-
Suppression - Oblivion Rats (CD)
¥1,500
アメリカはヴァージニア州のNoise Grind/Power Violenceレジェンド・Suppression!アルバムを除いた2015年から18年までに製作された彼らの音源をまとめた編集盤入荷!!なんと179曲入り!!これを聴けば近年のSuppressionが丸分かり、90年代から活躍している彼らですが不動のリーダー・Jason HodgeとRelapseからのリリース経験もあるIron Reganで活躍するドラマー・Ryan Parrishの黄金コンビを堪能できる初心者にももってこいの作品です。Grindfather Productions / Disturbed Mind Recordsの共同リリースによるEU流通版! ではまず最初に収録内容から... Tracks 1-25 from the Rats In The Control Room cassette (2015) Tracks 24-51 from the Oblivion Riders cassette (2016) Tracks 52-57 from split 7" with Sedem Minut Strachu on R.S.R. (2017) Tracks 58-65 from split tape with Landfill (2017) Tracks 66-72 from split tape with Sulfuric Cautery on C.N.P./Blast Addict (2017) Tracks 73-86 from split tape with Reeking Cross on Septik Brain Tapes (2017) Track 87 from Lazy Bastards Compilation Tracks 88-96 from split tape with Flvx Capacitor (2018) Track 97 from the Pieces compilation on Reanimated Miscarriage (2017) Tracks 98-99 from split tape with Energumeno on R.O.N.F. Records/C.N.P. (2016) 現在のスタイルを定着させた15年の単独カセットep ”Rats In The Control Room”と、同じく単独作であった”Oblivion Riders”の2作に、数多のsplit提供曲 / コンピレーション参加曲をこれでもかと詰め込んだ体裁となっております。 先日、私事ではありますがずっと探していたNo Comply / Suppressionのスプリット10インチを手に入れたので、Jasonにインスタ経由でDM報告したところ『今のスタイルに移るまでの過渡期に製作した作品だね』といった返信を受け、ベテランなりに今のスタイルに移行するまで試行錯誤を重ねていたのだなと感慨深くなりました。しかしその10インチ以降に製作された楽曲をギュッとまとめたこの編集盤を聴けば、いま彼らが最も脂が乗っかり最盛期を迎えていることが分かると思います! 甲高いJasonのVoとうるせーベースにRyanの超高速ビートが重なり、ノイズにも精通するJasonが被せるディストーションノイズが一体となって鼓膜にアタック!このCDには収録されていないのですが、当レーベルでも先日まで扱っていた彼らの目下最新アルバムにして最高傑作 ”Placebo Reality”(再入荷頑張ります!)へと続く道のりを確認できるありがたーいリリースです。 ノイズグラインドマニアからパワーヴァイオレンスヘッズまで、全方位にオススメしたいこのバンド・Suppression!限定300枚です!!
-
ゆれつずける / Sewer System / AVA / Unconscious Disharmonic Malfunction - 4way split (CD)
¥1,800
US発 良質ハーシュノイズレーベル・OXENが放つノイズグラインドコンピ!日本勢3組+Sissy SpacekのCharlie Mummaソロユニットによる4way split CD! お声がけ頂いてから2年ほど、そして届いてからウェブに上げるまで4ヶ月ほどかかってしまいましたが汗 OXENがお送りするノイズグラインド4組による狂乱CDがこちらでございます!私の記憶が確かならば元々は8cm CD-Rでのリリースと聞いていたはずなのですが、蓋を開けてみるとアライグマがかわいい豪華デジパック仕様での登場、うーん熱いぜ! OXENといえば主催のMatt PurseによるUnsustainable Social Conditionや、当レーベルのディストロでも好評なIncapacitantsやParasite Nurseなど良質なハーシュノイズ作品を多くリリースしているレーベルとして知られていると思いますが、Unsustainable Social Condition名義でもノイズグラインド的な作品があったり あとはSissy SpacekのCharlieによるノイズグラインドプロジェクト Sewer Systemを発表していたりと、実は結構ノイズグラインディングしてるレーベルだったりするのです。Unsustainable Social ConditionのSewer Systemとのスプリット作品においては"Ritual Okada"というタイトルの曲(もちろん肉奴隷の岡田氏を指す)もあったりするので、OXENから今作のリリース構想を聞かされた時には興奮したものです。 さてそんな今作の収録バンドはというと… 東京が、いや日本が誇るヤングノイズグラインダー・ゆれつずける! Sissy SpacekのCharlie Mummaによる人力ゴアノイズ・Sewer System! 超豪華メンツによるトリプルボーカルエクスペリメンタルノイズグラインド・Unconscious Disharmonic Malfunction! まだ2人編成時のゴミグラインド・AVA! つー感じの熱い組み合わせ! 収録順に追っていきますと、まずは ゆれつずけるによるライヴトラックからスタート。彼らは今まで自主でデモを乱発していたイメージがあるかと思いますが、今作がSedem Minut Strachuとのスプリットカセットに次ぐ外部レーベルからのリリースになります。エフェクトをかましたボーカルとドラムといった編成からも分かるように肉奴隷からの影響は大、しかしただのフォロワーとして処理するわけにはいかない個性を持ち合わせたバンドになんであります!平均年齢上がりっぱなしのグラインドシーンにおいて期待の星!ーノイズで全てを埋め尽くすのではなく、上手く曲間の静寂を際立たせることで醸し出される哀愁がGOOD!そしてドラムの粒がキレイ、アガりますな!今回はライヴ録音ということですが、新しいスタジオ音源も聴いてみたい!早よしてくれ! 続いてはCharlie MummaによるSewer System、当レーベルでもNapalm Death Is Deadとのスプリットカセットをリリースしていたあのバンドです。世界中のアンダーグラウンドレーベルから極少数ロットの作品を矢継ぎ早に発表してきたこのバンド、今作ではノイジシャンとして培ったテクニックを惜しみなく披露したコラージュノイズとノイズグラインドの合わせ技がお見事!個人的には90年代カナダのゴミノイズグラインド勢を思わせるCharlie自身によるガチャガチャした演奏を素材として、上手くコラージュノイズに仕上げた今作は語弊を恐れずに言うとオシャレな感じ!激速ドラマーであることに異論はありませんが、ノイジシャンとして彼の力量が発揮された曲であると個人的には思います。 さて次はAVA、オレがいるバンド。今作の収録曲は西之カオティックのOrita Chaoticと、わたくしFrozenPantyによるデュオ編成時の音源を、レペゼン荒川区ノイジシャン・scumにRemixしてもらったモノです。上手いこと料理してもらってなんかカッコいいバンドみたい、カウベルフィーチャーされててブレイクコアかよ!ふたりのメチャクチャな演奏を、更にメチャクチャにカットアップしてもらってます。そんなscumも最近AVAに加入して4人組バンドになりました、色々やるんでチェックしてくださいな! そして狂乱分割音源のトリを飾るのはUnconscious Disharmonic Malfunction!まずはそのメンバー編成をご覧ください↓ Vo - Hirata (Malformed Gentleman, Corbata, ex.Realized etc) Vo - Koreeda (TRIKORONA, Mortify, ex.Coffins etc) Vo - Masumitsu (Su19b, ex.More Noise for Life etc) Electronics - Naoki Nomoto (ex. TRIKORONA) Electronics - scum (Malformed Gentleman) Drum - Kikuchi (Final Exit, Su19b, Mortify, Gravavgrav, ops-psf etc) しゅごい!しゅごすぎる!!リーダーであるドラムの菊池氏にこのu.d.m.の構想を聴いた時に胸ときめき、初ライヴを見てはのけ反った!Japanese Underground HC All Starsとも形容しましょうか、よくまあこんだけのメンツが揃いましたな!是枝氏をボーカルに置くってのも意外過ぎる… もちろん個々のネームバリューだけが売りではないこのバンド、Electronicsを担当する2名の世話しない演奏に冷徹にも感じるタイトなドラム、そして獣性溢れるトリプルボーカル!!ちゃんと聴くと歌割りもしっかりしてるし、ドラムを軸に作曲された楽曲であることも分かります。流石の貫禄、そして狂いに狂ってる感性にはもう脱帽! ノイズグラインドという名の下に、四者四様なバンドが集まった(手前味噌な部分もありますが汗)非常に面白いコンビCDだと思います。ノイズグラインドネバーダイっすよ!確かに再発音源も熱いっすけど、現行バンドもチェックしてくださいね!
-
kito-mizukumi rouber - DOOORS HEAVEEN (片面flexi)
¥1,200
アシッドガレージロッッキン演歌ダンス界の極北・kito-mizukumi rouberの22年録音最新作が片面ソノシートとして登場!現体制で初録音となる今作はバイカーズロックがテーマとのこと!日本で最も狂っているレーベル(褒)、Hello From The Gutterからのリリース! Papekyowance Pyorotomy、Tecondo Ookuninushino Makoto、Papa Big Papaの三氏により08年前後に結成された孤高にして極北のバンド・kito-mizukumi rouberの最新音源!スタジオ音源のリリースはセルビアのレーベルから16年にリリースされた特殊パッケージカセット "Savaita Calvi Ni KMR"以来 約六年ぶりの音源となり、昨年キーボード奏者として加入したKingg Vaniila氏が参加する初のレコーディング作となります!カラッカラに乾いたギターにキーボードが絡み、浮遊するドラムがTecondo Ookuninushino Makoto氏のブルースを小突きながら昇天していく。全ての音は放たれた直後に意味という呪縛から開放され、残り香として浮遊する楽曲。kito-mizukumi rouberが演奏する曲は感情の付け入る隙のない極めて純度の高い音楽なのだなと、この作品を聴いて改めて痛感いたしました。因みに公私共にお世話になっているkitoのドラマー・Papa Big Papa氏に寄ると今作はバイカーロックがテーマとのこと... この音源からバイクを感じるかどうかは君次第だ!!!!汗 しかししかし、七月末に僭越ながら私がDJとして参加させてもらった今作のリリースパーティーにおいて この"DOOORS HEAVEEN"も演奏されたのですが、こーれがもう最高のライヴトラック!!様々な名曲 / 迷曲を持つkito-mizukumi rouberですが、今後彼らのライヴで長く演奏される曲になるだろう至極の一曲でございます!Kingg Vaniila氏加入後は異常なペースで新曲が生み出されているようですが、是非ともこのソノシートで予習してからライヴに足を運んで頂くよう強くお願いいたっしますっ!!!!!!!
