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Death Squad - Hallucinatory (cass)
¥1,800
コレは凄い!1990年リリース、シンガポール最暗部デスメタル Death Squadの唯一デモがプロコピー仕様で再発!情報が少ないのですがメンバー写真を見る限り15〜6歳??モッコモッコでバッキバキな雑音メタル!Funeralight Recordsからのリリース! またもやってくれました、Funeralight Records!ex.Demisor / 現DamokisのBobさんがシンガポール、マレーシアの90's Obscure Black/Death Metalのデモテープを発掘し続けるその手のマニアにとっては神様みたいなレーベルですが、この度再発の運びとなったバンドはシンガポールのDeath Squad!! が、とにかく情報がない!90〜91年に活動し どうも92年に Pandemoniumとバンド名を改名して活動していたとのことですが、この後継バンドは何も作品を残さずに消滅してしまった模様。Jai (Ba) / Mimi (Dr) / Syldi (Gu) / Din (Vo)の4人組、この再発カセットにもメンバー写真が載っているんですが… 子供??どう見ても15歳くらいにしか見えない!詳しくはわからないのですが、明らかに10代のシンガポリアンティーンによって結成されたバンドであるようです。また先述の通り単独作はこの90年のデモテープのみ、他には日本のTransgressorも参加したオムニバステープ "Dungeon (Vol. 1) / Process Of Internal Torment - 1991"に参加しています。こちらの音源にはライヴテイクを一曲提供しているのですが、そこに(The First Singapore Death/Grind/HC Festival - 02.06.91, Marina Village, Singapore)とあるように、シンガポールで初めて行われたいわゆるExtreme Musicのフェスに出演した際のテイクであるとのこと。90年当時ですので今時分のフェスのように大規模なモノではないことはわかるのですが、シンガポールデスメタル第一世代として他バンドと共に短いながらも積極的に活動していたバンドのようです。 で、肝心な内容ですが… 音が悪い!悪過ぎる!!悪過ぎて私のようなノイズメタル大好きっ子は大興奮!!!恐らく当時出回ったオリジナルテープをマスターにして今回の再発に漕ぎ着けているはずですが、経年劣化か元々そうだったのか低音が前に出まくっていてなかなかカオスなミックスになっております。悲しげなリフが鳴り響くイントロや牧歌的なインストパートを含み、激しさだけではなくメロウな部分も押し出そうとバンドなりに色々と挑戦しているのが伺えるし、何より録音状況が悪いだけで演奏は崩壊しておらず!グルーヴメタルの先取りなのか、キャッチーなベースサウンドで進行する曲があったりととても面白いです。個人的にはボーカルの歌の乗せ方が凄くセンスいいなーと。リバーブのエフェクトを使いつつ、良いところに入り込んでくるデスボイスが最高にCOOL!が、しかしとにかく音が悪い!ドラムがとにかく聴こえない!笑 やたらデカいベースがど真ん中に居座り、上物的にギターノイズがチラッと聞こえるカオスな鳴りが私の腐った鼓膜を心地よく刺激してくれます!音が悪いというフィルターを通せばノイズグラインド/デスコアメタル枠で語ってもいい気がする激ヤバ音源、オススメです!
