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肉奴隷 x scum - no title (CD-R)
¥1,500
5/6 新大久保 EARTHDOMにて開催された殺戮雑音部隊において入場者に配布された新録コラボ音源を限定入荷!これで早くも三作目となるコラボ音源ですが、なんと今回は70分越え! 先日は愛媛からSPACEGRINDER。、大阪からはstatus zeroをお招きして二年半ぶりに開催された肉奴隷の企画・殺戮雑音部隊!EARTHDOMのご厚意もあり、死体カセットとscum主宰のレーベル・SLUG Tapesとの共同リリースである肉奴隷 x scum "LIVE at EARTHDOM"発売記念ライヴとして執り行いました。あいにくの雨により集客はお世辞にも多いとは言えませんでしたが汗、前述のゲスト二組の素晴らしい演奏、そして肉奴隷 / scumの両者に不詳わたくしFrozenPantyがドラムとして参加した90分ショートカットグラインド地獄は来ていただいた皆様にも楽しんでいただけたかと思います。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました! そんなレコ発GIGの際に入場者配布されたのが今作!肉奴隷 x scumとしては昨年Dada Drummingより発売されたデジパックCD、そして今回レコ発となったLIVE CDに次ぐ早くもコラボ第三弾と相成りました。殺戮雑音部隊を開催する際、何か音源を入場者に配布したいと肉奴隷 岡田氏から提案があったのですが、色々と話し合って岡田氏 = 肉奴隷の音源にscumのノイズを被せたものにしようということで落ち着き、その素材を待っていると... 岡田氏が上げてきたのはなんと73分の音源!笑 全編にノイズを被せることになったscumは加工なしの一発録りで応戦!scum曰くこんなに長く演奏したことはなかったとのことです (その何日後かに90分演奏することになるのですが...笑) 傍観者として二人のLINEのやり取りを見ていた私ですが、聴いてみるとこれはなかなかキョーレツな作品ですな!!地獄の底から鳴り響くような低音ノイズをまとった岡田氏のボイスに、見事ウワモノとしてscumのノイズが絡みつき非常にいい塩梅!今回、岡田氏のVo録りはCaveman味が高くいつもと雰囲気が違うのもミソ(逆再生?スロー処理??)、若干不気味にも感じるそのアジテーションに容赦なくscumのハーシュノイズがとめどなく切りつける!個人的にはどっか海外のレーベルにちゃんとプレス版として再発してほしいなー!もちろん今回発売のLIVE CDもいい感じですので合わせてチェックしてみてくださいね、少しお得なお買い得セットも用意しています!!
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ゆれつずける / Sewer System / AVA / Unconscious Disharmonic Malfunction - 4way split (CD)
¥1,800
SOLD OUT
US発 良質ハーシュノイズレーベル・OXENが放つノイズグラインドコンピ!日本勢3組+Sissy SpacekのCharlie Mummaソロユニットによる4way split CD! お声がけ頂いてから2年ほど、そして届いてからウェブに上げるまで4ヶ月ほどかかってしまいましたが汗 OXENがお送りするノイズグラインド4組による狂乱CDがこちらでございます!私の記憶が確かならば元々は8cm CD-Rでのリリースと聞いていたはずなのですが、蓋を開けてみるとアライグマがかわいい豪華デジパック仕様での登場、うーん熱いぜ! OXENといえば主催のMatt PurseによるUnsustainable Social Conditionや、当レーベルのディストロでも好評なIncapacitantsやParasite Nurseなど良質なハーシュノイズ作品を多くリリースしているレーベルとして知られていると思いますが、Unsustainable Social Condition名義でもノイズグラインド的な作品があったり あとはSissy SpacekのCharlieによるノイズグラインドプロジェクト Sewer Systemを発表していたりと、実は結構ノイズグラインディングしてるレーベルだったりするのです。Unsustainable Social ConditionのSewer Systemとのスプリット作品においては"Ritual Okada"というタイトルの曲(もちろん肉奴隷の岡田氏を指す)もあったりするので、OXENから今作のリリース構想を聞かされた時には興奮したものです。 さてそんな今作の収録バンドはというと… 東京が、いや日本が誇るヤングノイズグラインダー・ゆれつずける! Sissy SpacekのCharlie Mummaによる人力ゴアノイズ・Sewer System! 超豪華メンツによるトリプルボーカルエクスペリメンタルノイズグラインド・Unconscious Disharmonic Malfunction! まだ2人編成時のゴミグラインド・AVA! つー感じの熱い組み合わせ! 収録順に追っていきますと、まずは ゆれつずけるによるライヴトラックからスタート。彼らは今まで自主でデモを乱発していたイメージがあるかと思いますが、今作がSedem Minut Strachuとのスプリットカセットに次ぐ外部レーベルからのリリースになります。エフェクトをかましたボーカルとドラムといった編成からも分かるように肉奴隷からの影響は大、しかしただのフォロワーとして処理するわけにはいかない個性を持ち合わせたバンドになんであります!平均年齢上がりっぱなしのグラインドシーンにおいて期待の星!ーノイズで全てを埋め尽くすのではなく、上手く曲間の静寂を際立たせることで醸し出される哀愁がGOOD!そしてドラムの粒がキレイ、アガりますな!今回はライヴ録音ということですが、新しいスタジオ音源も聴いてみたい!早よしてくれ! 続いてはCharlie MummaによるSewer System、当レーベルでもNapalm Death Is Deadとのスプリットカセットをリリースしていたあのバンドです。世界中のアンダーグラウンドレーベルから極少数ロットの作品を矢継ぎ早に発表してきたこのバンド、今作ではノイジシャンとして培ったテクニックを惜しみなく披露したコラージュノイズとノイズグラインドの合わせ技がお見事!個人的には90年代カナダのゴミノイズグラインド勢を思わせるCharlie自身によるガチャガチャした演奏を素材として、上手くコラージュノイズに仕上げた今作は語弊を恐れずに言うとオシャレな感じ!激速ドラマーであることに異論はありませんが、ノイジシャンとして彼の力量が発揮された曲であると個人的には思います。 さて次はAVA、オレがいるバンド。今作の収録曲は西之カオティックのOrita Chaoticと、わたくしFrozenPantyによるデュオ編成時の音源を、レペゼン荒川区ノイジシャン・scumにRemixしてもらったモノです。上手いこと料理してもらってなんかカッコいいバンドみたい、カウベルフィーチャーされててブレイクコアかよ!ふたりのメチャクチャな演奏を、更にメチャクチャにカットアップしてもらってます。そんなscumも最近AVAに加入して4人組バンドになりました、色々やるんでチェックしてくださいな! そして狂乱分割音源のトリを飾るのはUnconscious Disharmonic Malfunction!まずはそのメンバー編成をご覧ください↓ Vo - Hirata (Malformed Gentleman, Corbata, ex.Realized etc) Vo - Koreeda (TRIKORONA, Mortify, ex.Coffins etc) Vo - Masumitsu (Su19b, ex.More Noise for Life etc) Electronics - Naoki Nomoto (ex. TRIKORONA) Electronics - scum (Malformed Gentleman) Drum - Kikuchi (Final Exit, Su19b, Mortify, Gravavgrav, ops-psf etc) しゅごい!しゅごすぎる!!リーダーであるドラムの菊池氏にこのu.d.m.の構想を聴いた時に胸ときめき、初ライヴを見てはのけ反った!Japanese Underground HC All Starsとも形容しましょうか、よくまあこんだけのメンツが揃いましたな!是枝氏をボーカルに置くってのも意外過ぎる… もちろん個々のネームバリューだけが売りではないこのバンド、Electronicsを担当する2名の世話しない演奏に冷徹にも感じるタイトなドラム、そして獣性溢れるトリプルボーカル!!ちゃんと聴くと歌割りもしっかりしてるし、ドラムを軸に作曲された楽曲であることも分かります。流石の貫禄、そして狂いに狂ってる感性にはもう脱帽! ノイズグラインドという名の下に、四者四様なバンドが集まった(手前味噌な部分もありますが汗)非常に面白いコンビCDだと思います。ノイズグラインドネバーダイっすよ!確かに再発音源も熱いっすけど、現行バンドもチェックしてくださいね!