-
Demonic Compulsion - Abomination Glory (CD)
¥2,600
Libido AirbagのDidiez El Vaginal Conquestadore氏によるBlackened Grind Noiseプロジェクトによる1st アルバム!なんとChaos Cascadeがゲスト参加、ってことはLibido Airbagじゃん!!ドイツのDesolation Galaxiesからのリリース、限定100枚! 21年にインドのCyclopean Eye Productionsからリリースされたミニアルバム "Spiral of Abhorrence"もキョーレツでしたが(当レーベルでも販売中!)、あれから3年、Demonic Compulsionが超強力なアルバムを引っ提げ再登場!前作も2年の歳月を費やし完成させた、細部までこだわったドス黒サイバーグラインド作品でしたが、今作も時間をかけ素晴らしい作品が上がってきました。なんてたってレーベルのニュース欄にDemonic Compulsionのアルバムが出るってインフォが流れたの、去年の春ですからね!完成間近な時にインフォが出されたと思いますが、正にファンにとっては待望の新作となります! 前作である"Spiral of Abhorrence"入荷時にも書かせてもらいましたが( https://noisegrind.official.ec/search?q=demonic )、Demonic Compulsion主宰であるDidiez El Vaginal Conquestadore氏はLibido Airbagのメンバー。そう、Gutのボーカリストであるドイツが誇る大変態・Spermsoaked Consumer Of Pussy BarbecueことOliver Roder氏のLibido Airbagが活動停止するまでの約20年間 女房役を勤めた偉人であります!現在 音楽活動はこのDemonic Compulsionのみのようで、他はこの名義でアートワークを提供している模様。 さて、今回入荷したDemonic CompulsionのアルバムはドイツのDesolation Galaxiesからのリリース。設立当初から当レーベルもお付き合いさせて貰っているレーベルで、Cervical Smear / Scatmother / North Central / Sodomy From Beyondなど、各国のPerverted極悪ノイズな面々をリリースする間違いないレーベルですな。ドイツのレーベルであることもあり、Demonic Compulsionがリリースされるのがしっくりくる!インフォ流れた時はわたくし狂気致しました。 そんな12曲入りの今作ですが、前作以上に邪悪な雰囲気に支配された高速サイバーグラインドでノックアウト!!ガバの要素は残しながらもダンサブルな雰囲気は前作より鳴りをひそめ、直線的なブラストビートに乗る高音ゲロ声がCOOL!War Black / Bestial Metalの影響はあるもののDemonic Compulsionはやっぱグラインドコアですな。スピードフリークはマスト! と、いつもならこんな感じで〆るのですが、このアルバム大事件が起こっていまして… なんとChaos Cascadeが3曲ゲストボーカルとして参加!!!!Chaos Cascadeとはこのレーベルでも何作か入荷していて その際にメンションしてますが、中の人はOliver Roder氏!Gutの!Nunwhore Commando 666の!ってかDemonic Compulson + Chaos CascadeってコトはLibido Airbagの組み合わせじゃんかー!!!!!前作を紹介した際にもDidiez El Vaginal Conquestadore名義でChaos Cascadeにアートワークを提供しているコトは書かせてもらいましたが、音源での繋がりはLibido Airbag活動停止後 初となる模様です。インナーにはお二人の御尊影まで掲載… 眩しいぜ!!何か今後もこの組み合わせでやって欲しいですな! 100枚限定ということもあり、今回の入荷が最後になるかと思います!ってか100枚て!もっと刷ってくれ!! とにかく暗黒サイバーグラインド大傑作!!!!!!!!!
-
Dhak - Demos & Rarezas (CD)
¥2,400
アルゼンチンのRaw Power Metalバンド・Dhakの85年デモ、そしてライヴを収録した編集盤入荷!NOT 崩壊系、TRUE 鋼鉄魂な弾きまくり泣きまくりの激アツメタル盤! 今回ご紹介するのはアルゼンチンのPower Metalバンド・Dhakのデモ音源集です。まずはネットで見つけた彼らのバイオグラフィーの和訳をご確認ください↓ Dhakはアルゼンチンが誇る後継のバンドに影響を与えた最古参のパワーメタルバンドである。 Dhakの1992年に出された名盤 1stアルバム "Furia Demencial"はカセットフォーマットでのみリリースされた。それにもかかわらずアルゼンチンメタル界において彼らはトップへと登り詰めたのだ。 ギタリストのAlejandro Roldanを中心に1981年に結成されたDhakは、当時開催されていたフェス、そして人気のあったバンド達とほぼ全て参加/共演をしている。ブラジルツアーも敢行したが、そのツアー後にVoのCarlos Cabralが脱退。1985年のことだった。 新しいシンガーを迎えての新曲レコーディングを行うも、最終的には資金不足の為にそれまで録音していた楽曲全てが水の泡となってしまう。それが原因でバンドは一時膠着状態に… 89年には初代ボーカルCarlosを再度迎え入れ、幾つかのライヴをこなすが最終的にはCarlosはTren Loco (アルゼンチンの都市Grand Bourg郊外のへヴィメタルバンド、現在も活動中)に加入する為にまたも脱退。 幾度かのボーカル脱退劇を経て、遂にバンドはDiego Valdezをシンガーとして迎えいれ、歴史的名盤と評される"Furia Demencial"を92年に発表。攻撃的な歌詞を載せたトラディショナルなRAW Power Metalアルバムだが、実に革新的な作品であった。その後"Nahuel I" という名のオムニバスに2曲提供し、Alejandroの都合により98年のライヴを最後に活動を停止してしまう。その間 彼は自宅にスタジオを設立、地元のアンダーグラウンドバンドのプロデュースに勤しみ、またSATIというバンドでの活動を行なっていた(このバンドは一本の素晴らしいデモを残している) とのこと。 恐らくこちらの文章は(Graf Speeのオフィシャル再発を初めて行った偉すぎるにも程がある)ブラジルのレーベル・Dies IraeよりDhakの1stアルバム "Furia Demencia"がLP再発された際に寄せられた文章だと思われます。 上の文にもある通り、彼らは1stアルバムを発表後アルゼンチンメタルシーンで多大な評価を得たということですが、ぶっちゃけた話 私はこの1stアルバムが苦手で… ボーカリストの脱退が相次ぎ、Dhakがやっと見つけたシンガー・Diego Valdez氏を迎えて放たれた渾身の一撃が件のアルバムになるのですが、確かに実力のあるボーカリストであるコトは承知の上で苦言を呈すと… ちょっと声質が汚いんすよね汗 品がない。ノイズグラインドバンドの輩にこんな評価をされるのはDiego Valdez氏にとって屈辱かとは思いますが、それに加えて1stアルバムは初期デモ作品に比べてスラッシュ度が高く、当時Roadrunnerでブイブイ言わせてたSepulturaに続けたばかりに取り入れた要素が個人的には邪魔だったり… 上のバイオグラフィーに続く情報と致しましては、バンドは06年に2ndアルバム"Se Decide Justicia"を発表。ボーカルはDiego Valdez氏のまま、しかしスラッシュ度は抑えられ初期のパワーメタル期に近い楽曲を披露。リリース当時、メタルヘッドバンガー達からは絶賛されたらしいのですが、個人的にはヘヴィネスが過ぎると… なーんかクレイマーの如き文句ばっかタレておりますが汗 なーんか違うのよね… と。 そんな私に救いの手を差し伸べたのが今回ご紹介するDhakの編集盤 "Demos & Rarezas"でございます。今まで再発の機会のなかったDiego Valdez氏以前に在籍した2名のボーカリストによるデモ音源、そしてライヴを収録! 1-5曲目はDaniel Abruzezze氏がボーカルを取る録音時期不明の楽曲、6/7曲目は初代ボーカリスト・Carlos Cabral氏による録音(こちらも録音時期不明)、そして残りとなる8-11曲目はCarlos Cabral氏が再加入した際の89年のライヴテイクを収録。 ということは… 上にあげたバイオグラフィーにある"新ボーカルを迎えて録音に挑んだが、資金難から頓挫したデモテイク"ってのがDaniel Abruzezze氏参加の録音ってことなのか?? そんなDaniel Abruzezze氏、ミッドテンポな曲に高音Voで歌い上げるガッツ溢れる素晴らしい楽曲を残しておりますが、このボーカルがすごい!声が高過ぎていわゆる怪鳥音!!笑 耳がキンキンしそうなハイトーンボイスで我々を魅了します!楽曲に関しては技術的には全く申し分のない泣きまくり引きまくりなパワーメタルサウンド、80年代ということで録音状態は良くはないものの許容範囲。とにかくこの声を聴いて頂きたい、マジすげーぞ! そしてバンドが脱退後も再度ラブコールをしたCarlos Cabral氏のテイクですが… こりゃこの人に頼みたくなるわという素晴らしい歌唱力!ハイトーンボイスもバッチリ決め、男らしいそのボーカリゼーションに熱くなるぜ!最初に収録されているデモ音源(リマスタリングしてる癖に何故か左チャンネルに偏った謎ミックス)はスピード感溢れる楽曲で完全にノックアウト、素晴らしすぎる!そして音量が楽器隊よりボーカルが目立つライヴテイクも熱すぎ鳥肌立ちまくりングなハイテンション音源!Carlos Cabral氏が脱退せずにこの路線で突っ走ったDhak音源を聴いてみたかった! Carlos Cabral Rules!!!!!! っつっても楽器隊の演奏も涙腺刺激なクサクサ泣きメタルなので、全辺境メタルマニアは要チェックです!!!
