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肉奴隷 x scum - no title (CD-R)
¥1,500
5/6 新大久保 EARTHDOMにて開催された殺戮雑音部隊において入場者に配布された新録コラボ音源を限定入荷!これで早くも三作目となるコラボ音源ですが、なんと今回は70分越え! 先日は愛媛からSPACEGRINDER。、大阪からはstatus zeroをお招きして二年半ぶりに開催された肉奴隷の企画・殺戮雑音部隊!EARTHDOMのご厚意もあり、死体カセットとscum主宰のレーベル・SLUG Tapesとの共同リリースである肉奴隷 x scum "LIVE at EARTHDOM"発売記念ライヴとして執り行いました。あいにくの雨により集客はお世辞にも多いとは言えませんでしたが汗、前述のゲスト二組の素晴らしい演奏、そして肉奴隷 / scumの両者に不詳わたくしFrozenPantyがドラムとして参加した90分ショートカットグラインド地獄は来ていただいた皆様にも楽しんでいただけたかと思います。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました! そんなレコ発GIGの際に入場者配布されたのが今作!肉奴隷 x scumとしては昨年Dada Drummingより発売されたデジパックCD、そして今回レコ発となったLIVE CDに次ぐ早くもコラボ第三弾と相成りました。殺戮雑音部隊を開催する際、何か音源を入場者に配布したいと肉奴隷 岡田氏から提案があったのですが、色々と話し合って岡田氏 = 肉奴隷の音源にscumのノイズを被せたものにしようということで落ち着き、その素材を待っていると... 岡田氏が上げてきたのはなんと73分の音源!笑 全編にノイズを被せることになったscumは加工なしの一発録りで応戦!scum曰くこんなに長く演奏したことはなかったとのことです (その何日後かに90分演奏することになるのですが...笑) 傍観者として二人のLINEのやり取りを見ていた私ですが、聴いてみるとこれはなかなかキョーレツな作品ですな!!地獄の底から鳴り響くような低音ノイズをまとった岡田氏のボイスに、見事ウワモノとしてscumのノイズが絡みつき非常にいい塩梅!今回、岡田氏のVo録りはCaveman味が高くいつもと雰囲気が違うのもミソ(逆再生?スロー処理??)、若干不気味にも感じるそのアジテーションに容赦なくscumのハーシュノイズがとめどなく切りつける!個人的にはどっか海外のレーベルにちゃんとプレス版として再発してほしいなー!もちろん今回発売のLIVE CDもいい感じですので合わせてチェックしてみてくださいね、少しお得なお買い得セットも用意しています!!
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WELLNESS IN MOUTH OF DITCH - like asking for the moon.ep (CD)
¥550
23年1月に死体カセットよりリリースを控えるWIMODの前メンバー編成に寄る過去作epを限定入荷!レコ発企画の予習にチェックよろしくお願いします!! 新年明けましておめでとうございます。 当レーベルは今年もディストロにリリースに色々と頑張っていきますのでよろしくお願いします!さて当レーベルの新年 第一弾リリースは東京のカオティックHCバンド・WELLNESS IN MOUTH OF DITCHのアルバム"WELLNESS OF LIFE"!1月14日 土曜日 新宿 Antiknockにて行われるレコ発企画にて先行発売させて頂く予定です。Grindcore / Harsh Noise / Black Metalを中心に商品を取り扱う当レーベル、お客様にはカオテッィクHCをリリースするというイメージが全く無いと思われますが、一筋縄にはいかない真の意味での混沌 = Chaoticを見せ付ける素晴らしいバンド・WELLNESS IN MOUTH OF DITCHをリリースさせていただけること とても光栄に思っております!! 今回、メンバーの御好意で過去作のデッドストックを入荷させて頂きました。現在はGt/Ba/Dr/Voの編成で活動する彼らですが、今回入荷した作品ではヘルプを含む二本のGtとリーダーであるBaのyo-ro-氏がVoも兼務している四人編成での録音作。ピンVoであるSakiyama氏を迎えた最新作ではそのボーカルの自由度の高さがバンドの売りとなっていますが、この作品におけるyo-ro-氏のボーカルもヤバイ!!またプログレッシヴロックをカオティックHCに落とし込みジャズやメロコアさえも飲み込んでしまった衝撃的な演奏は、激しさはそのままに部分部分でファニーさすら感じ取ることができるキャッチーな展開を披露。コラージュミュージックを聴いているようなせわしない展開なのに、何故か不思議ととっつきやすいカオテッィクHCというわけの分からん境地に至っております。ホントこんなバンドいない! メンバーチェンジも行い増す増す変態度の上がったWELLNESS IN MOUTH OF DITCHの新作発売前に是非この過去作もチェックしてみてください!! レコ発企画 詳細はこちらです!!↓ 2023/1/14(Sat)@ Shinjuku Antiknock 死体カセット& WELLNESS IN MOUTH OF DITCH企画 "WELLNESS OF LIFE" Release Show ・cunts ・GOVERNMENT ALPHA ・kokeshi ・VMO ・mizuirono_inu ・WELLNESS IN MOUTH OF DITCH Open 17:40 / Start 18:00 ADV ¥2,500-、DOOR ¥3,000- +1D
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肉奴隷 - Chain Of Evil Dead 非限定版 (CD)
¥1,129
*送料無料商品! 00年代より精力的な活動を続ける国内NOISE GRINDの古参、"肉奴隷"。AxCxや7MINUTES OF NAUSEA等のNOISE GRINDの系譜を踏襲しつつHANATARASH.THE GEROGERIGEGEGE等を意識したかのような数々のセンセーショナルなライヴパフォーマンスや、突発的かつ超限定的な自主製作音源群と国内外強力バンドとのスプリット作リリースで存在を知らしめて来た彼の実に8年ぶりとなる単独2ndCD。 近年のライヴや音源で一貫した感情の吐露として示して来た社会と権力に対する嫌悪と憎悪をNOISE GRINDという形式を用いて暴発させるが如く、過剰な衝動性をストレートに打ち出した爆裂狂乱轟音作!(レーベルインフォより) ノンクレジットですが、メンバー編成はVo.岡田、Ba/Dr.Napalm Death Is Dead、Noise.shikakuの四人編成での音源。ステッカーつき dotsmarkからのリリース
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Princess Army Wedding Combat - ロリータ宇宙海賊のノイズ・パーティー (CD)
¥1,000
雑音中年に直撃!00年代に一世を風靡したロリコンアニオタ宅録電波ヤロウ・PAWCの初期3作品編集版CD!アニメSE→ショートカットグラインドノイズを計84曲収録! 今更の入荷となりますが汗 ここら界隈を20年近くお聴きしている40代グラインドマスターの皆さまに向かってFMD!と叫んでみれば、『懐かしい〜』という好反応と『あー あのゴミね』という失笑のどちらかに分かれると思います。FMD、正式名称はFecal Matter Discorpopated。00年代初期にウンコ/ちんちん/おっぱいネタを中心としたグラインドやノイズ作品をCD-R媒体で連発し、地下シーンを妙に盛り上げたアメリカのレーベルです。言ってしまえば日本で言う90年代の殺害塩化ビニールのノリでバカ音楽を連発していたレーベルで、熱狂的なファンも存在。箸にも棒にも引っかからないバンドを多数輩出していたというイメージが強いと思いますが、レーベル首謀者の覆面ユニットである・死のバスケット、フィンランドの下劣デスグラインド・Decay、メキシコのOxidised Razorメンバーによるサイバーゴア・Red Hot Piggys Pussysなど後に他レーベルからCDデビューしているバンドの初期作品をリリースしていたことから表シーンにも貢献していたと言えるかな?(下手な鉄砲〜ってやつかもしれませんが…笑) 個人的には神戸のShort-cut pooノイズ・Groyxo、そしてオーストラリアのガイキチノイズバンド・Rancid Shit Wankのリリースは嬉しかったなぁ〜。因みにレーベルオーナーからBasket of Deathという字に日本語を当ててくれと言われて、『死のバスケット』という文字の画像データを送ったのは20数年前の私です。ただFMDからリリースされたNapalm Death Is Deadの現物は未だに送られてきてないけどな!! とまぁ冒頭でFMDの思い出を書くコトで文字数を稼いでみましたが、今回ご紹介するのはそのFMD所属バンドの内、最強のエースであるPrincess Army Wedding Combatの編集盤!!アメリカの親日オタク・Kelly Donovan氏によるアニメSE満載の卓録グラインドノイズユニットで、ここ日本でも絶大的な人気を誇っていました。ほぼ全曲に20秒程度のアニメSEが配されており、機動戦艦ナデシコからどこぞのエロアニメ、アニメ以外にもギターウルフやはっぱ隊(!?)まで槍玉に上げる節操のなさが話題を呼び、アニオタ界のMorticianとも呼ばれていたとか(呼ばれていない) しかしPAWCのローファイデジタルノイズにゴアボイスを乗せたスタイルは、ゴアノイズという言葉がアンダーグラウンドシーンにおいてでさえ認知のなかった当時それを聴く者にとってはあまりにも衝撃的で、今になってPAWCが無意識のうちにゴアノイズの先駆者となっていたんだなーなんて思っちゃったりしてしまいます。 今回入荷した編集盤には以下の作品が収録されています↓ Track 1-3 taken from split with BASKET OF DEATH Track 4-23 taken from split with GROYXO Tack 24-84 taken from split with AKAKUNUE FMDからは上記作品の他にアメリカの伝説的ローファイノイズユニット・EARWIGSとのスプリット(あの佐世保のNEVADAネタ!)もリリースされていますが、本作には未収録。とにかく滝行のように雑音に打たれる本作、あとは私がどんなに説明してもその言葉はPAWCの前で全て無効化されると思うので割愛 笑 この衝撃は聴いて確かめてください!! ただ最後に… あの当時、日本のレーベルからPAWCのカセットをリリースした死体カセットってマジでイカしてるよな!昨日見たらヤフオクに落ちてたよ!
