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肉奴隷 - 無題 (CD-R)
¥500
先日の肉奴隷出演のライヴにて久々に配布された無料音源を今回も入手!23年12月16日に大塚 地底でのライヴ音源を収録! ぼったくり計画 肉奴隷30連続リリースで超多忙だった岡田氏、連続リリース中にTELにて配布音源まで手が回らないと嘆いていましたが笑 先日行われたライヴにて久々の音源配布が行われました! 多くの銭ゲバを喜ばせているというこの肉奴隷 配布音源シリーズ、今回の内容は23年12月16日に大塚は地底にて行われたNRYY企画出演時のライヴ録音です。仰々しいマーチのSEから幕を開けるこの音源、肉奴隷のトレードマークともいえるメタルゾーンをかましたマイクから発せられるハウリングノイズが渋い!徐々にその雑音は増幅され最後には…!! ノイズ企画であったことからその成分高めな今作ですが、もちろんグラインドヘッズも大喜びな展開が待っている約30分ほどの作品です。今回は枚数いつもより多めですが、再入荷はありませんので是非この機会に!
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aBiSyEikAh⊆ - Desecration Symphony (cass)
¥800
*こちらの商品は送料無料でお送り致します! 元・猟奇趣味的激烈音楽集団であり現・極上音楽のaBiSyEikAh⊆は、主にエフェクター、シンセサイザー、ギター、コンピューター、声、物音、等を使い支離滅裂かつジャンル特定不能な唯一無二絶対的な音楽を目指して作ってきた。 本作は、レーベルのカラーに合わせて作られたaBiSyEikAh⊆流プログレッシブ・グラインドコアである。また本作は野蛮さを追求して敢えて緻密に作りあげずラフにやる事にした。不逞の輩の如く振る舞いラフな音にタフな魂が宿る事を信じて…。 本作はグラインドコアというジャンルからは、少し外れた部分もあるかもしれない。しかし、一口にグラインドコアといっても十人十色のグラインドコアがあっていいと思うし、本来音楽はそうあるべきだと思う。 ジャンルの枠からはみ出た部分に作者の個性が滲み出るのだ。はみ出る事を恐るな!何故ならそれが更にリスナーの脳内を攪拌させることになり、結果的に泡銭を稼ぐ輩に対して、 お前らの人生より俺の人生の方が100倍面白いというメッセージを伝える事にもなるのだから。 (以上、aBiSyEikAh⊆からの声明) 極上音楽作家・aBiSyEikAh⊆ (発音:アビシェイカー)による初の『グラインドコア』作品を死体カセットよりリリース!ジャケットデザインはFrozenPanty、限定66本/ナンバリング入り! 結成当初はAbisyeikah = アビシェイカーとして猟奇趣味的激烈音楽集団を標榜する二人組ユニットだったが、2013年からはKatsumasa Motoki氏によるソロユニットとして活動。また近年バンド表記をaBiSyEikAh⊆と改め、現在も日々極上音楽を作成するトリコ仕掛けの明け暮れである。そんなaBiSyEikAh⊆と死体カセットが邂逅、限定カセットのリリースを打診したところ、彼から送られてきたのはグラインドコア作品だった。最初に断っておくが、このカセットテープが含有するサウンドに所謂一般的なグラインドコア要素を見つけることは難しいかもしれない。しかし"犬"と書かれた札を首から下げた猫は犬でもある、外見は猫かもしれないが間違いなく犬でもあるのだ。その猫から犬をあなたが感じ取るように、このカセットからもグラインドコアを汲み取って頂きたい。そして今作をグラインドコアとして消費し、脳内のグラインドコアwikiに『aBiSyEikAh⊆はグラインドコアでもある』と編集を加え、新しいグラインドコアの観念を家族や親しい友人に啓蒙する責務が生じたことを認識して欲しい。真理は必ず何処かにある。私達が探し求めるワンピースはaBiSyEikAh⊆の言うグラインドコアのような物なのかもしれない。
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the Gerogerigegege - Shaking Box (shirt)
¥2,500
SOLD OUT
スロバキアのSedem Minut Strachu・Radoが運営するレーベル K.A.Z.からリリースされたゲロゲリオフィシャルシャツ!Sサイズのみ、一点もの ボディ:MALFINI (United Athleに近いサイズ感です)
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Macronympha - Appetite for Construction (shirt)
¥2,500
SOLD OUT
スロバキアのSedem Minut Strachu・Radoが運営するレーベル K.A.Z.からリリースされたMacronymphaオフィシャルシャツ!Mサイズのみ、一点もの! ボディ:MALFINI (United Athleに近いサイズ感です)
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MANIA - Little Pieces Of Violence (CD)
¥2,000
故Keith Brewer氏のユニット・MANIAが17年にUS老舗ノイズレーベルから発表したアルバム作品!テキサスの暴君という呼び名に相応しいメタルジャンクと咆哮に支配されたバイオレントノイズ!限定300枚! 2019年に49歳の若さでこの世を去ったアメリカノイズシーンにおける重要人物・Keith Brewer氏。彼が長年に渡りTAINTと共にメインプロジェクトとして活動を行っていたMANIAのアルバム単位としては3枚目にあたるソロCD作品です。真心ブラザーズの曲 "拝啓、ジョン・レノン"(名曲)の歌詞の中で、『僕があなたを知ったときは ブルース・リーと同じように あなたはこの世にいませんでしたね』という歌詞があるのですが、私もMANIA/TAINTという名前は知りながらも存命中に作品を聴く機会が無く、今となってはもう少し早く手を出していればと後悔に近い気持ちが強いです。先日、運良くthe Rita / Sewer Electionの協力コンビに加えてKeith Brewer氏も一時在籍していたEdwige (往年のホラー映画や07年に公開された『ホステル2』にも出演していたEdwige Fenechというイタリアのスクリームクイーンに捧げられたユニット)を安価で買うことが出来たのですが、the Rita / Sewer Electionによるきめ細かいノイズワークが素晴らしいと思う一方、Keith Brewer氏の粗野で乱暴な感もあるメタルジャンクノイズやアジテーションが素晴らしく、作品を聴いた後にはやっぱMANIAかっけーな!という感想に至りました。今更ながら、もしまだKeith Brewer氏が存命なら…というifを夢想してしまう私がいます。 さて今回ご紹介するのは前述の通り3枚目にあたる19年発表のCDアルバム作品 "Little Pieces Of Violence"です。この後にドイツのTOTAL BLACKからLathe-Cut盤を、そして氏の死後にFreak Animalから発表された"Raw Nerves & Unseen Eyes"(レーベルインフォには生前にマスターを預かっていた作品とあり)をもってMANIAとしては活動を終えるコトになりますので、氏の最後期の作品ということになります。 5分前後の曲が8曲、全てノータイトルで収録されている今作はリリースをしたPhage Tapesをして"過去作に比べても間違いない作品"と言わしめるMANIA史上最高傑作と位置付けてもおかしくない作品!個人的にMANIAの魅力は音の持つカビ臭さ、曲展開の緊張感、そして暴力性にあると思うのですが、その集大成というか、決してBGMになり得ない没入感を誘う素晴らしい作品です。隙間を埋めてやかましさを際立たせる手法もノイズ作品の制作に当たって間違いではないと思いますが、過剰に音を重ねないコトで空間を楽しめるというか… アメリカの音楽家に対して適切かどうかはわかりませんが、『侘び寂び』のある音楽性だと私は思います笑 それ故に保たれる緊張感と残虐性、MANIAが極悪ノイズと評される最重要ポイントはここにあるのではないかと…!Keith Brewer氏自身によるアートワークにももちろん注目!! 最後の最後にホント素晴らしい作品を残しましたな〜、マジでサイコー!サイドプロジェクトも合わせればKeith Brewer氏関連の音源は山とありますのでコツコツ集めましょうかね… オススメ!