-
Golden Serenades - Fitte (CD)
¥1,800
Jazkamer等の活動で知られるJohn Hegre氏とJørgen Træen氏によるノルウェー発のハーシュノイズプロジェクト・the Golden Serenades!06年発表のカセット作品がリマスタリングを施しCD化!US老舗ノイズレーベル・Phage Tapes、スウェーデンのOminous Recordingsの共同リリース! 1999年より始動したJazkamerの片割れJohn Hegre氏擁するノルウェーのハーシュノイズデュオ・the Golden Serenades!Pervertedな名門USノイズレーベル・Trash Ritualからリリースされていたカセット作品を、名匠 Grant RichardsonがリマスタリングしてのCD再発作品となります。私、この作品はPhage Tapesから(かなり前に汗)入荷しているのですが、今も元気にNorth CentralやAnonymous MasturbaudioumなんかをリリースしているOminous Recordingsのカラーが強い作品ですな。ジャケットからして変態性を全面に出しててサイコー!オリジナルのカセットジャケもデジパックトレイ下で拝むことが出来ますので、それは買ってからのお楽しみ。 さて、そんなthe Golden Serenades!…私、ジャケ買いの感覚で買い付けてしまったので彼らの予備知識皆無なのですが汗 インターネットの広大な海を泳いで入手した情報によると『07年のパフォーマンスで$5000のギターを叩き割ったコトで有名』とのこと。すげーぜ!それだけでも嬉しくなって買っていまいそうになる素晴らしい情報ですが、音を聴いてまたビックリ、『インキャパ好き?』と尋ねたらハイっ!!と元気よく返事がかえってきそうなキョーレツハーシュノイズ!!両氏によるエレクトロニクスが縦横無尽に、そしてそれぞれの個性を武器に暴れ回る様が痛快!とにかくうるさい、そしてテンションの高い演奏には予備知識なしで持っていかれました。このユニットはライヴで見てみたいな〜。それぞれの演奏を方チャンネルずつに振っているので、イヤホンで聴くとこれまた躍動感があってGOOD!The Golden Serenadesとしては2012年にA Dear Girl Called Wendyから発表されたLP以降、作品リリースは無いようですが他の作品も聴いてみたい!オススメです!!
-
Graf Spee - Reincarnation (CD)
¥2,400
燃え盛るはてなマーク!ウルグアイの伝説的デタラメ スラッシュ/デスメタルバンド・Graf Speeの1stアルバムがまたもアルゼンチンのZzooouhh RecordsよりオフィシャルCD再発!ブックレットも必見! Zzooouhh RecordsのErikは兎にも角にもGraf Speeがお好きなのでしょう、カセット/LPに次ぎ今度はCD再発してくれました!本当にこの作品は凄まじすぎるので是非とも南米好きにはチェックしていただきたい作品です。ブックレットにはレコーディング風景などの写真も満載!商品画像3枚目の写真は私は初見だったのですが、とにかく真ん中のVoのツラが良すぎる!オフィシャルでこのツラT出してくれないかな… こっから先はカセット入荷時に私が書いた駄文です↓ 1989年にリリースされたオリジナルLPは超高騰、幻と言われていたGraf Speeの1stアルバムがカセットフォーマットでオフィシャル再発!何年か前にペルーのレーベルから再発されたブートのディスコグラフィーCDが80's 辺境メタルマニアの間で話題となり(実は私もこのカセットの入荷まで、持っていたCDはこのブートのみ。余談ですがこのレーベルの作るブートは作りは雑なもののNecrofago/Necrobutcher/Nuctemeronなど後にNWN!やF.O.A.D.からダイハード盤で再発された作品が多く中々のラインナップでした。その中で私のFavoriteはブラジル・Vulcanoの極悪雑音ライヴ盤!)、ブラジルのDies Iraeが2016年に再発するまではオフィシャルリリースが無く、その当時も『待望の再発!』と騒がれたものでした。私事ですが夏の寝苦しい夜に"明日の通勤はGraf Speeでも聴きながら行くかー"なんて思ってうっかりGoogleで検索をかけたところ、今年21年にZzooouhh Recordsがカセット再発したというページにヒットしちゃいまして、衝動的に入荷希望のメールを送信してしまったという流れでございます。 しかしこのバンドはホントに凄い!激テクかと言われるとそうでもないけど かと言って全く下手じゃない、メタル的なフレーズ満載なのですが何をやっているか/何をやりたいのか全くわからない。しかし作品全体に漲るのはガッツと男気、凄まじいパワーで作り上げた燃え盛る はてなマークといった感じでしょうか?Goat Semenも多用するファーーーーーーーッな裏声シャウトも頻繁に顔を出すのですが、素人目から見てもそこシャウトするとこじゃないぞ!って場面だったり、刻み方が独特でつんのめりがちな楽器隊がお送りする高速曲だったりと巨大なはてなを投げつけられながらも気持ちよく浸れるカオスな世界!兎にも角にもボーカルの俺が!俺が!な自己主張が素晴らしく、彼の個性が曲を破壊するコトに大いに貢献しております。ボーカルの何が良いかって、たぶん彼ってば肺活量に自信があるっぽくて一度のシャウトを限界まで伸ばすんですよね。ファーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!って感じに。それを何回も繰り返すので聴いてるこちらも アレまたやって!という気分にさせてしまう。ブラボー!!といっても楽曲自体もPower Violenceばりに曲展開の変換が多く、ちっちゃな組曲盛り合わせといわんばかりな詰め込みよう。このバンド、凶暴につき。どいつもこいつも基地外だ!インターネットがなかった時代にしか生まれ得ない80'sバンドの色々な勘違いが詰まった素晴らしい作品!Bizarre Leprous Productionから出ていたインドのGruesome Maladyを彷彿させるわけのわからなさ、よく言うとMortalized的なメタルの料理の仕方も感じさせます。デタラメタル最高峰、男気メタル混沌地獄で必聴です!!!!!
-
Zombie Ritual - Zombie Koiwa Party - Too Rotten To Live 『死霊のゾンビパーティー』 (CD)
¥2,200
東京の地下道より出没した4人組(4匹組)ゾンビ・スラッシュ・メタル・バンド、ZOMBIE RITUALによるライヴ・アルバム。2023年4月30日、小岩Bushbashにて開催した「Distro.day Vol14」にて発生した白昼の殺戮スラッシュ・ショーを盤面に収める事に成功。ゾンビ達が地上に出現し20年が経過し、長い年月に渡り数々の人間を食らい続けた集大成に相応しい、阿鼻叫喚のパフォーマンスを血の一滴も溢さずに収録。BLOODBATH RECORDSとCAPTURED RECORDSの共同リリース。 アルバムを手にした貴方の後ろにもゾンビーが迫る! 食い殺されたくなければこのCDを持ってレジへ急げ!! JERO (キャプチャードレコード) 〜BIOGRAPHY〜 2003年、「Tokyo Zombie Metal」をコンセプトに結成。酒とゾンビについて歌うデス/スラッシュメタルバンド。フルアルバムに「Night of the Zombie Party」(2004年)、「Dawn of the Zombie Slaughter」(2012年)がある。その他、EPやスプリット、ライブ盤など多数。2024年夏、3rdフルをリリース予定。 (レーベルインフォより) 23年4月30日、小岩 Bushbashがゾンビに占拠された!?楽器を持ったゾンビ4匹が奏でるスラッシュメタルによって、人間共が殲滅された模様を収めた実況録音盤!Captured Records / Bloodbath Recordsによる共同リリース! 03年に東京にて結成、それ以来20年強 コンスタントに活動を続けたゾンビ達による約8年ぶりのリリース音源の登場! ドイツの超強力グラインドコアレーベル・Power It Upや、日本の超こだわり限定へヴィメタルレーベル・Heavy Metal Superstarからのリリースもあるように、世界的にパンク/メタル両界隈からも厚い信頼のあるゾンビメタルバンドです。先に挙げたこの2レーベルからのリリースがあること自体、Zombie Ritualがもの凄いバンドであることはおわかりになると思いますが、私はゴアメタル旋風が巻き起こる中 Razorback Recordsからアルバムを出した日本人バンドであるというコトが最重要ポイントだと思います!Relapse RecordsからリリースされたExhumedの1stアルバム"Gore Metal"がアンダーグラウンドで大ヒットを飛ばし、それに伴いHaemorrhageの再評価、またGhoulやLord Goreといった後続ゴアメタルバンドのアルバムがRazorback Recordsから多数リリースされる中、そのラインナップにZombie Ritualが並んでいたという衝撃!世代ど真ん中で個人的に当時のゴアメタルブームに思い入れがあるという点、また厳密にはZombie Ritualがジャンルとしてはゴアメタルバンドではなくスラッシュメタルの再解釈であるという点も分かってはいるのですが汗、キャッチーなリフが特徴的なゴアメタル勢が多く占めるカタログの中にゾンビメイクをしてコール&レスポンスをする日本のバンドがいたというのはやはり物凄いことだったと思うんですよね。 そんなZombie Ritualも結成21年目、夏には3rd フルアルバムの発表を控えている中でのライヴアルバムが発売開始!昨年はDeadly Spawnの超強力なライヴ盤を共同リリースしたCaptured RecordsとBloodbath Recordsが再度タッグを組み、またDeadly Spawnのライヴ盤と同じく小岩 Bushbashでの録音!小岩-市川-船橋のトライアングルが生み出した超強力暗黒パワーの結晶の如き素晴らしい作品となっております!!! さてそんな気になるライヴCDの内容はというと1st / 2ndからの楽曲をバランスよく配置し、そしてその間に発表されたミニアルバムからの曲も含めた全13曲入り!もちろん曲名には全て"ZOMBIE"という単語が含まれております!笑 『ギターウルフとZombie Ritualはサビで合唱が出来る』とはよく言われたものですが、聴いているとライヴの臨場感がダイレクトに伝わってくる素晴らしい録音で、正に現場の熱気をも真空パックしたかのような激アツ作品! スラッシュメタルを基調としたキャッチーなリフの応酬、疾走感がありながら力強いツーバスドラム、そして強力なゾンビーボーカル&MC!!This is HEAVY METALなフレーズも飛び出し拳が上がる場面も多々ありますが、この盤を初めて聴いた時にはハードコアな印象すら感じました…! 改めてZombie Ritualはライヴバンドだというコトをこの作品で再確認、こんなカッケー曲をゾンビメイクでやってるだなんて絶対楽しいライヴに決まってますわな!!ベスト選曲とも言えるこのアルバムを聴いてから、みなさんZombie Ritualのライヴに向かいましょう!!
