ぶりに放つ2023年最新フルレングス。通算3枚目のアルバムとなる今作はEUROPE - SELFMADEGOD RECORDS / USA - To Live A Lie Records / JAPAN - Esagoya Recordsという布陣でお届け。 自分が初めてNashgulを聴いたのは確かWar masterとのsplitだったはずで、今考えてみるとその頃にDenakやDisturbance project, Convulsions, Rageous intentあたりを一気に知ったことで僕の中の「イベリアングラインド」の概念が形成されていったように思います。そしてLooking For An AnswerやCome Back From The Deadのメンバーも在籍していることを知ったのはだいぶ後になってからだったりする爆 最近でもTeethngと素晴らしい共作を出してたりツアーもガンガンやってたりと精力的な活動を行っていて、今作に収録のサウンドもバンドの経験値と芸達者ぶりが光る正統派かつ実にスパニッシュ然としたオールドスクールグラインドコア。聴けば聴くほど超タフ&超タイト&超わかりやすく、多くの人がグラインドコアに求める要素がミッシミシに詰まってる強烈な一作に仕上がってます。ゆえに頭からケツまで隣接サブジャンルを跨いで多くのグラインダーにオススメです。 (レーベルインフォより) スパニッシュモーレツグラインダー・Nashgulが7年ぶりに放つニューアルバム!メタル度皆無、咆哮とブラストビートに支配された衝撃作!日本盤はオレ達のEsagoya Recordsからです!帯付き! 突然ですが、音源収集に当たって国買いというものがありまして… FunnyなJoke Coreとも呼ばれるようなノイズグラインドバンドならアメリカ/カナダ、Stupidity Records / Egg Scab Radioの流れを汲んだレーベルのモノやDeche-Charge関連だったり。クラスティーな硬派ノイズグラインドを求めるならやはりブラジル、Noise / Industrial Holocaustなんかはマストでしょう。サディスティック且つPervertedなノイズグラインドを求めるなら迷わずフィンランド、Arse / Arse Slaughterから始まったこの流れは今でもRectal Macheteなどに引き継がれています。 お国柄というのは音楽ジャンルにも染み込むモノで、言ったら伝統なり流行りなりという話になると思うのですが、◯◯ってジャンルなら この国の買っておけば間違いないでしょーというディグり方はある程度間違いないと私は考えます。 では今オールドスクールグラインドコアで良いの聴こうと思ったらどの国を買えば良いか?その問いにはスペインを第一に推させて頂きたい! Genital Mastictor、Excreted Alive、Violent Headacheといったバンドを擁した90年代初頭にノイズグラインド黄金期を築いていたという輝かしい功績はあるものの、正直なところ当時は正攻法なグラインドコアのバンドはパッとしなかった印象。その後、90年代後半にDenakの登場でガラリと流れが変わったような気がします。その後継バンドであるLooking for an Answerが世界を股にかけリリースを行い、遂にはRelapse Recordsから作品を出した時にはグラインドコアバブルが発生。Disturbance Project / Rageous intentといったDenakやLooking for an Answer関係のバンドもシーンを盛り上げ、その後MindcollapseやState Terrorといった有能な若手、そしてConvulsionsという現代のグラインドスーパースターを排出するに至りました。めちゃくちゃ大きなシーンを持っているというわけではないですが、現行の渋いグラインドコア聴くならスペイン人聴いときゃ間違いない!絶対だ!以上! (↑全て私の主観です) つーことで我らがESAGOYA Recordsが23年秋にポーランドのSELFMADEGOD、アメリカのTo Live A Lieというどえらいレーベルと共同リリースしたのがスペインのNashgul!