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Golden Serenades - Fitte (CD)
¥1,800
Jazkamer等の活動で知られるJohn Hegre氏とJørgen Træen氏によるノルウェー発のハーシュノイズプロジェクト・the Golden Serenades!06年発表のカセット作品がリマスタリングを施しCD化!US老舗ノイズレーベル・Phage Tapes、スウェーデンのOminous Recordingsの共同リリース! 1999年より始動したJazkamerの片割れJohn Hegre氏擁するノルウェーのハーシュノイズデュオ・the Golden Serenades!Pervertedな名門USノイズレーベル・Trash Ritualからリリースされていたカセット作品を、名匠 Grant RichardsonがリマスタリングしてのCD再発作品となります。私、この作品はPhage Tapesから(かなり前に汗)入荷しているのですが、今も元気にNorth CentralやAnonymous MasturbaudioumなんかをリリースしているOminous Recordingsのカラーが強い作品ですな。ジャケットからして変態性を全面に出しててサイコー!オリジナルのカセットジャケもデジパックトレイ下で拝むことが出来ますので、それは買ってからのお楽しみ。 さて、そんなthe Golden Serenades!…私、ジャケ買いの感覚で買い付けてしまったので彼らの予備知識皆無なのですが汗 インターネットの広大な海を泳いで入手した情報によると『07年のパフォーマンスで$5000のギターを叩き割ったコトで有名』とのこと。すげーぜ!それだけでも嬉しくなって買っていまいそうになる素晴らしい情報ですが、音を聴いてまたビックリ、『インキャパ好き?』と尋ねたらハイっ!!と元気よく返事がかえってきそうなキョーレツハーシュノイズ!!両氏によるエレクトロニクスが縦横無尽に、そしてそれぞれの個性を武器に暴れ回る様が痛快!とにかくうるさい、そしてテンションの高い演奏には予備知識なしで持っていかれました。このユニットはライヴで見てみたいな〜。それぞれの演奏を方チャンネルずつに振っているので、イヤホンで聴くとこれまた躍動感があってGOOD!The Golden Serenadesとしては2012年にA Dear Girl Called Wendyから発表されたLP以降、作品リリースは無いようですが他の作品も聴いてみたい!オススメです!!
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Apex Parasite - Erosion Of The Will (CD)
¥2,200
スウェーデンのCultural Terrorist Power Electronics・Apex Parasiteのデビュー音源入荷!ジャケのインダストリアル感とは裏腹なパワエレ要素マシマシなキョーレツ作品、限定200枚!ドイツのオカルトノイズレーベル・Dunkelheit Produktionenからのリリース! アタシ、Dunkelheit Produktionenのリリースをノイズオンリーにシフトしてからの作品もだーい好き!ということは何度かお話ししていると思いますが、予算的に流石に全てを仕入れるコトが出来なく気になった作品をかいつまんで入荷している次第です。お目当てのノイジシャン以外は基本ジャケ買い、なんかピンときたモノをチラッと視聴してからレーベル側に枚数を伝えているのですが、そうなると多くなるのはリチュアル/インダストリアル感のある物よりもハーシュ/パワエレ作品が多くなってしまいます。私もあまりノイズに関しては知識がないので色々と聴いた方がいいと思いつつも、特にインダストリアル関連に関してはあまり食指が動かず… そんな際にDunkelheit Produktionenオーナーにゴリ推しされて入荷したのが今作、100%インダストリアルなジャケットに『多分違うんだよなー』と頭を掻きつつも入荷した次第でありますが、コレがまた!全然違くないキョーレツなパワエレノイズだったのです! と毎度得意な戯言を頭に置きましたが、今回ご紹介するのはスウェーデンのパワエレユニット・Apex Parasiteのデビューアルバム "Erosion Of The Will"です。ユニット名は『最強の寄生生物』とでも訳せばいいのでしょうか、ハーシュノイズ感マシマシなパワエレサウンドで、レーベル側もインフォでCultural Terrorist Power Electronicsと評するなど名前に負けず兎に角攻撃的なノイズ作品!確かにジャケットからイメージするインダストリアル感はあるにはあるのですが、インダストリアルを下敷きにハーシュ/パワエレ要素で過剰装飾を行うコトでその雰囲気がほぼ払拭されているように感じます。しかしうるさい!冒頭の高音ノイズから始まるインサートはイヤホンで聴いていた私の耳をしっかりと傷付けてくれましたが笑、21年から3年をかけて丁寧に作られたという今作は曲構成から音の配置まで細かい部分に行き届いたパワエレ作品となっていて終始大興奮!Green Army Fractionの絶頂期、または昨今のドイツパワエレ勢に傾向するリスナーに大推薦ということで、当レーベルで入荷しているDunkelheit Produktionen ノイズにビビビっときた(©️松田聖子)方には間違いない作品かと! しかしApex Parasite、アー写を見る限りではまあまあいい歳のようなんですが、検索しても前に在籍していたユニットや経歴なんかが出て来ず。謎… しかし早くも今年にはDunkelheit Produktionenより新たなアルバムが発売されるようです!楽しみ!
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Pubic Eminence - My Private Showgirl (CD)
¥2,300
SOLD OUT
ドイツ出身ということ以外、素性/メンバー構成等を明かしていない覆面Power Electronics集団・Pubic Eminenceの1stアルバム!ドイツの『ノイズ』レーベル、Dunkelheit Produktionenからのリリース! 『メタルのリリース止めます!』宣言後のDunkelheit Produktionenは勢いを止めることなく素晴らしい作品群をリリースしています。昨今のHarsh Noise / Power ElectronicsとBlack Metalのポテンシャルが接近していたこと、またSatanic Skinhead Propaganda / Deathangle Absolution RecordsやFilth & Violenceの一部作品なども(そこまで露悪的な打ち出し方はしていなかったものの)メタルとノイズの親和性を表していたと思うので、メタルバンドのリリースはもう行わないという方向転換は個人的に残念だったのですが、ノイズレーベルとなった今、短期間の間に予想以上に個性的且つ自身のレーベルカラーを構築したことに驚きを隠せません。すげーぜ!今後もRitual / ど変態系ノイズをガンガン発表して欲しいですな!ウチはガンガン追いかけて行きます!! つーことでDunkelheit Produktionenが放つ新作はドイツのパワエレ集団・Pubic Eminenceの初のCD作品です。このユニット、ひとりユニットではないことを公言していますがドイツに居を構えているということ以外は一切 謎。隠されると気になってしまうのが人間の性、ガッツリ気になってしまったアタシはドドンと入荷してみました! このアルバム以前には"High Voltage"と"Forbidden Voyerism"という二本のカセット作品群を発表しており、High〜のリリース時期は出て来なかったのですがForbidden〜リリース時の21年にDunkelheit Produktionenが書いたレビューによると"久々のリリース"ということなので、18〜19年あたりから活動を始めたユニットなのではないでしょうか。運良く私は"Forbidden Voyerism"を手に入れることが出来ましたが、なんとこれらのカセットも限定30部という流通させる気皆無な超限定作品!"High Voltage"に至っては『実際のストーカー行為の際の音を使用』したとかなんとかで、胡散臭さもありつつスーパー気になる作品でした。 そんな2作を経て、めでたく発表された今作"My Private Showgirl"!ジャケからタイトルまでFreak Animalの別ラインレーベル・Institute Of Paraphilia Studiesを思わせる変態性に期待しかない!そして内容はというとハーシュノイズとパワエレの見事なハイブリッドで期待通りな良質音源、レーベル曰く『健全でクリーンな現代のノイズ作品では満足できない』リスナーに捧ぐリリースということで、Snuff / 初期Sutcliffe Jugend / Final Solutionの名前も引き合いに出しています。しっかし気合の入ったアジテーション、ノイズで気分がアガりますな!実はこの作品、メンバーの内 一名が諸事情でレコーディングに参加していないらしく、次作では完全体での録音を希望!早々に!! 極悪ノイズヘッズ必聴盤ですぞー、おすすめ!!