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Xtreme Obsession - Obsessed (cass)
¥1,800
以前DreadとのスプリットLPとして入荷していたシンガポールのブラックメタル・Xtreme Obsessionの90年唯一デモが単独再発!ハーシュ度高めなノイズメタル!サイコーが過ぎる!! 以前、バーレーンのAl Shaytan CreationsからシンガポールのDreadとのスプリット作として入荷していたXtreme Obsession、めでたくFuneralightから単独再発!下にあるのはそのLP入荷当時に初めてXtreme Obsessionを聴いた時の感想ですが、コレホントに凄いんすよ…! 今回もジャケットは黄色、それがまた私の敬愛するFlooded Church of Asmodeusを彷彿させカセットならではの所有欲も満たされます。グレートリリース! ではLP入荷時の解説です↓ さて、続く後者 Xtreme Obsession (ロゴがめちゃかっけー!!)は88年結成、当初はパーマネントなドラムメンバーがいなかったらしくヘルプを招いての活動を強いられていたようですが89年に正式ドラムが加入し活動を本格化。しかしこのバンドも本作に収録した"Obsessed"なるデモテープを90年に発表しそのまま還らぬ人に… 先のDreadがアッパーな演奏だとすれば、このバンドはダウナーにノイジーな演奏を奏でておりコレはコレでたまらん!やはりSarcofago/Sepulturaの影響は強く出ており、もちろんSodomやPossessedを敬愛していたとのことでその路線の曲展開ですが、とにかく演奏陣の録音がモコモコしていて凄い!!!!!!お陰でタイトル通りなオカルティックな印象も倍増していますが、特筆すべきは気合いのみで叩くテクニックがあやしいドラム、そして終始鳴り止まない微かに聴こえる九州ノイズコアなセミパート!!唯一ハッキリと聞こえるボーカルパートもSarcofagoゆずりでたまりません。グワングワンなってるベースもGOOD、late 80's 東南アジアメタルはホントサイコーですな!!
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Nuctemeron - The Unxpected 1987-1991 (LP)
¥6,000
またまた同名バンドの多いNuctemeronですが汗、こちらはシンガポール産!87年に結成し、シンガポールシーンで初めてデモテープをリリースしたSarcofago系デスラッシュバンド!必聴!! Behemothをこちらでディストロして『何処のBehemoth!?』とお客様を混乱させるコトに必死ですが、今回はNuctemeron!F.O.A.D. Recordsからリリースされたブラジルの崩壊デスコアメタル・Nuctemeronは既にご紹介させて貰っていますが、今回ご紹介するのはシンガポールのNuctemeron!87年結成というコトでシンガポールでも最古のバンドという位置付けになるかと思いますが、こーれがまたとんでもなくカッケーんです!!!(因みに同名異国バンドシリーズ、もうちょっと続く予定です笑) リリース元はオレ達のZzooouhh Records from アルゼンチン!つまり間違いないリリースだってコトですよ! Impietyのレーベルから出ていたヘロヘロサタニックスラッシュメタルバンド・Stukasに関わるメンバーもいたようですが、False Melissa (1984-1987)とTransgressor (1986-1987)を前身としたバンドMetalic Stormが改名してNuctemeronとなったようです。Zzooouhh Recordsのリリースはバイオグラフィー的なモノが細かく載っているものといないもので情報量の差が結構あったりするのですが、こちらのNuctemeronには細かい話が掲載されていてとても面白いので是非手に取って確認していただきたい!(メンバーが度重なる逮捕で続行不能になったとか…) 今回の編集盤 LPに収録されているのは次のとおり↓ A1 to A4 were originally released as The Unxpected A5 to B2 were originally released as the Demo 2 cassette. B3 and B4 were recorded for an unreleased Peaceville compilation LP in 1991. デモ2本に未発表コンピ提供曲収録、このバンドのディスコグラフィーは今までにカセット/CD-Rでもリリースされてきましたが(どれもジャケ違いで装丁がカッコいい!オレは好き過ぎて持ってるぜ!)、内容自体は全て一緒。しかしひとつこの LP版での快挙を挙げるとすると88年に発表された"The Unxpected"はミススペルのままタイトルを掲載されている点ですね笑 カセット/CD版共に正しいスペルである『Unexpected』に訂正されているのに…笑 でもこのスペルミスも含めて初期東南アジアメタルを掘るにあたり、そのオブスキュア臭がプンプンしてたまらないのですな〜。そしてこのUnxpectedデモはシンガポールメタルシーンにおいて初めてリリースされたデモテープとのこと。ならばこのUnxpectedからシンガポールのブラック/デスメタルシーンが発生したと言って良い、ある種 金字塔的な作品と言えるのではないでしょうか? そして内容はというと、コレがえげつないDirty Speed Dethrash Metalで悶絶確定!!!!とにかく速い速い!演奏に関しては稚拙な部分があると言えども決して崩壊形というわけではなく、ポロポロとパーツを落としながらも猛スピードで突っ走る暴走機関車的なクレージーネスでサイコーです!弦楽器隊のラジカルな音作りもさることながら、特筆すべきは野獣のように叫び狂うボーカルになるでしょう。リリースを重ねるに連れ、よりSarcofagoのスタイルに近づいていくこのNuctemeronですが、セカンド時期に初期ブラックメタルのドス黒さを表すドスの効いた歌唱法でスタイルを確立。未発表となってしまったPeaceville Recsのコンピ提供曲(しかしこのコンピがリリースされていたらもしかしたらシーンは変わっていたのでは…??)においては半狂乱のボーカルが髪を振り乱しながら、ヨダレを撒き散らしながら絶叫している様が目に浮かびます。超GREAT!!とにかくテクニックよりもセンスがモノをいう初期アジアメタルシーンですが、群を抜いた楽曲センスをこのNuctemeronは持っていたと思います。ライヴテープでもリハテープでもいいからもっと聴いてみたいな… ドがつくほどの超オススメ作品!!!!!!!