こーれがまたキョーレツでサイコーなOldschool Grindcoreなのです! 正確な結成年がわかりませんが汗、04年にNashgulとしての作品をリリース開始。スウェーデンのド渋いグラインドコアバンド・Sewn Shut、東京のWorld Downfall、そして来日公演も記憶に新しいアメリカのP.L.F.といった超強力メンツとのスプリット盤を発表。16年にリリースされた1st アルバム "Cárcava"はヨーロッパ盤をSELFMADEGOD、アメリカ盤をTo Live A Lieが担当した他、自国スペインでLPとカセット版、マレーシアからもカセットが出たという世間からの期待を伺わせられる大プッシュ!もちろん内容も素晴らしいモノでした。 そんな彼らがお送りする9年ぶりのセカンドアルバムはとにかくモーレツ!!!クソ速いブラストビートに喉から搾り出す系の咆哮、タイトな弦楽器隊もとにかくグレート!曲の長さも1分から2分半程度で決して長いわけではないのですが、全て一本調子に聴こえるようなことはなく、それぞれの曲に特徴がありアルバムとして全曲楽しむことが出来ます。個人的に感動したのはコーラスワーク、クレジットにコーラスしてるメンバーは載ってなかったのでVo自身が重ねてるのかな?いい具合にデュアルVoになってカッケーのです。うーん100点! そして作品のアートワークはベーシストであるLuis Sendón氏が担当。実はこの方、イラストレーターとして長年グラインドコアシーンに関わっており、Nashgulのリリースはもちろんのこと、Looking for an Answer、チェコのLycanthropyやオランダのCollision、果てはアメリカのマーダーメタル・Macabreにもアートワークを提供しているとか!このことは今回ネットで色々見て知ったんですがLooking for an Answerのあのお猿アートはNashgulの人だったんだ〜、すげーぜ!! 兎にも角にも大傑作なこの作品、グラインドコア大好きっこ全てに聴いて頂きたい!そしてブレブレのウチとは大違いの汗 グラインドコアレーベルとしてどんどんとその名を轟かせているESAGOYA Recordsへも超リスペクト!今後の活動に期待大です!
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Demonic Compulsion - Abomination Glory (CD)
¥2,600
Libido AirbagのDidiez El Vaginal Conquestadore氏によるBlackened Grind Noiseプロジェクトによる1st アルバム!なんとChaos Cascadeがゲスト参加、ってことはLibido Airbagじゃん!!ドイツのDesolation Galaxiesからのリリース、限定100枚! 21年にインドのCyclopean Eye Productionsからリリースされたミニアルバム "Spiral of Abhorrence"もキョーレツでしたが(当レーベルでも販売中!)、あれから3年、Demonic Compulsionが超強力なアルバムを引っ提げ再登場!前作も2年の歳月を費やし完成させた、細部までこだわったドス黒サイバーグラインド作品でしたが、今作も時間をかけ素晴らしい作品が上がってきました。なんてたってレーベルのニュース欄にDemonic Compulsionのアルバムが出るってインフォが流れたの、去年の春ですからね!完成間近な時にインフォが出されたと思いますが、正にファンにとっては待望の新作となります! 前作である"Spiral of Abhorrence"入荷時にも書かせてもらいましたが( https://noisegrind.official.ec/search?q=demonic )、Demonic Compulsion主宰であるDidiez El Vaginal Conquestadore氏はLibido Airbagのメンバー。そう、Gutのボーカリストであるドイツが誇る大変態・Spermsoaked Consumer Of Pussy BarbecueことOliver Roder氏のLibido Airbagが活動停止するまでの約20年間 女房役を勤めた偉人であります!