Blasfemia - Guerra Total (cass)
¥2,000
International shipping available
コロンビア第二の都市・メデジンが産んだ最狂最悪なブラックスラッシュメタル、否、ウルトラメタルバンド・Blasfemia!彼らの88年作ど迷作シングルが無駄に単独カセット化!テンションK点超えズタボロメタル!
コロンビアのメデジンと言えばかつてはギャング蠢く犯罪都市と知られ、Brujeriaが"El Patron"で歌ったパブロ・エスコバルを中心とした麻薬カルテルに恐怖支配されていた街として有名です。93年にパブロ・エスコバルが銃撃され死亡した事を機に組織は弱体化、そしてメデジン自体も近代化を遂げ2013年にはウォールストリート・ジャーナルとシティグループが実施した「今年の最も革新的な都市」コンテストで1位を取るにまで至りました。
しかし、前述の通り犯罪都市として悪名を世界中に轟かせていた80〜90年代初期はギャングの横行に加え、警官の暴力、政治の腐敗、それ故の貧困などマジどーしようもない地獄だったというメデジン。ただそういうマジどーしようもない環境に自然発生するのがパンクロックシーン、生活環境と反比例するかのようにメデジンでもパンクロックは大いに盛り上がり、それらはパンクロックに触発された青年・RODRIGOにスポットを当てた"RODRIGO D. NO FUTURO"というカルトムービーに詳しいです。映画には実在のコロンビア産バンドが楽曲提供をしており、サントラが2015年にはLP再発。今でも血眼になって探せば見つかるかもしれません。
そのサントラに参加していた10バンドの内のひとつが今回ご紹介するBlasfemia、彼らの前身はシングル2作品を残して儚く散るもあのMayhemのEuronymousがお気に入りのバンドだったというParabellum!Mayhemというビッグネームが登場することで安心感を与えてしまいますが、Parabellumの音はというとデケー石をガンガン投げつけるような音が満載な憎悪と悪意に満ちた原始ブラックメタル!そのズタボロ加減は相当なモノで発売から40年近く経った今でも海賊版が定期的に沸いて出るほどのカルト盤、当レーベルでもコロンビアから粗悪な作りのBOXセットを入荷したことがあったなぁ… アレは作りが最悪だった…(遠い目)
そんなParabellum解散後に元メンバーであるRamón Restrepo氏が立ち上げたのがこのBlasfemiaです。Parabellumと同様、一時期は南米最後のメタルレア盤として知られていた彼らの唯一作ep "Guerra Total"がボートラなどをつけて05年に再発。その後 2011年にイタリアのF.O.A.D.から、そして21年にはアメリカのNuclear War Now!からもLP再発。この2大巨塔両方が目をつけるバンドというのも珍しいのではないでしょうか。バンドもその再発に気をよくしたのか2010年前後に活動再開、マイペースではありますがチョロチョロと作品をリリースしています。
今回ご紹介するのはそんな彼らのド迷盤と言われる"Guerra Total"のカセット版再発です。2014年にSouthamerican Holocaust / Warfuck Records / Sudaca Recordsといったコロンビアの3レーベルから共同リリースされたモノ、Blasfemiaの再発諸作は殆どがLPフォーマットのものであり彼らの音源がプロコピーカセットで聴けるのは今回ご紹介する再発版のみです。ただボートラなどは収録されておらず本編4曲のみ、それを考えるとちとお高い値段設定になっていますが、こんな生きづらいご時世ですのでご勘弁を…汗
いや、しかし改めて聴くと凄いわ!なんかサイケな音色のギターのイントロから始まり、のっけから血管ブチギレ系絶叫を轟かせるボーカルを聴いてしまえば即傑作認定せざるをえません!前身バンドParabellumでは突然無感情に急所を狙ってくるような表情の読めないなニヒルな印象もありましたが、BlasfemiaとなるとVenomが憑依したかのようなキャッチーさすら感じられます。しかし気合いにテクニックがついていかずな空回り状態、聴いていてハラハラする崩壊っぷりがマジサイコー!ハエがブンブン飛び回るかのようなきたねー音も耳障りながら心地よく、パンクとメタルが密接していた当時のメデジンシーンの特異性を感じさせられます。デタラメな音に脳汁垂らしてしまう同好の士の皆さんは絶対マストな作品!普通のメタルファンは手出し無用でよろしくお願いします!
-
レビュー
(684)