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Tomb - Gates Of Gehenna (digipack CD)
¥1,700
マレーシアの現行ブラック/デスメタルバンド・TOMBが19年にリリースしたミニアルバム作品!oldschoolな東南アジアデスブラックスタイルを継承したど渋いスタイル!オレたちのZzooouhh Recordsからのリリース! 私、マレーシア/シンガポールの90's デス/ブラックメタル大好きっ子なんですが、最近のこの2国のブラックメタルバンドの傾向といえば、ロングランなバンドを除くとWar Blackまたは突撃型な感触のバンドが多くなってきていると思います。とにかく速く、 とにかくテンションの高い感じ。やはり中期/現行Impietyの影響がかなりデカいのでしょうか?しかし中には地下に埋もれてこんなディープなバンドがいるもんですな!2015年結成のTOMB!!! このアルバムにあしらわれたちょっとかわいいロゴも素敵ですが、今作以降で使われているバンドロゴを見てもらうと一目瞭然。あぁ〜Abhorer大好きなんだってコトがね!この作品でもAbhorerからの影響は如実に出ていますが、ベスチャル一辺倒かと言われるとそうではなく、ドロリとした不穏なギリシャブラックメタルの影響も。つまりこれってRotting Christからの影響も公言していたこれまたマレーシアデスブラックシーンの雄・Brain DeadとAbhorerのハイブリッド型現行バンドというコトじゃないでしょうか!!ドゥーミィなパートにはシンセ音も物悲しく使われていて、ダークな雰囲気を出すだけ出しときながらベスチャルパートに突入する展開がたまらん! この音源、2019年のZzooouhh RecordsからCD版がリリースされた後、ブラジリアンBehemothの未発表LP(当レーベルでも絶賛発売中! https://noisegrind.official.ec/items/94450577 )をリリースしたZombi DanzからLP再発され、更にこの次作を名門 Iron Bonehead Productionsから発表していることからもわかる通り、各国のマニアを唸らせる存在となっております(ウチらZzooouhh Recordsから発売直後に仕入れてたんすけど、倉庫の中で眠らせていました汗) その後、同じくZombi DanzがマレーシアのPerfidiousなる古き良き東南アジアデスブラックスタイルのバンドを輩出しましたが、TOMBがその礎を作ったと言っても過言ではないでしょう。つまり10年代以降のマレーシアンバンドとしては最重要バンドだっつーコト!とにかく聴いてノックアウトされてください、オススメ!!
