V.A. - Tormenting the Forgotten Tombs volume 1
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ブラジル・カルトブラックメタル沼の究極コンピレーション!88〜03年までにデモテープを一本発表した後に儚く消えていった10バンドの音源を完全収録した2枚組CD!白塗り系からブラックスラッシュまで!リリースはもちろんVoz Da Morteより!
また私、Zombi Dan Magazine #3の話をしちゃいますが、あの初期ブラジルブラックメタルシーンをほぼ網羅した研究本は今後出てこないと思うほどに完璧な暗黒聖書でした。SextrashやGoatpenisといった、アンダーグラウンド界においてのスーパースターバンドへのアプローチはもちろんのこと、まったく名前も知られていないドがつくほどにオブスキュアなバンドにも積極的にインタビューを行いその全貌を解明してみたり、全ページオールカラーで写真が載っているのも素晴らしかったですね。そこにオマケのコンピレーションCDが2枚も!リリース当時は あのめちゃくちゃ五寸釘のバンドの音ってこんな感じなのか!Belphegoredonってすげー名前! と本を片手にキャッキャしながら聴いたモンです。あのコンピCDには各バンド1曲ずつながら未知のバンドを探す喜びが詰まっていましたし、他力本願でどこぞのレーベルがこのバンドのデモ完全版を再リリースしてくれないかなぁと期待してみたりラジバンダリ…
やはり南米、ことブラジルに関しては80年台後期〜90年台中期にかけて個性豊かなバンドが揃っていたと思いますし、その特異さ故にシーンのメインステージとなっていた欧米のマニアがテープトレードなどでブラジルのバンドのデモを手に入れた際の驚きは想像がつきます。コレは私の想像ではあるのですが、インターネットがなかった時代はブラックメタルというものを始めてみようと思った際にVenomやMayhemといったビッグネームのLPを基本とした上で、足りない部分は想像に任せてどんどんと付け足していった結果キメラ的な音楽が爆誕 → 世界的にも強力なシーンを形成していったのではないかということ。Napalm Deathもブラックメタルと同じようなもんだろうとYou Suffer要素を取り入れたブラックメタルバンドがいたり、インターネット全盛のいまなら『いや、それ混ぜちゃダメでしょ!』っていうモノをブレンドしていくコトでオリジナリティが生まれ、上手く煮込んでいった結果ブラジルブラックメタルというブランドが生まれたのだと想像してしまいます。偉大なる勘違いをもとに『ぼくがかんがえたさいきょうのブラックメタル』が具現化していったのが当時の辺境地の音楽シーンだったのでしょう。
そんな誰もが最強のブラックメタルスタイルを模索していた時代、1本のデモテープを発表した後に歴史に名も刻めず解散していったバンドはいくらもいました。この度Voz Da Morteがそんなシーンの栄枯盛衰の裏側で埋もれていったバンドを墓場から掘り起こし、デモテープをまるっと世に出そうという素晴らしすぎるコンピレーションシリーズをスタートさせました!その名も"Tormenting the Forgotten Tombs"!前述のZINEオマケCDの増強補完版のようなものであり、ガレージロック界隈におけるPebblesやBack from the Graveといったオムニバスと同じ趣向のリリースだと考えられます。
今回のvol.1に収録されたのは以下の10バンド↓
CD 1:
Tracks 1- 2
Necroterium - Demo (1988)
Tracks 3- 5
Above Christ - Demo/Rehearsal 1990 (1990)
Tracks 6- 11
The Side War - Darkness Invaders (1990)
Tracks 12- 15
Sacrament - Demo tape 1992
Track 16
Molesty - Rehearsal in 1992
CD 2:
Tracks 1- 2
Sephiroth - Rehearsal · 93 (1993)
Tracks 3- 6
The True Alocer - Rehearsal Demo tape from 1994
Tracks 7- 8
Sombriale Divindae - Rehearsal 1997
Tracks 9- 11
Matrix - Night Eternal (1999)
Tracks 12- 16
Ashema Deva - Demo tape 2003
しゅ、しゅごい!バンド名だけ見ても全くわからない!!!!
プリミティブブラックからスラッシュメタルを基調にしたものまで、そして整合感あるものから音楽として成り立っているのか不安になるものまで幅広く収録されていますが、良作再発盤を多くリリースしてきたVoz〜オーナーのアンテナに狂いはなく、通して聴いても全く飽きの来ない素晴らしいコンピレーションになっています。
かいつまんでコメントしてみると…
●Above Christ
ブラジル産 Behemothの前身となるバンドでとにかくロゴとアー写が素晴らしいバンド、後進バンドと同じくドゥームブラックを奏でているものの今回収録されているデモは音のバランスが声よりも弦楽器よりもドラムのタムにフィーチャーされていることに注目!一曲目なんて全てこのドラムの音に持ってかれてて声とかあまり聴こえません、ホント素晴らしい!!
●Molesty
このバンドのインフォ見て一番興奮した!なんとNew York Against The Belzebuとのスプリット作がキョーレツだった全員女性デスメタルバンド・Purulenceのメンバー在籍!!!あのデタラメっぷりには当時そうとう喰らいましたが、まさか令和のこの年にPurulenceの名前を見るとは…!Voz〜から再発されているSacristiaというドゥームブラックバンドのメンバーも参加したプロジェクトバンドとのこと、こちらでも雑音極まりない遅い系ブラックを奏でております。GREAT!!
●Sephiroth
こちらBestymator / Azoth / Difamatoのメンバーによるツインギター擁する五人組サイドプロジェクト、リハーサルトラックを収録。Sephirothとしてのデモは残してなかったものの、後にベルギーのZombi Danzがそのリハーサルテープを発掘しタイのブラックメタル画家 Sickness 666がクソヤバいジャケットをわざわざ提供して7ep化!そのレコードも今では高額で取引されていますが、それと同音源を収録してくれたのはとても嬉しい!!ファストなプリミティブブラックサウンドにヒステリックなボーカルが乗ってめちゃくちゃカッケーです!
●Ashema Deva
2000年台に入ってからのバンド、故に他バンドよりはるかにレベルの高いサウンドプロダクションです笑 ハッキリ言って私が期待するようなムチャクチャさはないのですが、普通にカッコいい硬質なドゥームデス/ブラックを披露!Crucificatorの元メンバー、Hangman氏によるプロジェクトのようです。
Disc 1はスラッシュメタルの影響を感じさせ、Disc 2はプリミティブブラック色が強い感じでしょうか。とにかくこんなバンドいたんだ!?という驚きと衝撃に満ちた最強コンピレーションなのは間違いございません!vol.2も早く出て欲しい!ブラジル行きたい!マジでサイコー!!!
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レビュー
(668)