-
Cudoa - FURY (CD)
¥800
2019年10月、Cudoaは1stアルバム『Écorché』をLOST RIVERS PRODUCTからリリースし、順調にライブ活動を展開するが程なくしてコロナ禍に突入してしまいバンドも足踏み状態が続く。そんななか、2021年5月、Yukari (Vo)が突如脱退してしまい、バンドは振り出しに戻ることとなる。メン募サイトやSNSの書き込みを見て連絡してきた数人のボーカリストとスタジオでセッションをするがなかなか理想の人材を発掘できず時間だけが過ぎていった。 2022年4月、Nobuがベースからボーカルにパートチェンジする形でNobu (Vo)、Koji (G)、Motonori (Ds)というベースレスの3人編成とり、バンドは再び動き出すことに成功する。 2023年5月、このラインナップで体制を整えたCudoaは今作のレコーディングを開始。前作『Écorché 』から実に4年半振り、現体制では初の単独音源となる最新EP『FURY』を完成させる。ヴォーカリストがチェンジしたことによる前作からの変化に戸惑うリスナーも多いだろう。ヘヴィ&ノイジーなギターと個性的なドラミングによる静と動の対比は彼ら独自の絶妙なバランスの上に成り立っている。バイオレンスでカオスなのにどこかエモーショナルな全6曲、9分弱の中で何度も生まれ変わるような不思議な感覚と独創的な世界観を凝縮。形式よりも感覚や感情にこだわり、グラインドゾーンにいながらもそこに留まろうとしない意欲的な姿勢が感じられる作品に仕上がった。 (インフォより) 静岡のグラインドコアバンド・Cudoaが現編成にして初のシングル作品を発表!メタル/激情HCをも飲み込んだ『聴かせる』グラインドコア作品! 静岡のCudoaが久々のリリースということで当レーベルにも取り扱いのお声がけを頂きました、ありがとうございます! インフォにもあるように前作となる"Ecorche"から実に5年ぶりの単独作品。やはり特筆すべきはパートチェンジによりGt一本での音作り、そして女性Vo⇨男性Voにシフトしたということでしょう。ベース音がなくなったことによる音の厚みへの心配、また女性Voであるという一種の強みが失われたCudoaですが今作は如何に!? …それが蓋を開けると過去作を上回る素晴らしい内容の作品なのでした!!!ヤバい!!!! 前作ではBaを担当していたex.VULGAROYAL BLOODHILLのNobu氏の絶叫/グロウルは目まぐるしく展開する楽曲を縦横無尽に駆け巡り、屍や初期Swarrrmを彷彿させる特異なボーカルスタイルはCudoaという個性を底上げさせたように思います。そしてベースパートが抜けたことへの懸念、そこは20年以上 静岡シーンを支えてきたKoji氏の手腕でばっちりカバー!ザクザクと刻むメタリックなリフから叙情的な音色まで繰り出す多彩な感性には感動すら覚えます。もちろん今作でもMotonori氏の激速ブラストビートは健在!ビートダウンを挟みーの、ブラストパートに移り字余りな余韻を残さない曲の〆方に拳があがる…!23年の春から丁寧に作り上げた作品ということからも伝わるように、試行錯誤を重ねての結果と言える驚異的なシングル作品となっています! また5曲目に収録されている"時遊"という曲ではゲストのMichiaki Masubuchi(音秘)氏が作曲、そしてGtとしても参加しており、コレがまた初期envyを彷彿させる楽曲でGREAT!グラインドコアというジャンルの中に他ジャンルの要素も飲み込むCudoaというバンドだからこそ、ひとつの作品の中にこのような曲を入れても一作品のトータルな世界観を壊すことなく、『こういった面白いこともできるんだぜ』という余裕すら感じてしまいました。マジでサイコー! メンバー数の減少、パートチェンジを経ての作品ということで、私もこういう文章を書くにあたり"新生 Cudoa"なんて言葉を織り込みたくもなってしまうのですが、13年の結成から対バンや作品を聴かせてもらって思うのは、結成当初からブレずに活動を続けてきたバンドの進化という言葉の方がしっくりくるのではないかということです。約10年間の活動にの中で一番ベストな状態のCudoa!今後も益々ヤバくなっていくであろうCudoaというバンドの信念が伝わる素晴らしい作品です!!オススメ!
-
Satanic Evil - Curse Of Pentagram (cass)
¥1,800
SOLD OUT
フィンランドカルトブラックノイズ!Força MacabraのOtto Luotonen氏によるひとりブラックメタルバンド・Satanic Evilが残した唯一作がプロコピーカセットで再発!フィンランドのIron Corpseからのリリース! フィンランド発 南米HCトリビュートバンド・Força Macabraや、グラインド的に言えばデモと単独7epを90年代後期にヒッソリと出して解散したAnal Intruderなど、その他にも夥しい数のバンドに在籍する/していたOtto Luotonen氏。彼が1990年にデモを一本だけ作成した幻のブラックメタルバンドがSatanic Evil!SatanicなEvilって!!! 正直なところ名前からして狙ってきている確信犯的なバンドではありますが、その内容というのが初期Beheritを想起させる原始ブラックノイズというのだからマジでヤバい!リリース当時、恐らくは身内周り、または当時存在したファンジン等に送るのみでほぼ流通されることが無かったであろうSatanic Evilの唯一デモ作品 "Curse Of Pentagram"ですが、00年結成・ギリシャのコレまたカルトブラックメタルバンドであるGoatvomitとのスプリット 7epという形で2010年に再発。この再発したのがHavohej / ProfanaticaのPaul Ledney氏によるレーベル・Desacration Of God Productionsだというのだから内容に関しては保証されていると言って良いでしょう。その後、20年に我らがNuclear War Now!が片面12ep、裏面はスクリーンプリント仕様という豪華な装丁で再々発。私もこの12epでGETすることができホクホクだったのですが、2度の再発によりSatanic Evilは行き渡るべき人の手に届いたと考えられるでしょう。 んが!しかし!フィンランドの信仰メタルレーベルであるIron Corpseがやってくれました!!めでたくオリジナルと同じカセット仕様でダメ押しの3回目再発!!!!!!こんなんいくらあってもいいですからね、と脳内ミルクボーイが私の脳内で叫びまくるのでガツンと入荷いたしました!プロコピーカセットで恐らくインナーなども当時と同じ、『この作品はサタンに捧げられた暗黒儀式の中で生贄に捧げられた全ての者に捧げる。地獄で会おうぜ!』とのコメントにガッツポーズが思わず上がる激アツ仕様!元々オリジナルはハローキティがデザインされたカセットで出してたくせにね!discogsによるとひとりバンドとなっていますが、メンバー欄は4人になってるのもニヤリとさせられます。 そして内容もマジでヤバい、初期Beheritを思い切りチープにしたような、そしてUSノイズブラックカルト・Gonkulator信奉者は確実にノックアウトされるであろう鈍足ノイズメタル!決して南米崩壊デスコアメタル的サウンドではなく、ヨーロッパ系でUSブラックメタルにも通じるアンダーグラウンドなサウンド。何度聴いてもホントに素晴らしい!!Havohej / Profanatica、そして当レーベルもお世話になった日本のNegacionにやられた方はもちろん、やはりノイズグラインドマニアクスな皆さんは完全必聴な皆殺し的雑音作品!オススメが過ぎるぜ!!!!
-
Pubic Eminence - My Private Showgirl (CD)
¥2,300
SOLD OUT
ドイツ出身ということ以外、素性/メンバー構成等を明かしていない覆面Power Electronics集団・Pubic Eminenceの1stアルバム!ドイツの『ノイズ』レーベル、Dunkelheit Produktionenからのリリース! 『メタルのリリース止めます!』宣言後のDunkelheit Produktionenは勢いを止めることなく素晴らしい作品群をリリースしています。昨今のHarsh Noise / Power ElectronicsとBlack Metalのポテンシャルが接近していたこと、またSatanic Skinhead Propaganda / Deathangle Absolution RecordsやFilth & Violenceの一部作品なども(そこまで露悪的な打ち出し方はしていなかったものの)メタルとノイズの親和性を表していたと思うので、メタルバンドのリリースはもう行わないという方向転換は個人的に残念だったのですが、ノイズレーベルとなった今、短期間の間に予想以上に個性的且つ自身のレーベルカラーを構築したことに驚きを隠せません。すげーぜ!今後もRitual / ど変態系ノイズをガンガン発表して欲しいですな!ウチはガンガン追いかけて行きます!! つーことでDunkelheit Produktionenが放つ新作はドイツのパワエレ集団・Pubic Eminenceの初のCD作品です。このユニット、ひとりユニットではないことを公言していますがドイツに居を構えているということ以外は一切 謎。隠されると気になってしまうのが人間の性、ガッツリ気になってしまったアタシはドドンと入荷してみました! このアルバム以前には"High Voltage"と"Forbidden Voyerism"という二本のカセット作品群を発表しており、High〜のリリース時期は出て来なかったのですがForbidden〜リリース時の21年にDunkelheit Produktionenが書いたレビューによると"久々のリリース"ということなので、18〜19年あたりから活動を始めたユニットなのではないでしょうか。運良く私は"Forbidden Voyerism"を手に入れることが出来ましたが、なんとこれらのカセットも限定30部という流通させる気皆無な超限定作品!"High Voltage"に至っては『実際のストーカー行為の際の音を使用』したとかなんとかで、胡散臭さもありつつスーパー気になる作品でした。 そんな2作を経て、めでたく発表された今作"My Private Showgirl"!ジャケからタイトルまでFreak Animalの別ラインレーベル・Institute Of Paraphilia Studiesを思わせる変態性に期待しかない!そして内容はというとハーシュノイズとパワエレの見事なハイブリッドで期待通りな良質音源、レーベル曰く『健全でクリーンな現代のノイズ作品では満足できない』リスナーに捧ぐリリースということで、Snuff / 初期Sutcliffe Jugend / Final Solutionの名前も引き合いに出しています。しっかし気合の入ったアジテーション、ノイズで気分がアガりますな!実はこの作品、メンバーの内 一名が諸事情でレコーディングに参加していないらしく、次作では完全体での録音を希望!早々に!! 極悪ノイズヘッズ必聴盤ですぞー、おすすめ!!