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Deiphago - Anthology (CD)
¥1,833
1989年にフィリピンにて結成。その後コスタリカに拠点を移し、現在も勢力的に活動しているWar Black Metalバンド・Deiphago!彼らのシングル/split作をまとめた編集盤!17年リリース、オレ達のObliteration Recordsから! Deiphago、来年日本に来るようですね!前回の来日公演は直前になってドラマー氏が渡航できず、ライヴではドラムのオケを流しながらの演奏になってしまいましたが今回は完全体を見てみたいモノです。とは言え前回のライヴも相当熱く、フロント2人がサングラスを装着し淡々と しかし過剰な爆音で演奏をこなす姿は神々しく、Philipino Anti Christを生で見れた感動ったらありませんでした。(因みに当レーベルにも来日公演企画の依頼が一度バンドからあったのですが、ギャラの提示をした途端 連絡が途絶えました笑) そんなDeiphagoの初来日時に、日本のグラインド/デスメタル総本山であるObliteration Recordsからリリースされたのが今回ご紹介する編集盤CDです。 収録内容はというと…↓ Demo 2006 (06' self-release) Satan Cult Baphomet - 7"EP (08' Morbid Moon Records) track from "Beer Extermination Camp" LP ('11 Iron Bonehead Productions / Goat Kult Symphonies) XCIII - 7"EP ('11 Hells Headbangers) Excharge - Split w/ Nuclearhammer 7"EP ('11 Chalice Of Blood Angel) Accept The Mark - Split w/ Ritual Combat 12"EP ('12 Red Stream) +unreleased track 06年から12年までにリリースした5作のデモ/シングル作品とV.A.の提供曲 全16曲収録!ファーストアルバム "Satanik Eon"が07年、大名作であるセカンド "Filipino Antichrist"が09年、そしてよりバンドの活動に深みを与えたサードアルバム "Satan Alpha Omega"が12年発表ということで、一番脂の乗っている時期の全曲サイコー全曲イーヴォー全開な絨毯爆撃機並みのウォーブラックグラインドメタルに仕上がっている頃の作品をほぼ網羅出来るお得な一枚!一番最初に入っているdemo 2006は収録曲が"Rapeslay Of The Virgin Mary"というタイトルで再発されたカセットに入っているモノと一緒なので、恐らく同一作品かと思います(もしかしたらテイクが違うとかあるかも…?) つーことはこの作品があればアルバム作品と、split w/ Necroholocaust CD、そしてAbigail / Ironfistとの3way split CDがあればスタジオ録音はほぼ揃いますな! (因みに"Rapeslay Of The Virgin Mary"という作品、まずはエクアドルの土砂崩れブラックノイズ・Nihil Dominationメンバー主宰のBlack Goat Terrorist 666からリリースされ、後にエルサルバドルの崩壊雑音ブラックメタルウォーリアー・Demonomancer主宰 Bestial Desecration Recordsから再再発されたということでお分かりかと思いますが、ブラックノイズ信仰者にとってはマストなアイテムです!) Blasphemyから始まり、Revengeが究極の形にまで作り上げたと思われるWar Black Metalですが、その歴史もかれこれ40年ほどになると似たか寄ったかなバンドも多くなってきたと思います。実は私もアヴァンギャルド系以外はあまり掘らなくなり… ただこのDeiphagoは個性が出にくいWar Black Metalシーンにおいても過度に異彩を放ち、キョーレツな個性を今なお発揮するバケモンみたいなバンドです!フィリピン→コスタリカという出自も輪をかけて話題になっているかとは思いますが、東南アジア発の現役バンドがここまで世界的に評価を受けているのはこのバンドとImpietyくらいではないでしょうか?いつまでもノイズと化したギターサウンド、鳴り止まないブラストビートにキリストへの呪いを絶叫し続けてほしい!! あとこちらのコンピには多くのカバー曲が収録されているのが彼らのルーツを知るのにとても興味深いです。USブラックメタルカルト・ProfanaticaのHeavenly Fatherと、大名作"CRUST"収録曲を始めとしSarcofagoのカバーは3曲収録!そして極め付けはExploitedのカバー!!!!こちらはカバー対決と銘打ったスプリット企画に収録された楽曲ですが、その耳でExploitedがどう料理されたか是非ご確認いただきたいと思います!!