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放課後グラインドタイム - Koncertos of Kawaiiness: Stealing Jon Chang's Ideas, A Book by Andrew Lee (CD)
¥1,738
2023年にはジャパンツアーで素晴らしい萌えゴアを披露してくれたAndrew Lee独りによるジャパ・アニメ崇拝ゴアグラインド、放課後グラインドタイム。前作以上にグラインドコアの攻撃性、突進力がました楽曲からは1ミリも萌えアニメの要素を感じる事ができませんがAndrew曰く 「2024年のハルヒの年に、夏、冬、春、そして永遠にすべての季節に、萌えアニメが豊かに実りますようにと、アニメの神様にこの奉納物を捧げます。谷川流にもっと本を書かせて、角川がハルヒの新クールを承認し、パチンコのライセンス販売がなくなるようにお願いします。アーメン。」 だそうです。Andrewの才能が大炸裂した奉納物がこれだ!!18曲収録の3rdアルバム。 (レーベルインフォより) カリフォルニアの超絶デスメタルバンド Ripped to ShredsのAndrew Lee氏によるアニメ崇拝グラインド・放課後グラインドタイムの3rdアルバム!残虐ゴアグラインド!! 昨年は遂に来日まで果たした良いツラのアニオタグラインダー・放課後グラインドタイム!19年頃からAndrew Lee氏のソロプロジェクトとして始動し、数々のスプリット作品をリリースした後、ポーランドの名門・SELFMADEGODより1stアルバムを発表。続く2ndアルバムを昨年23年に日本のObliteration Recordsがリリースした当時は結構驚きましたが(ウチのレーベルも狙ってました笑)、スパンを開けずに今年24年にも3rdアルバムが発表されました。もちろんObliteration Recordsから!サイコー!! アニメ+グラインドというと、残酷絵師・氏賀Y太氏が描くようなアニメ美少女が生きたまま腹を裂かれているようなジャケットに、SMESよろしく電脳ポッポコピーなズンドコPCゴアグラインドを奏でるイメージがあるかもしれません。またはいにしえのグラインダーには懐かしのPrincess Army Wedding Combatが頭によぎるのではないでしょうか?しかし放課後グラインドタイムの音を簡単に形容いたしますと、ずばりRegurgitate!!Regurgitateみたいなオールドスクールゴアグラインド大好きっ子なら偏見をかなぐり捨てて聴いちまえ!そしてジャケットもタイトルにある通り"Kawaiiness"に占拠されており、Andrew Lee氏のアニメ文化/萌え文化へのドップリ具合が示された非常に微笑ましいモノとなっております(しかしこのジャケよう印刷通ったな…笑) 放課後グラインドタイムという名前、アニメに傾向したジャケットなどからイロモノとして扱われるコトが多いと思われるこのバンドですが、とにかく聴いてぶっ飛んでください!本職(?)のバンド・Ripped to ShredsがあのRelapse Recordsと契約しているぐらいですから、Andrew Lee氏が自身のソロプロジェクトもテキトーにやるはずもなく、暴虐残忍なオールドスクールゴアグラインドが大爆発!前述した通りRegurgitateからの影響はもちろんのこと、惜しくも解散した千葉は市川のパソゴア独りグラインダー・Patisserieにも通じるところがあり、またAndrew氏ってば当レーベルからのリリースもあるこれまた独りゴアグラインダー・Onikuへ多大なシンパシー感じてるんじゃないのかちら…?また個人的にはCaptain Three LegやWadgeなど、アイオワのMortville Noise周辺のバンドを聴いていて思い出しました。アニメのコトを歌いながらもそのサウンドは暴虐残忍(因みにこのアルバムはアニメSEが少ない)、それでいてどことなくキャッチーな展開は良い意味で非常に聴きやすく、グラインドコアの楽しさが存分に詰まったアルバムです!グラインド初心者から愛好家まで超オススメ!!
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Masonna - Evil Black Disc (2023 Remaster) (短冊8cm CD)
¥1,980
2016年に99枚限定7inchアルバムとして発売されたMASONNA「EVIL BLACK DISC」がピース・ミュージック中村宗一郎氏による最新リマスター、SOLMANIA大野雅彦氏によるアートワークで7月7日短冊CDで発売!! (レーベルインフォより) 短冊の日リリース大注目作品!16年に99枚限定7インチアルバムという触れ込みで発売された同タイトルが短冊8cm CDとして再発!中村宗一郎氏マスタリング、SOLMANIA 大野氏のデザインという強力な布陣で再登場です! hello from the gutterにはかないっこねー!ジャンルを超えた積極的な作品発表、特に昨年からの驚異的なリリースには私も舌を巻いていますが、それら全てがこだわり抜いて作られたもので完売作品も多数… 全くオバケレーベルやで… 凄すぎる… あ、Napalm Death Is Deadのソノシートはまだまだ在庫あるようなので皆さん是非お買い求めください!笑 そんなhftgが7/7 七夕にかけた短冊CD記念日、その名も短冊CDの日に合わせて9タイトルを発表!どれもこれも素晴らしいタイトルばかりなのですが、その中でも私が注目した作品はMasonnaのこの作品。題して"Evil Black Disc"!!!!!!日本国内はもとより世界各国からもこのリリースは期待されているのではないでしょうか? 今回この短冊CDとして発売されたのは2023 Remaster versionということで、オリジナルの発売は2016年10月1日 下北沢 Shelterで行われたMasonnaのワンマンライヴ会場。99枚限定7インチアルバムという触れ込みで そのワンマンでの発売が開始されましたが、その時点で大半が捌けてしまい その後のレーベル通販を除いては殆どが市場に流通されなかった幻の作品です。なので殆どが東京在住の人しかオリジナルは持っていないのでは?地方住まいのファンが涙を飲み、海外勢はこの状況に歯軋りしたと思われるこの作品が300枚限定で再発されるのは快挙だと思われます。 (因みに数少ないこのタイトルの海外住み保持者はスロバキアのSedem Minut Strachu ボーカルくらいじゃないでしょうか笑→オレが送ったった!) もともとはMasonna活動25周年を記念して2012年に録音した25曲だったのですが、紆余曲折を経て16年にようやく発売の運びとなったこの作品。最近イタリアのURASHIMAを筆頭に過去作品の再発が続くMasonnaですが、今作オリジナルを買い逃してしまった全国のファンにとっては素晴らしすぎるニュースなのではないでしょうか。 そしてそのモノとしてのレア度もさることながら、内容も本当に素晴らしい!!アルケミーからリリースされた作品は後期になるとシンセ音を多用したスペーシィーな作風でその評価が高かったコトも事実ですが、02年にmidiよりメジャー流通で発売された"Shock Rock"で初期衝動丸出しの原点回帰な作風に移行。それから10年後に録音された今作も、初期に見られたスピードノイズの中で絶叫するスタイルでGREAT!ストップ&ゴーで緩急をつけ、ただの垂れ流しノイズではなく曰ば『ロックンロール』としての絶叫ノイズを魅せてくれる御大には只々惚れ惚れするのみです…!オリジナル作も聴き狂った私ではありますが、今回このリマスター版を拝聴させて頂き、より音の粒が際立った名匠・中村宗一郎氏のお仕事に感服!失禁!SOLMANIA 大野氏のシンプルながらも素晴らしいアートワークと三位一体となり、再発作品なれど素晴らしいリリースとなっております!個人的ポイントとしてはマゾ氏の珍しい1.2.3.4ッ!のカウントが聴けるという部分、マージでロックしてる作品だぜ!!!
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肉奴隷 - 五十分間ノ拷問 (CD-R)
¥1,000
肉奴隷の限定CD-Rシリーズ、最新作その①は9/13(金)に西荻窪 PitBarにて行った当レーベル主催企画『脳が溶ける奇病』のライヴテイク!50分強に及ぶ殺戮雑音の嵐! 当レーベルから8cm CD "憎悪の連鎖"も好評発売中の肉奴隷、そんな肉奴隷が矢継ぎ早にお送りする新作CD-Rはその8cm CD発売と結成30周年を記念し開催された当レーベル企画『脳が溶ける奇病』でのライヴをコンパイル!当日はDxIxEと くるぴのをゲストに迎え、今は亡き西荻窪 WATTSに所以のある3組での開催。正に関東グラインドコアシーン最暗部!!また当日の肉奴隷 ラインナップはVo/Noiseに不動のバンマス 岡田、そしてDrには僭越ながら内堀こと私FrozenPantyで演奏させて頂きました。 この日はDxIxEとくるぴのが20分の演奏、そしてトリの肉奴隷が50分雑音を撒き散らす拷問監禁GIGを決行!…キツかった汗 音がちっさいとかヘタクソとかそういうのは抜きに、兎にも角にも私が50分叩き続けたというコトを皆さんに褒めて頂ければと… この日の岡田氏はメタルゾーンかましたハウリングマイクと自作のSEを持参しての演奏、私のショートカッティンなドラムに合わせて曲が進行していくのですが、Too Muchなエフェクトによる気迫の岡田氏のボーカルノイズは圧巻!私的感想にはなりますが、今作は肉奴隷のセカンドアルバム "Chain of Evil Dead"をミニマムな編成で再演出来たのかなーと思います。50分強に及ぶ拷問天国、30周年を迎えても尚 肉奴隷は止まりませんぞ〜!!