-
西之カオティック / and more - split (cass)
¥1,000
東京都中野区新井薬師発のノイズグラインド・西之カオティックと、静岡県オリジナル静岡市発のD-beatハードコアパンク・and moreがスプリットカセットでまさかの邂逅!プロコピー使用、限定300本! ある日、Hoshino Chaotic氏から『静岡のand moreとスプリット出すんだよね〜』といきなり話を切り出され、んなことあるかいな〜!なんて思っていたのですが… ホントに出ましたよ!!! 信じてなかった訳ではないのですが、西カオのマイペースっぷりを長年のダチ公である私は肌感覚で知っていますので、なんとなくリリースの話が流れると思っていました笑 形にしてエラい!よかった! ということで先ずは西之カオティック、グラインドシーンとは無縁なところでバンド活動を行なっていたOrita ChaoticとHoshino Chaoticが40を目前にして結成したノイズグラインドバンド。レペゼン中野区新井薬師を謳い、グラインド企画からエモコア企画にまで幅広く出演し会場を恐怖のドン底に落とし続けるこのバンドも結成10年超えですか!結成最初期から仲良くしてもらってる身としては感慨深いですな。このバンドで初めてスティックを手にしたというHoshino Chaoticのドラム捌きは、結成初期こそ一塁にヘッドスライディングしてしまう高校球児的な前のめり感が魅力的でしたが、今やそのガムシャラっぷりはそのままにドラムテクニックはパワーアップ。そしてNapalm Death Is Dead ヒロタカントが『バンドやってなかったらただのチンピラだよ』と的確なレビューをしたOrita Chaoticは、この10年間はギターを持ったりベースを持ったりと忙しくしていましたが遂にギターに専念することを脳内閣議決定。そんな西之カオティックですが、18年にhello from the gutterからリリースした単独作品から実に5年ぶりの正規リリース作品となります。最近のライヴではオルタナティブというのかインディーロック的というのか、何かセンチメンタルなテイストを織り交ぜた"エモいノイズグラインド"という新境地に達した感のある西カオですが、今年の7月にVoid)))Labでレコーディングされた今作はショートカット曲 全13曲を収録。瞬発力のある止まりどころが息ピッタリな両者の演奏はやはり気持ち良いのですが、54-71をも彷彿させる今回のドライな音作りが最高!そしてOrita Chaoticのボーカルは怪鳥音Voを軸にSwankysや初期 山塚アイチックな声色まで飛び出し、彼の引き出しの多さを見せつけます。かっけーね!一般的に音の汚さも含めてノイズグラインドというジャンルは確立されているとも言えますが、ここまでちゃんと録音環境を整えてもカッコいい西カオは やはりどこか変なのでしょう。サイコーだぜ! そして対するは連続的なリリース、ライヴ活動も活発に行う21世紀の静岡シティハードコアバンド・and more!今作は自主制作のLP、そしてhello from the gutterよりリリースしたソノシートに続く作品となります。鋲ジャンならぬ鋲覆面を被ったシズオカンパンクヒーローの某氏率いる D-Beatを主体としたアングリーハードコアはここ東京のライヴシーンをも大いに揺るがしていますが、ライヴだげじゃなく録音物も並みじゃないぜ!!!ドカドカパワフルなD-beatに耳をつんざくノイズギターが暴れ回り、それを尻目に曲を引っ張る正確なベース音が印象的。そしてそしてこれまた力強い某氏のボーカルには拳が上がらないことはないでしょう!!!聴く者の血中ハードコアを一気に沸点へと持っていく最上級ミュージックがここにある!すばらし!! しかし今作はおもしろ且つ絶妙な組み合わせですな、正にスプリットシングルの醍醐味ってヤツですね!土日のライヴが待ち遠しくなるような素晴らしい作品です!
-
Minch - 7" Collection 1990-2006(CD)
¥1,000
スーパー死ぬほどオススメ作品! Fuck Music Productionを主宰するZach(Gerogeritarashi / xBRAINIAx)から、引越しの際に見つかった在庫を『コレはウッチーの分』と取っといてくれたらしいです笑 サイコー!!!こんなんいくらあってもいいですからね!!! 個人的にはAxCxを超える影響を与えられてしまった米国が誇る狂人・Steveggs率いるノイズグラインドスーパースター軍団Minchがリリースした全7EPに未発表音源までぶち込んだモーレツ編集版CD!全作品ドラムを担当するのはNun Slaughterなどでも強烈な印象をかましていた故 Jim Konya氏。 収録内容は以下の通り↓ 1990 - Seven Minch 7" EP (One Sided) 1992 - America's Most Wanted 7" EP 1995 - Hold The Mozz Split 7" EP With Gonkulator 1996 - In Honor Of A.C. Split 7" EP With Mamarracho 1998 - Split 7" EP With Cadaver Feast 1998 - Pizza Party Split 7" EP With Gore Beyond Necropsy 2006 - Split 7" EP With Breathilizor 1991 - Party In Parma Jam (Unreleased Till Now) リリースされた7インチ作品全てに未発表テイクをぶち込んだ全133曲入り! この世に存在する音楽はMinch前 / Minch以降に分けることができ、発表から30年経った今でも 彼らが発する音の中に意味を見出せず、純粋に『存在価値がない』孤高のバンド!素晴らしい!サイコー! 自分が死んだら、少なくともMinchのレコード全作は同じ棺おけに入れてもらう予定です!聴け!!!! Egg Scabradio / Fuck Music Productions共同リリース
-
Sissy Spacek - "Ways of Confusion" (CD)
¥1,350
これぞSissy Spacek!ドラム、ベースのデュアルボーカルな二人によるミニマムな体勢で臨んだ激烈ノイズグラインド盤!Nuclear War Nowから出たのも納得な18年作! 完全に仕入れるのが遅くなりましたが汗、New Wave of Noisecoreの傑作として名高いSissy Spacekの"Ways of Confusion"入荷しました!NWN!からどちらかというとノイズ畑のSissy Spacekがリリースされるというインフォを聞いた際は正直驚きましたが、以前NWN!のオーナー・Yosuke Konishi氏のインタビューでニューウェーブやインダストリアルミュージックにも傾向していた時期もあるという趣旨の発言があった(Nuclear War Now!というレーベル名もThropping GristleがThropping Gristle "Mission of Dead Souls"のアルバム掲載写真で着ていたシャツの文句から引用したそう)のを思い出し納得、しかし相変わらず面白いバンドチョイスだなーと興奮したのを覚えています。現行バンドの最新作から超オブスキュアなバンドの豪華なディスコグラフィーまで、数多くのキョーレツなバンドを擁るNWN!ですが、Sissy Spacekのドラマー・Charlie Mummaは以前在籍していたブラッケングラインドコアバンド・Knelt RoteでもNWN!からリリース経験があり(在籍はアルバム3枚中2枚)そういった経緯もあってのSissy Spacekのリリースだったのかもしれません。 まあそんなこたぁいいんですが内容っすよ!この"Ways of Confusion"はSissy Spacekの活動20周年を記念したリリースでもあり、大手メタルレーベルからの作品ということで手加減なしの超絶ノイズグラインド作となっています!レーベルインフォから引用するとスローパート、ミッドテンポ、ブレイクダウン一切なし(there are no slow dirges, no mid-tempo reprieves, and no breakdowns)ということで全編ほぼブラストビート!全39曲中1分を超える曲は1曲のみ、しかも最後の曲で1:10の曲があるだけというShort Fast Loudを地で行く素晴らしい作品。2016年リリースの“Disfathom.”の精神を引き継ぐ作品とされ、ブラストビートにベース/エレクトロニクスノイズが絡み合い、その混沌の中ふたりの絶叫/咆哮が鳴り響き盛り上がりは最高潮に!しかし一曲一曲、1分以内に演奏がピタっと止むのがとても爽快に感じます。聴いていてカットアップノイズをノイズグラインドに落とし込む手法を使ったフィンランドのノイズグラインド伝説・Aunt Maryの存在を思い出しました。正直言って当時のセールス的には芳しくなかったと思われる作品ですが、彼らの20周年記念盤にふさわしいノイズグラインドとしてのSissy Spacekの魅力が詰まった名盤です。Sissy Spacek入門盤としても最適!まだ持ってない方はチェックよろしくお願いします!
-
Konflict - Subjugation I & II (CD)
¥2,200
スリランカのBlacken Noise Grind Metal・Konflict最新作!オランダのレーベルから発表された2枚の片面12epを纏めた編集盤CD、インドのCyclopean Eyeからのリリース! コレは!凄い!凄すぎる!!個人的にはKonflictリリースの中で最高傑作となるのではないでしょうか!? と、いきなり鼻息荒い感じでスタートとなりましたが、今作でもやってくれていますスリランカのブラッケンノイズ絨毯爆撃機・Konflict!今回入荷したのはオランダのNew Era Productionsから22年に発表された2枚の片面12ep作品 "Subjugation I"、"Subjugation Ⅱ"をドッキングさせた編集盤。タイトルを見れば分かる通り、同じ空気感を持つ2枚の連作モノを一気に聴けるファンにとっても、またCD派にとっても嬉しい再発。因みにこの作品のカセット ver.はカナダのこれまた極悪ブラックノイズレーベル・War Vellumからのリリースでした。 そして特筆すべきは前半"Subjugation I"の部分、こちらのStrings担当がR. Forster氏!そう、Blasphemyの Deathlord Of Abomination And War ApocalypseことR. Forster氏なのです!ご存知の通り、氏はBlasphemyの他にもConqueror、Deathworshipなど名だたるWar Black Metalバンドに在籍するレジェンドプレイヤー!スリランカというブラックメタル辺境の地に産まれたバンドが、パイオニアと言われるプレイヤーと作品でクレジットを共にすると誰が思うでしょうか。いやー、夢のある話だなー!! さてさて今作の内容はというと、爆裂超速ブラストなグライんディングウォーメタル楽曲に痺れるコトはもちろんなのですが、ホント作品として構成が素晴らしい!同時入荷致しました"Trigger Universal Conflict"と方向性は同じなのですが、バンドとしての活動を続けた上での進化、そして深化っぷりが一聴してわかるその説得力に感涙!今作も激速ブラスト曲の前にノイズパートが挟まれるのですが、このパートを聴いて(とっても良い意味で) Pig Destroyerの名作2ndアルバム"Prowler In The Yard"のオープニングであるJenniferは思い出しました。あのアルバムの変態性を決定づける不穏なノイズ楽曲、このKonflictの場合は変態性ではなく恐怖を植え付ける効果を持っているかと思いますが、機能としては同等の効果を表しているかと思います。正直もっと曲やれよー!と思う方もいらっしゃるかもわかりませんが汗、この構成が私にはホントグッとくるんだよなー!!いやー素晴らしい!今後のKonflictに目が離せない歴史的名盤だと思います!超オススメ!!!!