現在 音楽活動はこのDemonic Compulsionのみのようで、他はこの名義でアートワークを提供している模様。 さて、今回入荷したDemonic CompulsionのアルバムはドイツのDesolation Galaxiesからのリリース。設立当初から当レーベルもお付き合いさせて貰っているレーベルで、Cervical Smear / Scatmother / North Central / Sodomy From Beyondなど、各国のPerverted極悪ノイズな面々をリリースする間違いないレーベルですな。ドイツのレーベルであることもあり、Demonic Compulsionがリリースされるのがしっくりくる!インフォ流れた時はわたくし狂気致しました。 そんな12曲入りの今作ですが、前作以上に邪悪な雰囲気に支配された高速サイバーグラインドでノックアウト!!ガバの要素は残しながらもダンサブルな雰囲気は前作より鳴りをひそめ、直線的なブラストビートに乗る高音ゲロ声がCOOL!War Black / Bestial Metalの影響はあるもののDemonic Compulsionはやっぱグラインドコアですな。スピードフリークはマスト! と、いつもならこんな感じで〆るのですが、このアルバム大事件が起こっていまして… なんとChaos Cascadeが3曲ゲストボーカルとして参加!!!!Chaos Cascadeとはこのレーベルでも何作か入荷していて その際にメンションしてますが、中の人はOliver Roder氏!Gutの!Nunwhore Commando 666の!ってかDemonic Compulson + Chaos CascadeってコトはLibido Airbagの組み合わせじゃんかー!!!!!前作を紹介した際にもDidiez El Vaginal Conquestadore名義でChaos Cascadeにアートワークを提供しているコトは書かせてもらいましたが、音源での繋がりはLibido Airbag活動停止後 初となる模様です。インナーにはお二人の御尊影まで掲載… 眩しいぜ!!何か今後もこの組み合わせでやって欲しいですな! 100枚限定ということもあり、今回の入荷が最後になるかと思います!ってか100枚て!もっと刷ってくれ!! とにかく暗黒サイバーグラインド大傑作!!!!!!!!!
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Dhak - Demos & Rarezas (CD)
¥2,400
アルゼンチンのRaw Power Metalバンド・Dhakの85年デモ、そしてライヴを収録した編集盤入荷!NOT 崩壊系、TRUE 鋼鉄魂な弾きまくり泣きまくりの激アツメタル盤! 今回ご紹介するのはアルゼンチンのPower Metalバンド・Dhakのデモ音源集です。まずはネットで見つけた彼らのバイオグラフィーの和訳をご確認ください↓ Dhakはアルゼンチンが誇る後継のバンドに影響を与えた最古参のパワーメタルバンドである。 Dhakの1992年に出された名盤 1stアルバム "Furia Demencial"はカセットフォーマットでのみリリースされた。それにもかかわらずアルゼンチンメタル界において彼らはトップへと登り詰めたのだ。 ギタリストのAlejandro Roldanを中心に1981年に結成されたDhakは、当時開催されていたフェス、そして人気のあったバンド達とほぼ全て参加/共演をしている。ブラジルツアーも敢行したが、そのツアー後にVoのCarlos Cabralが脱退。1985年のことだった。 新しいシンガーを迎えての新曲レコーディングを行うも、最終的には資金不足の為にそれまで録音していた楽曲全てが水の泡となってしまう。それが原因でバンドは一時膠着状態に… 89年には初代ボーカルCarlosを再度迎え入れ、幾つかのライヴをこなすが最終的にはCarlosはTren Loco (アルゼンチンの都市Grand Bourg郊外のへヴィメタルバンド、現在も活動中)に加入する為にまたも脱退。 幾度かのボーカル脱退劇を経て、遂にバンドはDiego Valdezをシンガーとして迎えいれ、歴史的名盤と評される"Furia Demencial"を92年に発表。