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Rator / Thartarus - split (LP)
¥6,200
バーレーンのレーベル・Al Shaytan Creationsがまたも素晴らしい再発!!マレーシアのRatorの90年作デモ "Evil Symphony"と、シンガポールのThartarusの91年デモ "Catholic Traitor"をカップリングしてLP化!両バンドともにサイッコーな邪悪メタル!!つーかRator!Rator!Rator!! 以前、入荷したドがつくほどにオブスキュアなシンガポールのブラックメタルバンド・Dread / Xtreme ObsessionのデモテープLP化させた、バーレーンのAl Shaytan Creations!早くも第三作目となるグレートな再発リリースをやってくれました。今回も2バンドのデモテープをカップリングした形のLP化となりますが、マレーシアのRatorとシンガポールのThartarusの組み合わせ!! マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!マレーシアのRator!もういっちょマレーシアのRator! ホントに最高すぎます、マレーシアのRator!待ってましたよ、この作品の再発を... マレーシアのRator! いや、シンガポールのThartarus、こちらもモノ凄いんですが、私個人的に今作に収録されているデモ "Catholic Traitor"は海外某ディストロからFuneralight Recordsからのカセット版をすでに手に入れていたということもありまして... というか当レーベルでも何作かFuneralight Recordsからはディストロを入荷していますが(まだ上げていないものもアリ汗)、アルゼンチンのZzooouhh RecordsにしてもAl Shaytan Creationsにしても、そしてF.O.A.DにしてもFuneralight Recordsがまずカセット再発してからのLP化という流れができていますので、まずこのレーベルがシンガポール/マレーシアの90's デス/ブラックメタルバンドのオフィシャル再発までつなげた努力というものはもっと評価されてもいいんじゃないかとは強く思います。因みにオーナーは現Damokis / ex.DemisorのBob氏です。 話がそれてしまいましたがこちらのThartarus、今回のLPでも そして件のFuneralight Recordsのカセット版にもバイオグラフィーらしきものは記されておらず、私が持っているファンジンなどにも記事がないものですから具体的なインフォがなくてご紹介しづらいのですが、当時のメタルジンなんかにはSamaelなんかを比較に出しレビューされていたらしく、そして極めつけにはGODFLESHを引き合いに出された記事もあったとのこと。なるほど、ボーカルには深いエフェクトが掛けられており曲調も鈍足、そしてめっちゃくちゃにHeavyな楽器隊!Darker than Samaelという描写も納得です。Funeralight Record版カセットには再発にあたり『30年前の音源をリリースさせてくれという連絡がきた時にはホント驚いた』というメンバーからの弁が掲載されていて笑、ちょっとネットで検索した限りではありますが、このデモテープをリリースした後にメンバーはどうもバンド活動は行っていなかったようです。うちのレーベルが買い付けるほどなので崩壊系メタルかと思われるかもしれませんが、技術的には全く問題がなく、そしてこの鈍調な曲調に備わるヘヴィネスさはこのままバンドを継続していればもしかしてもしかしたかも?というifな未来まで想像させられました。確かに音質的には決してクリアとは言えませんが、その音の汚さも味方したダーティなドゥームデス!! これだけでもホント素晴らしいアナログ再発といえるのですが... Ratorですよ!!こちらは完全にデストロイ雑音メタル!!!!!!!!!! Ratorに関してはインナーシートにバイオグラフィーがありましたので簡単にまとめておきます↓ Petaling Jayaというクアラルンプールに隣接する都市にて87年に結成、マレーシアにおける一番最初のブラックメタルバンドであると考えられる。メンバーであるShah JahanとLee Spaceはまだ思春期 真っ只中のメタルヘッズだった。Sodom / Motorhead / Venom / Sarcofago / Sepulturaに影響を受けRatorを始動させたが、当初から彼らは次元の違うアプローチを行っていた。極端にディレイのかかった邪悪なボーカル、歪みに歪んだギターサウンド、不協和音と形容できるドラムサウンドと野蛮かつ荒廃的なスタイルを完成させたのであった。87年に初のリハーサルを行い、その翌年に行ったライヴではガンベルトに五寸釘リストバンド、そして黒いコープスペイントを施したSarcofago Worshippingスタイルで登場し彼らの凶暴な音楽スタイルを表現していた。 