-
Konflict - Trigger Universal Conflict (CD)
¥2,200
スリランカのBlacken Grind Noise Metalバンド・Konflictが18年に発表したシングル作品!SSP/IntolitarianのAntichrist Kramerがゲスト参加、インドのCyclopean Eye Productionsからのリリース! 当レーベルディストロではお馴染みのスリランカ発 War Noise Black Grindバンド・Konflictの単独2作目となる18年リリース作品です。この作品以前に日本のReek Of The Unzen Gas Fumesとのスプリットをリリースしていたことから、ここ日本でもスリランカというメタル/グラインドのイメージがない国からコレほどまでにキョーレツな騒音メタルを奏でるバンドがいるのかとアンダーグラウンドレベルで相当な話題となりました。 今作でも潔さすら感じる高速打ち込みドラムによって倍増された、憎悪溢れるブラッケングラインド節が全開(全壊)!!好評発売中の1st アルバム、そして入荷後即ソールドアウトしてしまったGoatowarexからの14年作ep再発盤 "Cyanide Resolution"、どちらと比べても企画盤的な色合いが強く、超獰猛なブラッケングラインド曲の合間にパワエレ的ノイズ楽曲が挟まれる構成。ブラッケングラインド曲が彼らが標榜するWARにおいての爆撃行為であるとすれば、合間に挟まれるそのパワエレ的楽曲は攻撃下以外でも侵食する恐怖/不安を表しているかのように思われ、アルバム以上にKonflictというバンドのアティテュードを汲み取れる作品ではないかと感じました。あ!アティテュードで思い出した!ボーカル氏の声色が難波のグラインド重戦車・FortitudeのSaitoon氏を彷彿!つまりはクソヤバいボーカルだってことです!!!そして今作にはゲストボーカルとしてSSP/Intolitarian/Deathkeyなどで知られる悪名高きAntichrist Kramerも参加していることもポイントが高いのではないでしょうか。5年前の作品とはなりますが、未だ色褪せないWar Black Noise/Grindの大傑作!超絶オススメ!!!!
-
Konflict - Third World C.O.N.T.R.O.L. (CD)
¥1,800
スリランカのウォーブラックメタル・Konflictの1stアルバム入荷!先にGoatwarexより帯付きのLPが出ていましたが、同レーベルよりCDが20年10月に発売されました。 この作品の到着を私自身楽しみにしていたのですが、この度あのドス黒く血塗られた歴史的名著『ウォー・ベスチャル・ブラックメタル・ガイドブック: 究極のアンダーグラウンドメタル』の著者であり、ブラックメタル紹介ブログ"Outbreak of Evil" http://staymetal.blog8.fc2.com/ 主催であるアウトブレイク・ショウ氏に今作品のレビューを依頼致しました!以下、アウトブレイク・ショウ氏による解説です↓ スリランカの正体不明テロリスト・ブラックグラインド・ウォーメタル、Konflictの待望の1stフルアルバムです。Deathangle Absolution Recordsと改名していた頃のSatanic Skinhead Propagandaから2014年にEPがリリースされ、如何にもSSPらしいドラムマシン全開のハーシュノイズスタイルを何とスリランカから発していたという事で一部マニアに注目されました。翌年には日本のReek of the Unzen Gas Fumesとスプリットをリリースしたのですが、収録曲 ”Conflict Is Control” にはMVが制作されており、その内容がスリランカという国と内戦、そして宗教について全面的に刃を突き付けた強烈なもので、彼らの音楽スタイルとそのアティチュードの根源が明確になりました。ちなみにYoutubeではその過激な内容が故に削除されています。この1stアルバムは2019年にリリースされていますが、2014年と2015年に作成された楽曲で構成されており、メンバー構成から鑑みると前述したタイトルの制作時期のちょうど間に収録したもののようです。 スタイルとしてはNyogthaebliszと近い志向性だと思いますが、オカルトな要素を全く感じさせずに、遠慮なしで振り切ったドラムマシンが怒りや憎しみを糧に対象に無限に銃弾を打ち続けているような無慈悲さが特徴的です。またNON – Total Warのカバーは彼らのパワエレからの影響を把握できますね。昔は「辺境地メタル」と呼ばれるようなものが収録環境の質の悪さや土着的な音楽性で好んで聞かれた時代もありましたが、このアルバムタイトルが「第三世界」であること、インドでもTetragrammacideやKapalaのようなノイズグラインド・ブラックが隆盛であることは、地域柄の政治や内戦、貧富の格差などの社会問題によって高まる負の衝動は変わらずとも、既に収録環境はボーダーレスになったことが彼らのような強烈な音楽性を形成していると思います。ヤバい音楽には、それを発することに必然性があってこそ、ということが良く解ります。このアルバムはヤバいのです。 アウトブレイク・ショウ(Outbreak of Evil)
-
Incapacitants - Oxen Man's Uneasiness (digipack CD)
¥1,800
T.Mikawa氏 / F.Kosakai氏によるハーシュノイズ紫綬褒章・Incapacitantsの2023年最新アルバム!!キョーレツなノイズが鳴り響く60分の騒音地獄!アメリカの優良ノイズレーベル OXENからのリリース! ジャパノイズという造語がいつの間にか定着し、特に80年台後半から90年代に活躍した日本のノイズユニットは世界的にノイズマエストロとして高い評価を得ています。いわゆるレジェンド級のノイズユニットのライヴを拝みに日本へ来たという外国人も珍しくはありません。そんな日本のノイズシーンの黎明期から関わり、そして今でも第一線で活動するノイズユニットの代表格は誰かと問われたら、まず第一にIncapacitantsの名前が上がることに異論はないでしょう。 活動開始以降 コンスタントな作品発表(たまにどマイナーなレーベルからもリリースがあったりとビックリすることもしばしば笑)、キャリア30年を過ぎた今でも規模の大小を問わずライヴ活動を積極的に行い、ノイズレジェンドだ!と大騒ぎする周りをよそに『それらは表現活動の一環である』という いちノイジシャンとしての当たり前の姿勢を貫く その等身大な活動スタンスも魅力のひとつだと私は思います。そして未だ衰えぬ音のダイナミクス!小手先での演奏ではなく、音楽的向上心を持ち未だ進化をし続けるIncapacitantsはここ日本で音楽活動をしている者にとって"心の兄貴分"だと言えるでしょう。マジでお慕い申し上げます! そんなIncapacitantsが今年1月、Unsustainable Social ConditionのMatt Purseが主宰するOXENからリリースしたのが本作 "Oxen Man's Uneasiness"です。20年にドイツはTotal Blackよりリリースした"Onomatopée Suicida"以来3年ぶりのアルバム、爽やかな青を基調としたデジパック装丁はこのクソ暑い夏を乗り越える必須アイテムです。まだまだ夏は続くからな! 内容はというと約60分に及ぶ出し惜しみなしな全4曲収録!まずはコレぞインキャパ節!といえるハイテンションノイズで幕開け、人間の原始性を解放したかの如く容赦なく放出される最高の雑音!拳を掲げノリノリでイヤホンで聴いていると、2曲目からは曲調に変化が。レーベルインフォの言葉を借りますと『空間を音で埋めんとする、周波音域への挑戦』(超意訳)とのことで、浮遊感漂う楽曲が登場!決してアンビエントな楽曲ではないのですが、両者の演奏する音が絡み合い壮大な世界観を描き出します。いつも以上におふたりの駆け引き的な部分が見えるトラックなのでは??3曲目も同趣旨の演奏を収録、本作のアルバムジャケットはこの2曲からインスパイアされて制作されたものなのかもしれません。そして最終トラックはインキャパ節で〆ッ!緩急のついた内容に大満足な一枚です! 作品毎に自らのキャリアを更新していくIncapacitants、先日久々にライヴを観ることが出来ましたが早くもまた演奏を浴びたくなりました!全ノイズファン必携!!!!!!!!