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V.A. - NOIZE COMP-plaint Vol.1 (procopy CD-R)
¥2,300
US スラッジコア・FistulaのギタリストであるBahb Branca氏が立ち上げたBlackmold Records!そのレーベル初のオムニバスはスラッジコアからバカノイズまで収録した激重音楽の祭典!マスト!! USスラッジコア/HNWカルト・Slothが昨年Fistulaとの2作目となるスプリットをリリース、ど渋いリリースやで!と飛びついたレーベルはFistulaのメンバーによる運営でした。残念ながらSlothとのスプリットは既に品切れだったのですが、他リリースは主宰のBahb Branca氏が関係する激遅/激重バンドばかりでサイコーなラインナップ!中でも目についたのがこちら、レーベルとしては初のオムニバス作品となる"NOIZE COMP-plaint Vol.1"です。 まずは収録バンドから↓ Fistula Black Mayonnaise Abraded Digressed Mind Noise Evangelism Inc. MDFL Black Nurse The Cold Seeps Francesco Terrini Abreaction Squelch Chamber Et Mors Insect Corpse PBAPES x Hellghillies x INFJ Pile Of Eggs どうだい?誰もわかんないだろ? 私も全然チェックしてないバンドばかりだったのですが、オハイオのレーベルということでここ最近活動を始めた地元のバンドを多く取り集めたオムニバスのようです。でもオハイオ!Penis GeyserもHemdaleもPizza Hi-Fiveもみんなオハイオだぞ!! オハイオが良質なバンドの産地というのもこのオムニバスが気になったひとつの理由ですが、参加バンドをよく見てください!Black MayonnaiseとPile of Eggsの名が…!!!!前者はMike Dunkan氏、そして後者はSteveggs氏によるプロジェクトですが、両バンドとも90年代前半のノイズグラインドシーンを賑わせたEgg Scab Radio / Stupidity Records関連のバンド!てかMinch周辺!てかSteve Eggs氏がMinch!曲名以外はレコーディング日程など詳細なデータがない少し残念なオムニバスではありますが、恐らく新曲か未発表曲であろうと楽曲が入った作品を当レーベルとしては見逃すわけにはいきません。ガッツリ入荷致しました! では収録バンド順に一言ずつ ・Fistula USスラッジコアは今やFistulaのためにある屋号、今作でもズルズルと引きずるような燻し銀スラッジコアを披露! ・Black Mayonnaise GODFLESHを下敷きにしたであろう鈍足インダストリアルロックとゴア声を90年代に披露していたバンドの恐らく最新楽曲!以前から宇宙や月をテーマにしたジャケットの作品も多かったこのバンド、今回は宇宙に漂うかのような浮遊感漂うアブストラクなトインダストリアル楽曲!ヤバ!PCのみで製作されたと思われる現在のBlack Mayonnaiseはちゃんとアップデートされてますぞ!新作期待!! ・Abraded オハイオのデスメタルバンド、Hemdaleのメンバーも参加しているキャッチーさも持ち合わせたOSDM!血を這うような声とノリノリな曲展開が良いですな! ・Digressed Mind イリノイ州のノイズ/インプロユニット、Bandcamp上ではたくさんの作品を発表していますがフィジカル作品としては今作が初の模様。しかししかしコレは無視できん!叩きまくるインプロドラムの後ろに流れるダーティーなノイズに、押しつぶされたようなロボ声が載る愉快な楽曲。纏めて聴いてみたいすなー ・Noise Evangelism, Inc エヴァンゲリズムですよ、奥さん!00年代初頭から様々なユニット名で活動するMichael Pilmerなる人物のコラージュユニット、ピコピコさせながらドアが閉まる時のミシミシ音をそこに載せるなどするバカ楽曲! ・MDFL オハイオはクリーブランドのグラインドコアデュオ、先に挙げたAbradedのメンバーによるユニットで今までもPower Violenceバンド・Water Tortureや筋肉ゴアグラインド・Lunkなんかともスプリットを出していました。ただこの曲はグラインドか?笑 単調で短めのHCソングを一曲収録、ふざけてますな!(褒) ・Black Nurse スローに展開するギターレスブラックドゥームな楽曲を覆うモジュラー電子音、チープな音質であることもこのバンドのカルト感をより引き立たせます。めちゃくちゃ良いというわけではないけどなんか気になるこのバンド、インターネットに情報無し!ただ良い名前! ・The Cold Seeps Robot DicksやBAT SACRIFICEなる名前で活動していたGriffなる人物によるユニット、見つけたアー写がバカだったのでTurd Rock的な何かと思っていたらコレがまたブリッブリなストーナーロックでビックリ!Melvins好きなら絶対気にいるのではないかと?てかVoな感じがめちゃMelvins笑 結構作品出してるみたいで凄く気になるなー ・Francesco Terrini アメリカ勢が続きましたがこのユニットはフィリピンから!ただよく言えばHNW、悪く言えば単著なノイズといった感じであまりピンとこなかった… あと言わせてもらいますけどね!コンピに1組だけ10分越えの楽曲をいれないこと!みんなの場所だよ?わかった⁇ ・Abreaction 続きましてはオハイオはのワンマンデスグラインドバンド、こちらもAbraded/MDFLのメンバーでございます笑 ドラムマシーンなのを隠す気がないその潔さはスピード感溢れてるってこと!リフもカッコいいし、千葉は市川のPatisserieがお好きな人はグッとくるのでは??20年に出た1st デモ聴いてみたいな〜 あ!今Discogs見て気づいたけど私ってばUSツアーの時にこの人の家泊まったことある!お父さんが筋トレマニアの人だ!! ・Squelch Chamber ペンシルバニアのドゥーミィなノイズロックバンドといえばいいのでしょうか?today is the dayが激遅曲を演奏して、ノイズなフィルターを通した感じでコレはなかなかイカす!ちょっと見てみたらSlothと20枚限定の7epなんぞ出してますな、さすが!! ・Et Mors 葬式要素も含まれるワシントンのドゥームデスデュオ、このコンピのメンツの中でいうと少し上品な感じでしょうか?ボーカル氏は野太いデス声で進行していきますが、クリーンボイスで歌い上げる場面も。良い意味でこのコンピのアクセントになっているかと思います! ・Insect Corpse Fisturaの元メンバーであるScott Stearns氏によるドゥームデスユニット。ギターに埋もれたボーカルと単調なドラム、確信犯的なスカムバンドですね!Turd Rockバンドがドゥームメタルを演奏したら…?というような感じで私はアリです! ・PBAPES x Hellghillies x INFJ ドゥーム系3バンドが続きましたが、電脳打ち込み系バカハーコーの登場!どうも三者によるコラボのようですがPBAPESはAbraded/MDFL/Abreactionの彼のようです笑 HellghilliesもBullshit Marketとスプリット出してるからオハイオかな?アゲーな打ち込みに喘ぎ声SEを挟んだりなIQ0ミュージックが心地よい、無心でバカに浸れる好トラックです! ・Pile of Eggs さて、このコンピの大トリを飾るはMinchの首謀者・Steveggs率いるPile of Eggs!ここ10年くらいはZitsquatchでの活動くらいしか確認できてなかったSteveggsですが、Pile of Eggsとしての楽曲発表は何年振りとなるのでしょうか?数人でのお喋りをリバーブ深めに録音した非音楽ですが、そのエフェクトの効果なのか少し物悲しさすら溢れる楽曲!ほぼ演奏してない!!笑 サイコー!!Pile of Eggsとしてなんかまとまった音源出して欲しいぜー!! ということで矢継ぎ早に紹介させてもらいましたこのコンピ、単純にもうホントサイコー!レーベルカラーを活かしたスラッジ/ドゥームバンドに加えて他ジャンルバンドが良い味付けになっている素晴らしいコンピだと思います!コレはなるべくいつでも買えるように補充したい作品だなー、第二弾も期待!大推薦!!!!
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Sissy Spacek - "Ways of Confusion" (CD)
¥1,350
これぞSissy Spacek!ドラム、ベースのデュアルボーカルな二人によるミニマムな体勢で臨んだ激烈ノイズグラインド盤!Nuclear War Nowから出たのも納得な18年作! 完全に仕入れるのが遅くなりましたが汗、New Wave of Noisecoreの傑作として名高いSissy Spacekの"Ways of Confusion"入荷しました!NWN!からどちらかというとノイズ畑のSissy Spacekがリリースされるというインフォを聞いた際は正直驚きましたが、以前NWN!のオーナー・Yosuke Konishi氏のインタビューでニューウェーブやインダストリアルミュージックにも傾向していた時期もあるという趣旨の発言があった(Nuclear War Now!というレーベル名もThropping GristleがThropping Gristle "Mission of Dead Souls"のアルバム掲載写真で着ていたシャツの文句から引用したそう)のを思い出し納得、しかし相変わらず面白いバンドチョイスだなーと興奮したのを覚えています。現行バンドの最新作から超オブスキュアなバンドの豪華なディスコグラフィーまで、数多くのキョーレツなバンドを擁るNWN!ですが、Sissy Spacekのドラマー・Charlie Mummaは以前在籍していたブラッケングラインドコアバンド・Knelt RoteでもNWN!からリリース経験があり(在籍はアルバム3枚中2枚)そういった経緯もあってのSissy Spacekのリリースだったのかもしれません。 まあそんなこたぁいいんですが内容っすよ!この"Ways of Confusion"はSissy Spacekの活動20周年を記念したリリースでもあり、大手メタルレーベルからの作品ということで手加減なしの超絶ノイズグラインド作となっています!レーベルインフォから引用するとスローパート、ミッドテンポ、ブレイクダウン一切なし(there are no slow dirges, no mid-tempo reprieves, and no breakdowns)ということで全編ほぼブラストビート!全39曲中1分を超える曲は1曲のみ、しかも最後の曲で1:10の曲があるだけというShort Fast Loudを地で行く素晴らしい作品。2016年リリースの“Disfathom.”の精神を引き継ぐ作品とされ、ブラストビートにベース/エレクトロニクスノイズが絡み合い、その混沌の中ふたりの絶叫/咆哮が鳴り響き盛り上がりは最高潮に!しかし一曲一曲、1分以内に演奏がピタっと止むのがとても爽快に感じます。聴いていてカットアップノイズをノイズグラインドに落とし込む手法を使ったフィンランドのノイズグラインド伝説・Aunt Maryの存在を思い出しました。正直言って当時のセールス的には芳しくなかったと思われる作品ですが、彼らの20周年記念盤にふさわしいノイズグラインドとしてのSissy Spacekの魅力が詰まった名盤です。Sissy Spacek入門盤としても最適!まだ持ってない方はチェックよろしくお願いします!
