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【死の三十四】沈む鉛 - 長すぎた現実 (CD)

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東京在住のニヒリスト 外山鉛が率いるBa/Dr ドゥームロックデュオ・沈む鉛のセカンドアルバムが死体カセットより発売!警察庁広域重要指定108号事件、いわゆる連続ピストル射殺事件の犯人・永山則夫を歌った"永山"含む長尺曲2曲を収録。ジャケットは画家・濱口健の手によるモノ!

1969年4月7日、男性4人を射殺した疑いで19歳の永山則夫少年は逮捕される。酒浸りの父親、母親のネグレクト、長姉の堕胎/精神を病んでの入院、次兄による暴力、その他様々な『不幸』を背負って北海道から上京した永山が起こしたこの事件に世間の関心は高く、初公判には70人の傍聴人が詰めかけた。永山の裁判は長期に渡り79年7月10日に漸く死刑判決が下されるものの弁護団は控訴、その後も戦後刑事裁判史上初めて最高裁から高裁への差し戻しを挟むなどして、永山逮捕から21年が経過した90年5月9日に死刑が確定。
幼少期にはまともな教育を受けられなかったものの、元来 勉強意欲の強かった永山は獄中から手記 "無知の涙"を発表し71年のベストセラーを記録。その後も小説の執筆を続け、83年には短編集 "木橋"で第19回新日本文学賞を受賞。それらの著作印税は被害者家族へと充てられた(2遺族は受け取りを拒否)

1997年8月1日、東京拘置所で永山の絞首刑を執行。48歳没。


2019年発表のファーストアルバム "堕落のすすめ"より6年、新ドラマー・エビアニメ氏を迎えて制作された新作 "長すぎた現実"がついに登場!今作では悲運の連続殺人犯 永山則夫をテーマにした曲を含む全2曲36分53秒!

猛者はびこる日本のドゥームシーンにおいても常に異端であり続ける沈む鉛。一見 日本の怪奇/幻想小説諸作品や、紅テント等に代表される70年代前衛劇団をテーマにした土着的なバンドと評されるきらいがあるものの、その実 90年代以降の海外バンドに強く影響を受けたサウンドと外山氏の文学的歌詞が見事にマッチした沈む鉛のサウンドは凡百の自称アングラバンドとは一線を画す。所謂V系バンドからの影響も垣間見られるボーカリゼーション、そして今作ではグランジ以降のオルタナティブロックをも思わせる曲展開も登場し、要素マシマシながらも作品を通して聴くと自身のバンドの色に染め上げ得る沈む鉛を『唯一無二のバンド』と評することに異論はないだろう。

録音/ミックスはSidecar Recordsのヤミニ氏(ex. 例のK)が担当、またジャケットには画家・濱口健氏による永山紀夫の書き下ろしポートレートを採用した。逆説的な表現にはなってしまうが、彼らの陰湿な演奏が奏でる絶望と諦念の先にドゥームロックの光が見えた気がする。彼らのセカンドアルバム "長すぎた現実"はそう思わせる力を持つ強烈な作品である。

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