-
V.A. - Abolish Music Now! (flexi)
¥1,200
カナダのDisleksickが全世界のノイズコア/グラインド/ノイズユニットに60組に声をかけ、各バンド10秒以内という無茶な要望のもとソノシート片面にぶち込んでしまった超問題作! 日本からはNapalm Death Is Dead/Facialmess/Killer Bug、そしてこの狂ったコンピの大トリとしてIncapacitantsが参加! 思い出話をさせてもらうと、Napalm Death Is DeadはNoise A Go Go's先輩との京都遠征ライヴの帰りの新幹線 こだま666号の中でDisleksikのDavidからコンピ参加の依頼を受け、『音源提出はスピードが大切!』とその場で飲んでた缶ビールを叩きながらウホウホ言うトラック ”Kodama 666 A Go!! Go!!”を録音して5分で音源提出しました。 その約一年後、アメリカはデトロイトでNapalm Death Is Deadとしてライヴを行った際、わざわざカナダからDavidがこのソノシートをもって遊びに来てくれてまさかの初遭遇!いやー、あれは感動したな...(遠い目) 収録バンド↓ Post Natal Drip/Existence In Decline/Sissy Spacek/Drain Age/Rampancy/Bullshit Market/Hello/Facialmess/Suppuression/Mother,I Am Born/Bruised Ego/Shoobies/NYON/Shhh/Mud/C.A.M.P./Deathsticks/Yacøpsæ/The Nihilist Spasm Band/Hades Mining Co/Killer Bug/Mr. California And The State Police/Skinpisser/Nattlig/Nigel/Kylie Minoise/Disleksick/Robbie Brake/Dogs In The Moonlight/Shelf/Man With Job/Indigenous Nudes/Harsh Supplement/Harsh Supplement/Reeking Cross/Shitnoise Bastards/Truth Of All Death/Ted Byrnes/Ancient Stone/Napalm Death Is Dead/R.B.R/Trilateral/Frank Goshit/Napalm Face/Crotting/Being/Josh St. Daniels/Panties/Marion/Undertheporch/Rob Michalchuk/Sewer System/Holy Grinder/Oxy Socks/Incapacitants
-
Sodom - Live In Essen Germany 1984 (CD-R)
¥1,800
*こちらの商品はCD-R作品ですが、盤面印刷の代わりに少し厚めのシールがディスク全体を覆ってある仕様です。 私もこの盤をポータブルCDプレイヤー/CDコンポの2種で再生してみましたが、通常のCDよりも読み込みに時間が掛かりました。 お使いの機種によっては再生が困難の場合があることが予想されます、その点ご承知の上でのご購入をよろしくお願いします。 またそれを理由とした交換返品にはご対応出来かねます、申し訳ございません。 メタル史を塗り替えた作品 "In the Sign of Evll"発表直前、84年にドイツはEssenで行われたSodomの超ハイテンションライヴを収録したプライベートCD-R!最早ノイズコアと化した激Lowな狂乱実況盤!! 私のフェイバリットなメタルバンドのライヴ盤といえば断然Vulcanoの"Live: Santos, S.P. - Brazil / South American Death Metal Holocaust - Chile"!コレ一択!!間違いない!!と胸を張って言える大のお気に入り盤なのですが、この作品は87年の1月と12月に行われたライヴ2本が収録されているプライベート盤、いわゆるブートレグリリース作品です。85年にリリースされたVulcanoの正規流通作品がスタジオ作ではなくライヴ盤だったことは有名ですが、それとは比較にならない程のデタラメタルっぷりを発揮した怪作で、終始メンバーも客もテンション高く盛り上がっている様/演奏を続けている様はわかるのですがそれ以外は何もわからないという…笑 めちゃくちゃ熱い演奏に客も大満足、メンバーもいい調子、でもそれをレコーディングしたモノが『異様に盛り上がってる何か』としか認識出来ない録音物ってヤバくないすか!?その作品の発売元が今回再入荷しているNecrofagoを出したブート業者と同じなことから分かる通り、THIS IS ノイズメタル!ヤバくねー!?という気持ちでリリースしていることは間違いなく、80年代南米のメタルシーンを如実に表した素晴らしい作品だと思います。本当に傑作!現在入手困難だとは思いますが、是非探してみて腰を抜かしてください(参考:https://www.discogs.com/release/5366891-Vulcano-Live-Santos-SP-Brazil-South-American-Death-Metal-Holocaust-Chile ) で、なぜSodomのライヴ盤の話でVulcanoのその作品を引き合いに出したかというと… 今作もそれと同じ匂いがするから!笑 なので正当メタルファンは手出し無用、資料程度の作品だとお考えください! Sodomについては説明など必要ないとは思いますが、81年に結成してから未だに世界を沸かせ続けているスラッシュメタルレジェンド。今作はそんな彼らが85年発表の"In the Sign of Evll"をリリースする前年である84年12月1日、ドイツはエッセン(= Essen)にて行われたライヴを真空パックしたライヴ作品です。インターネットの広大な海を泳いでみたところ、以前LPとしてリリースされていたプライベート盤をCD-Rで17年にリイシューした作品の模様。Teutonic Metal Recordsとの表記からドイツ産を彷彿させますが、間違いなく南米産でしょう笑 やっつけなジャケットに荒いレイアウト、ジャケとインレイはプロコピーであることが救いに思える潔い作りであるとも言えます。ところでジャケットに出てる大きな鎌、映画『悪魔の沼』かSodomのアー写でしか見たことないよな… し か し ! ! 内容がヤバい!ヤバ過ぎる!!まともに聴こえるのはボーカルと客の歓声のみ、あとはスネアが全編スタスタと走っているのは確認出来るか?録音環境も影響して激ロウなベース音がノイジーにドラム/ギターの出音を塗り潰し、Sodomの演奏を『何か物凄くテンションの高い雑音』にダウングレードさせています。キョーレツ!!!!ただ何故か異様にクリア、そして大きいボーカル!また一曲終わる毎に異様な歓声を被せてくるオーディエンス! 曲間に毎回 "Are You Ready!?"と客をアジって一々絶叫で反応するオーディエンス達に置いてきぼりされること請け合いです。なんなんだコレは?? しかし、コレでいい!コレでいいのです!(ホントSodomaniaの方々からお叱りを受けるかもしれませんが…) このライヴ盤はノイズコア作品と考えて聴いてみると あら不思議!名盤の香りが!某老舗レコード店の解説で"全パート バラバラな演奏なのに何故か曲のケツだけピタリと合う"と評されていたこのSodomでありますが、そのコメントを反芻しながらこのノイズコア作品を聴いてみると味わい深く聴こえてくるのです。何故かクリアに聴こえるボーカルと曲間のアジテーション+テンションの高いレスポンスが作品全体に妙な作用を起こし、特殊漫画大統領 根本敬先生の仰るところの"マヌケ美"が素晴らしい形で具体化されたライヴ録音なのではないでしょうか。ホント馬鹿にしてるとかそんなことでは全くなく汗、録音の悪いハイテンションなメタルのライヴテイクが化学反応を起こしてノイズコア化した怪作!珍盤!マジでLP版も手に入れたい!!オススメです!!! (因みに前述のVulcano作品はもっともっと凄いゾ…!!)
-
Ventilator - Total Verhaltens Gestört (LP)
¥3,000
VENTILATOR were one of the most representative bands from the mighty 90s coming from the noisecore-grind scene. Hailing from Bochum, Germany, they were maniacs into the extreme side of the hardcore and metal things and their love for Fear of God made them to form VENTILATOR. This LP feature two unreleased studio sessions recorded in 1991 and 1993. 44 songs of traditional grind-noisecore in the vein of Fear of God, Anal Cunt, O.S.K., Buka, 7 Minutes of Nausea, Cannibalistic Dissection and so. 300 copies in glorious wax vinyl. Comes with insert. Ventilatorは黄金期と呼ばれる90年代のノイズグラインドシーンを代表するバンドのひとつといって間違いないだろう。ドイツはBochum発、過激なHC/METAL MUSICに傾向しFear of Godへの熱烈な愛情を持った彼らはVentilatorを結成。このLPでは91年~93年の未発表スタジオトラックを収録、Fear of God / Anal Cunt / O.S.K. / Buka / 7 Minutes of Nausea / Cannibalistic Dissectionをも髣髴させるトラディショナルなOld School Noise Grindを44曲収録。300枚限定、インサート付き (レーベルインフォより・超意訳) 90年代、異様にノイズグラインドのレベルが高かったドイツの中でもカルト的人気のある伝説のバンド・Ventilator!彼らが91年~93年に録音するも日の目の当たらなかった未発表スタジオレコーディングがLP化!スペインのDiscos MeCagoEnDiosからのリリース! まさか2020年を過ぎてここまでVentilatorが再評価されるとは思わなんだ!!まさかの未発表レコーディングが豪華LP使用でリリースされました。この作品を出したのはDiscos MeCagoEnDios、伝説的グラインドコアバンド DenakやLooking for an Answerの元メンバーとして知られるInaki先生のレーベルです。前回のCD編集盤を出したC3LのAndyといいInaki氏といい、古くから活動する先輩方のグラインドコアへの愛情が溢れたリリースが続くのは本当に美しいですね...(しみじみ) ディスコグラフィー盤を入荷したときにも書きましたが、ドラムレスのスラッシュメタルバンドとしてバンド結成という驚愕のスタートを切った彼らが行きついた先はノイズグラインドバンド、この未発表曲集でも素晴らしい音源を披露してくれています。90年代のドイツノイズグラインド勢の持つファニーさを前面に出し、当時のノイズグラインド最高峰と言っていいAxCxからの影響を感じられるボーカルのグロウルと絶叫、HCを基調としながら『曲』として展開のあるノイズグラインドを奏でる楽器隊と全てがサイコー!ストップ&ゴーを用いた息のあった演奏はPower Violenceの発生を予感させられ、時代を先取りしすぎた感も否めません (なんとYacopsae、Infestのカバー曲も収録!!) 生々しい感触を持つスタジオ録音は特にドラムの鳴りが素晴らしく、その勢いのある叩きっぷりが我等が誇る日本の宝・Socail Porksのないちんさんを髣髴させる豪快さ!インナーにデカデカとプリントされた"FUCK MUSIC!"という文句にも痺れるノイズグラインドフリーク必携の作品です! で、今回の作品のインナーを見て知ったのですが、VentilatorのメンバーってSlaughter of the Innocentsをやってるんですね!!マジビックリ!