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Scatmother / Chaos Cascade - The Insignificance Of Human Life (CD)
¥2,200
暗黒雑音ツインズ・ScatmotherとChaos Cascadeが4年ぶり二度目のスプリットリリース!両者共に憎悪と汚物を世界中にぶち撒けるか如き、混沌雑音汚物を放射!限定200枚です! ノイズ、ブラックメタルレーベルを縦横無尽に行き交い、年間に多くの作品を発表しまくるChaos Cascade!その首謀者が伝説的ゴアグラインドバンド・GutのOlli氏であるコトを本人も隠してはいませんが、既に別文脈で語った方が今現在のChaos Cascadeの輪郭を掴みやすいのかもしれません。そして当レーベルディストロに度々登場するScatmother、私の文章が的を得ないのかそんなに売れてはいないのですが笑 とことん下品で憎悪剥き出しなその作品にすっかりやられてしまった私、アップしていないものも含めて汗 結構な作品をこちらでも仕入れております。そんな2組が四年ぶりにタッグを組んだスプリットアルバムが前作と同じくドイツの Dunkelheit Produktionenよりリリースされました!通常プラケース、ハンドナンバリング入りの200枚限定の作品です。 先ずはScatmother!this is Power Electronicsな雑音とアジテーションに侵された全4曲を収録!一時期、彼はどうも禅や宗教世界に凝っていた時期があったと思うのですが、あの時のちょっとエクスペリメンタルな作風があまりピンとこなかっただ私にとっては、本作はTRUE Scatmother is BACK!!な作品で大満足!冒頭から煽る煽る煽る!レーベルインフォによると『自己嫌悪、自傷、過剰なドラッグ摂取、ハラキリ』などをテーマに作られた作品とのことで、今回はなんと歌詞もバッチリとブックレットに掲載されております!みんなで覚えて歌おう!! 次いでChaos Cascade!Satans Karaoke Sleaze Rollercoasterという名前で12年にデモトラックを発表した際は、恐らくブラックメタルからの影響を受けたジョークユニットとしてスタートしたのだと思うのですが、Chaos Cascadeに改名し活動を本格化。パワエレ/ハーシュ作品と、古巣Libido AirbagやNunwhore Commando 666をより黒くノイジーにしたポストグラインドコア的な作品をリリース毎に使い分けていましたが、近年 パワエレ方面に舵を振り切ってからは個人的にはドストライクな作品が多く、なるべく作品を追いかけたいと思っております。つまり今が一番いい感じ!!今作ではインダストリアルなハンマービートに乗せ、恐ろしいまでに歪ませたボイスアジテーションで聴くものの心にまで侵食する恐怖を演出、リミッターを外したかの如き傍若無尽なノイズ攻撃は圧巻!Scatmother大好きッコな私ですが、今作はChaos Cascadeに軍配をあげたいすねー。Bestial Burstから出た新しいアルバムもこんな作風なのかしら?要チェックや!
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Incapacitants - Oxen Man's Uneasiness (digipack CD)
¥1,800
T.Mikawa氏 / F.Kosakai氏によるハーシュノイズ紫綬褒章・Incapacitantsの2023年最新アルバム!!キョーレツなノイズが鳴り響く60分の騒音地獄!アメリカの優良ノイズレーベル OXENからのリリース! ジャパノイズという造語がいつの間にか定着し、特に80年台後半から90年代に活躍した日本のノイズユニットは世界的にノイズマエストロとして高い評価を得ています。いわゆるレジェンド級のノイズユニットのライヴを拝みに日本へ来たという外国人も珍しくはありません。そんな日本のノイズシーンの黎明期から関わり、そして今でも第一線で活動するノイズユニットの代表格は誰かと問われたら、まず第一にIncapacitantsの名前が上がることに異論はないでしょう。 活動開始以降 コンスタントな作品発表(たまにどマイナーなレーベルからもリリースがあったりとビックリすることもしばしば笑)、キャリア30年を過ぎた今でも規模の大小を問わずライヴ活動を積極的に行い、ノイズレジェンドだ!と大騒ぎする周りをよそに『それらは表現活動の一環である』という いちノイジシャンとしての当たり前の姿勢を貫く その等身大な活動スタンスも魅力のひとつだと私は思います。そして未だ衰えぬ音のダイナミクス!小手先での演奏ではなく、音楽的向上心を持ち未だ進化をし続けるIncapacitantsはここ日本で音楽活動をしている者にとって"心の兄貴分"だと言えるでしょう。マジでお慕い申し上げます! そんなIncapacitantsが今年1月、Unsustainable Social ConditionのMatt Purseが主宰するOXENからリリースしたのが本作 "Oxen Man's Uneasiness"です。20年にドイツはTotal Blackよりリリースした"Onomatopée Suicida"以来3年ぶりのアルバム、爽やかな青を基調としたデジパック装丁はこのクソ暑い夏を乗り越える必須アイテムです。まだまだ夏は続くからな! 内容はというと約60分に及ぶ出し惜しみなしな全4曲収録!まずはコレぞインキャパ節!といえるハイテンションノイズで幕開け、人間の原始性を解放したかの如く容赦なく放出される最高の雑音!拳を掲げノリノリでイヤホンで聴いていると、2曲目からは曲調に変化が。レーベルインフォの言葉を借りますと『空間を音で埋めんとする、周波音域への挑戦』(超意訳)とのことで、浮遊感漂う楽曲が登場!決してアンビエントな楽曲ではないのですが、両者の演奏する音が絡み合い壮大な世界観を描き出します。いつも以上におふたりの駆け引き的な部分が見えるトラックなのでは??3曲目も同趣旨の演奏を収録、本作のアルバムジャケットはこの2曲からインスパイアされて制作されたものなのかもしれません。そして最終トラックはインキャパ節で〆ッ!緩急のついた内容に大満足な一枚です! 作品毎に自らのキャリアを更新していくIncapacitants、先日久々にライヴを観ることが出来ましたが早くもまた演奏を浴びたくなりました!全ノイズファン必携!!!!!!!!
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GOMIKAWA FUMIO - The Rise and Fall of GOMIKAWA FUMIO (CD)
¥1,800
(レーベルインフォより) INCAPACITANTS(T.美川、コサカイフミオ)+PAINJERKの3人編成によるGOMIKAWA FUMIO、2002年の秘蔵ライヴ音源が、西山伸基氏(落合SOUP)のリマスタリングにより2020年に蘇りCD化!!アートワークはWACKWACK! https://www.youtube.com/watch?v=BM-PNgMrYI4 国内最重要ノイジシャン3名(Incapacitants = T.美川氏+コサカイフミオ氏、PAINJERK 五味氏)による夢の合体ユニット・GOMIKAWA FUMIOのライヴ盤入荷!この名義でのリリースは02年 アルケミーレコードからのCD "Return Of Gomikawa Fumio"以来で、なんと18年ぶりとなります。収録ライヴに挟まれたMCの内容からすると、Return of〜の発売前後のライヴだったようです(02年4月13日 @高円寺 20000volt)。こちらの音源、Hello from the Gutter主催 松田氏が録音したものを使用しているようですが、落合 Soup・西山氏の手腕により細かい音までクリアにリマスタリングされており、エア録音故の臨場感がハンパない雑音狂には堪らない作品となっております。個人的な話になりますが私がノイズのライヴに足を運ぶようになって最初の頃、PAINJERKの高音ノイズに衝撃を受け妙な高揚感を覚えたことをこの音源を聴いて思い出しました。これぞ理想のライヴ盤!正にライヴの興奮を真空パック!オススメ過ぎます!そしてこんな素晴らしい作品をリリースしてくれてありがとう Hello from the Gutter!!