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WELLNESS IN MOUTH OF DITCH - like asking for the moon.ep (CD)
¥550
23年1月に死体カセットよりリリースを控えるWIMODの前メンバー編成に寄る過去作epを限定入荷!レコ発企画の予習にチェックよろしくお願いします!! 新年明けましておめでとうございます。 当レーベルは今年もディストロにリリースに色々と頑張っていきますのでよろしくお願いします!さて当レーベルの新年 第一弾リリースは東京のカオティックHCバンド・WELLNESS IN MOUTH OF DITCHのアルバム"WELLNESS OF LIFE"!1月14日 土曜日 新宿 Antiknockにて行われるレコ発企画にて先行発売させて頂く予定です。Grindcore / Harsh Noise / Black Metalを中心に商品を取り扱う当レーベル、お客様にはカオテッィクHCをリリースするというイメージが全く無いと思われますが、一筋縄にはいかない真の意味での混沌 = Chaoticを見せ付ける素晴らしいバンド・WELLNESS IN MOUTH OF DITCHをリリースさせていただけること とても光栄に思っております!! 今回、メンバーの御好意で過去作のデッドストックを入荷させて頂きました。現在はGt/Ba/Dr/Voの編成で活動する彼らですが、今回入荷した作品ではヘルプを含む二本のGtとリーダーであるBaのyo-ro-氏がVoも兼務している四人編成での録音作。ピンVoであるSakiyama氏を迎えた最新作ではそのボーカルの自由度の高さがバンドの売りとなっていますが、この作品におけるyo-ro-氏のボーカルもヤバイ!!またプログレッシヴロックをカオティックHCに落とし込みジャズやメロコアさえも飲み込んでしまった衝撃的な演奏は、激しさはそのままに部分部分でファニーさすら感じ取ることができるキャッチーな展開を披露。コラージュミュージックを聴いているようなせわしない展開なのに、何故か不思議ととっつきやすいカオテッィクHCというわけの分からん境地に至っております。ホントこんなバンドいない! メンバーチェンジも行い増す増す変態度の上がったWELLNESS IN MOUTH OF DITCHの新作発売前に是非この過去作もチェックしてみてください!! レコ発企画 詳細はこちらです!!↓ 2023/1/14(Sat)@ Shinjuku Antiknock 死体カセット& WELLNESS IN MOUTH OF DITCH企画 "WELLNESS OF LIFE" Release Show ・cunts ・GOVERNMENT ALPHA ・kokeshi ・VMO ・mizuirono_inu ・WELLNESS IN MOUTH OF DITCH Open 17:40 / Start 18:00 ADV ¥2,500-、DOOR ¥3,000- +1D
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肉奴隷 - Chain Of Evil Dead 非限定版 (CD)
¥1,129
*送料無料商品! 00年代より精力的な活動を続ける国内NOISE GRINDの古参、"肉奴隷"。AxCxや7MINUTES OF NAUSEA等のNOISE GRINDの系譜を踏襲しつつHANATARASH.THE GEROGERIGEGEGE等を意識したかのような数々のセンセーショナルなライヴパフォーマンスや、突発的かつ超限定的な自主製作音源群と国内外強力バンドとのスプリット作リリースで存在を知らしめて来た彼の実に8年ぶりとなる単独2ndCD。 近年のライヴや音源で一貫した感情の吐露として示して来た社会と権力に対する嫌悪と憎悪をNOISE GRINDという形式を用いて暴発させるが如く、過剰な衝動性をストレートに打ち出した爆裂狂乱轟音作!(レーベルインフォより) ノンクレジットですが、メンバー編成はVo.岡田、Ba/Dr.Napalm Death Is Dead、Noise.shikakuの四人編成での音源。ステッカーつき dotsmarkからのリリース
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Regere Sinister / Reptile Womb - split (CD)
¥2,300
Ride for Revenge在籍メンバー2人によるブラックドゥーム・Regere Sinisterと、世界で唯一のBlack Blood Death Tracnceバンド Reptile Wombのsplit盤!アナログはNWN!からのリリースでしたが、CD版はBestial Burstから! NWN!からRegere Sinister / Reptile WombのスプリットLPが出ると聞いた時は『Reptile WombがNWN!から!?』と心底驚きましたが、遅れてCD版がBestial Burstからリリース。セカンドアルバムからメンバーとなったBestial BurstオーナーであるSami Kettunen氏ももちろんReptile Wombに参加、そしてお相手のRegere SinisterはそのSami氏が率いるRide for Revengeに所属するメンバー2人による別働隊でありまして、まさにSami Kettunen氏 及びBestial Burstが表現したい世界観を凝縮した作品となるのではないでしょうか。つまりは現行カルト中のカルトな異端ブラックメタル最先鋭ということ!気持ち悪い極彩色ジャケットもサイコーです。 さて、一発目はRegere Sinisterからスタート。モコモコした音質で奏でるは極悪ドゥームブラックメタル!怪しさは感じさせながらも陰鬱さは全く感じられない、簡単に言うと90年代の南米バンドを彷彿させる(サウンドプロダクションも意図的に寄せているのでしょう)音楽性で、時折ブラストビートで走りますが基本的にはミドルテンポのドゥーム系です。なんかの記事でRegere SinisterはブラジルのBehemoth (未発表アルバムのLP絶賛発売中! https://noisegrind.official.ec/items/94450577 ) から多大な影響を受けていると公言していたのを見たことがあるような… 前述した通り、このバンドはRide for Revengeに所属するメンバー2人で構成されたバンドではありますが、Ride for〜のようにエクスペリメンタルな要素はありません。ま、充分に頭おかしいですけど笑 メンバーのHarri Kuokkanen氏 a.k.a Hail Conjurerは先にアップしたPussiesのメンバーでもあります。もうおひと方、Heidi Kettunenは女性メンバー!めんこいけど狂ってるね! さて、オレ達のBlack Blood Death Tracnce band・Reptile Wombですよ!現状、彼らの目下最新音源!と謳いたいところですが、この後にNYのレーベルから超限定カセットがリリースされていました。マジでReptile Womb道は茨の道ですな… さて、今作でもDweller Of Endlesse Graves氏の邪悪な御心は大暴れしているのですが、過去作に比べると楽曲の突飛な感は希薄です。ゆっくりとギターでリフを刻むストレートなスタイルで陰鬱なフレーズを重ねていきますが、浮遊感漂うチープな電子音や打ち込みトラックがこのバンドの個性を引き立たせます。正直、先日あげた編集盤収録の楽曲群がfor the ガイキチノイズメタラーだったとしたら、今作は充分にブラックメタル好きにも訴えかけれるような曲風ですな。ま、充分に頭おかしいですけど笑 (Reprise) 現行バンドでNWN!からこんだけ変なバンドのスプリット出したのはマジで快挙だよなぁ…と改めて感心、Bestial Burstが世界を制するのも近いですぞ!
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Pussies - s/t (CD)
¥2,300
フィンランド ブラックメタル人脈によるジャンク/ノイズロックバンド・Pussiesの1stアルバム!地獄のようなスラッジナンバーから幕開けるMelvins直系サウンド、split音源も収録したCD版!もちろんBestial Burstからのリリース! まずはこのジャケット、素晴らしすぎる!そしてバンド名、サイコー!それをリリースするのがBestial Burstというのだから、完全に間違いない作品だと皆さんもお分かりになるでしょう。 しかしBestial Burstリリースとしてはあまりにもポップなジャケットデザインなので、どのような音が収録されているのか想像しづらいと思いますが、再生ボタンをポチっと押せば即安心。地獄の底から鳴っているような激遅スラッジナンバーからスタート!その後もザラッザラなギターがキャッチーなリフを紡ぎ、多少おどけた英語歌詞を歌うボーカル、曲調もスラッジナンバーからストレートなオルタナ/グランジ系、果てはブルース曲まで収録。この雑多な感じは目隠しさせて『Melvinsの新作だよ』と聴かせれば信用させるレベルかと思います。 またこのPussiesなる謎バンド、ディスコグラフィーを広大なインターネットの海で検索してみると、2019年に同郷フィンランドのthe Girlfriends (これまたサイコーなバンド名!)とのスプリットがあるだけで、23年にリリースされた今作が初単独作にして1stアルバムとなるようです。そしてこのバンドの構成員がさらに驚き!Relapseからのリリース経験もあるHooded Menaceのメンバーであり、Bestial Burstではおかかえバンドとして多数作品を残すHail ConjurerのHarri Kuokkanen氏!そしてあのフィンランド崩壊HCの伝説・Kuolemaとスプリット7epを出していたReverend Bizarreのメンバー、Sami Hynninen氏!ドがつくぽどのブラックメタル人脈にビックリ、このバンドをやっていて果たして本業のイメージに対する悪影響は無いのでしょうか?笑 みんな大好きDiscogsを見てみるとSami Hynninen氏がゴスロック、プログレバンドなどにも在籍しているコトもあり、Pussiesのようなバンドが生まれたのかなと個人的に思いました。しかしフィンランド勢はベテランになっても音楽探求熱が強いですな〜。フィンランドの いわゆる『うるさい音楽』シーンにいる人達、平気で各人5バンドくらい掛け持ちしてて、どれもクオリティーの高い音源を出している印象があります。バケモノ!サイコー! ということで当レーベルとしては変化球なディストロ作品になりますが、バンドでいうとMelvins / Tile / Unsane そしてButthole Surfers、レーベルでいうとAmphetamine Reptile Records / Atlantic / Ipecac Recordingsはもちろんのこと Limited Appeal Recordsがガツンとハマる方には必ず気に入っていただけると思います。今作には前述したthe Girlfriendsとのsplit音源もボートラ収録されているので、実質 現時点でのディスコグラフィー盤!必聴!!
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Hakaristi - Valkoinen Ylivalta (CD)
¥2,300
"卍"を意味するHakaristiを冠したフィンランド産バンド、25年作ファーストアルバム!ノイズに装飾された陰鬱な旋律の上に、Ugly Vocalが乗っかる骨太Black Doom Metal!Bestial Burstからのリリース! Bestial Burstはいつだっていい仕事をしてくれる、マジ感謝!正体不明のブラックメタルバンド・Hakaristiの最新録音としては11年ぶりとなる待望の1stアルバムがリリースされました。 Hakaristiと言えばフィンランドのBizarre Uproarが主宰するFilth&Violenceから2010年/14年にカセット作品を極小数部で発表。この2作品は一時期 "Filth And Violence UK Division"を名乗り、F&Vのイギリス支部として機能していたブラックメタルレーベル・Legion Blotan (Turgid Animalを全身としたレーベルで、オーナーはUKのノイジシャン・Mutant Ape)より7インチフォーマットで再発されたものの、極悪流通のこの作品は恐らく日本にほぼ入ってきてないかと思います。また22年には同じくF&Vより未発表曲に10年作のs/tタイトルを収録した編集盤CD "Työ & Kuolema"もリリースされていますが、コレも某店舗を除き日本には入ってきてないのでは…?というのもFilth&Violence = Bizarre Uproarが20年前後に全てのSNS またホームページを削除し、インターネット上における積極的な宣伝活動をストップ。かろうじてメールは生きているものの、送金方法に関してもHidden Cash推奨というこの21世紀にハードルの高い取引方法を実施されているので作品が欲しくてもリスクが高く… 私も一度やりとりさせてもらいましたが届くまでホントひやひやしました汗 とまぁ、余談も挟みましたが彼らのファーストアルバムでございます。前述の通り正体不明のバンドとなっており、今作のインフォらしいインフォは作品自体に載っていないのですが、ほぼ確実にBizarre Uproar = Pasi Markkula氏の関わるバンドだと思っていいかと思います。 (ここから先はPasi氏が関わっているという前提でお話を進めます) 伝説的カットアップノイズグラインドバンド・Aunt Maryを始め、当レーベルでもめちゃんこ売れたフィンランド産 黄色い悪魔・Flooded Church of Asmodeus、ジャンクロックの極北と呼べる・Chains of Death Commandなど、ノイズ活動以外でも複数の名義を使い様々なバンド形態で活躍する氏ですが、もともとブラックメタルの名の下にノイズグラインド的アプローチを行っていたのがこのHakaristiでした。以前 運良く22年作の編集盤を手に入れることが出来て、Bestial Burstの新作インフォを見てすぐにオーダーさせてもらったのですが、今作を聴いてみてビックリ!私の頭の中でなっていた"Necrobutcher的なモノ"ではなく、しつこく反復リフでグイグイ進めていく骨太ドゥームブラック!ボーカルも絶叫やデス声ではなく、悪魔に取り憑かれたGG Allinの如き粗野で下品な吐き捨て方にグッときますな。同郷のAxe Slaughterに近い感覚かと思います。全体的に湿りっ気のない乾いた演奏で、曲によってはインダストリアルな印象を持つモノもあります。それらに戦争を想起させるようなSEが加わり、バンドの持つ物騒なイメージをより加速させていく… ノイズグラインド的アプローチで始まったバンドですが、なにをやってんのかわからない!というコトではなく、時折り美しさをも感じるリフが流れてきて思わず拳を握る場面も!Pasi氏の関連するユニットで言えばChains of Death Commandが一番近いかと、Flooded Church of Asmodeusみたいにノイズノイズしていません。 フィンランドは次から次におかしなバンドが出てくるから見逃せないっすね!そこをちゃんと拾うBestial Burstもさすが!かなり危なっかしいバンドですが汗 ドゥームメタル〜インダストリアルファン、またPasi氏の活動全部追っかけたい人にオススメ!