-
W.B.I. / Tumor - split (LP,Black Wax)
¥3,000
German Cannibalistic Noisecore!!!ノイズグラインド史上、カルトの名を欲しいがままにしていた90年代前半ドイツにて活動していた二組による夢の未発表Split LPが発売!!Cripple Bastardsメンバーが運営するF.O.A.D. Recordsよりリリース、限定200枚の黒盤仕様! 昨年末にリリースされた作品、リリース直後に入荷していたのですがアップが大変遅くなってしまいました。。。汗 つーことで!ノイズグラインド好き?好きならどの国が好き?どの時代?と矢継ぎ早に聴かれたら『90年代のドイツです!!!!』と元気良くお返事が出来る自信がある私ですが、そんな大好きな国 / 大好きな時代のバンド二組に寄る恐ろしいスプリット作が昨年末にリリースされてしまいました...!!W.B.I.とTumor!!前者は後にPower Violenceバンド・Flachenbrandへと、そして後者はいま尚現役で活躍するYacopsaeへと転進するそれはもう素晴らしすぎる両者なのですが、解散から四半世紀経ったこの時期になんと未発表作とな!おじさんビックリ&嬉しすぎてションベンもらしてしまいましたよ!! さてさてまずはW.B.I.から。はるまげ堂主宰のトークイベントに不肖わたくしめがお招きされた際にすんげーイラストがジャケを飾るこのバンドの唯一LP作 "Arschbombe Des Monats!"を持参したのですが、その時にはるまげ堂 首領・関根氏から懐かしい!という感想と共に『ジャケだけでうるさい、聴かなくてもノイズグラインド』という素晴らしいレビューを頂いたこのバンド (ホント凄まじいので一度検索してみてください)。実はいまをときめくPower Violenceレーベル・RSRの初期に何作もリリースされていたノイズグラインドバンドです。7EP作品はRSR、もとい、Regurgitated Semen RecordsからすべてリリースされていてMeatshitsなんかともスプリット作を出していたカルトバンドです。特徴といえばツインボーカルで凄まじい速さのブラストビートに乗せるキョーレツなスタイル、そして当時のメンバー写真にはシンプソンズの絵とAnal Cuntのロゴは絶対にあった溢れんばかりのAnal Cunt愛に満ちたバンドです笑 今回収録されている楽曲はスタジオリハーサルで録音されたもの。FlachenbrandoではVoをとっていたメンバー、Norris氏が94年にドラマーとして参加した最後のスタジオだったとのことで、数本カセットにダビングされ親しい友人にのみ配られたというテイクだといいます。これがまた凄まじい!!パンキッシュな感のある当時のGerman Noisecoreを下敷きにしながら、深すぎる低音Voとやかましい高音Voのコントラストが光る好音源!Regurgitated Semen Recordsからリリースされた世紀の駄作(笑) "Alcoholic Birth"への過渡期でちょーどいいキョーレツさ、Mortville Noiseからの作品が好きな方なら絶対に気に入る作品かと思います。しかし発掘音源が出たのはいいんだけど、やっぱW.B.I.は他の作品が全く手に入らない状況なのでシングル集とかまとまった形で再発して欲しいなぁ。。。 そしてTumor、W.B.I.と違ってYacopsaeの前身バンドであること、そしてF.O.A.D. Recordsからディスコグラフィー四枚組CDが発売されていたこともあり、この名前に聴き覚えがある方も多いのではないでしょうか。活動当時、ライヴよりもレコーディングを優先していたのもあって、夥しいカセット / EP作がリリースされてはいましたが、四枚組CD BOX発売後に未発表テイクなんてあるのかなんて疑問に思ってたんだけど... あったみたいです笑 1992年5月17日、Koraというユースセンター(公民館的なもの?)で始めて顔を合わせたTumor 新ラインナップでの初のセッションを録音したもの!!しかもそのセッションをW.B.I.のVoであるOlaf氏がビデオカメラで録画したテープをマスターとしているとのことです。コレがヤバイ!!!!!!!!Tumorはそのちょっ速ブラストビートがキモのバンドだとは思うのですが、この音源のブラストビートは速すぎやしねーか!!?しかも機械的なそれではなく、肉感的、もっと言えば汗が飛び散る様が目に見えるようなガムシャラドラミングに昇天!!鬼のようなやかましさをスピードで41曲を駆け抜けます、GREAT過ぎるだろ!!!このTumorに関しては詳細なバイオグラフィー(英語)が付属の冊子にのっかっていて、読むと当時のドイツシーンが手に取るようにわかるのと、遠距離バンドの大変さを痛感する資料的価値 大なおもしろ読み物となっております。こりゃあらためて四枚組BOXも聴きなおさなきゃですな~ 現代において、レジェンド級を除けばノイズグラインドは道化以下の存在となってしまった感がやっている私にもヒシヒシと感じるというのが正直なところですが、あらためてノイズグラインドはパンクロックを祖とした『音楽』なのだなぁとこの作品を聴いて思いました。いやー素晴らしい。音楽サイコーですわ!!!!!!!!!!!
-
Nonsense - "Parazit Generacija" Early Demo Tapes Collection (pro-copy CD-R)
¥1,800
90年代から活動するクロアチアのノイズグラインドバンド・Nonsenseの初期デモコンピレーション!初期衝動に塗れた原始ノイズグラインドがサイコー!豪華6パネルデジパック仕様、イタリアの¡ZAS! Autoproduzioniからのリリース! late 80's〜early 90'sな初期デス/ブラックメタルバンドの発掘リリースは00年代に入って色んなレーベルによってなされていますが、グラインドコア界隈に関してはほぼ皆無。そこんところ最近はイタリアの¡ZAS! Autoproduzioniは精力的に初期グラインドコアのアーカイブを行ってくれているので嬉しい限りです、もちろんF.O.A.D.もですが!インダストリアル/ノイズシーンにおいては過去の名作リイシューは定番となっていますので、一部ではありますが入手困難となっているearly グラインドコア作品を気軽に楽しめるのはとても幸せなことですな。 さて、今回入荷したのはクロアチアのノイズグラインドバンド・Nonsenseの初期デモ編集盤です。09年にベルギーのBringer of Goreが94年+08年作をカップリングした7インチを(ヒデージャケットで笑)リリースしていたので、もしかしたらこのバンドをご存知の方もいらっしゃるかもしれません。 収録内容は以下の通り↓ - "Something Primitive" reh demo - "Bored To Death" reh demo - "Who's Your Enemy?" reh demo - "Always Against" diy demo 93年に結成、3チャンネルMTRを用いてレコーディングされた1st demo "Something Primitive"は全て即興演奏、続いてリリースされた"Bored To Death"はバンドによるとよりカオティックな手触りを目指したとのことですが、聴く限り感触はほぼ南米の崩壊系グラインドコアそのもの。つまりはサイコー!!ブラックメタルも聴いていたんだろうなと思わせるリフもいくつか飛び出しますが、所謂 南米デスコアメタルとはまた別次元の仕上がり。基本はHCパンクに基づいたノイズグラインドで、録音のズタボロ具合も良い感じにブレンドされた素晴らしい崩壊ノイズグラインドを奏でてくれます。 3作目として発表された"Who's Your Enemy?"はグラインドコアへより接近した作品ということで、聴くと確かに曲構成はしっかりしている。しかしなんか変、欧州の南米地区といった感じのちょいデタラメ感がいまのグラインドコアバンドにはないオリジナリティを醸し出し、稚拙ながらも熱い音源です。 その後の"Always Against"はメンバーが兵役に就いた為、心機一転デュオ編成としてNonsenseを再建しノイズグラインド/グラインドコアを基軸としながらもよりHCパンクからの影響を大胆に取り入れた作品です。コレがまた無茶苦茶カッコいい!ボーボー言ってたVoも素敵でしたが、叫ぶようなVoスタイルにチェンジしたこの作品はノイズグラインドパンクとも呼ばる初期Cripple Bastards、そしてまたも南米で例えるならばちゃんとしてる音源の笑 Masherを彷彿させる素晴らしいトラック!カオティックなギターノイズの後にザクザク刻んでからのブラストビート、かっけー!!決して演奏技術に長けたバンドではありませんが、センス溢れるオリジナリティと(私が80-90'sの再発盤で使う常套句ではありますが)インターネット普及以前の音楽解釈における思い込み/勘違いの要素が化学反応を起こした唯一無二なノイズグラインドバンド! その後バンドは兵役に就いたメンバーも戻り、一度きりのライヴを行ったとのこと。あまり詳細な情報はありませんでしたが、08-14年の間は『今までとちょっと違った感じ』で活動していたものの解散してしまったようです。 初期衝動に満ちた雑音粉砕盤!クロアチアといえばPatareni、Fear of DogですがNonsenseのことも時折思い出して欲しい、そんなサイコーな編集盤です!オススメ!!
-
Ear Bleeding Disorder - Its Causes And Cure (pro-copy CD-R)
¥1,300
08年に急逝したJoshua Stough a.k.a Ace氏が率いた短命ながらも爪痕を残しまくったグラインドコアバンドのディスコグラフィー盤!HCを主体とした超絶グラインドコア!Mortville Noiseからのリリース! Captain Three Legsにも在籍し、Dismembered Fetus、Yeast Infectionなど一癖も二癖もあるグラインドコアバンドを率いていたJoshua Stough a.k.a Ace氏。Mortville Noiseを主宰するAndyは、彼とはいわゆるマブダチだったらしくAce氏の残した音源を改めて世に出すことがAndyのライフワークのひとつとなっているようです。当レーベルでも入荷後すぐにソールドしてしまったFestering Puke / Goat Shit split CD-Rも両バンド共に(!?)Ace氏が在籍していたバンドでした。改めて考えてみると彼の人生はグラインドコアに捧げた人生だったのだなとしみじみ… 今作はそんなAce氏が97〜98年にメインバンドとして活動していたEar Bleeding Disorderの全音源集となります。 収録内容は以下の通り↓ Tracks 1-17 from the "Chords of Chaos" compilation CD (Lofty Storm Records / 1997) Tracks 3, 7-9, 11, 12, 14, 17 + 18 also appeared on a split 7" w/ LAUGHING DOG (Bad People Records + Riotous Assembly / 1997) Track 10 also appeared on "Hymns For the Hearing Impaired" compilation CD (Bad People Records + Riotous Assembly / 1999) Track 19 was recorded live in Denver, CO May 15th, 1997 Tracks 20-25 appeared on "Attacked by Bees..." compilation tape (Mortville Noise HQ / 1998) Tracks 26-46 were recorded live in Denver, CO July 24th, 1997 Tracks 47-58 were recorded on four tracks for a rehearsal demo, but was never released コンピレーション、スプリット作にライヴ音源と未発表デモを収録した全58曲入り!Ear Bleeding Disorderといえば、やはりブラジルのLofty Stormからリリースされた4way split CD "Chords Of Chaos"が中でも名の知れた作品でしょう。Ear Bleeding Disorderの他にブラジルのノイズグラインド Necrose、スペインのノイズHCグラインド Excreted Alive、そして先日来日を果たしたUS産 ゴアメタル Exhumedという素晴らしい人選!正直このメンツの中では一番知名度が低いのがEar Bleeding Disorderになるかもしれませんが、逆を言えば無名ながらもあの数々のゴアグラインド名作を出したLofty Stromのお眼鏡にかかった その実力を表しているかと思います。余談ですがこのコンピ、マジで名作なんでぜひチェックして欲しいですね! さてこのEar Bleeding Disorder、グラインドコアであるコトは間違いないのですが初期SxOxBにも通じるHCを土台にしたサウンドでイカす!!先に挙げた"Chords Of Chaos"収録曲が初めに収録されており、改めて聴いてみてExcreted Alive / Necroseといった瞬殺系ノイズグラインド『ではない』バンドと一緒のコンピに入っていたのも納得です。コレぞグラインドコア!な音源がバシバシと迫り来るナイス編集盤であります。オススメは20曲目からのv.a. "Attacked by Bees..."収録曲とそれに続く26曲目からのライヴ音源、激アツ!!もろTerrorizerな楽曲も飛び出してくるのが笑えますな!AxCxイントロもあるよ! Ego Fixのディスコグラフィーも出したMortvilleですが、オーナー Andyの趣味なんでしょう、Ego Fixに負けず劣らずのTrue Grindcoreが堪能できる良作です。 Mortville Andyが愛したJoshua ACE Stoughという才能に浸れる全58曲、緩急つけた曲も多い為Power Violenceファンにも引っかかるかと思います!オススメ!!