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V.A. - Abolish Music Now! (flexi)
¥1,200
カナダのDisleksickが全世界のノイズコア/グラインド/ノイズユニットに60組に声をかけ、各バンド10秒以内という無茶な要望のもとソノシート片面にぶち込んでしまった超問題作! 日本からはNapalm Death Is Dead/Facialmess/Killer Bug、そしてこの狂ったコンピの大トリとしてIncapacitantsが参加! 思い出話をさせてもらうと、Napalm Death Is DeadはNoise A Go Go's先輩との京都遠征ライヴの帰りの新幹線 こだま666号の中でDisleksikのDavidからコンピ参加の依頼を受け、『音源提出はスピードが大切!』とその場で飲んでた缶ビールを叩きながらウホウホ言うトラック ”Kodama 666 A Go!! Go!!”を録音して5分で音源提出しました。 その約一年後、アメリカはデトロイトでNapalm Death Is Deadとしてライヴを行った際、わざわざカナダからDavidがこのソノシートをもって遊びに来てくれてまさかの初遭遇!いやー、あれは感動したな...(遠い目) 収録バンド↓ Post Natal Drip/Existence In Decline/Sissy Spacek/Drain Age/Rampancy/Bullshit Market/Hello/Facialmess/Suppuression/Mother,I Am Born/Bruised Ego/Shoobies/NYON/Shhh/Mud/C.A.M.P./Deathsticks/Yacøpsæ/The Nihilist Spasm Band/Hades Mining Co/Killer Bug/Mr. California And The State Police/Skinpisser/Nattlig/Nigel/Kylie Minoise/Disleksick/Robbie Brake/Dogs In The Moonlight/Shelf/Man With Job/Indigenous Nudes/Harsh Supplement/Harsh Supplement/Reeking Cross/Shitnoise Bastards/Truth Of All Death/Ted Byrnes/Ancient Stone/Napalm Death Is Dead/R.B.R/Trilateral/Frank Goshit/Napalm Face/Crotting/Being/Josh St. Daniels/Panties/Marion/Undertheporch/Rob Michalchuk/Sewer System/Holy Grinder/Oxy Socks/Incapacitants
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Mania + Hal Hutchinson - Wreckage (CD)
¥2,000
故Keith Brewerのユニット Maniaと大英帝国のノイズマエストロ Hal Hutchinsonのコラボ作!両者のソロ曲も入った最恐ノイズ詰め合わせ!13年Phage Tapesからのリリース! Mania好きなんすよー、怖くって。南京錠が5個も6個も入り口についてるような地下室で行われる変態拷問儀式、みたいな凶悪ノイズにやられた時には既に首謀者 Keith Brewer氏は鬼籍に入られてたわけですが… 個人的に、後追いながらもMania、そして別名義であるTaintのリリースなんかも集めてて、今年になって運良くSicknessとのユニットであるV.D.のCD-R作品なんかも手に入れることが出来たのですが、ユニットによっての音の出し方の違いは多少あれど氏の作品はどれもその残虐性にリミットをかけないというところにその魅力があると思います。早くからフィンランド名門 Freak Animalからのリリースがあるように、GruntとBizarre Uploarに共鳴し両名のノイズにおける残虐性を故郷テキサスにも持ち込み、更に地元のシーンを活性化させたという功績があると思われます。アメリカノイズシーンの暗部の象徴といってもよいでしょう。 そんなKeith Brewer氏のユニット・ManiaがUKのHal Hutchinson氏とコラボした13年作を入荷、残骸を意味する"Wrecage"というアルバムタイトルに期待しかないぜ…!!相方であるHal Hutchinson氏は21年に音楽活動、そして運営していたレーベル Der Bünkerでの活動に幕を閉じたようですが、その21年にFreak Animalから最終アルバムをリリース。またあの悪名高きインダストリアルノイズユニット・Zykron SSの首謀者であるというのだから、間違いないコラボレーションですな!(余談ですが、Hal Hutchinson名義でオーストラリアのSmell the Stenchより多くの作品をリリースしていたと今回知り、少し驚きました) そんな両者のコラボ作、極悪非道なドうるさいハーシュ作品になるかと思いきや、どちらかというと静かめな作品。聴いているものの恐怖を煽るように鎖の引きずる音のサンプリング、錆びついた重いドアが開くかのような不快な金属音、そして拷問の様子を表したようなLowノイズ… ジワジワと恐怖を用いて支配、洗脳するかの如くイヤーな感じ(褒)のインダストリアルノイズが続く至福の60分間!!ボイスアジテーションも控えめではありますが、随所に効果的に持ってくる演出もステキ。スナッフ映画を観ているようなこの背徳感を感じてしまうのは、両者の思惑通りなのではないでしょうか?1曲目にはManiaが、そしてフィナーレである8曲目にはHal Hutchinsonのソロ曲を収録、派手ではありませんがその渋い展開にグッとくる良作です。オススメ!!
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Mania / Bizarre Uproar - Charnel Heap (2CD)
¥2,300
米芬極悪雑音代表格大激突!!!!!! 2010年にCorrosive Art RecordsからリリースされたManiaとBizarre Uproarのコラボカセット "Charnel Heap"がボーナスディスクを搭載した2枚組CDとして再発!CD化に際しUmpioのPentti Dassum氏によりリマスタリングが施され、この極悪音源の凶暴性がさらに引き出された決定版!フランスのAntipatik Records 19年リリース、限定200枚! 2019年 49歳の若さで急逝するまでアメリカのハーシュノイズシーンを牽引してきた Keith Brewer氏によるハーシュノイズ/パワエレユニット・Mania、そしてGruntと共にフィンランドにノイズ大国を築き上げた極悪大統領・Pasi Markkula氏によるBizarre Uproarが(悪)夢の共(狂)演!その後 BizarreϟϟManiaとしてSick SeedのPekka Perä-Takala氏を迎えたトリオ編成でユニットを組む彼らですが、そのきっかけとなったのがオリジナルは2010年にリリースされたこの作品です。コラボ作とご紹介しましたが、オリジナル作のリマスタリングを収録したCD1枚目には Mania→Mania+BU→ Mania+BU→BUとそれぞれの単独音源の間にコラボ曲を2つ挟んだ4曲構成となっており、この悪夢のコラボレーションにおける両者の化学反応を楽しめるだけではなく、この2組の極悪ハーシュノイズ対決まで聴けちゃうサービス過剰な作品となっております。 いやーしかしMania凄いわ!テキサスの薄暗い地下室において錆びた鎖を片手に残虐な性行為を迫るような、恐怖のサウンドトラックとも言うべき極めてサディスティックなノイズ作品を提供。一方Bizarre Uproarも異常!殴りつけるようなビート音にヒスノイズがまとわりつき、その中で絶叫を繰り返す!ややこもりがちの音質が逆にその世界観を盛り上げ、まるで不穏な情景を無理に頭に押し込んでくるよう。この作品においてManiaが静、BUが動といったところでしょうか?そんな両者のコラボ作がつまらーんなんてことはもちろんなく、両者 王者の風格を漂わすかの如き極悪雑音職人芸を披露!特にクレジットはありませんが、コラボ曲①はMania主体/②はBU主体の楽曲に私は思いました。フィンランドのノイズアーティスト・Umpioによるリマスタリングのお陰で、イヤホンで聴くと細かい出音まで確認することが出来、全体のその素晴らしさもさることながら、幾らか重なったノイズの層の一部分に集中して聴くことでその『職人芸』を堪能できるかと思います。こりゃ何度でも聴けるわ!音声サンプルを極力排除していることにも注目です! さて気になる2枚目のCDの収録内容ですが、なんとBizarre Uproarがこのコラボ作にあたって録音/提供したノイズ素材のNo Edit ver.が20分強収録されております。ブラボー!編集前の素材、いわば食材を眺めた後にそれを用いた料理を堪能することも面白いのではないかと。いやーしかし、改めてManiaが死んでしまったというのが悲しくなる素晴らしい作品ですね… Freak Animalから彼の1週間後にリリースされたという音源、気になってきたわ〜。兎にも角にも極悪ハーシュノイズヘッドな皆さん、この激ヤバ作品見逃さないように!