デモテープ "Evil Symphony"は89年に録音、日本 / ブラジル / フィンランドなど世界各国にいきわたり各国のファンジンで取り扱われたが、レーベルからの反応は薄く、メンバーの家族からの反対もあり解散となる。 その後、2010年にSilent Deathと共にクアラルンプールにて再結成ライヴを行うが、オリジナルメンバーとして参加したのはShah Jahanのみ。BazzahやNebirasのメンバーがセッションプレイヤーとしてライヴに参加した。 家族の反対もあって解散か... 最後にある2010年に行われたライヴも散々なものだったらしく、わざわざマレーシアまで見に行った(!?)Infernal CurseのNocturnal Antichrist Warrior氏は、氏が編集するファンジン "Baphometal Zine"内において『非常に失望した』という感想を残しています。また06年に録音した"Possessed"というアルバムもあるのですが、これも没個性的で... つまりはRatorと言えばこのEvil Symphony デモ!ガビガビ雑音メタルの金字塔が過ぎるんですよ!!! バイオグラフィーにもある通り、"極端にディレイのかかった邪悪なボーカル、歪みに歪んだギターサウンド、不協和音と形容できるドラムサウンドと野蛮かつ荒廃的なスタイル"のブラックメタルなのですが、曲事態はメチャクチャな構成ではなく結構正攻法なSodomやSarcofagoの系譜をたどっているとは思うのです。しかしガビガビな録音と過剰なエフェクトによりとんでもないノイズメタルをかましていますので、ブラジルのNecrofagoやNecrobutcherといったデスコアメタル勢、そして原始ペルー産デスメタルなんかのデストロイ系に目がない皆さんはマジで買いです!!超凶悪、超粗暴なドス黒い音の塊を堪能できることでしょう。 Evil Symphonyは前述の"Possessed"のCDにはボートラ扱いで収録、また14年に7EPとカセットフォーマットで単独再発されてはいるのですが、プレス数の少なさもあり ここ日本ではなかなかお目にかかることは多くありませんでした。そして今回も150枚限定、バーレーン産ということで再入荷も厳しいかと思われます。このLPには今までの再発作品には収録されていなかったリハーサルトラックと、"Baphometal Zine"内のライヴレビューにおいてNocturnal Antichrist Warrior氏が唯一素晴らしかったと評したマレーシアのヘヴィーメタルバンド・SYJのカヴァーソングも追加!インフォには載っていないのですが恐らく2010年の再結成ライヴの際に録音されたものだと推測されます。ガッビガビのデモ音源の後に比較的まともな音質で尚且つ普通にHM/ハードロックな曲調のものが突然現れますので拍子抜けするかもしれませんが、これが確かに超カッコいい!!私がRatorRator言ってるせいでThartarusの影を薄くしてしまった感もありますが汗、ホント大推薦盤です!!!!!! 毎度のことながら超高い値段設定ですけれども... ホント、これでもギリギリの値段設定でやらせてもらってます!汗 これが円安の時代です... すみません.........
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Libation / Itnos - The Complete Discography 1991-1995 (CD)
¥2,400
from シンガポールアンダーグラウンド!92年結成のLibationとと、その後継バンドにあたるItnosの音源を全て網羅したスプリットディスコグラフィー!アルゼンチンはZzooouhh Recordsからの20年リリース! 超最高マニアック南米/東アジアアンダーグラウンドメタルを再発し続けるInfernal CurseのErikが運営するZzooouhh Records!再発したものが何故かF.O.A.D.から後出しリリースされるという、流石に何かしらの取り決めはあるのでしょうがなんか巨大レーベルの陰に隠れてしまっている感もあるこのレーベルですが、それがアンダーグラウンドメタルレーベルの醍醐味とも言えるのでしょうか?言えるでしょう!とにかく年に10タイトルくらいのペースで素晴らしい再発を続けているZzooouhh Recordsですが、今回ご紹介する作品はこのレーベルの根幹にある価値観を凝縮したような作品だと思います。なんてったってZzooouhh Recordsの前身であるBaphometal Records(もちろんGoatvulvaのデモタイトルから引用!)からも2010年にLP版が、そして20年には現レーベル名義でLP/CDの2フォーマットでの再発をおこなっているのですから! ご紹介するのはZzooouhh Recordsが得意とする90'sシンガポール産アンダーグラウンドデスメタルバンド・Libation / Itnosのディスコグラフィー盤です。