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肉奴隷 - 二枚舌 (CD-R)
¥1,000
肉奴隷の限定CD-Rシリーズ、最新作その②は9/28(土)に小岩 Bushbashにて行われたDxIxE企画でのライヴテイク! 出演するライヴでどっかんどっかん客を沸かせる浦安のグラインドコアトリオ・DxIxEが9/28に主催したライヴ企画 "KBMG 2024"!香川より5cm assholes、仙台からのDesperdicioに加え、関東勢もTiala / Incapacitantsそして肉奴隷と物凄いメンツで開催し大盛況だったとのこと。家庭人と狂人を猛スピードで反復横跳びしている私もギリギリまで小岩行きたい!オーラを体全体から発していましたが、私の主人 a.k.a 妻には届かず自宅でジッとしておりました… そんな私を代表する家庭人に朗報!肉奴隷がその際のライヴテイクをCD-Rにしてくれました!バンザイ! この日は岡田氏ひとりによる演奏、何やら会話する男女のSEからスタートし伝家の宝刀・メタルゾーンかましマイクによるハウリングノイズ!岡田氏のハウリングノイズはピーとかガーの一辺倒ではなく、演目の雰囲気に合わせた抑揚のある即興演奏であり、個人的にはハウリングマイク持たせたら世界一だと思っている岡田氏の職人芸を是非堪能いただきたいです。またうっすらとなり続ける心臓音を思わせるビートも楽曲全体の湿っぽさ / 不気味さを押し上げていてGREAT!!同時発売のライヴ盤もノイズ感マシマシな作品ではありますが、こちらはまた別ベクトルに向いた作品となりますので2作聴き比べて頂ければと思います!
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肉奴隷 - 狂言之宴 (CD-R+DVD-R)
¥2,000
肉奴隷の今回の音源は音と映像の2枚組!DVD-Rは25年2月9日(肉)に行った岡田 Vo+DJの音源に当日流していたプロジェクターの画像を合わせたもの、そしてCD-Rは目下最新音源!7epサイズジャケです! はい、つーことでこの度リリースされました肉奴隷の音源は初の単独映像作品を含む2枚組! 映像作品は最早毎年恒例となっあた25年2月9日 肉の日を記念して初台 WALLにて行われたライヴ音源を使用したもの。収録されている映像はメンバーを映したライヴ動画ではなく、当日プロジェクターに投射していた岡田氏編集による映像作品にその日のライヴ音源を被せたモノです(つまりはライヴビデオではありませんので期待された方は注意!) 25年2月9日の肉奴隷の編成はVoに岡田氏、CDJに私FrozenPanty a.k.a 内堀の2人編成。岡田氏はいつものようにバッキバッキのノイズエフェクトでの咆哮、私の方は基本2枚づかいでBPMをいじりながら既存曲を流していました。私の覚えている限り、当日使用した音源リストはこんな感じです↓ Teeth Of Lions Rule The Divine - Rampton Control - The Resistance Control - In Harm's Way Goatsblood - Drull Hair Stylistics - Dynamic Hate Sub-69 - シーチキン・オブ・ザ・デッド! Rotat - Disfigured Onanist Rape Over Chaos - Dead Insect Smell 改めて見ると… なんか大味な感じのチョイスで失敗したくない感が伝わってきますね…汗 いやー、でもこの日は楽しくDJめいた行為が出来たと思います。あと客席後方のDJ卓でいじっていたので私が参加しているコトに気づいていないお客さんも多かったでしょう。 40分強の映像作品、岡田氏も私も満足度の高いライヴだったので是非ともチェックよろしくお願いします! また同封されているCD作品は岡田氏ひとりによるノイズ/パワエレ作品。と言っても溢れ出てくるグラインドスピリッツはさすが肉奴隷、しっかりノイズグラインドしております!こちら50分程度の作品ですが色々と仕掛けが施された緩急に富んだ楽曲となっており、私がここで説明するのも野暮ってもんでしょう。ただひとつ感想を述べるとすれば、肉奴隷作品を聴いていて初めて何故かSPACEGRINDER。のコトを思い出しました笑 映像作品は岡田氏も前から製作してみたいと言っていましたので、私からしてみれば "おお!遂に!!" といった感じです。今後もDVD作品あるかも… 兎にも角にもまずは今作をゲットだぜ!!
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肉奴隷 - 無題 -通称 万博盤- (CD-R)
¥1,500
利権に塗れた某博覧会を徹底的に揶揄したジャケットが印象的な肉奴隷CD-R作品!24年12月のライヴ音源を収録、混沌暗黒ノイズグラインド! K-BONB氏が自身のレーベル Black SmokerよりCD-R作品を多数リリースし、音源フォーマットとしてのCD-Rの再評価に繋がったという話を聴いたことがあるのですが、現在 肉奴隷もその同じベクトル上で大変興味深い活動が出来ているのではないでしょうか。家内制手工業で生産されるCD-R作品の利点といえば、まずデジタルであること。コレにより非アナログ派への門戸が開かれますし、何よりもカセットよりも音が良い。そして少量ロットでの生産が可能なので、モノ自体の価値を高めるコトが可能というのもそのメリットだと言えるかと思います。もちろん制作費が安価であることが制作側にとって、また販売価格を抑えられるという点では購入者にとっても魅力的な部分になるでしょう。 最近の肉奴隷物販、岡田氏が日々作成しているCD-R作品が所狭しと並べられていてマジ圧巻!私は肉奴隷の闇バイト(ドラム)として、またアップが遅い販売担当として(いつもすみません!)ほぼ作品は聴かせてもらっているのですが、アレだけの作品が並べられていると一ファンとして購入欲求が高まりますなぁ。デジタル配信自体のいま、カセットブームも落ちつきCD媒体の音の良さが再評価されているように思いますが、今後また CD-Rでの作品発表というムーブメントがやってくるかもわかりません。その時は肉奴隷がブームの最前線で戦っていることでしょう笑 さて前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのは24年12月21日に行われたライヴ音源を収録した作品です。ここ最近の肉奴隷ライヴ、ドラムがいる = 私FrozenPantyが参加しているという風に思っていただいてほぼ間違いないのですが、今作を聴いてみても録音日時を伺っても全く覚えがない。それもそのはず、24/12/21に西荻窪 PitBarで行われたMestieri/VxNx共同企画には私は不参加!引っ越しで!今作でドラムを担当されているのは、ノンクレジットですがDxIxEのSEK weight evilevator氏とのこと。確かに聴いてて私ってこんだけ強くスネア叩けてたかしらって思ってたのよね…汗 とにかく今作では、90年代の黄金期を経験した真正グラインダーお二人による混沌ノイズグラインドがヤバいコトになっております!!! 聴いてまず思ったのは、岡田氏の敬愛する7 minutes of nauseaのオマージュ作品ではないかということ。25分強に及ぶライヴトラックなのですが、即興演奏でありながらとにかく構成が絶妙。肉奴隷のトレードマークであるマイクから発せられるハウリングノイズと岡田氏の咆哮、それらが全編を覆う極悪ノイズ地獄なのは他作品とも同様ですが、ショートカットドラムが鳴り止んだ多少の間が物凄く良い!ショートカットグラインド作品の小休止としても機能するその間があることで、ウワモノであるノイズも存在感を増していてホントグレート!思わず岡田氏に『コレ、後で音足したり編集とかしてます?』と聴いてしまったぐらいには全体の流れの絶妙具合に私驚いちゃいました。いやー、凄い!ホンモノが鳴らす音楽って感じ!こりゃノイズグラインドフリークを自負するなら聴かなきゃウソですぞ〜
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Regere Sinister / Reptile Womb - split (CD)
¥2,300
Ride for Revenge在籍メンバー2人によるブラックドゥーム・Regere Sinisterと、世界で唯一のBlack Blood Death Tracnceバンド Reptile Wombのsplit盤!アナログはNWN!からのリリースでしたが、CD版はBestial Burstから! NWN!からRegere Sinister / Reptile WombのスプリットLPが出ると聞いた時は『Reptile WombがNWN!から!?』と心底驚きましたが、遅れてCD版がBestial Burstからリリース。セカンドアルバムからメンバーとなったBestial BurstオーナーであるSami Kettunen氏ももちろんReptile Wombに参加、そしてお相手のRegere SinisterはそのSami氏が率いるRide for Revengeに所属するメンバー2人による別働隊でありまして、まさにSami Kettunen氏 及びBestial Burstが表現したい世界観を凝縮した作品となるのではないでしょうか。つまりは現行カルト中のカルトな異端ブラックメタル最先鋭ということ!気持ち悪い極彩色ジャケットもサイコーです。 さて、一発目はRegere Sinisterからスタート。モコモコした音質で奏でるは極悪ドゥームブラックメタル!怪しさは感じさせながらも陰鬱さは全く感じられない、簡単に言うと90年代の南米バンドを彷彿させる(サウンドプロダクションも意図的に寄せているのでしょう)音楽性で、時折ブラストビートで走りますが基本的にはミドルテンポのドゥーム系です。なんかの記事でRegere SinisterはブラジルのBehemoth (未発表アルバムのLP絶賛発売中! https://noisegrind.official.ec/items/94450577 ) から多大な影響を受けていると公言していたのを見たことがあるような… 前述した通り、このバンドはRide for Revengeに所属するメンバー2人で構成されたバンドではありますが、Ride for〜のようにエクスペリメンタルな要素はありません。ま、充分に頭おかしいですけど笑 メンバーのHarri Kuokkanen氏 a.k.a Hail Conjurerは先にアップしたPussiesのメンバーでもあります。もうおひと方、Heidi Kettunenは女性メンバー!めんこいけど狂ってるね! さて、オレ達のBlack Blood Death Tracnce band・Reptile Wombですよ!現状、彼らの目下最新音源!と謳いたいところですが、この後にNYのレーベルから超限定カセットがリリースされていました。マジでReptile Womb道は茨の道ですな… さて、今作でもDweller Of Endlesse Graves氏の邪悪な御心は大暴れしているのですが、過去作に比べると楽曲の突飛な感は希薄です。ゆっくりとギターでリフを刻むストレートなスタイルで陰鬱なフレーズを重ねていきますが、浮遊感漂うチープな電子音や打ち込みトラックがこのバンドの個性を引き立たせます。正直、先日あげた編集盤収録の楽曲群がfor the ガイキチノイズメタラーだったとしたら、今作は充分にブラックメタル好きにも訴えかけれるような曲風ですな。ま、充分に頭おかしいですけど笑 (Reprise) 現行バンドでNWN!からこんだけ変なバンドのスプリット出したのはマジで快挙だよなぁ…と改めて感心、Bestial Burstが世界を制するのも近いですぞ!