攻撃的な歌詞を載せたトラディショナルなRAW Power Metalアルバムだが、実に革新的な作品であった。その後"Nahuel I" という名のオムニバスに2曲提供し、Alejandroの都合により98年のライヴを最後に活動を停止してしまう。その間 彼は自宅にスタジオを設立、地元のアンダーグラウンドバンドのプロデュースに勤しみ、またSATIというバンドでの活動を行なっていた(このバンドは一本の素晴らしいデモを残している) とのこと。 恐らくこちらの文章は(Graf Speeのオフィシャル再発を初めて行った偉すぎるにも程がある)ブラジルのレーベル・Dies IraeよりDhakの1stアルバム "Furia Demencia"がLP再発された際に寄せられた文章だと思われます。 上の文にもある通り、彼らは1stアルバムを発表後アルゼンチンメタルシーンで多大な評価を得たということですが、ぶっちゃけた話 私はこの1stアルバムが苦手で… ボーカリストの脱退が相次ぎ、Dhakがやっと見つけたシンガー・Diego Valdez氏を迎えて放たれた渾身の一撃が件のアルバムになるのですが、確かに実力のあるボーカリストであるコトは承知の上で苦言を呈すと… ちょっと声質が汚いんすよね汗 品がない。ノイズグラインドバンドの輩にこんな評価をされるのはDiego Valdez氏にとって屈辱かとは思いますが、それに加えて1stアルバムは初期デモ作品に比べてスラッシュ度が高く、当時Roadrunnerでブイブイ言わせてたSepulturaに続けたばかりに取り入れた要素が個人的には邪魔だったり… 上のバイオグラフィーに続く情報と致しましては、バンドは06年に2ndアルバム"Se Decide Justicia"を発表。ボーカルはDiego Valdez氏のまま、しかしスラッシュ度は抑えられ初期のパワーメタル期に近い楽曲を披露。リリース当時、メタルヘッドバンガー達からは絶賛されたらしいのですが、個人的にはヘヴィネスが過ぎると… なーんかクレイマーの如き文句ばっかタレておりますが汗 なーんか違うのよね… と。 そんな私に救いの手を差し伸べたのが今回ご紹介するDhakの編集盤 "Demos & Rarezas"でございます。今まで再発の機会のなかったDiego Valdez氏以前に在籍した2名のボーカリストによるデモ音源、そしてライヴを収録! 1-5曲目はDaniel Abruzezze氏がボーカルを取る録音時期不明の楽曲、6/7曲目は初代ボーカリスト・Carlos Cabral氏による録音(こちらも録音時期不明)、そして残りとなる8-11曲目はCarlos Cabral氏が再加入した際の89年のライヴテイクを収録。 ということは… 上にあげたバイオグラフィーにある"新ボーカルを迎えて録音に挑んだが、資金難から頓挫したデモテイク"ってのがDaniel Abruzezze氏参加の録音ってことなのか?? そんなDaniel Abruzezze氏、ミッドテンポな曲に高音Voで歌い上げるガッツ溢れる素晴らしい楽曲を残しておりますが、このボーカルがすごい!声が高過ぎていわゆる怪鳥音!!笑 耳がキンキンしそうなハイトーンボイスで我々を魅了します!楽曲に関しては技術的には全く申し分のない泣きまくり引きまくりなパワーメタルサウンド、80年代ということで録音状態は良くはないものの許容範囲。とにかくこの声を聴いて頂きたい、マジすげーぞ! そしてバンドが脱退後も再度ラブコールをしたCarlos Cabral氏のテイクですが… こりゃこの人に頼みたくなるわという素晴らしい歌唱力!ハイトーンボイスもバッチリ決め、男らしいそのボーカリゼーションに熱くなるぜ!最初に収録されているデモ音源(リマスタリングしてる癖に何故か左チャンネルに偏った謎ミックス)はスピード感溢れる楽曲で完全にノックアウト、素晴らしすぎる!そして音量が楽器隊よりボーカルが目立つライヴテイクも熱すぎ鳥肌立ちまくりングなハイテンション音源!Carlos Cabral氏が脱退せずにこの路線で突っ走ったDhak音源を聴いてみたかった! Carlos Cabral Rules!!!!!! っつっても楽器隊の演奏も涙腺刺激なクサクサ泣きメタルなので、全辺境メタルマニアは要チェックです!!!