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Psycho Sin - You Axed For It (pro-copy CD-R)
¥1,350
フランスの崩壊HC伝説・Raptのメンバーがアメリカに渡った際活動していた、詩人を名乗るホームレスがボーカルのバンド Psycho Sin!大名作の1st EPがpro-copy CD-R仕様で復刻! みんな大好き、Rapt!!崩壊HCとして南米勢を差し置き、いち早くシーンで伝説となった彼らですが、84年の結成から解散に至るまでわずか3年という活動期間でした。その活動期間の短さゆえにその存在が伝説的となったとも言えるかと思いますが、その間Raptのベースプレイヤー・Olivier Deflagration氏はアメリカにて流浪の旅を行っていた模様。漂流先のニュージャージー現地で合流したのが自称 詩人のホームレス・Carl Casanova氏であったというのがホントもうサイコー!!展開がマジでマンガ!!2010年前後に再結成しますが、こちらも第一期活動時期は86〜88年。そう考えると渡米期間が長いんで、Raptってもっと活動期間少なかったのかしら? 私、Psycho SinはOliver氏がRaptとしての活動を終えた後にアメリカで結成したバンドという認識だったのですが、広大なインターネットの海で情報を集めたところ、84年に兵役を終えたCarl Casanova氏がデュオ体制でスタートしたという記事も発見。みんな大好きDiscogsに登録されている最初期のデモ "Violent New World"が85年発表というコトなんで、Raptの活動を考えるとOliver氏がアメリカを彷徨っている際に合流したと考える方が合点がいきそうです。因みにOliver氏、現在はアメリカに在住とのこと。 さて今回ご紹介するのはそんなPsycho Sin 活動第一期にリリースした7epの復刻。2019年にRatgirl Recs / Jerk Off Recsのダブルネームでレコード再発されていましたが、今回の2025年CD-R復刻も両レーベルによるものです。06年にSpeedstate Recordsからリリースされた編集盤CD、また15年にアメリカのGeneral Speechから復刻された彼らのLP "Forward To The Caves"にオマケとして付けられたレア音源CDなどがありますので、今作を聴くだけならそんなに苦労する音源ではありません。ただpro-copy CD-Rというマヌケなメディアでの再発ということで、個人的に面白くて入荷してみました笑 しかしいつ聴いても凄まじいポンコツっぷり!やはり自らを詩人ということだけあって、Carl氏のボーカルは明瞭に録音されていてその歌詞を聴いてもらいたいという意図はあるのでしょう。ただ後ろでガシャガシャなっているトラッシュHCがマジで秀逸!ラジカルではありながらもチープなギターの音、なんかよくわからないベースライン、テクニックより気合いが先走っているドラムなど、Raptに比べてもノイズグラインド指数高めな崩壊HC!恐らく実験性の高さと破壊的サウンドの融合を組み合わせた結果 この奇妙な音楽が生まれたのかと思うのですが、そう考えると音楽へのパッションだけでなく所謂インテリ層としてバンド活動に向き合っていたのかもしれません。その向きがあれば同時期にアメリカにはPsycho Sinが、コロンビアにはReencarnacionが産まれたというシンクロニシティがあり面白いですなぁ〜 ノイズグラインドヘッズ、スケートスラッシュ勢にも訴え得るトラッシュHCの傑作!RaptはもちろんだけどPsycho Sinも必聴ですぞ!
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Sissy Spacek - Paradox of Stereotaxic (8cm CD)
¥1,500
生けるノイズグラインド伝説・Sissy Spacekの新作が、まさかのhello from the gutterより登場!短冊CDという特殊フォーマットに詰め込んだ87曲!ドラムはMorgue Breath / Sulfuric CauteryのIsaacです! 来日公演も果たし、活動歴20年を超えながら今なお最前線で活躍しまくりノイズグラインダー・Sissy Spacek!アンダーグラウンドメタルレーベルの最高峰・Nuclear War Nowのカタログにノイズグラインドをぶち込むなど、ジャンルの壁を越えて世のスピードフリークを狂喜させてきたJohn Wiese / Charlie Mummaの両氏による無敵のデュオ・Sissy Spacekですが、なんと新たにドラマーを迎えてトリオ編成に!!このメンバー増員には非常に驚きました!あのCharlieがドラムの席を譲るなんて!Charlie自身のソロプロジェクトであるSewer System a.k.a Systematic Sewageを始め、古くはExcruciating Terrorのメンバーが結成した超絶グラインドコア Bloody Phoenixや、NWN!からアルバムを出していたブラッケングラインド・Knelt Roteを始めとした高速バンドのバッテリーとして名を馳せたCharlieが…… しかしその後にドラムとして収まるのが、誰もが認める世界的グラインドコアドラマー・Isaac Horne!!!!!!!!驚いてばかりですが、コレにもホント驚いた!カナダの高速ゴアグラインド Hypermesis、オハイオのゴアグラインド伝説・Hemdaleの再結成後のメンバーとして、SuppressionのJasonとのデュオ・Masticated Polyps、その他にも夥しい数のバンドでキャリアを踏んできた彼ですが、ここ日本では先日来日公演を果たしたMorgue Breath、そして今年の浅草デスフェストに出演するSulfuric Cauteryのあの剛腕ドラマーと言えばハッとするのではないでしょうか。私個人としては、現在グラインドコアシーン最強のドラマーはこのIsaac氏と、タイのCystgurgle / Epiploenterocele Pusliquid Wormchunk / Smallpox Aromaなどに在籍するPolwach Beokhaimook氏 この2名だと思っているのですが、さすがはSissy Spacekの両氏は目の付け所がシャープですな… まさかの人選、しかしドンピシャな人選!!そしてCharlieはボーカルに専念!私、この編成になってからのアルバムはほぼ手に入れているのですがCharlieのボーカルがまたカッコいいのです (しかしホントこの人多才だな…笑) そんな最強トリオとなったSissy Spacekの最新音源が、なんと最強最狂Japanese Underground Label・hello from the gutterから登場!いやぁ、hftgのディストロにSissy Spacek作品が置いてあるのなんでかなぁとは思っていたのですが… ホント驚きました!(again) というか先を越された!!汗 しかしこの物凄いバンドを短冊CDでリリースするという遊びこごろ、既にこの時点で100点満点ですな。すんばらしい!! そんな彼らの初めての短冊CD作品ですが、ノイズグラインド87曲入り!フォーマットからしてシングル作品という印象があるかも知れませんが、18分40秒とお腹いっぱいに収録されているためミニアルバム扱いでも間違っていないでしょう。そんでまた内容がヤバい、減速なしで駆け抜けるトータルノイズグラインド!矢継ぎ早に収録された87曲は恐らく一発録りではなく編集されたものだと思いますが、極端に曲間を縮めたコトでカットアップハーシュの感もありフィンランドのAunt Maryをも彷彿させます。またJohn Wiese氏のノイズを恐らく後からウワモノとして足していると思うのですが、それもまた良し!あとはIsaacのカンカンブラストが暴れ回り、Charlieの獣じみた怒号が休みなくこだまするすんばらしい内容!んでもって他の2人もボーカル取れちゃうんだからこのバンドは凄いですね。 先述の通り、3人編成になってからのSissy Spacek作品は何作か既に聴いているのですが、それらの作品と比べても出来の良さで言ったらダントツだと思います。パッション溢れるノイズグラインドの名盤!全グラインドファン必聴、そしてこんな素晴らしい作品を出してくれたhftgに乾杯!!オススメです!
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Sissy Spacek - "Ways of Confusion" (CD)
¥1,350
これぞSissy Spacek!ドラム、ベースのデュアルボーカルな二人によるミニマムな体勢で臨んだ激烈ノイズグラインド盤!Nuclear War Nowから出たのも納得な18年作! 完全に仕入れるのが遅くなりましたが汗、New Wave of Noisecoreの傑作として名高いSissy Spacekの"Ways of Confusion"入荷しました!NWN!からどちらかというとノイズ畑のSissy Spacekがリリースされるというインフォを聞いた際は正直驚きましたが、以前NWN!のオーナー・Yosuke Konishi氏のインタビューでニューウェーブやインダストリアルミュージックにも傾向していた時期もあるという趣旨の発言があった(Nuclear War Now!というレーベル名もThropping GristleがThropping Gristle "Mission of Dead Souls"のアルバム掲載写真で着ていたシャツの文句から引用したそう)のを思い出し納得、しかし相変わらず面白いバンドチョイスだなーと興奮したのを覚えています。現行バンドの最新作から超オブスキュアなバンドの豪華なディスコグラフィーまで、数多くのキョーレツなバンドを擁るNWN!ですが、Sissy Spacekのドラマー・Charlie Mummaは以前在籍していたブラッケングラインドコアバンド・Knelt RoteでもNWN!からリリース経験があり(在籍はアルバム3枚中2枚)そういった経緯もあってのSissy Spacekのリリースだったのかもしれません。 まあそんなこたぁいいんですが内容っすよ!この"Ways of Confusion"はSissy Spacekの活動20周年を記念したリリースでもあり、大手メタルレーベルからの作品ということで手加減なしの超絶ノイズグラインド作となっています!レーベルインフォから引用するとスローパート、ミッドテンポ、ブレイクダウン一切なし(there are no slow dirges, no mid-tempo reprieves, and no breakdowns)ということで全編ほぼブラストビート!全39曲中1分を超える曲は1曲のみ、しかも最後の曲で1:10の曲があるだけというShort Fast Loudを地で行く素晴らしい作品。2016年リリースの“Disfathom.”の精神を引き継ぐ作品とされ、ブラストビートにベース/エレクトロニクスノイズが絡み合い、その混沌の中ふたりの絶叫/咆哮が鳴り響き盛り上がりは最高潮に!しかし一曲一曲、1分以内に演奏がピタっと止むのがとても爽快に感じます。聴いていてカットアップノイズをノイズグラインドに落とし込む手法を使ったフィンランドのノイズグラインド伝説・Aunt Maryの存在を思い出しました。正直言って当時のセールス的には芳しくなかったと思われる作品ですが、彼らの20周年記念盤にふさわしいノイズグラインドとしてのSissy Spacekの魅力が詰まった名盤です。Sissy Spacek入門盤としても最適!まだ持ってない方はチェックよろしくお願いします!