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Yakisoba / Horornisdiphonevalley - The Shape Of Our Death (CD)
¥1,540
スペイン / 日本 独りグラインドコア大激突!しかしワンマンバンドなれど、中の人でバンドの個性が出るのはもちろんのこと。両者全く違うアプローチでキョーレツです!名盤! 24年6月のリリースを今更ご紹介する訳ですが…汗 このCD、個人的には去年のリリースの中でも珠玉の輝きを持つ素晴らしいグラインドコア作品だと思います! Permanent HeadacheやDuodenal Ulcer Fermentationなど、数多くのワンマンバンドでその才能を遺憾無く発揮するスペインのグラインドコア職人・Michele Labratti氏のYakisoba!そして自身のレーベル・Esagoya RecordsでそのMichele氏の作品を数多く取り扱うJAPAN氏によるカオティックマスグラインドコア・Horornisdiphonevalley!長年の付き合いがあるというこの両者の友情スプリットがついに実現!日本盤はもちろんEsagoya Recordsから、アメリカ流通は燻し銀グラインドコアレーベル Acid Redux Productions、そしてヨーロッパ盤をこれまたド渋いグラインドコアレーベル・Hecatombe Recordsが担当するトリプルネームのリリースです。 まずはYakisoba!他の国はどうなのかわかりませんが、我々日本人は『ゴアグラインドバンドのYakisoba』と言われると頭が混乱しますわね笑 正直、最初にデモが出た時にはネタモノバンドでそんな長く続かないでしょーなんて思っていたけど、まさかそれから7年近く活動しているとは… 舐めちゃってすみません!バンド名のその奇妙な響きは頭に残りますが、ゴアグラインドマニアの皆さんがもうチェックしている通り、コレがまたサイコーなOldschool Gore Grind!!Regurgitateはもちろん、死体カセットからリリースもあったJapaneseワンマンゴアグラインダー・Oniku (このYakisobaという名前、私はMichele氏がOnikuリスペクトでこの名前にしたのではと推理してます)、そしてそのOnikuも参加した名コンピ "A Symphony Of Death Rattles"収録バンドが好きな方には間違いない!LDOH辺りからゴアグラインド界隈はスピードとノイズ感に走ってしまった感がありますが、元はと言えば先にあげたバンドが持つキャッチーな曲展開もゴアグラインドの魅力だったかと思っています。そんな初期ゴアグラインドの魅力を十分に表現したYakisobaの楽曲は今後のリリースもすごく期待できますな! そして続いては日本のHorornisdiphonevalley!Yakisobaとは全く毛色の違うグラインドコアを奏でており、あえて形容するならカオティック、そしてマスコア的な複雑さを持つバンドなのかなーと思います。今作ではいやーな感じのSEから始まり笑、カオティックグラインドが大爆発!!絶叫Vo/グロウルを使い分け、さながらDIYツインボーカル体制な展開がまた熱い!ところどころからBREAKCOREレーベルであるMurder Channelがリリースした大傑作、東京のマシングラインダー deathcountの"Worldy Desires"を思い出しました。ライヴがまだ未見なので是非見てみたい!こういった楽曲をひとりでどうやって捌くのか… 興味深いぜ! とにかくこのスプリットめちゃくちゃ良い!グラインドが好きって自負があるなら持っといて損はない作品、オススメです!
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Mystifier - Demo-nized (2CD)
¥2,400
Impurityに並ぶブラジリアンブラックメタルの生ける伝説・Mystifier!!89年デモ "Tormenting The Holy Trinity"と91年デモ "Aleister Crowley"をカップリングしたデジパック2枚組編集盤!Brazilian Barbaric Bestial Blackness! 冒頭の煽りに書いた"Brazilian Barbaric Bestial Blackness"って我ながら上手いコト思いついたなぁと満足気にスタートさせてもらいます! ブラジリアンブラックメタルを掘り進んでいくと、Impurityと共に避けては通れないバンドがこのMystifier!!1989年にブラジルのサルバドールで活動開始、1st デモである"Tormenting The Holy Trinity"のリリースと同時期にブラジル全土において精力的にライヴ活動を行い、90年にManiac Recordsから発表した初の7ep "T.E.A.R. (The Evil Ascension Returns)"、そして91年の2ndデモテープ "Aleister Crowley"は世界中のアンダーグラウンドシーンに於いて絶大な支持を受け、彼らの知名度を一気に上げることとなりました。翌92年にHeavy Metal Maniac Recordsからリリースされた1stアルバム "Wicca"はフランスの名門レーベル Osmose Productionsから93年に再発され、同レーベルから2nd アルバム "Göetia"も発表。因みにOsmose Productionsはこの93年にBlasphemyの"Gods Of War"のリリースも行なっており、独特の動きを見せていたブラジルブラックメタルシーン筆頭バンドであるMystifierと、後にGod of War Black Metalと神格化されるBlasphemyが同じレーベルから同年にリリースされてたというのが非常に興味深いですね。またこの時代のメタルバンドには珍しく、Mystifierにも黒人メンバーが参加しているという点もBlasphemyと共通していて何か奇妙な縁を感じますな。そんなMystifierはその後もマイペースながらも作品を発表し続け、今年で結成36年!ImpurityにしてもBlasphemyにしてもこのMystifierにしても、長く活動をしているレジェンド達はその活動に信念、そして執念を持ちつつバンドを持続させている点にはホント心からRESPECTです! さて今回ご紹介するのはそんなMystifierの2本のデモをまとめたCD2枚組デジパック作品です。Disc 1に89年作 "Tormenting The Holy Trinity"、Disc 2に91年作 "Aleister Crowley"を収録。両作共に様々な形で再発されてきましたが、今作にはボートラなどの収録はない仕様です。 しかしながら今回ご紹介する"Demo-nized"の売りと言えば、2枚組デジパックというその重量感、そして書き下ろしと思われるジャケット画ではないでしょうか。艶あり加工を施されたデジパックにTormenting〜の元ジャケをアップデートしたデザインがめちゃ映えてる!また両盤面に描かれているGOAT画もめちゃクソかっけーです。なんならそのGOAT画のシャツ欲しいくらいですわ! で、その内容はというとデビューデモからブッ飛ばしていてサイコー!!ブンブンとハエが飛び回るかの弦楽器隊に乗る強烈な呪詛ボーカル、SarcofagoにBeheritエキスをたっぷり注入したかの邪悪かつ混沌っぷりがグレート!NecrofagoやNecrobutcherとも同じ臭いを発しながらも、決して崩壊系と括ることは許されない不思議な整合感がこのバンドの特徴と言えると思います。91年のデモテープにおいては展開や構成が多少洗練されていますが、その凶暴性はバッチリキープ!雑に括ってしまいますが、グラインド野郎にはDisc 1を、ベスチャルメタルヘッズにはDisc 2を、といった感じですかね。 16ページに及ぶブックレットには各楽曲の歌詞と併せて、レアなバンドフォトが満載!五芒星スタッズに首から鎖ぶら下げて… んー、ポスターにしたいぜ!とにかくブラジリアンブラックメタルの入門としても最適なお得盤です!