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Unsustainable Social Condition / Baculum - Cessation Of Violence (LP)
¥2,800
オレだよ!オレ!オレがジャケをデザインしたのよ! アメリカを代表する新旧ハーシュノイズレーベル、OXENとPhage TapesオーナーがスプリットLPで大激突!限定版LPも少数あります! つーことで死体カセットを牽引する弱小クソオーナーこと、わたくしFrozenPantyがアートワークを提供させて頂いたLPが、07年より活動を開始したUSハーシュノイズ老舗レーベル・Phage Tapesよりリリースされました!わー!光栄! そしてその内容もPhage Tapesを主宰するSam Stoxen氏のユニット・Baculumと、先日久々に来日し落合 Soupで2日に渡り行われた"MACHINE PARTS FEST 2023"での演奏も素晴らしかった、新鋭ハーシュノイズレーベル・OXENのオーナーであるMatt Purse氏のユニット Unsustainable Social Conditionによるスプリットなのであります!新旧ノイズレーベルのオーナーが大激突する意義深いスプリット作に私もアートワークを提供出来るなんて何とも光栄… 今までU.S.C.のリリースはscumとのスプリットカセットに始まり、Cherry Point主宰のTroniksからの単独CDのジャケットなど私がデザインさせてもらって、友人としても嬉しいなー やったぜーなんて喜んではいたのですが、今回のLPへのアートワークの依頼はホント嬉しかった!Thank you,Matt!! ま、つーことで私の話はいいんです。煽りにオレやったよ!なんて書いてはいますけど(自己顕示欲)いいんすよ。とにかく内容です!! まずはOXEN代表 Unsustainable Social Condition!前述のTroniksからリリースされた単独CDでも顕著でしたが、今回もHarsh Noise Wall的なアプローチを魅せる3曲を提供!HNWってあんま曲展開ないヤツでしょ〜?とか侮ることなかれ。中にはそんな曲を恥ずかしげもなく出す輩も居ますが、HNWの面白さは曲中のその微細な変化にあると思います。例えばDJテクニックのひとつであるchopped and screwも、ただただBPMを下げれば成り立つわけではなく反音ズラしたりと細かいテクニックを要する技術だと言われています。HNWもそれと同じく、全編を飽きさせずに聴かせる技量があってこその方法論であり、ノイズグラインド的だなと常々感じていました。肉奴隷WORSHIP PERでもあるMatt(過去作に"Ritual Okada"なるタイトル曲アリ!)の底にあるノイズグラインド魂がそうさせたのか、はたまた私の勘違いなのか、今作でもブリリアントなHNWが展開!こういう作品を聴くとHNW集めたくなるから危険だわよね、いつまでも聴いていたくなる15 minutes of nausea!! 対するPhage Tapes代表 Baculumの楽曲は一曲のみ、メタルジャンク多用のハーシュノイズ15分一本勝負!!当レーベルでも扱っているBaculumのディスコグラフィー盤 "I Would Rather Feel Empty Than Full Of False Hopes"内においても様々なアプローチで、ハーシュノイズという一見とっつきにくい音楽ジャンルの楽しみ方を提示していて個人的には感動したのですが、私の少ない知識で説明させて頂くと(ホント間違ってたらすみません…) IncapacitantsやMo*Teといった所謂ジャパノイズを彷彿させる楽曲です。U.S.C.がHNWで全てを覆い尽くすような騒音だったことに対し、このBaculumはメタルジャンク音を変調させノイズを発生させてはいるのですが、詰め込みすぎないことで曲に侘び寂びすら感じさせるド渋い展開にガッツポーズ!両者の異なったアプローチがハーシュノイズという極北の音楽表現の自由度を示しており、このような作品に関われたことを改めて嬉しく思いました。 今回はレギュラーバージョン(ltd.150/写真2枚目)に加え、クラフトジャケットにスクリーンプリントした限定版(ltd.50/写真3枚目)も若干数入荷しております。お値段は同価格に致しましたのでお好きな方をお選びください!!
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the Gerogerigegege (ゲロゲリゲゲゲ) - 今日という日が生まれた時から決まっているように (LP)
¥4,000
昨年10月に発売したCDをヴァイナル化!帯付A式ジャケ。限定500枚。 34年前(1988年)の1stシングルをマルチテープから全曲をやり過ぎな程リミックス!!マスターテープから全曲やり過ぎな程リマスター!!人気曲「B面の最初の曲」奇跡のNGテイク2曲初解禁!!同年 伝説の"江ノ島海岸ソノシート全焼却ライブ"(発売すると言っときながらプレス後 気が変わって燃やす事になった)で使われた「愛人」のリマスターまで収録の全12曲!! ゲロ55才が当時の裏話を語るライナー5500字掲載!! 英訳付!! 収録曲 A1. 今日という日が生まれた時から決まっているように (REMIX 2022) SEXUAL BEHAVIOR IN THE HUMAN MALE (REMIX 2022) A2. WATER BUSINESS (REMIX 2022) A3. B面の最初の曲 (REMIX 2022) A4. ENSAM I NATT (REMIX 2022) A5. B面の最初の曲 (NG TAKE 1) A6. B面の最初の曲 (NG TAKE 2) B1. WATER BUSINESS (REMASTER 2022) B2. SEXUAL BEHAVIOR IN THE HUMAN MALE (REMASTER 2022) B3. B面の最初の曲(REMASTER 2022) B4. ENSAM I NATT (REMASTER 2022) B5. 愛人(REMASTER 2022) B6. SEXUAL BEHAVIOR IN THE HUMAN MALE (GERO 30 MIX 2022) ORIGINAL 7”ep – RELEASED ON TRANS RECORDS 1988 ORIGINAL RECORDED AT MOD STUDIO – 8th /11th / April/1988 JUNTARO YAMANOUCHI – ALL GUITARS, BASS, VOCALS, TAPES GERO 30 – VOCALS ON A3, A5, A6, B3, B6 DEE DEE GERO/HIRONAO KOMAKI – GUITAR, BASS ON A4, B4 TOSHINORI FUKUDA – ALL DRUMS, VOCAL ON B4 ALL COMPOSED & REMIXED BY JUNTARO YAMANOUCHI EXCEPT A1,B2, B6 : JUNTARO YAMANOUCHI + DEE DEE GERO A4, B4 : THE LEATHER NUN B5: TOYOHISA ARAKI, TAKASHI MIKI REMIX ENGINEERED BY A1 : TOSHIAKI SUDOH A3, A5, A6, B6 : TOSHIHISA HIRANO A2, A4 : TOSHIAKI SUDOH + TOSHIHISA HIRANO MASTERED & REMASTERED BY SOUICHIRO NAKAMURA LACQUER CUT BY KATSUTOSHI KITAMURA (レーベルインフォより) トランスレコードからリリースされた名作 7ep "Sexual Behavior In The Human Male"をやり過ぎリミックスした今作、昨年のCD発売に続きなんとLP化!オレたちのいぬん堂からのリリース、限定500枚!