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Matricide - Evil Dead Demos 1987-1988 (CD-R)
¥2,400
初期Morbid AngelのベーシストであるJohn Ortega氏のソロプロジェクト・Matricide!そのデモテープ2作をまとめた南米ブートレグCD!打ち込みドラムに合わせて弾きまくる渾沌悶絶盤!とにかくファーストがヤバい!! John Ortega、Morbid Angelの最初期にベーシストとして在籍し、後のフロリダデスメタルシーンへ多大な貢献を行った人物としてよく知られているかと思います。Morbid Angelの幻のファーストアルバムと呼ばれる"Abominations Of Desolation"にも参加、彼が参加していたMorbid Angelが存在していなければデスメタルというもの自体、今と違うものになっていたかもしれません。 以下、資料としてJohn Ortega氏が参加したMorbid Angel作品を羅列しておきますと… 1986 Bleed for the Devil (Demo) Bass 1986 Total Hideous Death (Demo) Bass 1987 Scream Forth Blasphemies (Demo) Bass 1991 Abominations of Desolation (*レコーディングは87年) Morbid Angel脱退後は生ける伝説・Paul Speckmann大先生率いるMasterの傑作アルバム "On The Seventh Day God Created...Master"に一曲リードギターとして参加していた他には、他バンド作品のバッキングボーカルやミックスを担当していたようですが余り目立った活動はないようです。 そんなJohn Ortega氏ですが、87年よりソロデスメタルプロジェクト・Matricideを始動させています。Morbid Angel脱退後に始めたのか活動時期が被っていたのかは定かではありませんが、打ち込みドラム以外はベース/ギター/ボーカル、そして曲によってはキーボード全てを氏が担当!しかしながら、そんなオレのオレによるオレのためのデスメタルバンド・Matricideの活動も長続きはせず、88年のセカンドデモを最後に沈黙。それらのデモは現在、市場では高値で取り扱われる激レアカセットとなっており未だにオフィシャル再発はされていません。 そしてラストリリースとなったセカンドデモから37年も経った2025年、突如Head Not Found RecordsなるレーベルからMatricideのディスコグラフィー盤がリリースされました!もちろんブートレグ、リリース元はアメリカのレーベルと謳っていますが、作りを見れば分かる人には分かる『ペルーのアイツだわ』なブツでございます! 収録内容は以下の通り↓ 1〜5 Mother’s Day (cass, 1987) 6〜9 Elysium (cass, 1988) 2ndデモである"Ecysium"は本来5曲入りで、その5曲目にクレジットされているEvil Deadは本作には収録されていません。1st "Mother’s Day"の1曲目に同曲が収録されているため、曲被りを避け見送ったのかと思います。 また音源はテープ起こし、特にマスタリングなど行っていないので1stと2ndの音の大きさが異なります。悪く言えばテキトー、よく言えばリアルということで… ジャケットはプロコピー仕様となっておりますが、盤はオールブラックなCD-R、最初期のプレステソフトみたいな仕様を想像してください。その盤にはバンドロゴとタイトルが記されたラベルが貼ってあるんですが… 何をしたかったのかわかりませんが恐らくレーベルオーナーがマジックで手直ししており、オッサンが夜な夜なペンを片手に施した素人臭さ全開な、簡単にいうとキタネー盤面となっております汗 プロCDと聴いていたのでそれなりの値段で仕入れたのですが… 『ま、南米作品なんてそんなもんでしょ!』と笑って許せるプロ掘り師向けの作品です。お値段も少々お高くなっていることも含めてご了承ください。 さて、それでは肝心な中身はというと... これが終始弾きまくりなハイテンションKILLERデスメタルカオスで悶絶!!うねりにうねるギター、Morbid AngelではBaを担当していたOrtega氏でしたが、今作のインナーに掲載されたレビューにあるようにまるでAzagthothが弾いているようにも錯覚するテクニックの高さ!ただ違うのはドラムプログラミングのチープさと、Ortega氏による語り口調なボーカル笑 あの悪名高きMeatshitsのRobert Deathrageの元気をなくしたようなボーカルに脱力!それでも聴いていてクセになるそのダウナー感と、脈絡なく破裂するシンバル音がサイコーです。うなりまくるギターと意味の分からない展開は個人的にインドのGruesome Maladyを思い出しました、つまりはとにかくヤバいってこと! チープな音質でグイグイと明後日の方向に引っ張っていくファーストデモに比べると、段違いにレコーディング環境が良くなったセカンドデモの方が一般的にはとっつきやすいのかとは思いますが、私的には断然ファースト派!そのテクニックとテンションを詰め込みすぎたことで音楽としての秩序が乱れ、リフのカオスと化したファーストこそがこのバンドの持ち味かと思います。このレビューを読んでMorbid Angelファンが飛びつくなんてことはないかと思いますが汗、以前同じブート業者が出していたVulcanoのLIVE盤だったり、ウルグアイのGraf Spee、またはオーストラリアのSadistik Exekutionが示した"メタルを用いた渾沌ノイズ地獄"がお好きな方は是非チェックを!!
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Reptile Womb - Iormungandr-Swastika (CD)
¥2,300
SOLD OUT
唯一無二の"Black Blood Death Trance"ユニット・Reptile Wombのシングル編集盤!元々は超限定カセットとして自主リリースされていたものを、フィンランドのBesial Burstがデジパック再発!地獄の炎に包まれたガイキチ音源! Flooded Church of AsmodeusのメンバーとのRitual Violenceでボーカルを取っていたDweller Of Endlesse Graves率いるReptile Womb!元々はBelowという名で活動を開始しましたが後にソロユニットとしてReptile Wombに改名、現在はBestial Burstの首領でありFlooded〜を始めRide for RevengeやWill Over Matterとしても活躍する才人・Sami Kettunenが加入し2人組みとなっております。自らの音を"Black Blood Death Trance"と標榜し、その名の通りブラックメタルに電子楽器を取り込み、ノイズ スレスレの境界線上でその邪悪性をぶちまけるスタイルは唯一無二。ジャンル名にトランスとついているからちとばかし踊ってみるか、なーんて思うと痛い目を見るドス黒破壊音楽を奏で、現在も地下世界を揺るがしています。 今作はそんなReptile Wombのレア音源をまとめた編集盤。Bestial BurstとアメリカのFinal Agonyを足軸とし、自主リリースも交えシングル作を多数発表していたのですが、それら全てが超限定且つ流通がお世辞にも良いとは言えないものばかり!このバンドの全音源を揃えるのはハードルが高く、今回の編集盤はコンプリートディスコグラフィーではないものの私のようなスキモノに取ってはとてもありがたいリリースです。 元々はカセットフォーマットで自主リリースされたこの編集盤だったのですが、それに気づきDweller Of Endlesse Graves氏にメールを送った時には既に売り切れ… その際『Bestial BurstからCD版が出るから!』と氏からご連絡頂き、少しリリースから時間が経ってしまいましたがそのCD再発版を入荷できた死体カセット執念のディストロ品でございます! さて、今作の収録内容はというと↓ Tracks 1-3 originally released in Below - "Opfer" cass Tracks 4-7 originally released in Reptile Womb / The Wampyric Specter split cass Track 8 was posted on band's SoundCloud in 2017 Track 9 is previously unreleased Track 10 is a Spear of Longinus cover, performed live at Kontti, 2019 全10曲のガイキチ暗黒ミュージックを収録!未発表音源ももちろんだけど、Soundcloudに上げた音源ってのが収録されてるのも素晴らしいですな。因みに今回収録されているのはSami Kettunen氏加入前、Dweller Of Endlesse Graves氏 ひとり時代の音源です(Below音源を除く) さて、まずはReptile Womb前身となるBelowのデモ音源から!ドス黒/ガイキチサウンドであることはもちろんなのですが、やはり改名前ということで他音源と毛色が多少違います。ノイズ過剰なブラックドゥームで、Reptile Wombと比べるとやや音楽的笑 しっかしヤバい!Belowの今手に入る音源はBestial Burstから出ているRide for Revengeとのスプリットだけなので、マニアにとってはとても貴重な収録です。 そしてReptile Womb!!こりゃー凄い!ガバやブレイクコア経由のキック音と上物なのですが、全くダンスミュージックという範疇から外れた異形極まりないBlack Blood Death Tranceがココに!Belowが曲全体をノイズが包み込むようなスタイルだとすると、Reptile Wombは逆にスキマを作ることでそこに邪悪性を孕ませているといえば伝わるでしょうか?Ritual Violenceでも魅せたDweller Of Endlesse Graves氏の絶叫、うめきはもちろんこちらでもその個性をぶちまけており、とにかく人外的なその声に圧倒されます!クソかっけー!! 自他共に認める真の狂人が奏でる"変"音楽の極北、悪いわけがない!死体カセットの取り扱い作品がお好きな人は絶対に気にいると思います、オススススススメ!!!