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scum - Like Tears In Rain (CD)
¥1,800
自身では5枚目となるフルレングスアルバム"Like Tears In Rain"が米国ロスアンゼルスに拠点を置く、OXEN Recordsよりリリース! 自分のレビューを書くのは苦手なのですが、頑張ってみます…苦笑 まずタイトルの"Like Tears In Rain"でピンときた方はもう親友になれます。 このタイトル、SF映画の金字塔"ブレードランナー"のルトガー・ハウアーが映画の最後に言う名セリフなんです。 (ちなみに僕とOXENの首謀者で盟友のMatt Purseは二人ともこの映画が大好き!) そのタイトルの通り、ブレードランナー的な近未来を意識した作品になります。 ・・・と言うと、非常に小っ恥ずかしいですが、フィリップ・K・ディックやハーラン・エリスン、リチャード・マシスンにはたまたピンチョンまで自分が好きな作家から多大に影響を受けた自身の人生のアウトプットとしては総決算と言っても良い内容となっております。 タイトルトラックである1曲目、大雨のフィールドレコーディング・テープやシンセサイザーの多重録音から幕を開け、続く内容はカットアップ、シンセサイザーのみによるノイズやドローン、アンビエントまで飲み込んだ内容です。 全5曲と少ないトラック数ですが、自信を持ってお届け出来ると思います。 眠れない夜中、小説を手に取るように聴いて欲しいアルバムです。 アートワークを手掛けたのは、今度公開されるアイルランド版トレインスポッティングとも言われる映画『KNEECAP/ニーキャップ』でもアートを手掛けたアイルランドの前衛芸術家、"St Diabhal"によるもの。 また、マスタリングはGnawedのノイズ名義で広く知られ、数多くの米国ノイズのマスタリングを手掛けてきた敏腕エンジニア"Grant Richardson"、彼のマスタリングスキルのおかげで生々しさが一層加わっています! また、英語ではありますが、"Government Alpha"吉田氏と"LIKE WEEDS/FACIALMESS"のKenny氏によるライナーノーツも収録されています。 ぜひ、この機会によろしくお願いいたします!!! (scum セルフレビュー:SLUG tapes HPより) scum 渾身の5th アルバムがアメリカはLAの良質レーベル・OXENよりリリース!動的な作品の多いscumですが、今作はズバリ『静』で尚且つやかましいという傑作! 今や90年代ジャパノイズ レジェンド達とも肩を並べるほどの実力、及び世界的な知名度を身につけたscum!近年ではオーストラリアの名門ノイズレーベル・Cyiher ProductionsからのLP作品、そして今年25年に入ってからはこれまたドイツの危なっかしい老舗ノイズレーベル・L-Whiteからもアルバムをリリースするなど日本のノイズシーンの中でも積極的にリリースを重ねる彼。私個人としても付き合いが長く、私の所属するバンド AVAでもその類稀なる才能を無駄遣いさせてもらっているのですが、そんなノリにノッているscumの最新作タイトルを知って驚いた!Like Tears In Rain!?なんか正直言うと"らしくない"タイトルだなぁと思っていたら、Brade Runnerの劇中台詞からの引用でした。それを考えると映画マニアの彼らしいし、雨の中を歩く異形の生物がフィーチャーされたアートワークも納得。そして今作はそのタイトル、またアートワークを引き合いにした非常にコンセプチュアルな作品になっているかと思います。 冒頭にscumによるセルフレビューを載せているので私がとやかく書くのも蛇足かとは思いますが、scumの過去作を振り返ると破壊衝動に身を任せるかのアグレッシブな作品が多かったかと思います。ただ今作は『シンセサイザーのみによるノイズやドローン、アンビエントまで飲み込んだ内容』と作家自身が言うように、他作品に比べ静的な要素、もっと言ってしまえば感傷的な作品に仕上がっているように感じました。しかしそれがまた良い!作品全編を通してのカラーは統一されているものの、似たり寄ったりな楽曲の寄せ集めというわけではなく、25年現在のscumが持つ技術およびセンスが遺憾なく発揮された傑作だと断言できる作品だと言って良いでしょう。個人的に友人であるとかバンドメンバーであるとかは置いといて、最近のノイズ作品で面白いの何かあるー?と訊かれたらこの作品を推したいと思います!オススメ!!
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V.A. - Especial Heavy (CD)
¥2,600
スペイン産ヘヴィーメタルバンド Obus / Baron Rojo / Panzer / Sobredosis 4組が集結した84年作 激アツオムニバス!クサクササウンドに巻き舌が絡む!! 前身は1950年台からレーベル活動をしていたというスペインの老舗レコード会社・Zafiro, S.A.のサブレーベルであるChapa Discosから84年にリリースされた傑作オムニバスが再発!実はこの"Especial Heavy"、同レーベルから同タイトルで82年にオムニバス作品が出ており、初見で『ジャケ違いなのか〜』なんて思っていたら参加バンドも若干違いました。ややこしい!なので今回ご紹介するEspecial Heavyは実質 "vol.2"と言えるリリースになるかと思います。 参加バンドは以下の通り↓ ◯Baron Rojo 通称 "スペインの赤い星"、80年にカストロ兄弟を中心にマドリードで結成。 NWOBHM全盛期にはスペイン国内のみならず、国外でも爆発的な人気があったという国民的英雄バンド。 現在でも活動中ではあるが、09-11年の間はふたつのそれぞれオリジナルメンバーを擁した"Baron Rojo"が同時期に活動していたといい、我々日本人は南北朝時代を思い起こすこと必至。 ◯Obus マドリード出身の4人組、Chapa Discosから81年作 "Preparate"でデビュー。Baron Rojoに並ぶ人気があったといい、なんとデビュー作はいきなりチャート1位を記録。後続のヘヴィメタルバンドにも多大な影響を与えた。 1990年に解散するが、96年には再結成。現在も活動を継続中。 ◯Panzer 81年マドリードにて結成、82年 Chapa Discosより衝撃のジャケット(要検索)に包まれた"Al Pie Del Cañón"にてレコードデビュー。 デビュー作では70'sの香りを纏っていたが、徐々にJudas Priestからの影響を打ち出し才能開花。 87年に解散するが09年に再結成し、アルバム最終作 "Sabado Negro"をレコーディングしたスタジオで撮影されたライヴDVDを発表。胸熱案件! ◯Sobredosis 82年にマドリードにて結成された5人組バンド、83年にChapa Discosより"Caliente Como Un Volcan"でデビュー。 他バンドに比べ知名度は劣るもののスパニッシュメタル史を語る際には必ず名前が出てくる重要バンド。 87年に解散、その20年後である07年に再結成。とにかくアー写がダサい(そこがいい!) 以上4組 要はこのオムニバスってば、当時メタルでブイブイ言わせていたChapa Discosのサンプラー的意味合いの強いオムニバスということになりますな。 ただこの作品、いわゆる4way作品のように各バンドの3曲を固めて収録といった形をとっていなく、各バンドバラバラに収録曲が配置されており、お目当てのバンドをまとめて聴こうとすると難儀します。逆に言えば4バンドのみですが、飽きずに作品として通して聴けるオムニバスであるとも言えるでしょう。 個人的にはカラッカラな質感で録音されたPanzer、月刊(not 週刊)ジャンプをツーバスで踏んでいるかのようなペタペタバスドラなSobredosisが秀逸!そして作品全体的に巻き舌炸裂!クサクサギターと巻き舌Voはどーしてこんなにも相性がいいのでしょうか?自然と拳があがるコト必至です! 時代的な背景もあるかと思いますが、大袈裟なギミックや演出はありませんがヘヴィメタルヘッドバンガーに訴えかける好作品!個人的にvol.1も聴いてみたいな〜
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Pussies - s/t (CD)
¥2,300
フィンランド ブラックメタル人脈によるジャンク/ノイズロックバンド・Pussiesの1stアルバム!地獄のようなスラッジナンバーから幕開けるMelvins直系サウンド、split音源も収録したCD版!もちろんBestial Burstからのリリース! まずはこのジャケット、素晴らしすぎる!そしてバンド名、サイコー!それをリリースするのがBestial Burstというのだから、完全に間違いない作品だと皆さんもお分かりになるでしょう。 しかしBestial Burstリリースとしてはあまりにもポップなジャケットデザインなので、どのような音が収録されているのか想像しづらいと思いますが、再生ボタンをポチっと押せば即安心。地獄の底から鳴っているような激遅スラッジナンバーからスタート!その後もザラッザラなギターがキャッチーなリフを紡ぎ、多少おどけた英語歌詞を歌うボーカル、曲調もスラッジナンバーからストレートなオルタナ/グランジ系、果てはブルース曲まで収録。この雑多な感じは目隠しさせて『Melvinsの新作だよ』と聴かせれば信用させるレベルかと思います。 またこのPussiesなる謎バンド、ディスコグラフィーを広大なインターネットの海で検索してみると、2019年に同郷フィンランドのthe Girlfriends (これまたサイコーなバンド名!)とのスプリットがあるだけで、23年にリリースされた今作が初単独作にして1stアルバムとなるようです。そしてこのバンドの構成員がさらに驚き!Relapseからのリリース経験もあるHooded Menaceのメンバーであり、Bestial Burstではおかかえバンドとして多数作品を残すHail ConjurerのHarri Kuokkanen氏!そしてあのフィンランド崩壊HCの伝説・Kuolemaとスプリット7epを出していたReverend Bizarreのメンバー、Sami Hynninen氏!ドがつくぽどのブラックメタル人脈にビックリ、このバンドをやっていて果たして本業のイメージに対する悪影響は無いのでしょうか?笑 みんな大好きDiscogsを見てみるとSami Hynninen氏がゴスロック、プログレバンドなどにも在籍しているコトもあり、Pussiesのようなバンドが生まれたのかなと個人的に思いました。しかしフィンランド勢はベテランになっても音楽探求熱が強いですな〜。フィンランドの いわゆる『うるさい音楽』シーンにいる人達、平気で各人5バンドくらい掛け持ちしてて、どれもクオリティーの高い音源を出している印象があります。バケモノ!サイコー! ということで当レーベルとしては変化球なディストロ作品になりますが、バンドでいうとMelvins / Tile / Unsane そしてButthole Surfers、レーベルでいうとAmphetamine Reptile Records / Atlantic / Ipecac Recordingsはもちろんのこと Limited Appeal Recordsがガツンとハマる方には必ず気に入っていただけると思います。今作には前述したthe Girlfriendsとのsplit音源もボートラ収録されているので、実質 現時点でのディスコグラフィー盤!必聴!!