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都阿羅流 (Tsalal) - 核分裂大戦 (Transmutation War) (LP)
¥3,800
『女性を前面に押し出したベスチャル・ウォー・ブラックメタルは、その獰猛さ激しさ、獣性という点で数少ない存在だが、都阿羅流は知的な輝きのある隠れた繊細さを持ち合わせる。 初期のブラック・ウィッチェリー、コンカラー、その他の加奈陀産の核戦争の神々のファンへ捧ぐ』 (レコード帯より) カナダ産・ウォーブラックノイズメタルバンド真打登場!!カナダのカルトレーベル War VellumよりリリースされたTsalalのカセット作品が中国の極悪メタルレーベル・goatowarexよりLP化しての登場!どうも女性ボーカルらしい...!とかそんなことはただの情報でしかなく、ウォーブラックメタルの本場・カナダより現れたすげーバンドを聴きやがれ!ゲートフォールド仕様、重量盤なgoatowarexらしい素晴らしい作りです! というわけで前々から気になっていたTsalalの作品を遂に入荷いたしました!実はWar Vellumから今作のオリジナルカセットがリリースされたあたりにこのバンドの存在を知ったのであまり偉そうなことは言えませんが汗、比較的に手に入りやすいのはIron boneheadからリリースされていたsplit 10epなどでしょうか?って持ってないのですが... しかしこのオリジナル作を出したカナダのレーベル・War Vellum、最近になってはインドのウォーブラックノイズの火付け役・Kapalaのリハーサルデモを出すなどして、これまた世界を地獄の業火に落とさんとする勢いに (主に私の頭の中で) 話題になりましたが、そのリリース群の中で一際目を引いたのがこのTsalalです。前述のようにiron boneheadからのリリースで世界的にも知名度はあったのかと思いますが、彼らのリリースのどれもがオリエンタルな印象を持つ東南アジアチックなアートワークだったもので、昨今話題のインドウォーブラック勢だとばっか誤解していました。しかしカナダのバンドと知ってびっくり!そしてgoatowarexオーナーとメールしていてこのバンドのLPをリリースするというのだから2度ビックリしてガッツリオーダーしてみた運びであります。 一際目を引く帯に掲げられた『核分裂大戦』のデカデカとした文字にギョッとしながらも針を落とすと、技術に裏付けられたハイクオリティなノイズ地獄を展開!基本はウォーブラックメタルのステージに足を着けながらも、フリージャズのエクストリーム化といいますか、近いバンドで例えるとAxCxのSethが在籍していたThe Death's Head QuartetやIronFist辰嶋氏+ASTROなBLASTROなんかと同じベクトル上にいるのでは??超テクニカルな楽器群をガレージィなレコーディングで全体的に乾いた印象を与え殺伐とした残忍さを強調し、女性Voが時折エフェクトボイスを織り交ぜながらその空間に歪みを加えていく... カナダのウォーブラックの歴史を踏襲したスタイルではありませんが、ウォーブラックノイズが世界各国で台頭している今、ウォーブラック原産国・カナダの声明としてとても意義のあるリリースに思えてなりません。ブラストビートをメインとしたドラムにノイズと化した弦楽器群に拳が上がる!!!!インド勢に目がない暗黒分子の方々、要チェックのバンドです!!!!!!!!!!
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屠天蘇廬徒 (Toteslaut) - 原初の秩序 (Primal Order) (LP)
¥4,000
『カレリア人 狂気のパワーエレクトロニクス。 自虐の達人のための狂気と剥奪を纏ったシィニーレザー。』 (LP帯より) 正体不明のLeather clad Finnish master of Sado Masochistic power electronic・Toteslautのデビュー12EPがgoatowarexの傘下レーベルであるViva Angel Pressよりリリース!荒削りながら帯にあるカレリア人 狂気のパワーエレクトロニクスを十二分に堪能できる問題作!限定150枚、Discogsでは既に販売停止です!汗 Viva Angel Press... 元ネタはやはり非常階段の初期アルバムのタイトル ”Viva Angel”から拝借していると思うのですが、ヤバい作品ばかりリリースして完全にDiscogsに目をつけられてますね... まぁ全てXEのせいなんでしょうけど... と、そんなレーベルから出て然るべき(?)フィンランド Power Electronics界隈ニューカマー・Toteslautの20年リリースのデビュー音源です。同時期にイタリアのASRARから10インチも出しているようですが、Viva Angel Pressの解説を信じるとこちらの方が先なのかな?今回もろもろのgoatowarexの作品を入荷する際に全身レザーのジャケットを見て入荷すると言う完全ジャケ買いスタイルなのですが、やはりというか見たまんまというかの下品なガビガビPower Electronicsでサイコーな作品です。 フィンランドの二大巨頭 Mikko Aspa(Grunt)とPasi Markkula(Bizarre Uproar)の遺伝子をしっかりと受け継いだフィンランドパワエレ優等生といった感じでしょうか、荒削りで下品なノイズ / 気合いの入った咆哮 / SMプレイのSEとこちらが求めるもの全てを詰め込んだ超強力盤!最近のラバースーツ+フィンランドというとMaskheadなんかを思い出す方もいるかもしれませんが、それよりももっと俗物な印象があり『下品』のベクトルに重点を置いた向きがあります。テーマがテーマなので拒否反応を示す方もいると思いますが、クラストコアを聴く方の耳にフィットするのではないかと思った次第、あとレコードとしてやはり良い作りをしてますね。丁寧で安っぽくない!ホント素晴らしいわ! Toteslautは情報が少なく、ホント謎の存在ですがBandcampなんかもありますので気になる方はチェックしてみてください。ウチも新作があれば追いかけたいと思います!
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the Haters - Live! (digipack DVD-R)
¥1,800
14年にJohn Wieseのレーベル・Helicopterより発売されたthe HatersのDVDが復刻発売!1988〜99年のライヴを23本収録した2時間超えの大作!これぞナンセンスの極み!ポルトガルのNarcolepsiaとスコットランドのAt War With False Noiseの共同リリースです! 皆さんノイズミュージックを言葉で抽象的に形容するとしたらどのような表現をするでしょうか?私もこのレーベルを運営するに当たって毎度駄文を連ねておりますが、ノイズ作品について『まるで交通事故が目の前で起こっているかのような』とか『大災害にでもあったかのような』など、鼓膜を揺らす雑音を表現する際 そんな使い古された文章を書くこともしばしば(ボ、ボキャブラリー…) しかし私が先の質問に答えるとするならば、やはりノイズとは"物が壊れる/破裂するような音素材を持ち寄り構築されたミュージックジャンル"というような形容をするかと思います。人間が心のどこかに持っている破壊衝動を音楽という形で表現するノイズ奏者は、言わば破壊衝動請負代理人といったところでしょうか。前振りが長くなりましたが、今回入荷したDVD-Rはノイズミュージック = 破壊衝動という端的な形容を見事に可視化した素晴らしい作品です。 the Hatersはアメリカはカリフォルニア州ハリウッドで1979年に結成されたノイズ/コンセプチュアルアート集団、映像作家でもあるGX Jupitter-Larsen氏を中心として地元のミュージシャンを巻き込んだメンバーが流動的なユニットで、ノイズミュージック黎明期から現在も活動を続ける言わばレジェンド!メンバーは目出し帽、ルチャマスクなどを身につけ素顔を隠し、さながらギャング集団のような見た目であることでも知られています。そんな彼らの約40年に及ぶ活動の中で1988〜99年に行ったライヴアーカイブの中から、ベストアクトを切り取って約2時間の尺に編集した映像作品が本作 "LIVE!"であります。元々は14年にSissy Spacek / ex.Bastard Noiseで知られるJohn Wiese氏のレーベル HelicopterからNTSC版DVDとしてリリースされていた作品が昨年ようやく再発。ノイズグラインドレーベル Poco Discosのオーナーが運営するポルトガルのノイズレーベル・Narcolepsiaと、所謂Extreme Musicという括りの中で様々なジャンルのリリースを重ねるユニークなレーベル・スコットランドのAt War With False Noiseによる共同リリース作品。PAL DVDとはなっていますが、リージョン0仕様の為 国内のDVDプレイヤーでも再生OK!残念ながらオリジナルのHelicopterに収録されていたボーナス映像9編はカットされていますが(該当映像はYouTubeで見れます)、新たなライヴ映像を一本ボーナス収録。オリジナルをお持ちの方もこのボーナス目当てでご購入することをオススメ致します! さて、本編の内容といいますと… 破壊!破壊!破壊!目出し帽を被った数名が群衆の前でひたすらモノを壊す映像が23本収録!!!!約30年前の映像となりますので画/音共に決してクリアなものではありませんが、ステージにあげた車をバットで叩き壊す映像、膨大な本を千切っては客席に投げる映像、ひたすらパンチで紙に穴を開け続ける映像などなど。画の威力もさることながら、そこに被さる暴力的なノイズもキョーレツです!その演奏に大興奮の観客達もステージに上がり角材なのかバットなのかを振り回して応戦、…なのですが目出し帽を被ったメンバー達はそれに呼応する訳でもなく作業の様に淡々と破壊活動を続けるのみ。テンションのぶち上がった観客がステージに乱入し嬉々としてその破壊行動に参加しているのを横目に、クールなパフォーマンスを続けるthe Haters… し、渋すぎる!!!一見ナンセンスに見えるその暴力的なライヴも、全てはパフォーマンスアート及び演奏と彼らは捉え黙々と そして淡々と行為を続けていく、私が思うthe Hatersの魅力はそこにあります。イロモノ的な見方はいくらでもできるかもしれませんが、このDVDに収録されているライヴをthe Hatersの演奏として純粋に楽しむことで彼らの本質が垣間見えるのかもしれません…!!とにかくサイコー!! 今回の入荷先であるNarcolepsiaのオーナーは『もともとDVDでって話だったんだけど上がってきたのがDVD-Rだったんだよ…』と とても残念がっていたのですが、プロコピーのトールデジパック仕様で盤面もフルカラー印刷で作りも豪華。盤を裏返すと確かにDVD-Rであることはわかるのですが、それ以外は特に気になることはありませんでした!Do NOT Mind!めちゃいい作品だぜ!!