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Ass Ache - No More Formitrol, 30 Years Later (2CD)
¥2,200
イタリアのアンダーグラインドレーベル・ZAS!がまたも変なバンドの編集盤をリリース(褒)!初期衝動溢れる、テクニックよりも気合い先行デスグラインドコア・Ass Acheの2枚組CD!とにかくライヴテイクがヤバすぎる! 90年代初めにイタリアで活動していたAss Ache、2本デモテープを発表したのみで消えてしまったドがつくほどにオブスキュアなバンドです。どちら様ですか?ということで、まずはバイオグラフィーから↓ 1989年9月月結成、リーダーであるWally氏がテープトレードで手に入れたNapalm DeathやElectro Hippiesのライヴ音源を聴いてグラインドコアバンドの結成を志したという。数ヶ月に及ぶリハーサルとライヴ興行を経て1st demoを発表。バンドと並行して行なっていた仕事では、若さゆえにトラブルも多かったようでストレスが爆発!その怒りをエネルギーとし、"Grind Fever"なる自主企画をオーガナイズするなどもしていたそう。この企画は現在も続くアンダーグラウンドなフェス・September to Dismemberの母体になったと言われる。 91年1月にはセカンドデモをリリース。仕事と社会に対する怒り、そして世界各国のバンドとのテープトレードを通じて現状の生活への行き詰まりを感じ、それらの感情をぶちまけたのがこの作品だという。 彼らはBrutal Mutilation / Aborti Degenerati / Cardioplegia / Grind Pigsといったバンドと地元シーンを形成、"GRIND"の名の下にその輪は大きく広がっていき、なんとExtreme Noise Terrorとの英国ミニツアーがオファーされるほどに!しかし金銭面の問題からこのオファーはお断り、なおかつ彼ら曰くAss Acheの名を轟かせていた国・コロンビアシーンからもツアーのオファーがあったが同じ理由でキャンセルせざるを得なかった。兎にも角にも金がない! その後セカンドギターを入れるなどするも上手くいかずバンドは解体。新たにDismalという名でメンバー残党がバンドを始動させたものの、制作されたデモテープは未だお蔵入りとなったままである。 とのこと。ENTと、しかもイタリア国内ではなくイギリスにまで招かれていることを考えるとそれなりに知名度はあったのでしょうか?そりゃあENTと肩を並べても遜色ないというんなら、さぞブルータルな演奏をやってるんでしょうと今作を聴いてみると… ぽ、ポンコツぅ〜!!!!! Napalm Death / Electro Hippiesを聴いてグラインドコアをやろうと思ったとバイオに書いてあるものの、バンドロゴからも香ってくるメタルバンド臭!グラインドコアの構造に、台頭していた初期デスメタル要素を盛り込んでやろうとの意気込みには感心しますが… とにかくテクニックがその意気込みに追いついていない!笑 で、案外 曲も長い。ザクザクとドゥーミィなリフをギターが刻み、サビはブラストで落とすといった構成が目立ちます。デモ2本の他にリハーサルトラックも収録されており、そちらはショートカット瞬発芸連打!ただこちらもAnal Massakerを彷彿させるグダグダ具合、逆に味があるんすけどね! 歴史の闇に埋もれていたイタリアンオブスキュアグラインドコアの軌跡、とくとご堪能ください! …で終わらせても良かったんですが、問題はライヴ音源が収録されている2枚目なのです。 正直なところデモ作、リハーサルトラックを聴いた限りでは『うーんオブスキュア!オブスキュア!』で個人的には可もなく不可もない感じだったのですが、この2枚目のライヴトラック集が本当にやばい!どハーシュなギターが終始ノイズを放ち、ベースラインのみが曲調を奏でてはいるのですがどんな曲なのか全然わからない。極め付けにドラムは全く、これが全く聴こえません!!そして最前に配置された田舎デス声、た、たまらねぇ〜!!!デタラメ混沌デスノイズ!!生意気にEntombedのカバーを披露していますが、原曲崩壊、というか曲の体裁を取れていません!彼らは楽器を気持ちで弾いているのよ、それでいいのよ! 聴いていて思いだしたのがNot Very NiceからAgathoclesとスプリットを出していたアメリカのOccult、そしてSabbathid Recordsからリリースされた大名作カセット Dangerous Meeting In Nagasaki / Gluehスプリット!マジで気合の入った意味わからん人力ノイズが満載です!2枚目のみ超オススメ!!!!!
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肉奴隷 - 無題 -通称 万博盤- (CD-R)
¥1,500
利権に塗れた某博覧会を徹底的に揶揄したジャケットが印象的な肉奴隷CD-R作品!24年12月のライヴ音源を収録、混沌暗黒ノイズグラインド! K-BONB氏が自身のレーベル Black SmokerよりCD-R作品を多数リリースし、音源フォーマットとしてのCD-Rの再評価に繋がったという話を聴いたことがあるのですが、現在 肉奴隷もその同じベクトル上で大変興味深い活動が出来ているのではないでしょうか。家内制手工業で生産されるCD-R作品の利点といえば、まずデジタルであること。コレにより非アナログ派への門戸が開かれますし、何よりもカセットよりも音が良い。そして少量ロットでの生産が可能なので、モノ自体の価値を高めるコトが可能というのもそのメリットだと言えるかと思います。もちろん制作費が安価であることが制作側にとって、また販売価格を抑えられるという点では購入者にとっても魅力的な部分になるでしょう。 最近の肉奴隷物販、岡田氏が日々作成しているCD-R作品が所狭しと並べられていてマジ圧巻!私は肉奴隷の闇バイト(ドラム)として、またアップが遅い販売担当として(いつもすみません!)ほぼ作品は聴かせてもらっているのですが、アレだけの作品が並べられていると一ファンとして購入欲求が高まりますなぁ。デジタル配信自体のいま、カセットブームも落ちつきCD媒体の音の良さが再評価されているように思いますが、今後また CD-Rでの作品発表というムーブメントがやってくるかもわかりません。その時は肉奴隷がブームの最前線で戦っていることでしょう笑 さて前置きが長くなりましたが、今回ご紹介するのは24年12月21日に行われたライヴ音源を収録した作品です。ここ最近の肉奴隷ライヴ、ドラムがいる = 私FrozenPantyが参加しているという風に思っていただいてほぼ間違いないのですが、今作を聴いてみても録音日時を伺っても全く覚えがない。それもそのはず、24/12/21に西荻窪 PitBarで行われたMestieri/VxNx共同企画には私は不参加!引っ越しで!今作でドラムを担当されているのは、ノンクレジットですがDxIxEのSEK weight evilevator氏とのこと。確かに聴いてて私ってこんだけ強くスネア叩けてたかしらって思ってたのよね…汗 とにかく今作では、90年代の黄金期を経験した真正グラインダーお二人による混沌ノイズグラインドがヤバいコトになっております!!! 聴いてまず思ったのは、岡田氏の敬愛する7 minutes of nauseaのオマージュ作品ではないかということ。25分強に及ぶライヴトラックなのですが、即興演奏でありながらとにかく構成が絶妙。肉奴隷のトレードマークであるマイクから発せられるハウリングノイズと岡田氏の咆哮、それらが全編を覆う極悪ノイズ地獄なのは他作品とも同様ですが、ショートカットドラムが鳴り止んだ多少の間が物凄く良い!ショートカットグラインド作品の小休止としても機能するその間があることで、ウワモノであるノイズも存在感を増していてホントグレート!思わず岡田氏に『コレ、後で音足したり編集とかしてます?』と聴いてしまったぐらいには全体の流れの絶妙具合に私驚いちゃいました。いやー、凄い!ホンモノが鳴らす音楽って感じ!こりゃノイズグラインドフリークを自負するなら聴かなきゃウソですぞ〜
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肉奴隷 - 狂言之宴 (CD-R+DVD-R)
¥2,000
肉奴隷の今回の音源は音と映像の2枚組!DVD-Rは25年2月9日(肉)に行った岡田 Vo+DJの音源に当日流していたプロジェクターの画像を合わせたもの、そしてCD-Rは目下最新音源!7epサイズジャケです! はい、つーことでこの度リリースされました肉奴隷の音源は初の単独映像作品を含む2枚組! 映像作品は最早毎年恒例となっあた25年2月9日 肉の日を記念して初台 WALLにて行われたライヴ音源を使用したもの。収録されている映像はメンバーを映したライヴ動画ではなく、当日プロジェクターに投射していた岡田氏編集による映像作品にその日のライヴ音源を被せたモノです(つまりはライヴビデオではありませんので期待された方は注意!) 25年2月9日の肉奴隷の編成はVoに岡田氏、CDJに私FrozenPanty a.k.a 内堀の2人編成。岡田氏はいつものようにバッキバッキのノイズエフェクトでの咆哮、私の方は基本2枚づかいでBPMをいじりながら既存曲を流していました。私の覚えている限り、当日使用した音源リストはこんな感じです↓ Teeth Of Lions Rule The Divine - Rampton Control - The Resistance Control - In Harm's Way Goatsblood - Drull Hair Stylistics - Dynamic Hate Sub-69 - シーチキン・オブ・ザ・デッド! Rotat - Disfigured Onanist Rape Over Chaos - Dead Insect Smell 改めて見ると… なんか大味な感じのチョイスで失敗したくない感が伝わってきますね…汗 いやー、でもこの日は楽しくDJめいた行為が出来たと思います。あと客席後方のDJ卓でいじっていたので私が参加しているコトに気づいていないお客さんも多かったでしょう。 40分強の映像作品、岡田氏も私も満足度の高いライヴだったので是非ともチェックよろしくお願いします! また同封されているCD作品は岡田氏ひとりによるノイズ/パワエレ作品。と言っても溢れ出てくるグラインドスピリッツはさすが肉奴隷、しっかりノイズグラインドしております!こちら50分程度の作品ですが色々と仕掛けが施された緩急に富んだ楽曲となっており、私がここで説明するのも野暮ってもんでしょう。ただひとつ感想を述べるとすれば、肉奴隷作品を聴いていて初めて何故かSPACEGRINDER。のコトを思い出しました笑 映像作品は岡田氏も前から製作してみたいと言っていましたので、私からしてみれば "おお!遂に!!" といった感じです。今後もDVD作品あるかも… 兎にも角にもまずは今作をゲットだぜ!!