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Hakaristi - Valkoinen Ylivalta (CD)
¥2,300
SOLD OUT
"卍"を意味するHakaristiを冠したフィンランド産バンド、25年作ファーストアルバム!ノイズに装飾された陰鬱な旋律の上に、Ugly Vocalが乗っかる骨太Black Doom Metal!Bestial Burstからのリリース! Bestial Burstはいつだっていい仕事をしてくれる、マジ感謝!正体不明のブラックメタルバンド・Hakaristiの最新録音としては11年ぶりとなる待望の1stアルバムがリリースされました。 Hakaristiと言えばフィンランドのBizarre Uproarが主宰するFilth&Violenceから2010年/14年にカセット作品を極小数部で発表。この2作品は一時期 "Filth And Violence UK Division"を名乗り、F&Vのイギリス支部として機能していたブラックメタルレーベル・Legion Blotan (Turgid Animalを全身としたレーベルで、オーナーはUKのノイジシャン・Mutant Ape)より7インチフォーマットで再発されたものの、極悪流通のこの作品は恐らく日本にほぼ入ってきてないかと思います。また22年には同じくF&Vより未発表曲に10年作のs/tタイトルを収録した編集盤CD "Työ & Kuolema"もリリースされていますが、コレも某店舗を除き日本には入ってきてないのでは…?というのもFilth&Violence = Bizarre Uproarが20年前後に全てのSNS またホームページを削除し、インターネット上における積極的な宣伝活動をストップ。かろうじてメールは生きているものの、送金方法に関してもHidden Cash推奨というこの21世紀にハードルの高い取引方法を実施されているので作品が欲しくてもリスクが高く… 私も一度やりとりさせてもらいましたが届くまでホントひやひやしました汗 とまぁ、余談も挟みましたが彼らのファーストアルバムでございます。前述の通り正体不明のバンドとなっており、今作のインフォらしいインフォは作品自体に載っていないのですが、ほぼ確実にBizarre Uproar = Pasi Markkula氏の関わるバンドだと思っていいかと思います。 (ここから先はPasi氏が関わっているという前提でお話を進めます) 伝説的カットアップノイズグラインドバンド・Aunt Maryを始め、当レーベルでもめちゃんこ売れたフィンランド産 黄色い悪魔・Flooded Church of Asmodeus、ジャンクロックの極北と呼べる・Chains of Death Commandなど、ノイズ活動以外でも複数の名義を使い様々なバンド形態で活躍する氏ですが、もともとブラックメタルの名の下にノイズグラインド的アプローチを行っていたのがこのHakaristiでした。以前 運良く22年作の編集盤を手に入れることが出来て、Bestial Burstの新作インフォを見てすぐにオーダーさせてもらったのですが、今作を聴いてみてビックリ!私の頭の中でなっていた"Necrobutcher的なモノ"ではなく、しつこく反復リフでグイグイ進めていく骨太ドゥームブラック!ボーカルも絶叫やデス声ではなく、悪魔に取り憑かれたGG Allinの如き粗野で下品な吐き捨て方にグッときますな。同郷のAxe Slaughterに近い感覚かと思います。全体的に湿りっ気のない乾いた演奏で、曲によってはインダストリアルな印象を持つモノもあります。それらに戦争を想起させるようなSEが加わり、バンドの持つ物騒なイメージをより加速させていく… ノイズグラインド的アプローチで始まったバンドですが、なにをやってんのかわからない!というコトではなく、時折り美しさをも感じるリフが流れてきて思わず拳を握る場面も!Pasi氏の関連するユニットで言えばChains of Death Commandが一番近いかと、Flooded Church of Asmodeusみたいにノイズノイズしていません。 フィンランドは次から次におかしなバンドが出てくるから見逃せないっすね!そこをちゃんと拾うBestial Burstもさすが!かなり危なっかしいバンドですが汗 ドゥームメタル〜インダストリアルファン、またPasi氏の活動全部追っかけたい人にオススメ!
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Psycho Sin - You Axed For It (pro-copy CD-R)
¥1,350
SOLD OUT
フランスの崩壊HC伝説・Raptのメンバーがアメリカに渡った際活動していた、詩人を名乗るホームレスがボーカルのバンド Psycho Sin!大名作の1st EPがpro-copy CD-R仕様で復刻! みんな大好き、Rapt!!崩壊HCとして南米勢を差し置き、いち早くシーンで伝説となった彼らですが、84年の結成から解散に至るまでわずか3年という活動期間でした。その活動期間の短さゆえにその存在が伝説的となったとも言えるかと思いますが、その間Raptのベースプレイヤー・Olivier Deflagration氏はアメリカにて流浪の旅を行っていた模様。漂流先のニュージャージー現地で合流したのが自称 詩人のホームレス・Carl Casanova氏であったというのがホントもうサイコー!!展開がマジでマンガ!!2010年前後に再結成しますが、こちらも第一期活動時期は86〜88年。そう考えると渡米期間が長いんで、Raptってもっと活動期間少なかったのかしら? 私、Psycho SinはOliver氏がRaptとしての活動を終えた後にアメリカで結成したバンドという認識だったのですが、広大なインターネットの海で情報を集めたところ、84年に兵役を終えたCarl Casanova氏がデュオ体制でスタートしたという記事も発見。みんな大好きDiscogsに登録されている最初期のデモ "Violent New World"が85年発表というコトなんで、Raptの活動を考えるとOliver氏がアメリカを彷徨っている際に合流したと考える方が合点がいきそうです。因みにOliver氏、現在はアメリカに在住とのこと。 さて今回ご紹介するのはそんなPsycho Sin 活動第一期にリリースした7epの復刻。2019年にRatgirl Recs / Jerk Off Recsのダブルネームでレコード再発されていましたが、今回の2025年CD-R復刻も両レーベルによるものです。06年にSpeedstate Recordsからリリースされた編集盤CD、また15年にアメリカのGeneral Speechから復刻された彼らのLP "Forward To The Caves"にオマケとして付けられたレア音源CDなどがありますので、今作を聴くだけならそんなに苦労する音源ではありません。ただpro-copy CD-Rというマヌケなメディアでの再発ということで、個人的に面白くて入荷してみました笑 しかしいつ聴いても凄まじいポンコツっぷり!やはり自らを詩人ということだけあって、Carl氏のボーカルは明瞭に録音されていてその歌詞を聴いてもらいたいという意図はあるのでしょう。ただ後ろでガシャガシャなっているトラッシュHCがマジで秀逸!ラジカルではありながらもチープなギターの音、なんかよくわからないベースライン、テクニックより気合いが先走っているドラムなど、Raptに比べてもノイズグラインド指数高めな崩壊HC!恐らく実験性の高さと破壊的サウンドの融合を組み合わせた結果 この奇妙な音楽が生まれたのかと思うのですが、そう考えると音楽へのパッションだけでなく所謂インテリ層としてバンド活動に向き合っていたのかもしれません。その向きがあれば同時期にアメリカにはPsycho Sinが、コロンビアにはReencarnacionが産まれたというシンクロニシティがあり面白いですなぁ〜 ノイズグラインドヘッズ、スケートスラッシュ勢にも訴え得るトラッシュHCの傑作!RaptはもちろんだけどPsycho Sinも必聴ですぞ!
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Sissy Spacek - Paradox of Stereotaxic (8cm CD)
¥1,500
生けるノイズグラインド伝説・Sissy Spacekの新作が、まさかのhello from the gutterより登場!短冊CDという特殊フォーマットに詰め込んだ87曲!ドラムはMorgue Breath / Sulfuric CauteryのIsaacです! 来日公演も果たし、活動歴20年を超えながら今なお最前線で活躍しまくりノイズグラインダー・Sissy Spacek!アンダーグラウンドメタルレーベルの最高峰・Nuclear War Nowのカタログにノイズグラインドをぶち込むなど、ジャンルの壁を越えて世のスピードフリークを狂喜させてきたJohn Wiese / Charlie Mummaの両氏による無敵のデュオ・Sissy Spacekですが、なんと新たにドラマーを迎えてトリオ編成に!!このメンバー増員には非常に驚きました!あのCharlieがドラムの席を譲るなんて!Charlie自身のソロプロジェクトであるSewer System a.k.a Systematic Sewageを始め、古くはExcruciating Terrorのメンバーが結成した超絶グラインドコア Bloody Phoenixや、NWN!からアルバムを出していたブラッケングラインド・Knelt Roteを始めとした高速バンドのバッテリーとして名を馳せたCharlieが…… しかしその後にドラムとして収まるのが、誰もが認める世界的グラインドコアドラマー・Isaac Horne!!!!!!!!驚いてばかりですが、コレにもホント驚いた!カナダの高速ゴアグラインド Hypermesis、オハイオのゴアグラインド伝説・Hemdaleの再結成後のメンバーとして、SuppressionのJasonとのデュオ・Masticated Polyps、その他にも夥しい数のバンドでキャリアを踏んできた彼ですが、ここ日本では先日来日公演を果たしたMorgue Breath、そして今年の浅草デスフェストに出演するSulfuric Cauteryのあの剛腕ドラマーと言えばハッとするのではないでしょうか。私個人としては、現在グラインドコアシーン最強のドラマーはこのIsaac氏と、タイのCystgurgle / Epiploenterocele Pusliquid Wormchunk / Smallpox Aromaなどに在籍するPolwach Beokhaimook氏 この2名だと思っているのですが、さすがはSissy Spacekの両氏は目の付け所がシャープですな… まさかの人選、しかしドンピシャな人選!!そしてCharlieはボーカルに専念!私、この編成になってからのアルバムはほぼ手に入れているのですがCharlieのボーカルがまたカッコいいのです (しかしホントこの人多才だな…笑) そんな最強トリオとなったSissy Spacekの最新音源が、なんと最強最狂Japanese Underground Label・hello from the gutterから登場!いやぁ、hftgのディストロにSissy Spacek作品が置いてあるのなんでかなぁとは思っていたのですが… ホント驚きました!(again) というか先を越された!!汗 しかしこの物凄いバンドを短冊CDでリリースするという遊びこごろ、既にこの時点で100点満点ですな。すんばらしい!! そんな彼らの初めての短冊CD作品ですが、ノイズグラインド87曲入り!フォーマットからしてシングル作品という印象があるかも知れませんが、18分40秒とお腹いっぱいに収録されているためミニアルバム扱いでも間違っていないでしょう。そんでまた内容がヤバい、減速なしで駆け抜けるトータルノイズグラインド!矢継ぎ早に収録された87曲は恐らく一発録りではなく編集されたものだと思いますが、極端に曲間を縮めたコトでカットアップハーシュの感もありフィンランドのAunt Maryをも彷彿させます。またJohn Wiese氏のノイズを恐らく後からウワモノとして足していると思うのですが、それもまた良し!あとはIsaacのカンカンブラストが暴れ回り、Charlieの獣じみた怒号が休みなくこだまするすんばらしい内容!んでもって他の2人もボーカル取れちゃうんだからこのバンドは凄いですね。 先述の通り、3人編成になってからのSissy Spacek作品は何作か既に聴いているのですが、それらの作品と比べても出来の良さで言ったらダントツだと思います。パッション溢れるノイズグラインドの名盤!全グラインドファン必聴、そしてこんな素晴らしい作品を出してくれたhftgに乾杯!!オススメです!
