Sissy Spacek - Cosm (CD)

22年作！John Wiese/Charlie Mummaの不動のラインナップに、なんとSOLMANIA 大野氏が参加したフリーインプロヴィゼーション作品！今作ではJohnがオルガンも演奏、他作品とはまた趣の違う作品です！

つーことで先日日本ツアーを大盛況におさめたUSノイズシーンのレジェンド・John Wiese率いる(広義で言う)インプロバンド Sissy Spacekの作品を、その日本ツアー最終日に何タイトルか直接入荷させてもらいました。Thank You,John！
18年には来日公演も行い、ここ日本でもその名を轟かせている彼らなので最早説明不要とは思いますが、様々な輝かしいキャリアを持つJohn Wieseを中心としたハーシュノイズ/ノイズグラインド集団がこのSissy Spacek。John以外は流動的なメンバー構成の感が強いSissy Spacekですが、Knelt Rote / Bloody Phoenixといった数々の激烈グラインドコア/メタルバンドでドラムを担当し、Unexamine / Wood & Metalなどのノイズユニットでもその手腕を発揮しているCharlie Mummaが10年代初頭からパーマネントメンバーとして加入。Johnがベース、Charlieがドラマーとして、または両者がエレクトロニクスを操作してのグラインドコア/ハーシュノイズユニットとして世界的に活動を行っています。もう結成して22年も経つのかー！

さて今回ご紹介するのは23年12月発売のSissy Spacek目下最新作！なんとなんと日本は大阪が誇る改造ギターノイズマエストロ・SOLMANIAの大野雅彦氏が参加！！！！！この組み合わせはホント驚きました！しかも今作はノイズ / グラインドではなくフリーインプロヴィゼーション作品というのも面白い。レーベルインフォでもJohn Wiese自身が『今までのリリースとは全く異なる』と言っているくらいですので、Sissy Spacekにとっても実験的な作品となるのでしょう。

そしてなんと言っても今作ではJohn Wieseがベースを捨て、オルガンに徹しているという点。ヘヴィながらもむちゃくちゃにペダルで変調させているというコトもなく、大野氏のギタープレイが際立つよう見事なまでのサポートがGREAT！そしてCharlieもブラストビートは今回封印し、ジャジーなドラムで彼の引き出しの多さを披露しております。

先に書いたように今回のアルバムはうるせー！と耳を塞ぐような作品ではなく、なんと言いましょう、大人なSissy Spacekと形容すればよいのかな？汗 しかしJohn Wieseのオルガンが聴けるというのもなかなかレアなセッションですし、決して他作品に劣るというコトは決してありません！今回ゲスト参加の大野氏も含めて、改めてSissy Spacekが異能集団であるという事実を再確認いたしました。でも… この組み合わせで次はノイズグラインド録って欲しいな…