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Graf Spee - Reincarnation (CD)
¥2,400
燃え盛るはてなマーク!ウルグアイの伝説的デタラメ スラッシュ/デスメタルバンド・Graf Speeの1stアルバムがまたもアルゼンチンのZzooouhh RecordsよりオフィシャルCD再発!ブックレットも必見! Zzooouhh RecordsのErikは兎にも角にもGraf Speeがお好きなのでしょう、カセット/LPに次ぎ今度はCD再発してくれました!本当にこの作品は凄まじすぎるので是非とも南米好きにはチェックしていただきたい作品です。ブックレットにはレコーディング風景などの写真も満載!商品画像3枚目の写真は私は初見だったのですが、とにかく真ん中のVoのツラが良すぎる!オフィシャルでこのツラT出してくれないかな… こっから先はカセット入荷時に私が書いた駄文です↓ 1989年にリリースされたオリジナルLPは超高騰、幻と言われていたGraf Speeの1stアルバムがカセットフォーマットでオフィシャル再発!何年か前にペルーのレーベルから再発されたブートのディスコグラフィーCDが80's 辺境メタルマニアの間で話題となり(実は私もこのカセットの入荷まで、持っていたCDはこのブートのみ。余談ですがこのレーベルの作るブートは作りは雑なもののNecrofago/Necrobutcher/Nuctemeronなど後にNWN!やF.O.A.D.からダイハード盤で再発された作品が多く中々のラインナップでした。その中で私のFavoriteはブラジル・Vulcanoの極悪雑音ライヴ盤!)、ブラジルのDies Iraeが2016年に再発するまではオフィシャルリリースが無く、その当時も『待望の再発!』と騒がれたものでした。私事ですが夏の寝苦しい夜に"明日の通勤はGraf Speeでも聴きながら行くかー"なんて思ってうっかりGoogleで検索をかけたところ、今年21年にZzooouhh Recordsがカセット再発したというページにヒットしちゃいまして、衝動的に入荷希望のメールを送信してしまったという流れでございます。 しかしこのバンドはホントに凄い!激テクかと言われるとそうでもないけど かと言って全く下手じゃない、メタル的なフレーズ満載なのですが何をやっているか/何をやりたいのか全くわからない。しかし作品全体に漲るのはガッツと男気、凄まじいパワーで作り上げた燃え盛る はてなマークといった感じでしょうか?Goat Semenも多用するファーーーーーーーッな裏声シャウトも頻繁に顔を出すのですが、素人目から見てもそこシャウトするとこじゃないぞ!って場面だったり、刻み方が独特でつんのめりがちな楽器隊がお送りする高速曲だったりと巨大なはてなを投げつけられながらも気持ちよく浸れるカオスな世界!兎にも角にもボーカルの俺が!俺が!な自己主張が素晴らしく、彼の個性が曲を破壊するコトに大いに貢献しております。ボーカルの何が良いかって、たぶん彼ってば肺活量に自信があるっぽくて一度のシャウトを限界まで伸ばすんですよね。ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!って感じに。それを何回も繰り返すので聴いてるこちらも アレまたやって!という気分にさせてしまう。ブラボー!!といっても楽曲自体もPower Violenceばりに曲展開の変換が多く、ちっちゃな組曲盛り合わせといわんばかりな詰め込みよう。このバンド、凶暴につき。どいつもこいつも基地外だ!インターネットがなかった時代にしか生まれ得ない80'sバンドの色々な勘違いが詰まった素晴らしい作品!Bizarre Leprous Productionから出ていたインドのGruesome Maladyを彷彿させるわけのわからなさ、よく言うとMortalized的なメタルの料理の仕方も感じさせます。デタラメタル最高峰、男気メタル混沌地獄で必聴です!!!!!