ItnosはLibationを母体として結成された後継バンドで、いわばItnosの歴史を振り返りましょう的な構成になっております。 簡単に彼等の歴史をご説明しますと、90年にMetallica / S.O.D / Sarcofagoに影響を受け(って凄い並びだな!)まずはMumbkaというバンドを結成。その後、学業との両立が難しいと言う理由でドラムが脱退。Mumbkaは"Brutal Noise Metal"と評されていたようですが(デモがあるらしい、聴いてみて〜)、ドラム脱退を機にメンバーリクルートを経て91年6月にBlack Death Metalバンド・Libationとして転生。既にシンガポールのレジェンドであったAbhorer、そして説明不要なBlasphemyの影響を受けたバンドとしてリスタート。しかしこのバンドも4曲入りデモテープを発表するも、リクルートしたメンバーが抜けることで消滅。それを機に再度改名を行いItnosとして活動を始めたとのこと。 このMumbka〜Libation〜Itnosの流れにおいてリーダー的役割だった(また今作のBiographyを執筆している)Xxxul氏が、今なお現役のシンガポールアンダーグラウンドメタル代表であるImpietyのメンバーだったということに驚き!初期デモ "Ceremonial Necrochrist Redesecration"にも参加、そして彼等の初のヨーロッパツアーにも参加しているという猛者でありました。Libationではドラマーとして、Itnosではギタリストとしてクレジットされています。 Xxxul氏のBioによると、Itnos結成後はオランダのSuperior Creationsより二曲入り7ep "Christ Mary Bitch"を早速リリースするなどして絶好調。それから新たに2人のメンバーをリクルートし、Death ThrashなサウンドからDeath Metalに徐々に音楽スタイルを移行。初のデモテープを収録したLion Sudioはシンガポール国内だけではなく、アジア各国のジャズミュージシャンと共に仕事をしたことのあるスタジオということで、音質は更に向上。しかしその例にあげられたアジアミュージシャンの中にSho Jo Tai (Japan)という名前があるのですが、もしかして少女隊…?ワニブックスから少女隊共和国って児ポ法引っかかりそうなカセットブック出してた少女隊なのかちら… 持ってるけど… とにかく!その後もItnosはIron Maiden "Running Free" / Rainbow "Down to Earth"などを録音したエンジニア Gary Edwards氏にレコーディングを行ってもらうというなんかめちゃくちゃすげーコトも経験したよう。これもLion Studioが結んだ縁のようで… 恐るべし、Lion Studio!!!! さてさて、そんな今作に収録されている内容は以下の通り↓ 1-5 Libation - "Sanctimonious Offerings" Demo 1991 6-7 Itnos - "Hymenix Promomancy" Demo 1995 8-9 Itnos "Christ Mary Bitch" 7''EP 1994 10-12 Libation - Rehearsal Demo 1992 13 Itnos - "Infinite Visions of Hell" Compilation 1994 Itnosの収録音源は音質もよく、演奏も本当に素晴らしい。13曲目が先に書いたGary Edwards氏が関わった楽曲の様ですが、やはり匠の手のかかっただけあり圧倒的ブルータリティと彼等の卓越したセンスに脱帽するデスメタルサウンドを堪能できます。 しかし、我がレーベル的には、やはり、Libationなんだなー!! Impietyがシンガポール/マレーシアに知らしめたSarcofagoは当時シーンの隅々にまで届いていた様で、当時の現地メタルバンドの暴虐性といったらブラジルに負けず劣らずの過激さだったと思うのですが、LibationにはそのSarcofagoを輸入したImpietyのメンバーがいるのだから更に倍!ドン!てな話です。 92年のリハーサルデモにおいてもファストなデスラッシュを披露していてアッパレなのですが、特筆すべきは91年の"Sanctimonious Offerings"!!!コレがまたカビ生えた楽器で沼に浸かりながら弾いてます?ってな具合の腐りっぷりでもうサイコー!激Lowな弦楽器隊、そして走り過ぎないドカドカドラムに地の底から響いてくる様な低音デスボイス!!お世辞にも高音質とは言えない録音環境も相まって、地獄のようなデススラッシュサウンドを堪能できます!かと言って決して崩壊系ではないところもミソ、しかしながらこのRottenっぷりをここまで体現できているコトは本当に素晴らしいです。コレだからlate 80's - early 90'sのシンガポール/マレーシアシーンは外せないぜ〜。 東南アジアマニアクス、そして南米メタル狂にも自信を持ってお勧めできるアンダーグラウンドメタル作品です!!