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Troubled Sleep #4 (zine)
¥1,300
LEGLESS – Raw, savage, fiendish Harsh Noise. REPTILE WOMB – Cryptic and ritualistic Black Blood Summoning. ZONA INDUSTRIALE – First interview in decades for this ancient Italian Industrial legend. JUKKA SIIKALA – Masterful visual artist combining classic traditions with perverted topics across an array of media and methods. 84 pages, 16x23cm, 80g paper, black & white. Cover by Jukka Sikkala Edition of 300 (レーベルインフォより) オランダのノイズレーベル・Narcolepsia刊行のファンジン、Legless / Reptile Womb / Jukka Sikkala / Zona Industrialeへのインタビュー4本に加えコラージュアートを多数収録!英文/84ページ 当レーベル的にはcuntsとスプリットEPを出したこともあるAnal Buttメンバーのハーシュノイズユニット・Leglessと、ガイキチノイズブラックトランス・Reptile Wombのインタビュー!!Reptile Wombのインタビューは特に興味深く、彼の音楽活動における哲学的な側面やBelowから現ユニットへの転換に関する思いなどめちゃんこ面白かったです!レビューページなどは無しなストロングスタイルですが、その分 各アーティストにページを割いた詳細なインタビューは必読!!!
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Âmes Sanglantes - Canada 666 (LP)
¥3,500
born in 1996, âmes sanglantes is known from numerous splits and massive amounts of cassette releases including work on xerxes, labyrinth recordings, msbr, the rita, hermit, autoerotichrist, alberich, flutter, bob marinelli and guilty connector, despite never having a proper vinyl release until now. in commemoration for the project's 25 year anniversary, we present an assaulting lp of madness clearly following a trajectory from masonna beauty beast voice noise agony and damning it through the lenses of the lesser known deformed cassette world of the late 90s and early 2000s tape scene. unreasonable filters, abusive wine bottle rattles, creepy spacey backgrounds interrupted by knife stabbing metal sheets twisted and gouging in tandem to broken tea cup vocals. minimalist in pallette but a dynamic self-destructive energy cut across a series of “crucifix noise “ tracks. 1996年より活動開始したÂmes Sanglantesは膨大な量のカセットリリースで知られている。その作品群の中にはXerxes / Labyrinth recordingsといったレーベルから発表したものや、MSBR / the Rita / Hermit / Autoerotichrist / Alberich / Flutter / Bob Marinelli / Guilty Connectorなどとのスプリット作も含まれるが、今日までレコードリリースは皆無。本作は彼の活動25周年を記念した初のLPリリースとなる。Masonnaが築いた苦痛に満ちたボイスノイズの継承者であることは間違いなく、90年代から00年初期における知られざる異形のアンダーグラウンドカセット文化の逆襲とも言える作品となった。無軌道な信号を発し、ワインボトルの破壊、鉄板をナイフで刺すようなかスペーシーなバック音、そして割れたティーカップのような絶叫が一気に聴く者を襲い掛かる。 (レーベルインフォより・超意訳) 膨大なカセットリリースで知られるカナダのLo-Fi マゾンナ・Âmes Sanglantes、彼の活動25周年を記念した初のLP作品!メタルジャンクノイズと絶叫が鳴り響くB級ノイズ金字塔の誕生だ!ホワイトヴァイナル仕様、名門Hospital Productionsからのリリース! 彼の昔 京都のDeserted Factory (HMW Distribution)からMortalized+Guilty Connector(現Guilty.C)のコラボカセットがリリースされた際、当時の私はその作品をレーベルから直販で購入したわけですが、せっかくなんで他の作品も買ってみようとカタログから選んだのはこのÂmes Sanglantesの"過労死"というカセット作品。過労死という作品タイトルから日本人のノイジシャンのものだと思っていたのですが、なんとカナダ出身だという。その作品に録音されていたのはどう考えてもMasonnaからの影響大な絶叫ノイズ!終始叫び声とメタルジャンクが鳴り響くこの60分にも及ぶ作品は聴いている私を辟易とさせたわけですが、ノイズ作品を聴き始めた私の中に何故か引っかかるものがありました。90年代のいわゆるサブカル雑誌・スタジオボイスが『テクノの果て、ノイズの彼方』(00年3月号)と題してノイズ特集を行った際、MasonnaのEP作品について"内野ゴロなのに一塁ベースにヘッドスライディングする高校球児"と評したレビュワーの方がいましたが、このÂmes Sanglantesはバットを振る前にピッチャーに向かって突進するかのようなデタラメさを感じ、兎にも角にも凄まじいエネルギーを持ってノイズ演奏を行っているという印象が強く残っています。そんなÂmes Sanglantesも活動25周年、聴くとそのデタラメっぷりは健在!素晴らしいなぁ! この赤い箔が押された豪華なLPジャケット、内包されるは私が約20年前に聴いた音と同じエネルギー溢れる絶叫メタルジャンク!!Masonna御大へのリスペクトはそのままに、しかし本家がカットアップでシャープにキメるそのノイズも、Âmes Sanglantesは垂れ流し気味になんか間延びしたB級感 笑 私の意訳とも取れる翻訳で申し訳ないのですが、レーベルインフォにも『90年代から00年初期における知られざる異形のアンダーグラウンドカセット文化の逆襲』とあるようにアンダーグラウンドの底の底から鳴り響くようなB級ノイズ、しかしそれがいい!!例えば90年代のノイズコンピカセットに収録された無名のノイズユニットの作品のような、テクニックとセンスはやや不安が残るもやる気に充ち溢れた青臭さを25年間貫き通せることはもはや才能といっていいでしょう。Cherry PointやKakerlak、ここ日本においてはIncapacitantsやもちろんMasonnaなど、素晴らしいノイズ奏者の演奏を聴く中でたまにはÂmes Sanglantesの『the 初期衝動』な作品を聴いてバランスを取るのもいいかもしれません。私は好きだよ!!!
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Limbs Bin - Burnt White Elephant (digipack CD)
¥1,700
電子ノイズ+フィールドレコーディング+コラージュ+ブラストビート!!USマサチューセッツのノイズ/ノイズグラインド奏者Limbs Binが21年にDamien RecordsからリリースしたデジパックCDアルバム!レーベル完売です! ジャンルの垣根を超えて世界各国のレーベルから作品をリリースするアメリカのLimbs Bin!肩書は『ノイジシャン』で間違い無いと思うのですが、Penis Geyserのレーベル・Smash the Musicからのスプリット作品に参加するなどノイズグラインド界隈との交流もあり、SPACEGRINDER。/cuntsでUSツアーを行った際も現地で対バン致しました。また当レーベルでも過去に彼の作品をディストロしたことがありますが、それもカリフォルニアのパワーヴァイオレンスバンド・World Peaceとのコラボ作品だったりと、2010年の活動開始から非常にユニークな動きをするノイズ作家です。本作はUS・Damien Recordsからリリースされたデジパックアルバム、ノイズ作品をうたっておいて26曲も収録されているのかと思ったアナタ!大正解!彼の作品を知る人なら誰でもわかりますが、かなーり変な内容になっています! 簡単にこのアルバムの構成を説明するとフィールドレコーディング→ショートカットソング数曲→フィールドレコーディング→ショートカットソング数曲… といった感じ。サックスの演奏をが被せた陰鬱としたフィールドレコーディングがあけると、そこからはスカムフルブラストノイズ地獄!マシンガン打ち込みブラストと電子ノイズと戯れながら絶叫につぐ絶叫、歌詞もあるようですからショートカットパワエレと形容してもいいかもしれません。90's カオティックHCな声質もいい感じにブレンドされていて、スカムな印象は感じられるものの強力な作品に仕上がっています。本作を聴き込んでいくうちに、もしかしてAgoraphobic Nosebleedが98年にRelapseからリリースした大名盤 "Honky Reduction"をそのアルバムに収録されていたノイズ楽曲 Acute Awareness (For Wood)を軸に再構成してみたら… という『if』設定を基に製作されたアルバムなのでは!?思うようになってしまいました。それに7 minutes of nauseaのブラックユーモアを振りかけたものと考えればこのアルバムの全貌が見えるはず!間違いない!!(多分違う) Limbs Binは作品によってアプローチが多少違いますが、本作はグラインドとか聴いてるけどノイズに疎いって方には良い入り口になるかと思います。そんな人に届け!!!