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Zombie Ritual - Zombie Koiwa Party - Too Rotten To Live 『死霊のゾンビパーティー』 (CD)
¥2,200
東京の地下道より出没した4人組(4匹組)ゾンビ・スラッシュ・メタル・バンド、ZOMBIE RITUALによるライヴ・アルバム。2023年4月30日、小岩Bushbashにて開催した「Distro.day Vol14」にて発生した白昼の殺戮スラッシュ・ショーを盤面に収める事に成功。ゾンビ達が地上に出現し20年が経過し、長い年月に渡り数々の人間を食らい続けた集大成に相応しい、阿鼻叫喚のパフォーマンスを血の一滴も溢さずに収録。BLOODBATH RECORDSとCAPTURED RECORDSの共同リリース。 アルバムを手にした貴方の後ろにもゾンビーが迫る! 食い殺されたくなければこのCDを持ってレジへ急げ!! JERO (キャプチャードレコード) 〜BIOGRAPHY〜 2003年、「Tokyo Zombie Metal」をコンセプトに結成。酒とゾンビについて歌うデス/スラッシュメタルバンド。フルアルバムに「Night of the Zombie Party」(2004年)、「Dawn of the Zombie Slaughter」(2012年)がある。その他、EPやスプリット、ライブ盤など多数。2024年夏、3rdフルをリリース予定。 (レーベルインフォより) 23年4月30日、小岩 Bushbashがゾンビに占拠された!?楽器を持ったゾンビ4匹が奏でるスラッシュメタルによって、人間共が殲滅された模様を収めた実況録音盤!Captured Records / Bloodbath Recordsによる共同リリース! 03年に東京にて結成、それ以来20年強 コンスタントに活動を続けたゾンビ達による約8年ぶりのリリース音源の登場! ドイツの超強力グラインドコアレーベル・Power It Upや、日本の超こだわり限定へヴィメタルレーベル・Heavy Metal Superstarからのリリースもあるように、世界的にパンク/メタル両界隈からも厚い信頼のあるゾンビメタルバンドです。先に挙げたこの2レーベルからのリリースがあること自体、Zombie Ritualがもの凄いバンドであることはおわかりになると思いますが、私はゴアメタル旋風が巻き起こる中 Razorback Recordsからアルバムを出した日本人バンドであるというコトが最重要ポイントだと思います!Relapse RecordsからリリースされたExhumedの1stアルバム"Gore Metal"がアンダーグラウンドで大ヒットを飛ばし、それに伴いHaemorrhageの再評価、またGhoulやLord Goreといった後続ゴアメタルバンドのアルバムがRazorback Recordsから多数リリースされる中、そのラインナップにZombie Ritualが並んでいたという衝撃!世代ど真ん中で個人的に当時のゴアメタルブームに思い入れがあるという点、また厳密にはZombie Ritualがジャンルとしてはゴアメタルバンドではなくスラッシュメタルの再解釈であるという点も分かってはいるのですが汗、キャッチーなリフが特徴的なゴアメタル勢が多く占めるカタログの中にゾンビメイクをしてコール&レスポンスをする日本のバンドがいたというのはやはり物凄いことだったと思うんですよね。 そんなZombie Ritualも結成21年目、夏には3rd フルアルバムの発表を控えている中でのライヴアルバムが発売開始!昨年はDeadly Spawnの超強力なライヴ盤を共同リリースしたCaptured RecordsとBloodbath Recordsが再度タッグを組み、またDeadly Spawnのライヴ盤と同じく小岩 Bushbashでの録音!小岩-市川-船橋のトライアングルが生み出した超強力暗黒パワーの結晶の如き素晴らしい作品となっております!!! さてそんな気になるライヴCDの内容はというと1st / 2ndからの楽曲をバランスよく配置し、そしてその間に発表されたミニアルバムからの曲も含めた全13曲入り!もちろん曲名には全て"ZOMBIE"という単語が含まれております!笑 『ギターウルフとZombie Ritualはサビで合唱が出来る』とはよく言われたものですが、聴いているとライヴの臨場感がダイレクトに伝わってくる素晴らしい録音で、正に現場の熱気をも真空パックしたかのような激アツ作品! スラッシュメタルを基調としたキャッチーなリフの応酬、疾走感がありながら力強いツーバスドラム、そして強力なゾンビーボーカル&MC!!This is HEAVY METALなフレーズも飛び出し拳が上がる場面も多々ありますが、この盤を初めて聴いた時にはハードコアな印象すら感じました…! 改めてZombie Ritualはライヴバンドだというコトをこの作品で再確認、こんなカッケー曲をゾンビメイクでやってるだなんて絶対楽しいライヴに決まってますわな!!ベスト選曲とも言えるこのアルバムを聴いてから、みなさんZombie Ritualのライヴに向かいましょう!!