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Sissy Spacek - "Ways of Confusion" (CD)
¥1,350
これぞSissy Spacek!ドラム、ベースのデュアルボーカルな二人によるミニマムな体勢で臨んだ激烈ノイズグラインド盤!Nuclear War Nowから出たのも納得な18年作! 完全に仕入れるのが遅くなりましたが汗、New Wave of Noisecoreの傑作として名高いSissy Spacekの"Ways of Confusion"入荷しました!NWN!からどちらかというとノイズ畑のSissy Spacekがリリースされるというインフォを聞いた際は正直驚きましたが、以前NWN!のオーナー・Yosuke Konishi氏のインタビューでニューウェーブやインダストリアルミュージックにも傾向していた時期もあるという趣旨の発言があった(Nuclear War Now!というレーベル名もThropping GristleがThropping Gristle "Mission of Dead Souls"のアルバム掲載写真で着ていたシャツの文句から引用したそう)のを思い出し納得、しかし相変わらず面白いバンドチョイスだなーと興奮したのを覚えています。現行バンドの最新作から超オブスキュアなバンドの豪華なディスコグラフィーまで、数多くのキョーレツなバンドを擁るNWN!ですが、Sissy Spacekのドラマー・Charlie Mummaは以前在籍していたブラッケングラインドコアバンド・Knelt RoteでもNWN!からリリース経験があり(在籍はアルバム3枚中2枚)そういった経緯もあってのSissy Spacekのリリースだったのかもしれません。 まあそんなこたぁいいんですが内容っすよ!この"Ways of Confusion"はSissy Spacekの活動20周年を記念したリリースでもあり、大手メタルレーベルからの作品ということで手加減なしの超絶ノイズグラインド作となっています!レーベルインフォから引用するとスローパート、ミッドテンポ、ブレイクダウン一切なし(there are no slow dirges, no mid-tempo reprieves, and no breakdowns)ということで全編ほぼブラストビート!全39曲中1分を超える曲は1曲のみ、しかも最後の曲で1:10の曲があるだけというShort Fast Loudを地で行く素晴らしい作品。2016年リリースの“Disfathom.”の精神を引き継ぐ作品とされ、ブラストビートにベース/エレクトロニクスノイズが絡み合い、その混沌の中ふたりの絶叫/咆哮が鳴り響き盛り上がりは最高潮に!しかし一曲一曲、1分以内に演奏がピタっと止むのがとても爽快に感じます。聴いていてカットアップノイズをノイズグラインドに落とし込む手法を使ったフィンランドのノイズグラインド伝説・Aunt Maryの存在を思い出しました。正直言って当時のセールス的には芳しくなかったと思われる作品ですが、彼らの20周年記念盤にふさわしいノイズグラインドとしてのSissy Spacekの魅力が詰まった名盤です。Sissy Spacek入門盤としても最適!まだ持ってない方はチェックよろしくお願いします!
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Matricide - Evil Dead Demos 1987-1988 (CD-R)
¥2,400
初期Morbid AngelのベーシストであるJohn Ortega氏のソロプロジェクト・Matricide!そのデモテープ2作をまとめた南米ブートレグCD!打ち込みドラムに合わせて弾きまくる渾沌悶絶盤!とにかくファーストがヤバい!! John Ortega、Morbid Angelの最初期にベーシストとして在籍し、後のフロリダデスメタルシーンへ多大な貢献を行った人物としてよく知られているかと思います。Morbid Angelの幻のファーストアルバムと呼ばれる"Abominations Of Desolation"にも参加、彼が参加していたMorbid Angelが存在していなければデスメタルというもの自体、今と違うものになっていたかもしれません。 以下、資料としてJohn Ortega氏が参加したMorbid Angel作品を羅列しておきますと… 1986 Bleed for the Devil (Demo) Bass 1986 Total Hideous Death (Demo) Bass 1987 Scream Forth Blasphemies (Demo) Bass 1991 Abominations of Desolation (*レコーディングは87年) Morbid Angel脱退後は生ける伝説・Paul Speckmann大先生率いるMasterの傑作アルバム "On The Seventh Day God Created...Master"に一曲リードギターとして参加していた他には、他バンド作品のバッキングボーカルやミックスを担当していたようですが余り目立った活動はないようです。 そんなJohn Ortega氏ですが、87年よりソロデスメタルプロジェクト・Matricideを始動させています。Morbid Angel脱退後に始めたのか活動時期が被っていたのかは定かではありませんが、打ち込みドラム以外はベース/ギター/ボーカル、そして曲によってはキーボード全てを氏が担当!しかしながら、そんなオレのオレによるオレのためのデスメタルバンド・Matricideの活動も長続きはせず、88年のセカンドデモを最後に沈黙。それらのデモは現在、市場では高値で取り扱われる激レアカセットとなっており未だにオフィシャル再発はされていません。 そしてラストリリースとなったセカンドデモから37年も経った2025年、突如Head Not Found RecordsなるレーベルからMatricideのディスコグラフィー盤がリリースされました!もちろんブートレグ、リリース元はアメリカのレーベルと謳っていますが、作りを見れば分かる人には分かる『ペルーのアイツだわ』なブツでございます! 収録内容は以下の通り↓ 1〜5 Mother’s Day (cass, 1987) 6〜9 Elysium (cass, 1988) 2ndデモである"Ecysium"は本来5曲入りで、その5曲目にクレジットされているEvil Deadは本作には収録されていません。1st "Mother’s Day"の1曲目に同曲が収録されているため、曲被りを避け見送ったのかと思います。 また音源はテープ起こし、特にマスタリングなど行っていないので1stと2ndの音の大きさが異なります。悪く言えばテキトー、よく言えばリアルということで… ジャケットはプロコピー仕様となっておりますが、盤はオールブラックなCD-R、最初期のプレステソフトみたいな仕様を想像してください。その盤にはバンドロゴとタイトルが記されたラベルが貼ってあるんですが… 何をしたかったのかわかりませんが恐らくレーベルオーナーがマジックで手直ししており、オッサンが夜な夜なペンを片手に施した素人臭さ全開な、簡単にいうとキタネー盤面となっております汗 プロCDと聴いていたのでそれなりの値段で仕入れたのですが… 『ま、南米作品なんてそんなもんでしょ!』と笑って許せるプロ掘り師向けの作品です。お値段も少々お高くなっていることも含めてご了承ください。 さて、それでは肝心な中身はというと... これが終始弾きまくりなハイテンションKILLERデスメタルカオスで悶絶!!うねりにうねるギター、Morbid AngelではBaを担当していたOrtega氏でしたが、今作のインナーに掲載されたレビューにあるようにまるでAzagthothが弾いているようにも錯覚するテクニックの高さ!ただ違うのはドラムプログラミングのチープさと、Ortega氏による語り口調なボーカル笑 あの悪名高きMeatshitsのRobert Deathrageの元気をなくしたようなボーカルに脱力!それでも聴いていてクセになるそのダウナー感と、脈絡なく破裂するシンバル音がサイコーです。うなりまくるギターと意味の分からない展開は個人的にインドのGruesome Maladyを思い出しました、つまりはとにかくヤバいってこと! チープな音質でグイグイと明後日の方向に引っ張っていくファーストデモに比べると、段違いにレコーディング環境が良くなったセカンドデモの方が一般的にはとっつきやすいのかとは思いますが、私的には断然ファースト派!そのテクニックとテンションを詰め込みすぎたことで音楽としての秩序が乱れ、リフのカオスと化したファーストこそがこのバンドの持ち味かと思います。このレビューを読んでMorbid Angelファンが飛びつくなんてことはないかと思いますが汗、以前同じブート業者が出していたVulcanoのLIVE盤だったり、ウルグアイのGraf Spee、またはオーストラリアのSadistik Exekutionが示した"メタルを用いた渾沌ノイズ地獄"がお好きな方は是非チェックを!!