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Martyrdom - Official Promo Reh.13/03/92 (cass)
¥1,700
90年結成、当時学生だったメンバーが在籍するシンガポールのデス/グラインドバンド・Martyrdomのリハーサルカセット!22年 マレーシアのFuneralight Recordsによる再発版! 元々は90年にReign Of Terrorという名前でトリオとしてスタートし、メンバーの転居により新たにリクルートしたメンバーと共に改名して再スタートしたというシンガポールのMartyrdom。オブスキュアゆえに情報がとんと出てきませんが汗、このプロモデモの他に同時入荷した正式デモ作品 "Creation of Souls" カセット、そしてデスメタル期のDemisor等との4way split tapeがリリースされているそうです。 この作品のインナーにメンバーによる簡単なバイオグラフィーが掲載されていますが、結成当初メンバーは全員学生(写真も載っていますが少年のよう、高校時代に結成?)、影響を受けたバンドはNapalm Death / Malevolent Creation / Carcass / E.N.T. / Death / Terrorizer / Cynicとのことで当時のアンダーグラウンドスーパースター達の名前が列挙されています。 『グラインドコアがやりたい!』と言って結成されたバンドとのことで、influenceも真っ先にNapalm Deathの名前が上がっていますが、音の方はというとデスメタル色強めのデスグラインドといった感じでしょうか?当時のリハーサル録音ということなのでもちろんガビガビな音質ではありますが、深みのある声が非常にCOOL!崩壊系とは全く違う、曲構成のしっかりした楽曲もカッコいいです!そしてしっかりサビはブラストビート!熱いぜ! ボーナストラックとして"M.I.S. comp"なるカセットオムニバスに参加した際の提供曲も収録。本編はモコっと音質とロウを意識した録音なのですが、このオムニバス曲はカラッとした印象でグラインド感の強い仕上がりとなっています。この感じの録音曲もっと聴きてーなー! 当時のシンガポリアンヤングヘッズの青春の証、マジ熱い!100本限定リリースとのことなので東南アジア発掘リリースがお好きな方は是非ゲットしてください!
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Martyrdom - Creation Of Souls (cass)
¥1,700
シンガポールのカルトデスグラインド・Martyrdom!92年のリハデモ後、メンバー/パートチェンジを経てリリースされた94年正規デモがプロコピー再発! つーことで94年にリリースされた正式デモ音源がこちら "Creation of Souls"!前作品とメンバーチェンジ/パートチェンジを行い、更にソングライティングも担当を変えたとのことでかなり印象の違う作品となっております。 全6曲収録、曲の長さもだいぶ長くなりかなりデスメタルの印象が濃くなりました。サウンドプロダクションもまずまずの出来で、前作であるリハーサルデモがfor Grinderなら今作は間違いなくfor Death Metal Headbangerな作品となっております。まずバッチリ冗長なギターソロも収録、プログレから影響を受けたようなパートもあり『グラインドやりたいぜ!』な結成時より大人な印象も感じられます。ただデスグラインド的な要素はまだ残っていて、バーニー期に入りたてのNapalm DeathやスロバキアのObliterate、インドネシアのTengkorakといった大分ピンポイントなバンドのファン(=オレ)には堪らないサウンド!ギターの音、品が無ぇ〜。最高ぉ〜。またボーカルの深みがあるデス声がいいのですよね〜 正直なところ、90年代初頭の東南アジアデスメタルに求めるオリエンタルな雰囲気はそこまで見受けられませんが、その手が好きなマニアの方々にはカルトデスメタル発掘盤としての機能は果たしているはず!ジャケの点描画もナイス、キンタマみたいな胎児の絵がかわいい!