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Cudoa - FURY (CD)
¥800
2019年10月、Cudoaは1stアルバム『Écorché』をLOST RIVERS PRODUCTからリリースし、順調にライブ活動を展開するが程なくしてコロナ禍に突入してしまいバンドも足踏み状態が続く。そんななか、2021年5月、Yukari (Vo)が突如脱退してしまい、バンドは振り出しに戻ることとなる。メン募サイトやSNSの書き込みを見て連絡してきた数人のボーカリストとスタジオでセッションをするがなかなか理想の人材を発掘できず時間だけが過ぎていった。 2022年4月、Nobuがベースからボーカルにパートチェンジする形でNobu (Vo)、Koji (G)、Motonori (Ds)というベースレスの3人編成とり、バンドは再び動き出すことに成功する。 2023年5月、このラインナップで体制を整えたCudoaは今作のレコーディングを開始。前作『Écorché 』から実に4年半振り、現体制では初の単独音源となる最新EP『FURY』を完成させる。ヴォーカリストがチェンジしたことによる前作からの変化に戸惑うリスナーも多いだろう。ヘヴィ&ノイジーなギターと個性的なドラミングによる静と動の対比は彼ら独自の絶妙なバランスの上に成り立っている。バイオレンスでカオスなのにどこかエモーショナルな全6曲、9分弱の中で何度も生まれ変わるような不思議な感覚と独創的な世界観を凝縮。形式よりも感覚や感情にこだわり、グラインドゾーンにいながらもそこに留まろうとしない意欲的な姿勢が感じられる作品に仕上がった。 (インフォより) 静岡のグラインドコアバンド・Cudoaが現編成にして初のシングル作品を発表!メタル/激情HCをも飲み込んだ『聴かせる』グラインドコア作品! 静岡のCudoaが久々のリリースということで当レーベルにも取り扱いのお声がけを頂きました、ありがとうございます! インフォにもあるように前作となる"Ecorche"から実に5年ぶりの単独作品。やはり特筆すべきはパートチェンジによりGt一本での音作り、そして女性Vo⇨男性Voにシフトしたということでしょう。ベース音がなくなったことによる音の厚みへの心配、また女性Voであるという一種の強みが失われたCudoaですが今作は如何に!? …それが蓋を開けると過去作を上回る素晴らしい内容の作品なのでした!!!ヤバい!!!! 前作ではBaを担当していたex.VULGAROYAL BLOODHILLのNobu氏の絶叫/グロウルは目まぐるしく展開する楽曲を縦横無尽に駆け巡り、屍や初期Swarrrmを彷彿させる特異なボーカルスタイルはCudoaという個性を底上げさせたように思います。そしてベースパートが抜けたことへの懸念、そこは20年以上 静岡シーンを支えてきたKoji氏の手腕でばっちりカバー!ザクザクと刻むメタリックなリフから叙情的な音色まで繰り出す多彩な感性には感動すら覚えます。もちろん今作でもMotonori氏の激速ブラストビートは健在!ビートダウンを挟みーの、ブラストパートに移り字余りな余韻を残さない曲の〆方に拳があがる…!23年の春から丁寧に作り上げた作品ということからも伝わるように、試行錯誤を重ねての結果と言える驚異的なシングル作品となっています! また5曲目に収録されている"時遊"という曲ではゲストのMichiaki Masubuchi(音秘)氏が作曲、そしてGtとしても参加しており、コレがまた初期envyを彷彿させる楽曲でGREAT!グラインドコアというジャンルの中に他ジャンルの要素も飲み込むCudoaというバンドだからこそ、ひとつの作品の中にこのような曲を入れても一作品のトータルな世界観を壊すことなく、『こういった面白いこともできるんだぜ』という余裕すら感じてしまいました。マジでサイコー! メンバー数の減少、パートチェンジを経ての作品ということで、私もこういう文章を書くにあたり"新生 Cudoa"なんて言葉を織り込みたくもなってしまうのですが、13年の結成から対バンや作品を聴かせてもらって思うのは、結成当初からブレずに活動を続けてきたバンドの進化という言葉の方がしっくりくるのではないかということです。約10年間の活動にの中で一番ベストな状態のCudoa!今後も益々ヤバくなっていくであろうCudoaというバンドの信念が伝わる素晴らしい作品です!!オススメ!