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Ass Ache - No More Formitrol, 30 Years Later (2CD)
¥2,200
イタリアのアンダーグラインドレーベル・ZAS!がまたも変なバンドの編集盤をリリース(褒)!初期衝動溢れる、テクニックよりも気合い先行デスグラインドコア・Ass Acheの2枚組CD!とにかくライヴテイクがヤバすぎる! 90年代初めにイタリアで活動していたAss Ache、2本デモテープを発表したのみで消えてしまったドがつくほどにオブスキュアなバンドです。どちら様ですか?ということで、まずはバイオグラフィーから↓ 1989年9月月結成、リーダーであるWally氏がテープトレードで手に入れたNapalm DeathやElectro Hippiesのライヴ音源を聴いてグラインドコアバンドの結成を志したという。数ヶ月に及ぶリハーサルとライヴ興行を経て1st demoを発表。バンドと並行して行なっていた仕事では、若さゆえにトラブルも多かったようでストレスが爆発!その怒りをエネルギーとし、"Grind Fever"なる自主企画をオーガナイズするなどもしていたそう。この企画は現在も続くアンダーグラウンドなフェス・September to Dismemberの母体になったと言われる。 91年1月にはセカンドデモをリリース。仕事と社会に対する怒り、そして世界各国のバンドとのテープトレードを通じて現状の生活への行き詰まりを感じ、それらの感情をぶちまけたのがこの作品だという。 彼らはBrutal Mutilation / Aborti Degenerati / Cardioplegia / Grind Pigsといったバンドと地元シーンを形成、"GRIND"の名の下にその輪は大きく広がっていき、なんとExtreme Noise Terrorとの英国ミニツアーがオファーされるほどに!しかし金銭面の問題からこのオファーはお断り、なおかつ彼ら曰くAss Acheの名を轟かせていた国・コロンビアシーンからもツアーのオファーがあったが同じ理由でキャンセルせざるを得なかった。兎にも角にも金がない! その後セカンドギターを入れるなどするも上手くいかずバンドは解体。新たにDismalという名でメンバー残党がバンドを始動させたものの、制作されたデモテープは未だお蔵入りとなったままである。 とのこと。ENTと、しかもイタリア国内ではなくイギリスにまで招かれていることを考えるとそれなりに知名度はあったのでしょうか?そりゃあENTと肩を並べても遜色ないというんなら、さぞブルータルな演奏をやってるんでしょうと今作を聴いてみると… ぽ、ポンコツぅ〜!!!!! Napalm Death / Electro Hippiesを聴いてグラインドコアをやろうと思ったとバイオに書いてあるものの、バンドロゴからも香ってくるメタルバンド臭!グラインドコアの構造に、台頭していた初期デスメタル要素を盛り込んでやろうとの意気込みには感心しますが… とにかくテクニックがその意気込みに追いついていない!笑 で、案外 曲も長い。ザクザクとドゥーミィなリフをギターが刻み、サビはブラストで落とすといった構成が目立ちます。デモ2本の他にリハーサルトラックも収録されており、そちらはショートカット瞬発芸連打!ただこちらもAnal Massakerを彷彿させるグダグダ具合、逆に味があるんすけどね! 歴史の闇に埋もれていたイタリアンオブスキュアグラインドコアの軌跡、とくとご堪能ください! …で終わらせても良かったんですが、問題はライヴ音源が収録されている2枚目なのです。 正直なところデモ作、リハーサルトラックを聴いた限りでは『うーんオブスキュア!オブスキュア!』で個人的には可もなく不可もない感じだったのですが、この2枚目のライヴトラック集が本当にやばい!どハーシュなギターが終始ノイズを放ち、ベースラインのみが曲調を奏でてはいるのですがどんな曲なのか全然わからない。極め付けにドラムは全く、これが全く聴こえません!!そして最前に配置された田舎デス声、た、たまらねぇ〜!!!デタラメ混沌デスノイズ!!生意気にEntombedのカバーを披露していますが、原曲崩壊、というか曲の体裁を取れていません!彼らは楽器を気持ちで弾いているのよ、それでいいのよ! 聴いていて思いだしたのがNot Very NiceからAgathoclesとスプリットを出していたアメリカのOccult、そしてSabbathid Recordsからリリースされた大名作カセット Dangerous Meeting In Nagasaki / Gluehスプリット!マジで気合の入った意味わからん人力ノイズが満載です!2枚目のみ超オススメ!!!!!
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The Malcolm Tent Power Duo - Sonic Sauna (CD-R)
¥1,500
80年代からBB GunやBunny BrainといったバンドでUSアンダーグラウンドシーンで暗躍し、現在はANTiSEENのメンバーでもあるMalcom Tent氏と、同じくANTiSEENのギタリスト・Mad Brother Ward氏による『フィードバックノイズオンリーアルバム』!No Rock'n'Roll!!Malcom Tent氏主宰のTPOSからのリリース! この度、Malcom Tent氏主宰のTPOSからドドドーっと大量入荷!日本への流通が安定していないコトから、TPOSと聴いてもピンと来る方は多くはないかと思いますが、有名なものではUS Cult Black Metal・Profanaticaのライヴ盤や、King of USど変態パンクロック・GG Allinの諸作品、そして主宰であるMalcom Tent氏がリーダーを務めるBunny BrainやBB Gunといった数々の名盤から珍盤まで、80年代より夥しい数のリリースを排出する変態ど地下音楽レーベルです。まずProfanaticaとGGがカタログ上 肩を並べているという時点で嬉ション、及び脱糞級の衝撃ですが、それに加えてTent氏が長年親しくしてきたANTiSEENにベースプレイヤーとして加入し、今後ANTiSEEN関連の作品も多くリリースされる予定とのこと。いやー、とんでもねーレーベルですなぁ〜 そんなTPOSから、今回ご紹介するのはThe Malcolm Tent Power Duoの2作目の作品 "Sonic Sauna"でございます。その名の通りTent氏の個人プロジェクトでありながら、氏がパワーを感じるミュージシャンをゲストに2人編成での作品をリリースするといった内容で、今までに3作の作品を発表しています。そしてその相方が毎回すごい!!第一弾は87年にあのDevo(!?)に加入したDavid Kendrick氏と!第二弾(今作)はANTi SEENのギタリストMad Brother Ward氏!第三弾は5インチLathe Cut盤でProfanatica / HavohejのPaul Ledney氏と!!毎度相方がイカつい!!そして多くのバンドを率いるTent氏の引き出しの多さから、第一弾はNew Wave / Punkな内容、第三弾は極悪Sludge / Black Metalな音が収録されており、豪華なゲストと次はどんな内容で来るかが全くわからない非常に興味深いセッションバンドです。 さて今回ご紹介する第二弾、ANTiSEENでも一緒にプレイするMad Brother Ward氏とのセッション内容はというと… ギター / ベースフィードバック音オンリーな60分!!!!!サイコー!!!!レーベルのインフォにおいても"CAUTION: there is no rock and roll on this cassette"と記載されており、狂惡スカムロッケンローの権威・ANTiSEENメンバーがお送りする否ロック作品であります!正直言って音を聴かなくてもその設定だけでご飯を3杯はイケるサイコー具合なのですが、今作をステレオに投入したところ、ご飯三杯どころか10杯 釜ごとイケる超絶悶絶作品でございました!言ってみればストーナーロック、デザートロックの諸作品における出だしのフィードバック音を才能ある2人が60分の内容に純粋培養した作品ということになるのですが、正直フィードバック音だけで1時間聴ける作品に仕上げられるのはやはりそのセンスの賜物だと思います。凡百のハーシュノイズ作家がエフェクターを何個か踏んで1時間垂れ流しているだけの作品とは違い、慎重にスタジオ内で作業するふたりの姿が目に浮かび、時折りギターノイズとベースノイズのレイヤーがピッタリと重なる部分なんかは思わず拳を突き上げてしまいます。私、音楽に対してそういうモノは一切求めていないのですが、柄にもなく『美しい』とさえ思ってしまいました。 この作品をホント簡単に言ってしまうとギターとベースのフィードバックノイズが60分、以上!ということになってしまいますが、やはりそれを作品として出せる両者のスキルには脱帽!MelvinsやBorisの実験的アルバムや、ドローンノイズ愛好家にも是非チェックしていただきたい作品です!オススメ!!!!!
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Genocidio - Humana Pestilencia (digi CD)
¥2,200
南米産パワー/スラッシュメタル・Genocidio!しかしこちらはあのブラジル産バンドではなくfrom Argentinaなスラッシュ/パワーメタルバンド!デモ曲、オムニバス参加曲、ライヴ録音をコンパイルした南米魂が滴るむさ苦しいクサレ編集盤!プラケース版も存在するみたいですが、今回入荷したのデジパック仕様です! 南米・メタルでGenocidioと言えば、先日Nuclear War Now!からめでたく再発されたブラジル産ボロボロ崩壊スラッシュメタルの方を思い出す方も多いと思いますが、今回ご紹介するのは南米は南米でもアルゼンチン産!詳しい活動経緯はわからないのですが(CD内のインフォが全部スペイン語…)、1983年に結成したこのバンドの85-91年までの音源を収録した内容となっております。ジャケットのメンバー写真を見ても期待大だったのですが、コレまた素晴らしい原始性に満ち溢れた鋼鉄盤でした! 収録内容は以下の通り↓ Track 1 : Thrash compilation (1991) Tracks 2-5 : Cronicas del Armagedon DEMO (1990) Tracks 6-9 : Kali-Juga DEMO (1987) Tracks 10-16 : Live (1985) 年代を遡るようにCDには収録されているのですが、90年/91年の曲がクサレ度満点なスラッシュ/パワーメタルで悶絶!スペイン語歌詞を巻き舌で気持ちよく歌い上げるVoがヤバい!オペラ入っちゃってるけど決して上手くはない!笑 ハエが飛び回っているようなギザミリフもサイコーですが、多分やりたいコトとテクニックが伴っていなくてしっちゃかめっちゃかになってる感も…笑 カビ臭さを感じるアングラメタルに私みたいな人間はついつい拳があがっちゃいますね〜 そして6曲目から始まる87年デモ"Kali-Juga"音源、どうも同じくアルゼンチンのDr. Jekyllというバンドとのスプリットデモカセットとして発表されたもののようです。90年代の音源よりグッと録音レベルが下がり笑、そしてへヴィメタル/ハードロック度の高い楽曲を収録!しかしながらクサレ/シケ度は当たり前のように急上昇、90年代の歌い上げオペラ歌唱は出てきませんがオブスキュア辺境メタル音源としては中々のデキではないでしょうか??曲調が速くなりドラムがつんのめりそうになるとこはご愛嬌笑 そして最後に収録されたライヴ音源は、アルゼンチンの英雄・V8とのジョイントライヴの模様!カセットテープで録音されたであろうPOORな音質がまた熱い!!グシャっとなった楽器隊の上をVoが巻き舌で気持ちよく歌い上げる摩訶不思議録音がたまらん!他の人は知らんけど私は大好き! 80's アルゼンチンのメタルシーンという未知の領域を覗き見れる中々グレートな音源です!今回はInfernal Curseのメンバーから色々取り寄せてみたのですが、今後もアルゼンチンオブスキュアメタルを当レーベルでは追いかけていくのでご期待あれ!