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The Malcolm Tent Power Duo - Sonic Sauna (CD-R)
¥1,500
80年代からBB GunやBunny BrainといったバンドでUSアンダーグラウンドシーンで暗躍し、現在はANTiSEENのメンバーでもあるMalcom Tent氏と、同じくANTiSEENのギタリスト・Mad Brother Ward氏による『フィードバックノイズオンリーアルバム』!No Rock'n'Roll!!Malcom Tent氏主宰のTPOSからのリリース! この度、Malcom Tent氏主宰のTPOSからドドドーっと大量入荷!日本への流通が安定していないコトから、TPOSと聴いてもピンと来る方は多くはないかと思いますが、有名なものではUS Cult Black Metal・Profanaticaのライヴ盤や、King of USど変態パンクロック・GG Allinの諸作品、そして主宰であるMalcom Tent氏がリーダーを務めるBunny BrainやBB Gunといった数々の名盤から珍盤まで、80年代より夥しい数のリリースを排出する変態ど地下音楽レーベルです。まずProfanaticaとGGがカタログ上 肩を並べているという時点で嬉ション、及び脱糞級の衝撃ですが、それに加えてTent氏が長年親しくしてきたANTiSEENにベースプレイヤーとして加入し、今後ANTiSEEN関連の作品も多くリリースされる予定とのこと。いやー、とんでもねーレーベルですなぁ〜 そんなTPOSから、今回ご紹介するのはThe Malcolm Tent Power Duoの2作目の作品 "Sonic Sauna"でございます。その名の通りTent氏の個人プロジェクトでありながら、氏がパワーを感じるミュージシャンをゲストに2人編成での作品をリリースするといった内容で、今までに3作の作品を発表しています。そしてその相方が毎回すごい!!第一弾は87年にあのDevo(!?)に加入したDavid Kendrick氏と!第二弾(今作)はANTi SEENのギタリストMad Brother Ward氏!第三弾は5インチLathe Cut盤でProfanatica / HavohejのPaul Ledney氏と!!毎度相方がイカつい!!そして多くのバンドを率いるTent氏の引き出しの多さから、第一弾はNew Wave / Punkな内容、第三弾は極悪Sludge / Black Metalな音が収録されており、豪華なゲストと次はどんな内容で来るかが全くわからない非常に興味深いセッションバンドです。 さて今回ご紹介する第二弾、ANTiSEENでも一緒にプレイするMad Brother Ward氏とのセッション内容はというと… ギター / ベースフィードバック音オンリーな60分!!!!!サイコー!!!!レーベルのインフォにおいても"CAUTION: there is no rock and roll on this cassette"と記載されており、狂惡スカムロッケンローの権威・ANTiSEENメンバーがお送りする否ロック作品であります!正直言って音を聴かなくてもその設定だけでご飯を3杯はイケるサイコー具合なのですが、今作をステレオに投入したところ、ご飯三杯どころか10杯 釜ごとイケる超絶悶絶作品でございました!言ってみればストーナーロック、デザートロックの諸作品における出だしのフィードバック音を才能ある2人が60分の内容に純粋培養した作品ということになるのですが、正直フィードバック音だけで1時間聴ける作品に仕上げられるのはやはりそのセンスの賜物だと思います。凡百のハーシュノイズ作家がエフェクターを何個か踏んで1時間垂れ流しているだけの作品とは違い、慎重にスタジオ内で作業するふたりの姿が目に浮かび、時折りギターノイズとベースノイズのレイヤーがピッタリと重なる部分なんかは思わず拳を突き上げてしまいます。私、音楽に対してそういうモノは一切求めていないのですが、柄にもなく『美しい』とさえ思ってしまいました。 この作品をホント簡単に言ってしまうとギターとベースのフィードバックノイズが60分、以上!ということになってしまいますが、やはりそれを作品として出せる両者のスキルには脱帽!MelvinsやBorisの実験的アルバムや、ドローンノイズ愛好家にも是非チェックしていただきたい作品です!オススメ!!!!!
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Genocidio - Humana Pestilencia (digi CD)
¥2,200
南米産パワー/スラッシュメタル・Genocidio!しかしこちらはあのブラジル産バンドではなくfrom Argentinaなスラッシュ/パワーメタルバンド!デモ曲、オムニバス参加曲、ライヴ録音をコンパイルした南米魂が滴るむさ苦しいクサレ編集盤!プラケース版も存在するみたいですが、今回入荷したのデジパック仕様です! 南米・メタルでGenocidioと言えば、先日Nuclear War Now!からめでたく再発されたブラジル産ボロボロ崩壊スラッシュメタルの方を思い出す方も多いと思いますが、今回ご紹介するのは南米は南米でもアルゼンチン産!詳しい活動経緯はわからないのですが(CD内のインフォが全部スペイン語…)、1983年に結成したこのバンドの85-91年までの音源を収録した内容となっております。ジャケットのメンバー写真を見ても期待大だったのですが、コレまた素晴らしい原始性に満ち溢れた鋼鉄盤でした! 収録内容は以下の通り↓ Track 1 : Thrash compilation (1991) Tracks 2-5 : Cronicas del Armagedon DEMO (1990) Tracks 6-9 : Kali-Juga DEMO (1987) Tracks 10-16 : Live (1985) 年代を遡るようにCDには収録されているのですが、90年/91年の曲がクサレ度満点なスラッシュ/パワーメタルで悶絶!スペイン語歌詞を巻き舌で気持ちよく歌い上げるVoがヤバい!オペラ入っちゃってるけど決して上手くはない!笑 ハエが飛び回っているようなギザミリフもサイコーですが、多分やりたいコトとテクニックが伴っていなくてしっちゃかめっちゃかになってる感も…笑 カビ臭さを感じるアングラメタルに私みたいな人間はついつい拳があがっちゃいますね〜 そして6曲目から始まる87年デモ"Kali-Juga"音源、どうも同じくアルゼンチンのDr. Jekyllというバンドとのスプリットデモカセットとして発表されたもののようです。90年代の音源よりグッと録音レベルが下がり笑、そしてへヴィメタル/ハードロック度の高い楽曲を収録!しかしながらクサレ/シケ度は当たり前のように急上昇、90年代の歌い上げオペラ歌唱は出てきませんがオブスキュア辺境メタル音源としては中々のデキではないでしょうか??曲調が速くなりドラムがつんのめりそうになるとこはご愛嬌笑 そして最後に収録されたライヴ音源は、アルゼンチンの英雄・V8とのジョイントライヴの模様!カセットテープで録音されたであろうPOORな音質がまた熱い!!グシャっとなった楽器隊の上をVoが巻き舌で気持ちよく歌い上げる摩訶不思議録音がたまらん!他の人は知らんけど私は大好き! 80's アルゼンチンのメタルシーンという未知の領域を覗き見れる中々グレートな音源です!今回はInfernal Curseのメンバーから色々取り寄せてみたのですが、今後もアルゼンチンオブスキュアメタルを当レーベルでは追いかけていくのでご期待あれ!
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Agathocles / Speculum - split (CD)
¥1,350
イカれたレーベル・Ratgirl Recordsの新作はMincecore Legend・AgathoclesとUS Shitty Power Electronics Scum・SpeculumのスプリットCD!とにかく両者、色んな意味ですごいです…! まずはベルギーのMincecore大魔王・Agathocles!!こ、コレは…!!カッコいい〜!!!モノに記載されている情報は97年11月に4トラカセットレコーダーで録られたというインフォのみですが、97年と言えば名盤 "Humarrogance"や酷すぎるジャケットでお馴染みの"Thanks For Your Hostility"のリリース年でありAgxの脂が最も乗っていた時期と言えるのではないでしょうか。恐らくメンバーは特別にゲストを入れていない限り不動のベース・Jan AG、ドラムにBurt、そしてギター Mattyの3人によるモノであると思われます。インフォが少なすぎて『恐らく』という言葉を多用させてもらいますが汗、97年11月と言っても今作には2度のセッションを収録しているのかと… 恐らく汗 まぁなんにせよAgxの黄金期と呼べる時代のレコーディングです、悪いはずがございません!完全に九州ノイズコアLIKEなセミギターがヤバい!その裏をブンブンとベースが唸りまくり、キャッチーなドラム展開も素晴らしい。4トラ録音ですがマスタリングによって分厚い音に肉付けされており、特に音の悪さなどは感じられません。ぶっちゃけた話、Agathoclesがカッコ悪かったコトなんてありませんからね。Agxマニアはとにかくポチってください! さて、問題はお次に収録されているSpeclumです。02年にBrian Stuhr氏が指導したプロジェクトで、今までに幾名ものサポートメンバーによってノイズ / グラインドコア / デスメタル / HCパンクなどなど、その出音を変えながらも活動してきたそうです。しかしルーツに立ち返るとし、Brian Stuhr氏のワンマンバンドとして20年前後から再始動。現在は氏の運営するBirdeater Entertainmentというレーベルから夥しい数のデモテープを乱発中!今回Ratgirlのトレードリストに今作があったものですから、知らないバンドだけどAgathocles相手なら〜なんてトレードしてみたのですけれど、アタシこのバンドの7ep持ってました汗 05年にApocalyptic Visionsなるレーベルからリリースされた今は亡きUS ノイズグラインドレジェンド・Gorgonized Dorksとのスプリット7epがそれで、その他にも同レーベルから単独7epを発表しています。しかしその他の作品はソロバンドに完全移行してからは発表していないようで、活動20年以上とは言いつつも最近になってバンドマンのセカンドキャリア大爆発おじさんと考えた方が良さそうです(失礼) しかし… なんじゃーこりゃー!!安心安全のAgathoclesのゴリッゴリサウンドで肩を揺らした直後、聴こえてくるのはどチープなノイズ音。漂流4日目の船が海の真ん中で何度もチューニングしてやっと届いたラジオ音、といった感じの頼りないノイズ。そこにフガフガ何をいっているかわからない、また決して元気ではないアジテーションが…!!レーベルのインフォには"グラインドコアの要素を併せ持つPower Electronics作品"という形で紹介されていますが、確かに古き良きScum Grind / Shitcoreな感触を残したノイズ作品でありつつも、見てはいけない / 聴いてはいけないモノに触れてしまった感アリ!ただクセになるなぁ〜。鼓膜をつんざく どハーシュなノイズ作品をお求めの方には決してオススメ致しませんが、個人的にはPile of EggsやBlack Mayonnaiseといった Stupidity Records周辺のノイズグラインドバンドの持つユーモアに反応するとにかく『変な音楽』好きにはプッシュしたい作品!experimental好きな方、10人に1人は反応するかも?笑 説明するのがとても難しいんですが、簡単に私の聴いた感想をまとめると『クソ。ただめっちゃクセになる』、以上です!
