【死の三十七】Weed Witches / GraliZ - split (cass)
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三多摩を拠点とする緑の美少女航空部隊と、三滝原市発の魔法少女集団が大激突!それぞれが偏愛する架空世界をStoner Rock / Drone Doomへと変換し続ける二組をパッケージングした、ズルズルな60分カセット作品!
三多摩の空を守る緑の美少女航空部隊として活動を開始したWeed Witches。アラカワ(Ba)、tameike(G)、ワコ崎(G/Vo)ら”いらんこウィッチ”によって結成されたこの架空飛行隊は、実在しない戦争と実在しない国家の記憶を重低音によって再構築してきた。2024年には河川敷でSleepの”Numb”を口ずさみながらドラムを叩いていた舟山が合流。以来、その飛行隊はさらに低空飛行を続けている。
Weed Witchesが搭載する装備はStoner Rock製ではあるものの、どストレートな直球を投げることなくProgressive RockやDub Musicからの影響をも伺わせる魔球めいたストレンジさが特徴。それもそのはず、飛行隊員が所属するточка (トーチカ)、Dr. DOWNER、SUBTERRANEANSSと言った一筋縄ではいかない別働バンドの名前を挙げてみれば ご納得頂けるだろう。乾いたギターと力強いリズム隊が見事に調和し、アンプからは香ばしい煙が立ち昇る。緑の飛行部隊が目指すその先は聖地エルサレム。もっとも彼らにとって重要なのは目的地ではなく、その道中に発生する濃霧のような重低音なのかもしれない。
一方、二次元文化への偏愛を重低音へと変換するため、2011年秋に東京・秋葉原で結成されたGlariZ。MOSUNN、koji、HOSHINOの三名により始動したこの異次元観測部隊は、当初こそアニメソングを極限まで減速させたDoom/Sludgeアレンジを得意としていたものの、2012年発表の”HO)))MURA 1”よりDrone Doom路線へと大きく舵を切る。2014年には低音強化のためベーシスト・テが加入。以降はEPやカセット作品を断続的に発表しながら、アンプとキャビネットの壁を築き上げる大爆重遅低音ライヴを展開してきた。2019年の”SYAMIC”以降は長い沈黙を続けていたが、2025年にリハーサル音源集を発表。そして結成15年目となる2026年、遂に初のフルレングス作品”HF”を完成させるに至った。尚、所属サークル員はFalse Insightや西之カオティックなどで暗躍中。
緑の航空部隊の爆撃に対抗すべく、黒い魔法少女集団は同時発売となるCDアルバム収録曲にRemixを施し本カセットに封印。その様は正に黒化英霊。制御不能な黒い塊と化した重低音は、聴く者全てを奈落の底へと叩き落とす。
空を目指す者と奈落を覗く者。その進む方向は正反対でありながら、辿り着いた先には同じ重低音が待っていた。本作はそんな奇妙な巡り合わせを記録した60分カセットである。
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レビュー
(687)