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Daisy Craters / Agathocles - split (cass)
¥1,100
ベルギーMincecore帝王・Agxと、90〜91年の短期間のみ活動したというExperimental Raw Punk・Daisy Cratersによる異色スプリット!カセット版で再入荷! とにかくAgxがクソLowかつピットシフトVoでカッコいい!アメリカのRatgirl Recordsからのリリース! *カセットver.はジャケ違い、もちろんMorbid Marc氏のイラストです!それ以外は収録内容変わらず。以下、CD入荷時の商品説明です↓ Agathocles自身、もう何枚の作品を出しているかもう数えていないでしょうが笑 メンバーチェンジも数多く経験しながら40年近くに渡り多くの作品をリリースしてきたJAN Agに対してマジでリスペクト!今更だけど!それでいてコレクター欲をくすぐるというか、何か手を出してしまうというのはAgathocles自身に未だ魅力が詰まっているという証拠であり、この勢いで80歳くらいまで突っ走って頂きたいです。つーかギネスブックに載ってたりしないのかしら?ギネス審査員、居眠りしてんなよ!? Agathoclesが発表した多くのスプリット作品は、そのスプリット相手が後続Grind / Micecoreバンドが多くを占めるかとは思いますが、その中でも異色の組み合わせは数多くありました。私がパッと思いつくのはNot Very NiceがリリースしたアメリカのOccultとのスプリット。Occultの85年デモが収録されているのですが、音が悪過ぎて最早バンド演奏なのかどうかもわからない霧がかったノイズっぽい"何か"に対して、Agxも最初期リハ音源を収録してましたな。もうひとつは変レコードの殿堂・Eccocentric Recordsがリリースした、オーストラリアのパワエレユニットであるEbola Discoとのスプリット盤!純粋なノイズユニットとのスプリット盤って他にほとんどないのでは??その他にも日本のポゴパンク・Beer Bellyとの作品は他ジャンルといえどパンクという根底で繋がっているし(Janから突然スプリット出したい!とメールが来たとBeer Bellyメンバーから聞きました)、葬式系DOOMシーンを押し上げたフランスのWorshipとの作品に至っては出て当然という印象を当時持ちました。Agathoclesの異色スプリット作品群は企画盤的な意味合いを持ちながら、リスペクトを感じるそーいった作品が多いように思います。 そして今回ご紹介するのはDaisy Cratersとのスプリット!今作も相当変な組み合わせですぞ〜!!こちらのDaisy Craters、特にCDには情報らしい情報がなく、レーベルHP記載のインフォを私が読み間違えてなければ今作のジャケットも担当するMorbid Mark氏とRot Flesh氏なる人物が1990〜91の間に組んでいたRaw Experimental Punkバンドとのこと。Morbid Mark氏と言えば数多くのGRINDCORE/HC作品のジャケットを手掛けるイラストレーターで、一番の代表作といえばPink Turds In Space / Charred Remains A.K.A Man Is The Bastard https://www.discogs.com/master/465068-Pink-Turds-In-Space-Charred-Remains-AKA-Man-Is-The-Bastard-Pink-Turds-In-Space-Charred-Remains のジャケットを手がけたことで有名ではないでしょうか。あとはCharlie Infection氏主宰のAx/ction Recordsからでた諸オムニバス作品のアートワークなどで知られ、ブランクはあったものの最近ではAgathoclesやDeche-Chargeの7epジャケットも氏の手によるものです。一方のRot Fleshなる人物、こちらもイラストレーターのようでSatanic Malfunctionsのジャケットや、あの有名オムニバス Hardcore Holocaust (87-88 Sessions) - The Peel Sessions https://www.discogs.com/release/1270808-Various-Hardcore-Holocaust-87-88-Sessions-The-Peel-Sessions のジャケットもRot Flesh氏の作品ということです。すげー人じゃん!そんなイラストレーターお二方がやっていたバンドとなるとドがつくほどのヘヴィサウンドをかましてくれると思いきや… ニューウェーブを通過したペラペラのカシオトーンパンクバンドでした!ハッキリ言ってAgathocles目当てで今作を聴くと十中八九 曲を飛ばすことになると思いますが汗、サンプリングを駆使しながら気怠くナメたような歌声がチンピラ風味で良し!女性の喘ぎ声が聞こえたりもしますが、もちろんポルノグラインド的なそれではなく世の中に中指を立てるパンクアティテュードとしての味付けでしょう。私、個人的にここら辺はほぼ通ってないので知ったかぶりは出来ないのですが、電気グルーヴの前身である人生に初期P.I.L.要素を多分に振り掛けたような感じ!!たぶんそう! そしてそしてお次はAgathocles!こーれがもうサイコーたまらん音源です!!90年代 Agathoclesを期待するのではなく、どちらかというとSon of Agathoclesとして知られるArchagathusのようなヘヴィー且つアグレッシブな曲調で即昇天!ピッチシフターをかけたゲロ声デュアルボーカル、そしていなたさを感じさせるズンドコな曲展開とコレぞMincecoreな素晴らしい楽曲2曲収録!つーか一曲目ってめちゃくちゃNapalm DeathのScumじゃない?笑 もうそれでいい!そこがいい! 今作では両者2曲のみというシングルサイズの作品ということで少し値段も下げての提供とさせて頂きます!とにかくAgathoclesヤバい!
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Hypertrophy - Sarcoplasmic/Myofibrillar (digi CD)
¥2,750
自身のソロデジタルグラインドコア・Dataclastを経て、Bastard Noiseにも一時期籍を置いていたAnthony Saunders氏による筋トレハーシュノイズ!ダンベル上げてアンプを鳴らせ!!ステッカー/缶バッヂ付き! 彼の昔、スペインの二人組グラインドコア(諸説あり)・Pantalones Abajo Marineroにうっかりハマってしまい、所属レーベルであるDiscos Al Pacinoのリリースを買い漁っていました。まだ名盤 "Gore Metal"リリース前のExhumedや、知られざる上質USグラインドコアデュオ・id.などとにかくチョイスが絶妙な7インチのリリースが多い素晴らしいレーベルですが、その作品群の中でも一番驚いたのはアメリカはニュージャージーのデジタルグラインドコアアクト・Dataclastでした。ドラムから何まで出音はプログラミング、ライヴではボーカルがそのオケをバックに髪を振り乱しながら叫び散らすというスタイルで、Brakecoreというジャンルを知る前(というかその頃はBrakecore黎明期と言えるかも?)いわゆるテクノ由来の音を使ってここまで激しい音が出せるのかと一気にのめり込んだコトを覚えています。曲順表記も二進法だし笑 最も手に入りやすいのはRelapseから出たマシングラインドV.A. "Drum Machinegun"、またUSカルトノイズアクト EarwigsとのスプリットCDもたまに捨て値で落ちています。もし気になるならば! さて、何故 急にDataclastの話から入ったかというと、バンドの首謀者であったAnthony Saunders氏が新たにソロユニットを始め(てい)たから!! 昨年アメリカで20組近くのノイズアクトを集めたSlit Throat主催のフェス "F.L.A.W."に出演していたコトで、私もその存在を知ったのですが、Anthony氏ってばDataclastの後にBastard Noiseに加入していたのですね、知らなかった!何も知らねー!! そんな氏の新ユニットHypertrophy (訳:肥大)ですが、なんとダンベルを持ち上げながら奏でるハーシュノイズユニット!!!!!やばい!!バカ過ぎる!!商品画像2枚目を見ていただければどんな感じなのかお分かりいただけるかと思いますが、ヒジョーに興味深い… つーことで居ても立っても居られなくなり、本人からもインスタリクエストが来ていたコトもあり単独CDを入れてみました。いや入れさせてもらいました!! 今回入荷したCDは21年に自主リリースしたカセットに19年のライヴテイクを追加収録したモノ、初CD音源にして初期作編集盤と言える作品です。デジパック仕様、開けてみるとバイオグラフィーがあったんで読んでみると、バイオグラフィーじゃなくって『筋トレは続けていくことが重要だ』と書かれた筋トレ指南でした笑 続けていけば肩の痛みも無くなり、自分の体重と同じウェイトをあげられるようになるそうです! インスタで他写真を見てみるとthe Ritaのシャツなんかも着ているAnthony氏ですが、HNWの影響も受けつつメタルジャンクの代わりにダンベルを使っている模様。ダンベルを上げる際の息遣いも作品に落とし込み、作品の筋肉味を上げております。10分超えの長尺曲が2曲続き、3曲目は筋トレ後のクールダウンが必要ということで笑 非ノイズ曲でリラックス出来る仕様。バカ!最後のボートラ、19年のライヴはエア録り音源。ラインから録った音がよかったなぁ〜 Hypertrophyは身体のコンディションによってライヴの出来も変わるのだとは思いますが、まずはAnthony氏の筋肉が"肥大"することでその質も変わっていくかと思います。めちゃくちゃ速いカットアップになる可能性も… 今後の活動が楽しみですなぁ〜。卸値の都合で結構高くなってしまいましたが汗、筋肉好きな方チェックよろしくお願いします!
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Yana - Fou (CD)
¥2,400
新進気鋭のノイジシャン・Amek-Maj擁するフィンランドのハーシュノイズデュオ・Yana!単独CDとしては2作目となる22年リリース!ドイツのAussaatから! ノイズ名門 Freak Animalのリリースを見ていると"Amek-Maj"なるアーティストをよく出しているなーとは思っていましたが、SatatuhattaやNarcolepsiaといった10年代以降のヨーロッパの新興レーベルのカタログでもその名を見ることが多くなってきました。2020年頃から作品の発表を始め、今やFreak Animalから寵愛を受けているといっても過言ではないAmek-Maj、その名前ばっか聞くもんですから元々Yanaってノイズユニットの片割れだったなんて私 最近知りましたわよ! フィンランドのハーシュノイズユニット・Yanaは16年に単独作品を自主リリース。その後 直ぐにFreak Animalからも単独CDを発表し、それ以降はカセットメディアを中心にコンスタントな作品リリースを行っているよう。Yanaという名前をネットで検索するとAmek-Majの名前は直ぐに出てくるのですが、相方が誰なのかわかりませんでした。相方さんは秘匿的に活動してる人?ただ単に上手く私が上手く検索できてないだけ?もし知っている人がいらっしゃったら是非教えていただきたいです。 だってYanaめちゃくちゃカッコいいんですもの! 今回ご紹介する単独CD2作目となるこの作品"Fou"は22年にドイツのAussaatからリリースされた作品です。インダストリアルサウンドで静かに幕を開けるこの作品ですが、2曲目から一気にテンションはバースト!やはりデュオのユニットは両者の音の掛け合い/被せ合いで鼓膜をカオスな状態にさせてくれるので聴いていてホント気持ちいいですな!もちろん構成は多少あるということは前提に、主にライヴなどで両者どちらかが『仕掛ける』ことで想定外の進行を『余儀なくされる』ことも起こりうるデュオ編成、それを力技でレール上に戻すのか、落とし所を2人で手探りの中見つけるのかというライヴ感が垣間見れる展開を作品内にも見受けられるのがデュオユニットの面白いところだと思っています。Yanaは一曲一曲が4分前後とコンパクトに収まっていてテンションの高いまま次の曲に移るので飽きがきません。あっという間の32分23秒!このユニットの面白いところは所々にリチュアル感を醸し出し、アゲなテンションで怒涛の鼓膜攻撃を仕掛けたかと思うと鐘の音でヒーリング。緩急ある展開がGOODです! ただひとつ、今作について物申すことがあるとすればどーしてアートワークに使う写真、なんで解像度高いの使わなかったんだろ… なんかビミョーにボケちゃってます… 先にも書いた通り最近はAmek-Majの活動が目立っていますが、この作品以降もフィンランド最強/狂ノイズグラインドファンジン・Garbage Fountainからライヴ録音が二作出ているようです。ただ今年になってリリースが無いので、やっぱAmek-Majの活動にを力入れちゃってるのかなぁ… 私も今作でYanaを知った俄かではありますが、次作のリリースを待ち望んでいます!
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Tomb - Gates Of Gehenna (digipack CD)
¥1,700
マレーシアの現行ブラック/デスメタルバンド・TOMBが19年にリリースしたミニアルバム作品!oldschoolな東南アジアデスブラックスタイルを継承したど渋いスタイル!オレたちのZzooouhh Recordsからのリリース! 私、マレーシア/シンガポールの90's デス/ブラックメタル大好きっ子なんですが、最近のこの2国のブラックメタルバンドの傾向といえば、ロングランなバンドを除くとWar Blackまたは突撃型な感触のバンドが多くなってきていると思います。とにかく速く、 とにかくテンションの高い感じ。やはり中期/現行Impietyの影響がかなりデカいのでしょうか?しかし中には地下に埋もれてこんなディープなバンドがいるもんですな!2015年結成のTOMB!!! このアルバムにあしらわれたちょっとかわいいロゴも素敵ですが、今作以降で使われているバンドロゴを見てもらうと一目瞭然。あぁ〜Abhorer大好きなんだってコトがね!この作品でもAbhorerからの影響は如実に出ていますが、ベスチャル一辺倒かと言われるとそうではなく、ドロリとした不穏なギリシャブラックメタルの影響も。つまりこれってRotting Christからの影響も公言していたこれまたマレーシアデスブラックシーンの雄・Brain DeadとAbhorerのハイブリッド型現行バンドというコトじゃないでしょうか!!ドゥーミィなパートにはシンセ音も物悲しく使われていて、ダークな雰囲気を出すだけ出しときながらベスチャルパートに突入する展開がたまらん! この音源、2019年のZzooouhh RecordsからCD版がリリースされた後、ブラジリアンBehemothの未発表LP(当レーベルでも絶賛発売中! https://noisegrind.official.ec/items/94450577 )をリリースしたZombi DanzからLP再発され、更にこの次作を名門 Iron Bonehead Productionsから発表していることからもわかる通り、各国のマニアを唸らせる存在となっております(ウチらZzooouhh Recordsから発売直後に仕入れてたんすけど、倉庫の中で眠らせていました汗) その後、同じくZombi DanzがマレーシアのPerfidiousなる古き良き東南アジアデスブラックスタイルのバンドを輩出しましたが、TOMBがその礎を作ったと言っても過言ではないでしょう。つまり10年代以降のマレーシアンバンドとしては最重要バンドだっつーコト!とにかく聴いてノックアウトされてください、オススメ!!
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肉奴隷 + scum - My Nation is Crap (digipack CD)
¥1,700
幾度かのライヴセッションを経て、23年7月に行われた肉奴隷とscumのスタジオレコーディングをアメリカのDada DrummingがCD化!ジャケットイメージは私FrozenPantyが担当しました! 肉奴隷 岡田氏とscum、ふたりとは長く友人関係を築いておりまして、個人的に両名にはむちゃんこ世話になってます(夫婦喧嘩した後に愚痴を聞いてもらったり) ただ肉奴隷が活動再開した2年ほど前までは両者面識がなかったらしく(私ってばどっかで既に繋がってたんだと思ってました)、scumのレーベルから肉奴隷作品がリリースされたりと東京ノイズ/グラインドシーンに新たな脈動が出てきたのだととても嬉しく思います。 そんな両名によるコラボリリース、リリース元は私が所属するNapalm Death Is Deadの初単独CD作品 "崩壊系"を出してくれたアメリカのDada Drumming!今や飛ぶ鳥落とす勢いのHeat Signatureやテキサスのハーシュ魔人・Maniaの作品や、日本のハーシュノイズ勢の作品も積極的にリリースをしている印象の強いDada Drummingですが、我々Napalm Death Is Deadの作品リリースを皮切りにノイズグラインド作品も出してくれるようになったのかと思うとなんだか嬉しいです。 …ん?勘違い?まぁとにかくそんなDada Drummingからのリリースということもあるのか、scumから今作のアートワーク作成依頼を受けまして私FrozenPantyもジャケットコラージュを提供させてもらいました。友よ、良い機会をありがとう!! 今回ご紹介するのはscumと肉奴隷 岡田氏が23年7月に小岩のスタジオでのセッションを収録されたコラボ作品です。グラインドマスター・ex.Realizedの平田氏と組んでいるMalformed Gentlemanではギターを、またAgoraphobic NosebleedのJay Randallとのコラボ作品では打ち込みブラストにハーシュノイズをかましたグラインド作品の発表もあったりと、ハーシュノイズ作家という肩書きを持ちながらグラインドコアシーンとも密接な繋がりを持つscum。そして説明するのもはばかられますが、ご存知『生き方としてのノイズグラインド』を体現する肉奴隷。そんな両者のコラボということでどんかグラインド作品かと思っていたら… どちゃんこハーシュノイズな作品でした!!!長尺セッションが2曲収録された30分超の作品、scumがElectronics / Junk Noiseをそして肉奴隷 岡田氏がマイクによるフィードバックノイズとボーカルを担当しています。scumによると気合いのノーエディット一発録りでのレコーディングということで、確かに音からも緊張感が伝わってくるように感じられます。scumが作り出す波のようなハーシュノイズに岡田氏もヒスノイズで対応、随所随所に仕掛けてくるボーカルが非常に効果的でカッコいい!この一発録りテイクをマスタリングしたのはDada DrummingのオーナーであるGregことGregory Babbitt氏、Discogsで検索しても今作以外でマスタリングしてるようなリリースはないのですが、ナイスな編集でこの歴史的録音をならしてくくれています! こりゃーまたふたりのライヴコラボやってもらいたいすなーと思わせるナイスなハーシュ作品!!一家に一枚!!
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Cystgurgle / Hit-Run Drivers / Metrorrhagia / Pyosis - Driving Through Pyosisified Pools Of Diarrhea, Cysts, And Sebum (CD)
¥2,200
タイ/アメリカ/カナダから集結した汚物ビシャビシャ系ゴアゴアグラインドの4way split CD!タイトルがとにかく長ぇ! つーことでタイ産 人力ゴアノイズ・Cystgurgleの大名作セカンドアルバムをリリースしたSick Records、そしてイタリアンゴアグラインドマフィア・Golem of Goreの2枚組 編集盤をリリースしたAbominable Recordsがタッグを組みこれまたとんでもない汚物塗れのCDを発表しました!残忍非道な汚物ゴアグラインド 4way split!!オリジナルはこれまたHarsh NoiseからGore Grind / Gore Noiseまでなんでもござれなアメリカの雑音レーベル・Breathing Problem Productionsからカセットでリリースされていた物。収録バンドは以下の通りです↓ Cystgurgle タイ産人力ゴアノイズ最高峰 Hit-Run Drivers アメリカはメイン州のワンマンゴアグラインド Metrorrhagia アメリカはテキサス州オースティンのワンマンゴアグラインド Pyosis カナダのワンマンゴアグラインド 北米地域から3バンド、そしてタイからはCystgurgleが参加しての計4組!人選がド渋くてサイコーですなぁ〜 それでは内容をば。 まずはタイのCystgurgle!はい!優勝ぉ〜!!!解散ぅ〜!!!この音源に収録されているCystgurgleはホントに凄まじいです!!スネアの音を極端に上げているのか、はたまた空き缶でも叩いているのか、兎にも角にもブラストのガチャガチャ感がたまんねーす!それでいて他の演奏は通常運転なのですから明らかに確信犯、スカムミュージック的なノリをぶち込んできたのでしょう。オムニバス作品でお遊びをかましてくるのはサービス満天!いや、10000000000点差し上げます!! 次いでHit-Run Drivers、いわゆるMince GoreなスタイルでGerman Goreなモッシュ感はないもののAgathoclesを祖としたモッサリゴアグラインドを披露してくます。19年から活動を開始、Ulcerated Offalという露/米の遠距離2piece Gore Grind(しかもGt/Voは女性!)を率いるChadなる人物によるこのユニットですが、霧がかかったよつなボイスエフェクトをかけてホラー感を演出したりとなかなか面白い。ドラムも人力かな?放課後グラインドタイムともカセットを出していたりと、他音源もチェックすべし! そしてMetrorrhagia、ここで一気に音量が下がります笑 レーベルはちゃんと編集してくれよー!!笑 このテキサスのワンマンゴアグラインダーは以前にブラジルのOld Grindered Daysからリリースされたディスコグラフィーを当レーベルでも扱っていました。このバンドが一番直線的な音を出すというか、高速プログラミングドラム+鳴りっぱなしギターが特徴のダーティーなゴアグラインドを披露!偉そうなこといいますが、及第点には届くものの他のバンドの個性が溢れてるこのコンピにおいては普通かな、と。がんばれ!Metrorrhagia!! ラストを飾るはカナダのPyosis、14年結成とそこそこの活動歴はあるものの、こういったワンマンゴアグラインドバンドにしてはリリースがあまりないです。17年に出した作品から、今作がリリースされる22年まで特に作品を発表しておらずその後も音沙汰がないので既に解散済みのバンドなのかもしれません。こちらスタイルはというと"Grindcore Forever - Misogyny Never"という曲名からも分かる通りMince Goreの体裁をとりながら、デスグラインド とりわけMorticianからの影響が非常に大きいように感じられます。つーことはサイコーってこと!そして何をとち狂ったかMK Ultraのカバーまで披露!!まとまってリリース聴いてみたいなー、モッサリデスグラインドがステキなバンドです! そんな感じな4way split!深みを感じたいゴア野郎は必聴です!